燕岳 | 燕山荘

コマクサの開花が進んでいます。合戦尾根は夏道になりました。日中の日差しが強くても朝晩は7℃程度です。

ライチョウの親子と槍ヶ岳(2014.07.30 燕山荘 )
ライチョウの親子と槍ヶ岳(2014.07.30 燕山荘 )
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天気・気温

07/15(火) 天候は快晴。朝は冷えて+7℃。日中は15℃くらい。
松本市の天気予報
明日
29℃
9℃
明後日
晴のち雨
27℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月27日 18:00発表
高山市の天気予報
明日
30℃
9℃
明後日
晴のち雨
25℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月27日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

朝夕は寒いのですが、日中晴れると強い日差しで暑く感じます。でも山を渡ってくる風はとても心地よいです。

●高山植物 山荘周辺で コマクサ コマクサ の開花が進んでいます。

●日々の様子
7/15 昨日の夕焼けショーが素晴らしかったので、今朝も日の出は間違いないと期待して起きました。
雲海があったので、太陽が顔を出したのは4時40分でした。
玄関の温度計は7℃。日の出を待っているお客様は肩をすぼめ、寒そうにしていました。でも、寒い中待った甲斐のある美しい日の出となりました。
天気は一日中安定していて、日帰りのお客様や昨日泊って、大天井岳をピストンして戻ってきたり、皆様のんびりと山を楽しんでいるようでした。こんな日は外ベンチが最高ですね。

7/14 天気予報では、午後は天気が良くなるとなっていたこともあり、出発を遅らせている方が多くいらっしゃいましたが、しかし午前中は晴れることなく、残念そうに下山されていかれました。天気が良くなったのは日が沈む頃になってからでした。気温が下がる日没頃に急にガスがとれて晴れることがあります。今日はまさにそんな天気となりました。
高瀬側には雲海も出ていて今日の美しい夕焼けをさらに美しいものにしていました。あちこちから嬉しそうな声が聞こえてきました。
ガスでなにも見えない中登ってきて、突然こんな光景が広がったら、やはり大感動ですね。

7/13
台風が過ぎ、昨日は気持ちのいい青空が広がりましたが、今日は雨の一日となりました。
雨で展望の少ない日には、やはり花に目がいきます。山荘まわりにある コマクサ コマクサ は花をつけるものが多くなってきています。今日見つけたものは スミレ スミレ が隣に咲いていて黄色とピンク色の対比が美しかったです。
次第に雨が降りだし風も強くなってきました。気温は10℃くらいまでしか上がりませんでした。また、稜線の西側は体のバランスを崩しそうになる位の風が吹いていました。こんな日の稜線歩きは夏でも低体温症の注意が必要です

7/12
いよいよ夏山シーズン到来かと思わされる賑わいとなりました。雲がやや多かったものの気持ちのよい青空が広がりました。今朝は素敵な月の入りで始まりました。満月の一日前のまん丸な月が稜線に沈んでいきました。月が沈んで30分位したら、反対側から朝日が昇り始めました。雲海も広がり、美しい日の出でした。

今日ひとつ気になったことがありました。雷鳥の親子を写真に収めようとする多くの方に、雷鳥の親子が囲まれた形になり、逃げ場がなくなり親鳥が困り果てている光景を目にしました。親鳥はとても神経質になっているので、遠くからそっと見守ってあげる優しさも必要になるのではないでしょうか。

7/11 
台風が過ぎて、だんだんと天気は回復してきました。台風の置き土産でしょうか、とても素敵な夕景でした。日が沈んでから15分位してからの小焼けが特にきれいでした。反対の東の空まで紅く染まりました。こんなきれいな夕景は中々見られません。

7/10 今日は終日雨降りの一日となりました。降水量はさほど多くはありませんが、稜線上は非常に強い風が吹いていました。今のところ、この辺りでは大きな被害は出ていないようです。今日の天気では登ってくる方はほとんどなく、風の音だけが大きく聞こえていました。
今日も雨の中、合戦小屋へと歩荷へ行ってきました。夏道の除雪も目途が立ってきました。今週末には通れるようにはなりそうです。ここが通れるようになると、合戦尾根を登りきって、ほてった体に雪で冷やされたひんやりとした空気が心地よいことでしょう。
今夜から明日の朝にかけて、台風は長野県に最も近づくようです。大きな被害がないことを祈ります。

登山道の状況

●合戦尾根に支障はありません
中房登山口より合戦尾根の登山道上の雪はほとんどありません。燕山荘直下は夏道になりました。

●表銀座方面についてはこちらを参照下さい。
ヒュッテ大槍 http://www.enzanso.co.jp/ooyari/index.html
大天井荘 http://www.enzanso.co.jp/daitenso/index.html

登山装備

3000m級山岳の夏山登山装備が必要です。
縦走する方は、まだ残雪もあり足元のしっかりとした濡れない登山靴がよいでしょう。
7月といっても山の上の気温は一桁の日が多いです。防寒着は必要です。

注意点

●駐車場が混雑します。(7/19、20、26,8/2)
中房燕岳登山口近くの登山者専用駐車場につきましては、早い時間から満車になることが予想されます。特に、路上駐車はバスの運行にも支障をきたし、たくさんの方にご迷惑をおかけすることとなります。
穂高市街の駐車場(穂高駅近くの駐車場、シャクナゲ荘隣接登山者専用無料駐車場など)に車を止めて、中房行き定期バス、またはタクシー等公共交通機関のご利用にご協力を宜しくお願い致します。
※駐車場の詳細はこちら http://www.enzanso.co.jp/pages/categories/access.html

●一般的な注意事項
・寒気が入ってきている時は、雷に要注意です。雷がありそうな時には早めに到着された方がいいと思います。
・小屋着時間は早めに計画を立て、行動中もゆとりを持てるようにしましょう。
・15時を過ぎると風が冷たくなり、気温も下がります。時間にゆとりを持って16:00を目処に山荘にご到着下さい。山の原則は早出早着です。
・この時期は山域によって雪の量が大きく異なりますので、最寄りの山小屋の最新情報を見るのがいいと思います。

●テント場
このところ一人用テントの方が多くなってきましたが、燕山荘のテント場はスペースが限られますので、譲り合ってお使い下さい。

●中房温泉までの路面バス(中房線乗合バス)の運行日に注意
http://www.azumikanko-taxi.co.jp/2011/04/030-01.html

お知らせ

●小屋HPでは最新情報を掲載しています。
http://www.enzanso.co.jp/index.html
ご予約受付中です。オンライン予約 http://www.enzanso.co.jp/pages/categories/reservation.html

●混雑する日を避けて下さい。
7月19日(土)、20日(日)、26日(土)、8月2日(土)は、大変混み合うことが予想されます。
・すでに山荘の宿泊予約が一杯となっております。ご予約のない方はご来荘の日程をご変更頂きますよう宜しくお願い申し上げます。
・テント場 かなり混雑が予想され、スペースに限りがあるため、遅い到着の方はテントが張れないことがあります。7/11現在のテントサイトは、ほとんどが雪の上に張る状況でした。

●燕山荘の喫茶室「サンルーム」 フルオープンしました。
人気のコーヒー、生ビール、ケーキセット、イチゴミルクをはじめいろいろなメニューをご用意してお待ちしております。 http://www.enzanso.co.jp/news/2014/07/05/1404533468503.html

●合戦小屋営業中
売店、休憩小屋ですが昼食・飲料・果物を販売しております。
名物は日本一の折り紙つき松本市波田町下原のスイカ、合戦うどんです。

●有明山荘(合戦尾根の燕岳登山口まで700m)
日帰り入浴や、荷物預かりなど登山者に優しいサービス満載です。
詳しくはこちら http://www.enzanso.co.jp/ariakeso/index.html

昨年の今頃の様子は?

残雪量は例年より少なめ。最新情報を確認の上、お越しください2023.04.28

雨で雪は減りましたが、ピッケル、アイゼンが必要です2023.05.02

燕山荘周辺の過去の様子

燕山荘

現地連絡先:
090-1420-0008
電話番号:
0263-32-1535
連絡先住所:
長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所

地図で見る
http://www.enzanso.co.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

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燕岳 標高 2,763m

 常念山脈の北部にある花崗岩と花崗岩砂礫とで構成された山。東側に中房川が流れ、西側は高瀬川の谷が区切っている。  登山口には文政年間(1818~1829年)の開湯と伝えられる中房温泉があり、国民宿舎有明荘とともにいで湯の楽しめる、格好のベースになっている。  遠くから見ると平坦で特徴のない稜線が続いているので、かつては大天井岳近くまでの山稜を、ただ「屏風岳」とひとまとめに呼んでいたらしく、明治39年刊行の『日本山嶽志』にも載っていない。大正4年の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』には「燕岳」とあるので、その間の10年間に命名されたらしい。  表銀座コースの始発点として有名で、大天井岳で分岐して槍ヶ岳へ常念岳へと志す登山者でいつも賑わっている。  遠目には目立たないが、稜線を山頂に向かってみると、風化した花崗岩群がまるで環境芸術のオブジェのようで面白い。頂上の北には北燕岳の岩峰がそびえ、鞍部はコマクサの群落、東斜面はお花畑と楽しい。  登山道は中房温泉からアルプスでも指折りの急登、合戦(かつせん)尾根を登って所要4時間30分。

長野県 / 飛騨山脈北部

有明山 標高 2,268m

 餓鬼岳から南下する山稜が東沢岳、東餓鬼岳などを起こしつつ最後にそびえる山で、中房渓谷で絶ち切られている。常念山脈の前衛山脈の一峰とでもいうべきだろうか。  登山の対象としては人気のない有明山だが、山麓から見上げると堂々とした富士山型の秀麗な山容をしている。別名を有明富士とか信濃富士と呼ばれる「ふるさと富士」の1つで、登山史から見ると、すでに亨保6年(1721)に修験者、宥快によって開山され、多くの信者によって登拝されたという。山頂に手力男命(たぢからおのみこと)と天細女命(あめのうずめのみこと)を祭る奥社がある。  標高が低いため近ごろでは登る人も少ないが、里から見上げても、または燕岳から見下ろしても心ひかれる山だ。ことに燕岳から見る日の出のときの、雲海に浮かぶシルエットはすばらしい。  登山口は中房温泉で、所要3時間30分。

長野県 / 飛騨山脈北部

餓鬼岳 標高 2,647m

 常念山脈といえば北限は燕岳と思われているが、実はさらに北に延び、東沢乗越から東沢岳、中沢岳を通って餓鬼岳まで続いている。餓鬼岳から北西に延びる稜線は、唐沢岳で高瀬渓谷に切れ落ちている。  餓鬼岳は安曇野から見上げると岩壁がそばだっているので「崖岳」というのが訛ったという説がある。いい山なのに気の毒な名である。  山頂は花崗岩の露岩と風化砂礫で、祠がある。森林限界をわずかに抜け出してハイマツとコマクサが目立ち、線条構造土の縞模様も目につく。直下にはいかにも山小屋らしい餓鬼岳小屋があり、静かな山を楽しめる。  登山道は2本。1つは大町から白沢登山口を経て登るコースで所要10時間。もう1つは中房温泉から中房川をつめて東沢乗越へ出て継走路を行くルートで、所要7時間。

ユーザーの登山記録から