燕岳 | 燕山荘

初夏の花から、次第に開花する種類が移ってきましたが、コマクサはまだまだ元気に咲いています。

変わりやすい天気です。午前は雨。午後はこの青空。(2014.08.26 燕山荘 )
変わりやすい天気です。午前は雨。午後はこの青空。(2014.08.26 燕山荘 )
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天気・気温

08/06(水) 天気はガス 10:00の気温12~13℃
松本市の天気予報
明日
晴のち雨
27℃
12℃
明後日
曇一時雨
23℃
15℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 0:00発表
高山市の天気予報
明日
晴のち雨
25℃
11℃
明後日
曇時々雨
21℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

8/6 天気はガス 10:00の気温12~13℃

8/5
今日も小雨とガスで展望のない一日となってしまいました。
山荘の周りはガスに包まれて、時折小雨の降る天気でした。
合戦尾根の三角点から晴れていれば見える縦走路や槍ヶ岳も今日はガスに包まれていました。
しかし、合戦尾根を三角点付近まで下ると、街がはっきりと見えていました。どうやら天気が悪かったのは、山の上だけだったようです。
テレビなどで報じられる天気は街の予報です。今日のように街は晴れていても山の上では雨ということはしばしばあります。山の上の方では、前線などの影響を街よりも強く受けます。
 湿度も高く気温も高かったせいか、小屋に着いてから体調のすぐれない方をけっこう目にしました。体調不良にならないために、とにかくゆっくりと登ってみてはいかがでしょうか。ゆっくり登ればそれだけ体にふたんはかかりませんし、汗をたくさんかいてしまうことも少なくなります。また、前日の睡眠不足の方にも体調が悪くなってしまう方が多いです。

合戦尾根の標高2600m辺りにある チングルマ チングルマ は、花柱が伸びて、羽毛のようにフサフサになっていました。この風景は夏よりちょっとさみしくなった秋の方が似合うような気がします。
その チングルマ チングルマ からほんの数メートル離れた チングルマ チングルマ はまだきれいな花を咲かせていました。これは雪の中から出て来て時期の違いなんでしょう。

8/4
梅雨明けしてから晴天の夏空が続いていたのですが、今日は雨とガスにつつまれて、久々に山頂の姿を見ることのない一日となってしまいました。
「梅雨明け十日」という言葉はよく出来たもので、梅雨明けして十日位過ぎた今日になって天気はくずれました。台風12号崩れの低気圧の影響で蒸し蒸しとして気温も高くなりました。
登山者の皆さんは合羽を着て登ってこられましたが、ずぶ濡れにはなっていなかったようです。雨はたいして降りませんでしたが、湿度の高い一日でした。

先日から咲く花が変わってきましが、 コマクサ コマクサ はまだまだ元気に咲いています。そんな コマクサ コマクサ が咲き乱れる中をイワヒバリが小さな虫を必死に食べていました。雷鳥が見られなくてもイワヒバリなら簡単に見つけられます。ピョンピョンと歩き回る姿を見ていると可愛らしくて癒されます。

8/3
今日も蒸し蒸しとした一日となりました。
じりじりと肌を焼く太陽の所にちょうど高積雲があって太陽の姿は見えなく、外の風に吹かれると涼しくてとても気持ちが良かったです。また、そこに見える景色は光線の具合がよくて、美しい空でした。
夜になっても雲はとれませんでした。ここ数日はきれいな星空を眺めることが出来ていたのですが、今夜はどうでしょうか。

梅雨が明けてから連日多くの方で賑わっていて一日があっという間に過ぎていきます。そんな日々の中、花が咲いている所に目をやると知らないうちに新しい花が咲いていて、時が流れたのを感じます。花は季節を知らせてくれます。
 小屋周りにもたくさんの花々が咲いています。 シナノキンバイ シナノキンバイソウ ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ そして コマクサ コマクサ などが目立っていましたが、気が付けば、チシマギキョウや トリカブト ヤマトリカブト などの青い花や、 クルマユリ クルマユリ などこれまでになかった花が見られるようになってきました。夏は始まったばかりですが、花の季節は少し秋へと進んだようです。

8/2
7月最後の週末と8月最初の週末は山が最も賑わう日の一つです。短い山の夏が最も夏らしくなる時です。

今日の日の出もまた、美しいものでした。
台風12号の間接的な影響で湿った空気が流れ込んでいるため、日の出のあたりがの空が紅くなったのでしょう。

午前中、八ヶ岳方面の空を見ると気温が高いせいか、早くも地面があたたまって、上昇気流がおき、雲が湧き始めて来ていました。そして、午後3時頃に一時的に強い雨が降りました。この雷の起きやすい不安定な天気は明日も続きそうです。台風が通過するまでは、雷に注意が必要です。

テント場はお昼を前にして、すでに満杯となっていました。若い方のテント泊の方が多く、テント場はとても賑やかになっていました。

街に比べれば山の上では10℃以上気温が低いのですが、ここ数日はさすがに暑いなぁと感じられます。一方、朝晩は半そででは寒いくらいです。夜は星空がとてもきれいですので、星空をゆっくり眺めたい方などは薄手の物でもいいので防寒着があると楽しめると思います。

登山道の状況

合戦尾根、表銀座方面に大きな支障の連絡はありません。

登山装備

3000m級山岳の夏山登山装備が必要です。
山の上は朝晩冷え込み防寒着は必要です。

注意点

●一般的な注意事項
・気温が上がっており熱中症には注意しましょう。
気温が急に上がりました。登山中にこまめな水分補給をするといいと思います。また、汗をかいて塩分不足になると足がつりやすくなるので、行動食に梅干しなど塩けがあるものを持っているといいでしょう。名物の合戦小屋のすいかも塩をかけて食べるといいです。
・寒気が入ってきている時は、雷に要注意です。雷がありそうな時には早めに到着された方がいいと思います。
・小屋着時間は早めに計画を立て、行動中もゆとりを持てるようにしましょう。
・15時を過ぎると風が冷たくなり、気温も下がります。時間にゆとりを持って16:00を目処に山荘にご到着下さい。山の原則は早出早着です。

●はじめて燕岳を登る方へ
山荘主人 燕山荘・赤沼健至登山マニュアルをご一読下さい。
http://www.enzanso.co.jp/pages/categories/hajimetenoyama.html

●テント場
このところ一人用テントの方が多くなってきましたが、燕山荘のテント場はスペースが限られますので、譲り合ってお使い下さい。

●公共交通機関の利用を(駐車時用は混雑します)
中房燕岳登山口近くの登山者専用駐車場は、早い時間から満車になることが予想されます。特に、路上駐車はバスの運行にも支障をきたし、たくさんの方にご迷惑をかけます。穂高市街の駐車場(穂高駅近くの駐車場、シャクナゲ荘隣接登山者専用無料駐車場など)に車を止めて、中房行き定期バス、またはタクシー等公共交通機関のご利用にご協力を宜しくお願い致します。
※登山口および周辺登山者用無料駐車場のご案内
http://www.enzanso.co.jp/pages/categories/access.html

●中房温泉までの路面バス(中房線乗合バス)の運行日に注意
http://www.azumikanko-taxi.co.jp/2011/04/030-01.html

お知らせ

●小屋HPでは最新情報を掲載しています。
http://www.enzanso.co.jp/index.html
ご予約受付中です。オンライン予約 http://www.enzanso.co.jp/pages/categories/reservation.html

●燕山荘の喫茶室「サンルーム」 フルオープンしました。
人気のコーヒー、生ビール、ケーキセット、イチゴミルクをはじめいろいろなメニューをご用意してお待ちしております。 http://www.enzanso.co.jp/news/2014/07/05/1404533468503.html

●順天堂大学医学部夏山診療所
7月19日から(8月24日まで)開設されました。

●合戦小屋営業中
売店、休憩小屋ですが昼食・飲料・果物を販売しております。
名物は日本一の折り紙つき松本市波田町下原のスイカ、合戦うどんです。

●有明山荘(合戦尾根の燕岳登山口まで700m)
日帰り入浴や、荷物預かりなど登山者に優しいサービス満載です。
詳しくはこちら http://www.enzanso.co.jp/ariakeso/index.html

●スマートフォン専用サイトを開設
燕山荘groupホームページのスマートフォン専用サイト開設。

昨年の今頃の様子は?

残雪量は例年より少なめ。最新情報を確認の上、お越しください2023.04.28

雨で雪は減りましたが、ピッケル、アイゼンが必要です2023.05.02

燕山荘周辺の過去の様子

燕山荘

現地連絡先:
090-1420-0008
電話番号:
0263-32-1535
連絡先住所:
長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所

地図で見る
http://www.enzanso.co.jp/

施設の詳細を見る

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 常念山脈の北部にある花崗岩と花崗岩砂礫とで構成された山。東側に中房川が流れ、西側は高瀬川の谷が区切っている。  登山口には文政年間(1818~1829年)の開湯と伝えられる中房温泉があり、国民宿舎有明荘とともにいで湯の楽しめる、格好のベースになっている。  遠くから見ると平坦で特徴のない稜線が続いているので、かつては大天井岳近くまでの山稜を、ただ「屏風岳」とひとまとめに呼んでいたらしく、明治39年刊行の『日本山嶽志』にも載っていない。大正4年の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』には「燕岳」とあるので、その間の10年間に命名されたらしい。  表銀座コースの始発点として有名で、大天井岳で分岐して槍ヶ岳へ常念岳へと志す登山者でいつも賑わっている。  遠目には目立たないが、稜線を山頂に向かってみると、風化した花崗岩群がまるで環境芸術のオブジェのようで面白い。頂上の北には北燕岳の岩峰がそびえ、鞍部はコマクサの群落、東斜面はお花畑と楽しい。  登山道は中房温泉からアルプスでも指折りの急登、合戦(かつせん)尾根を登って所要4時間30分。

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 常念山脈といえば北限は燕岳と思われているが、実はさらに北に延び、東沢乗越から東沢岳、中沢岳を通って餓鬼岳まで続いている。餓鬼岳から北西に延びる稜線は、唐沢岳で高瀬渓谷に切れ落ちている。  餓鬼岳は安曇野から見上げると岩壁がそばだっているので「崖岳」というのが訛ったという説がある。いい山なのに気の毒な名である。  山頂は花崗岩の露岩と風化砂礫で、祠がある。森林限界をわずかに抜け出してハイマツとコマクサが目立ち、線条構造土の縞模様も目につく。直下にはいかにも山小屋らしい餓鬼岳小屋があり、静かな山を楽しめる。  登山道は2本。1つは大町から白沢登山口を経て登るコースで所要10時間。もう1つは中房温泉から中房川をつめて東沢乗越へ出て継走路を行くルートで、所要7時間。

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