燕岳 | 燕山荘

ライチョウのヒナが孵り、シナノキンバイやアオノツガザクラなど夏の花も咲き始めました。台風通過に注意。

ライチョウの親子と槍ヶ岳(2014.07.30 燕山荘 )
ライチョウの親子と槍ヶ岳(2014.07.30 燕山荘 )
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天気・気温

07/09(水) 10:00の天候は晴れ、気温16℃。
松本市の天気予報
明日
晴のち雨
27℃
12℃
明後日
雨のち曇
23℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 6:00発表
高山市の天気予報
明日
晴のち雨
26℃
11℃
明後日
雨のち曇
21℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

台風が近づいています。最新情報を入山前に得て安全登山を心がけましょう。燕山荘のホームページでも最新情報を提供しています。

7/8 昨夜はそれ程天気が良くなかったのですが、その後天気はよくなったようで、きれいな星空が見られたそうです。
そして、そのまま晴天は続き素晴らしい朝を迎えることが出来ました。気温はひんやりとして冷たい風が吹いていましたが、4時過ぎ、東の空がオレンジ色に変わり出しました。ここ最近見られなかった美しさでした。
日の出は4時35分頃でした。夏至の頃に比べて、少しずつは遅くなってきているようです。それにしても感動するほどの美しい朝焼けでした。
午前中は天気も良く、 シナノキンバイ シナノキンバイソウ の写真を撮ろうとしゃがんでいたら、ピーピーという声が聞こえてきました。もしかしたらと良く見て見ると小さな雷鳥のヒナ達がちょこちょこと歩きまわっていました。全部で6羽くらいいたのでしょうか。まだ、こんなに小さくとても弱々しいですが元気に育ってほしいものです。
雷鳥のメスを久しぶりに見ました。これからはオスよりもメスのほうがよく見かけるかもしれません。あんまり近寄るとメスが気を使うのでそっと見守ってあげましょう。
午前中はとてもきれいな青空が広がっていたのですが、お昼過ぎより雨が降り出しました。

7/7 七夕の今日はやはり雨になってしまいました。七夕は梅雨末期の雨が降りやすい時とかぶるのでこうなることが多いです。
しかもこれまでは雨が降っても一時的なことが多かったのですが、今日は屋根を叩く雨音が大きく小屋の中まで聞こえてきました。
また、今日は小暑でもあります。暦どおりの天気の一日でした。最近、気温が上がってきてストーブをつける時間も短くなってきました。
しっかりとした雨の降る一日でしたが、日が沈んだ後、突然ガスが切れだし、山頂が姿を現わしました。まさか今日のこの天気で山頂が見えるとは思いませんでした。
小屋から少し離れた稜線上にアオノ ツガザクラ ツガザクラ を見つけました。日に日に咲く花が増えていき、雨の中でもこの花を探すのが楽しいものです。
合戦小屋では ナナカマド ナナカマド の花が咲いています。雨の日でも合戦小屋では雨をさけて休憩するスペースがありますので、ぜひ、ご利用下さい。
七夕の星空を期待したいところですが、今のところ見えそうにもありません。その代わり松本の夜景が短い時間でしたがきれいに見ることが出来ました。

7/6 今日も昨日のような天気となりました。朝のうちの短い時間だけ、雲の切れ間から青空を見ることが出来ました。
梅雨本番ですっきりしない天気が続いているのですが、山頂が見えない日は不思議と多くはないです。
このところオスの雷鳥を見かける機会が少なくなってきました。今日見かけたオスはもくもくとエサを食べていました。
もしかしたら、もうヒナがかえっている頃なのでしょうか。
山荘の東側の斜面の雪はほとんどなくなり緑の部分が多くなってきました。雪がなくなるとその下からは緑が広がり、場所によっては高山植物が可憐な姿を現わします。
シナノキンバイ シナノキンバイソウ も咲き始めました。これが咲きだすと夏がまた一歩近づいたような気がします。

7/5 梅雨らしい天気が続いていますが、朝のほんの短い時間だけ青空を見ることが出来ました。その後は弱い雨が降ったり雲の間から太陽の光が見えたりと変わりやすい天気でした。
登山道上の雪が少なくなるにつれて、週末の賑わいも多くなってきました。天気はすっきりとはしませんでしたが、週末らしい賑わいとなりました。
日中はあいにくの天気となってしまいましたが、大天井方面へ縦走される方もちらほらいらっしゃいました。
そんな縦走路上にイワヒゲを見つけました。この花を今まで知らなかったのですが、とてもかわいらしい花でした。イワウメはもう花が開ききっているものが目立ちました。

登山道の状況

●合戦尾根の状況
合戦の頭より燕山荘直下まで、ところどころ残雪があります。中房燕岳登山口から燕岳までは、ピッケルとアイゼンは必要なくなってきましたが、この時期は、まだ軽登山靴での登山をお薦めいたします。
山荘直下は現在冬道となっていますが、夏道を通れるように雪を掘り始めました。この時期の雪は春の雪と違って、氷のようにカチカチで掘るのがなかなか大変です。もう少し時間がかかりそうです。
早く通ることが出来るように毎日雪切りを進めています。この雪がなくなれると一面のお花畑になります。

登山装備

登山装備が必要です。まだ残雪もあり足元のしっかりとした濡れない登山靴がよいでしょう。
7月といっても梅雨が明けるまでは山の上の気温は一桁の日が多いです。防寒着があるといいです。

注意点

・この時期は山域によって雪の量が大きく異なりますので、最寄りの山小屋の最新情報を見るのがいいと思います。
・寒気が入ってきている時は、雷に要注意です。雷がありそうな時には早めに到着された方がいいと思います。
・小屋着時間は早めに計画を立て、行動中もゆとりを持てるようにしましょう。
・15時を過ぎると風が冷たくなり、気温も下がります。時間にゆとりを持って16:00を目処に山荘にご到着下さい。山の原則は早出早着です。

●テント場
現在雪の上となっていますが雪解けとともに狭くなってきてしまいました。このところ一人用テントの方が多くなってきましたが、燕山荘のテント場はスペースが限られますので、譲り合ってお使い下さい。

●中房温泉までの路面バス(中房線乗合バス)の運行日に注意
http://www.azumikanko-taxi.co.jp/2011/04/030-01.html

お知らせ

●小屋HPをリニューアルしました。最新情報も掲載しています。
http://www.enzanso.co.jp/index.html
ご予約受付中です。オンライン予約 http://www.enzanso.co.jp/pages/categories/reservation.html

●「海の日」連休は大混雑します。
7月19日(土)、20日(日)「海の日」連休のご宿泊と26日(土)は、現在、ご予約が一杯となっております。大変混み合うことが予想されますので、ご予約のない方はご来荘の日程をご変更頂きますよう宜しくお願い申し上げます。

●「海の日」連休は駐車場も大混雑
当日、中房燕岳登山口近くの登山者専用駐車場につきましては、早い時間から満車になることが予想されます。特に、路上駐車はバスの運行にも支障をきたし、たくさんの方にご迷惑をおかけすることとなります。
穂高市街の駐車場(穂高駅近くの駐車場、シャクナゲ荘隣接登山者専用無料駐車場など)に車を止めて、中房行き定期バス、またはタクシー等公共交通機関のご利用にご協力を宜しくお願い致します。
駐車場の詳細はこちら http://www.enzanso.co.jp/pages/categories/access.html

●燕山荘の喫茶室「サンルーム」
7月5日よりフルオープンしました。
人気のコーヒー、生ビール、ケーキセット、イチゴミルクをはじめいろいろなメニューをご用意してお待ちしております。
http://www.enzanso.co.jp/news/2014/07/05/1404533468503.html

●有明山荘(合戦尾根の燕岳登山口まで700m)
日帰り入浴や、荷物預かりなど登山者に優しいサービス満載です。
詳しくはこちら http://www.enzanso.co.jp/ariakeso/index.html
・有明荘企画「ライチョウ座談会」8/8(宿泊者対象)
http://www.enzanso.co.jp/news/2014/07/02/1404270918970.html

昨年の今頃の様子は?

残雪量は例年より少なめ。最新情報を確認の上、お越しください2023.04.28

雨で雪は減りましたが、ピッケル、アイゼンが必要です2023.05.02

燕山荘周辺の過去の様子

燕山荘

現地連絡先:
090-1420-0008
電話番号:
0263-32-1535
連絡先住所:
長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所

地図で見る
http://www.enzanso.co.jp/

施設の詳細を見る

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 常念山脈の北部にある花崗岩と花崗岩砂礫とで構成された山。東側に中房川が流れ、西側は高瀬川の谷が区切っている。  登山口には文政年間(1818~1829年)の開湯と伝えられる中房温泉があり、国民宿舎有明荘とともにいで湯の楽しめる、格好のベースになっている。  遠くから見ると平坦で特徴のない稜線が続いているので、かつては大天井岳近くまでの山稜を、ただ「屏風岳」とひとまとめに呼んでいたらしく、明治39年刊行の『日本山嶽志』にも載っていない。大正4年の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』には「燕岳」とあるので、その間の10年間に命名されたらしい。  表銀座コースの始発点として有名で、大天井岳で分岐して槍ヶ岳へ常念岳へと志す登山者でいつも賑わっている。  遠目には目立たないが、稜線を山頂に向かってみると、風化した花崗岩群がまるで環境芸術のオブジェのようで面白い。頂上の北には北燕岳の岩峰がそびえ、鞍部はコマクサの群落、東斜面はお花畑と楽しい。  登山道は中房温泉からアルプスでも指折りの急登、合戦(かつせん)尾根を登って所要4時間30分。

長野県 / 飛騨山脈北部

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 常念山脈といえば北限は燕岳と思われているが、実はさらに北に延び、東沢乗越から東沢岳、中沢岳を通って餓鬼岳まで続いている。餓鬼岳から北西に延びる稜線は、唐沢岳で高瀬渓谷に切れ落ちている。  餓鬼岳は安曇野から見上げると岩壁がそばだっているので「崖岳」というのが訛ったという説がある。いい山なのに気の毒な名である。  山頂は花崗岩の露岩と風化砂礫で、祠がある。森林限界をわずかに抜け出してハイマツとコマクサが目立ち、線条構造土の縞模様も目につく。直下にはいかにも山小屋らしい餓鬼岳小屋があり、静かな山を楽しめる。  登山道は2本。1つは大町から白沢登山口を経て登るコースで所要10時間。もう1つは中房温泉から中房川をつめて東沢乗越へ出て継走路を行くルートで、所要7時間。

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