燕岳 | 燕山荘

初冠雪です。登山は早出早着。入山は防寒装の上、天気予報を確認して。紅葉は中房温泉あたりが見頃です。

冷たい雨の降るなか、西側の斜面のハイマツの陰に、体を丸くして隠れているライチョウたちの姿がありました。(2014.10.22 燕山荘 )
冷たい雨の降るなか、西側の斜面のハイマツの陰に、体を丸くして隠れているライチョウたちの姿がありました。(2014.10.22 燕山荘 )
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

10/07(火) 晴れ。
松本市の天気予報
明日
29℃
9℃
明後日
晴のち雨
27℃
12℃
日本気象協会提供 2024年4月27日 18:00発表
高山市の天気予報
明日
30℃
9℃
明後日
晴のち雨
25℃
11℃
日本気象協会提供 2024年4月27日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

●合戦小屋より
・10/7 初冠雪となりました。装備は防寒防風
紅葉は合戦尾根では第三ベンチより下へ。中房温泉あたりが見頃です。

・10/6 台風通過
この周辺では特に強い風や雨もなく、被害もありませんでした。明日以降は天気が回復してくるようです。二日間青空を見なかっただけで、早くも青空が恋しくなってきました。
特に強い雨とはなりませんでしたが、やや強い雨が降り続いたので、雨水が登山道をえぐらないように、雨水を脇に流す道を掘りに出かけました。登山道を維持するためにはかかせない作業です。
縦走路からのびる尾根には普段は水の流れの少ないところにもたくさんの水が流れ、太い白い筋となっていました。
お昼前頃より、雨が上がり出してきました。合戦小屋の下辺りからは、大天井岳を見ることが出来ました。その後、雨は降ったり止んだりの天気となりました。
第3ベンチ付近辺りも登山道に落ち葉がたくさん見られましたが、まだ葉を付けている木も多くありました。
第3ベンチ付近では、ホシガラスの姿を見つけました。そして、あちこちにはホシガラスが食べたと思われるまつぼっくりが落ちていました。ホシガラスは冬になると標高を下げていきます。今はこの辺りまで下りて来ているようです。
三角点の少し上にあるカラマツです。だいぶ黄色くなってきました。
台風通過後は、一時的に冬型になり、気温が下がります。20時現在3℃まで下がってきています。松本市は晴れているようですが、こちらは小雨が降っています。このまま気温が下がれば、雪がちらつくかもしれません。

●大天井荘(燕山荘の兄弟小屋。燕山荘から槍ヶ岳への表銀座ルート上にあります)より
10/7 変わりました!雪に。
昨晩ブログを更新し終わった後、まもなくみぞれ模様に変わり、その後雪になったようです。気温は一番下がった時で-7.4℃。恐らく夜中に雲が取れて、放射冷却により一気に冷え込んだと思われます
日の出は05:47頃。浅間山よりだいぶ南側に移動しました。
大天井岳南側斜面もハイマツにうっすら積もった雪で、斑状ではありますが真っ白です。槍ヶ岳もうっすら雪化粧。鷲羽岳含む裏銀座方面にも雪がついていますが、比較すると槍ヶ岳より降った雪の量多いのがわかります。剣・立山連峰も冠雪しました。
なにぶん、ほんのうっすら程度ですので、恐らく午前中の日差しで、この辺りは消えて無くなります。束の間の雪景色、久しぶりでしたので、十分堪能させて頂きました。
これからの時期は、コースによりますが、台風等が通過した後、北からの寒気を引き寄せ、今日ぐらいの降雪が起こり得なくもありません。
防寒対策はもちろんですが、縦走など行く先によっては、夏の装備では厳しくなる所も出てきますので、その都度最新の気象情報や山小屋情報をご確認の上、安全で楽しい山旅をお過ごし頂ければと思います。

登山道の状況

雪がいつきてもおかしくない時期となりました。最新情報をご確認の上、入山しましょう。

燕岳登山口から燕岳への合戦尾根登山道は整備され問題ありません。
表銀座方面からも大きな支障の連絡はありません。

燕岳登山口へ通じる、県道中房線も通常通り通行可能です。路上駐車はご遠慮下さい。

登山装備

3000m級の秋山登山装備が必要です。
気温が低くなりました。防寒着をお持ち下さい。雨具もしっかりとしたものを用意しましょう。手先が寒さでかじかみます。温かい手袋や帽子も必要な時期となりました。都会から来る方は、冬のつもりでちょうど良いです。
日帰りでも着替えを持ってきたほうが良いです。

注意点

10月になると台風や寒冷前線の通過後は、寒気が流入してきて、突然雪になることもあります。このことによる気象遭難が過去にも起きているので、山に登る前には天気予報のご確認を。

●この時期の一般的な注意事項
・気温の変化が大きいです。低体温症に注意が必要です。体調を整えて登山しましょう。
・登山中は汗をかきます。雨でもカッパの下で汗をかくこともあります。登山中にこまめな水分、塩分補給を心がけましょう。この時期の飲み物は保温水筒(テルモス)に暖かい飲み物を用意しておくのがよいです。冷たい飲料では体が休まりません。
・天候が安定しません。早めに小屋に到着するよう計画段階から予定を立てて下さい。
・山の原則は早出早着です。特に今の時期はお守り下さい。
平日は早朝のバスが運行しない日もありますが、平日の早朝はタクシーの乗り合いを使ったり、前泊などで対処しましょう。昼からの出発はとても危険大きくなります。
15時を過ぎると急激に風が冷たくなり、気温も下がります。時間にゆとりを持って16:00を目処に山荘にご到着下さい。17時は危ない時刻です。

●はじめて燕岳を登る方へ
山荘主人 燕山荘・赤沼健至登山マニュアルをご一読下さい。
http://www.enzanso.co.jp/pages/categories/hajimetenoyama.html

●中房温泉までの路面バス(中房線乗合バス)の運行日に注意
http://www.azumikanko-taxi.co.jp/2011/04/030-01.html

●祝祭日のマイカーについて
中房燕岳登山口の登山者専用駐車場が大変混み合うことが予想されます。早い時間から駐車場が満車になる場合があります。道の両側に路上駐車されますと、バスの運行に支障をきたし、たくさんの方にご迷惑をおかけすることになります。今までに何度も大変な問題になっております。
穂高市街の駐車場(穂高駅近くの駐車場、シャクナゲ荘隣接登山者専用無料駐車場など)に車を止めて、中房行き定期バス、またはタクシー等公共交通機関のご利用にご協力を宜しくお願い致します。
※中房登山口から縦走を計画されている方は、穂高市街に置かれた方が便利ですので、ご協力を宜しくお願い致します。
駐車場の詳細はこちらから→「交通アクセス欄」
http://www.enzanso.co.jp/pages/categories/access.html
中房行き定期バス時刻はこちらから→「中房定期バス時刻表」
http://www.nan-an.co.jp/home/modules/bus/wp-content/uploads/%E3%80%90%E9%81%8B%E8%A1%8C%E8%A1%A8%E3%80%91%E3%80%80%E5%B9%B3%E6%88%9026%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%80%802014%E5%B9%B4%E3%80%80%E4%B8%AD%E6%88%BF%E6%B8%A9%E6%B3%89%E5%AE%9A%E6%9C%9F%E3%83%90%E3%82%B9.pd

●合戦小屋の営業
売店、休憩小屋ですが昼食・飲料を販売しております。
10/10過ぎぐらいまで毎日営業、以降は土日中心の営業予定です(状況により変更するとこがあります)。2014年度合戦小屋のスイカ販売は終了しました。沢山の方にご好評頂き、誠にありがとうございました。

お知らせ

小屋HPでは最新情報を掲載しています。
http://www.enzanso.co.jp/index.html
ご予約受付中です。オンライン予約
http://www.enzanso.co.jp/pages/categories/reservation.html 宿泊者状況も確認できます。
本年の営業は11/24泊まで。
※中房からのバス便は11/24まで。ご注意下さい。

●年末年始冬期営業について
燕山荘では2014年12月20日~2015年1月5日ご宿泊まで年末年始冬期営業を行います。
この期間中のご宿泊につきましては、安全の面から完全予約制とさせていただいております。
冬期の燕岳登山につきましては、夏と異なるご注意がありますので、事前にHP「年末年始営業のご案内」ページをご一読いただいた上で、webまたは、燕山荘松本事務所へ電話でご予約をお願い致します。
http://www.enzanso.co.jp/enzanso/categories/e02-1.html

●有明山荘(合戦尾根の燕岳登山口まで700m)
日帰り入浴や、荷物預かりなど登山者に優しいサービス満載です。
詳しくはこちら http://www.enzanso.co.jp/ariakeso/index.html

昨年の今頃の様子は?

残雪量は例年より少なめ。最新情報を確認の上、お越しください2023.04.28

雨で雪は減りましたが、ピッケル、アイゼンが必要です2023.05.02

燕山荘周辺の過去の様子

燕山荘

現地連絡先:
090-1420-0008
電話番号:
0263-32-1535
連絡先住所:
長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所

地図で見る
http://www.enzanso.co.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

長野県 / 飛騨山脈北部

燕岳 標高 2,763m

 常念山脈の北部にある花崗岩と花崗岩砂礫とで構成された山。東側に中房川が流れ、西側は高瀬川の谷が区切っている。  登山口には文政年間(1818~1829年)の開湯と伝えられる中房温泉があり、国民宿舎有明荘とともにいで湯の楽しめる、格好のベースになっている。  遠くから見ると平坦で特徴のない稜線が続いているので、かつては大天井岳近くまでの山稜を、ただ「屏風岳」とひとまとめに呼んでいたらしく、明治39年刊行の『日本山嶽志』にも載っていない。大正4年の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』には「燕岳」とあるので、その間の10年間に命名されたらしい。  表銀座コースの始発点として有名で、大天井岳で分岐して槍ヶ岳へ常念岳へと志す登山者でいつも賑わっている。  遠目には目立たないが、稜線を山頂に向かってみると、風化した花崗岩群がまるで環境芸術のオブジェのようで面白い。頂上の北には北燕岳の岩峰がそびえ、鞍部はコマクサの群落、東斜面はお花畑と楽しい。  登山道は中房温泉からアルプスでも指折りの急登、合戦(かつせん)尾根を登って所要4時間30分。

長野県 / 飛騨山脈北部

有明山 標高 2,268m

 餓鬼岳から南下する山稜が東沢岳、東餓鬼岳などを起こしつつ最後にそびえる山で、中房渓谷で絶ち切られている。常念山脈の前衛山脈の一峰とでもいうべきだろうか。  登山の対象としては人気のない有明山だが、山麓から見上げると堂々とした富士山型の秀麗な山容をしている。別名を有明富士とか信濃富士と呼ばれる「ふるさと富士」の1つで、登山史から見ると、すでに亨保6年(1721)に修験者、宥快によって開山され、多くの信者によって登拝されたという。山頂に手力男命(たぢからおのみこと)と天細女命(あめのうずめのみこと)を祭る奥社がある。  標高が低いため近ごろでは登る人も少ないが、里から見上げても、または燕岳から見下ろしても心ひかれる山だ。ことに燕岳から見る日の出のときの、雲海に浮かぶシルエットはすばらしい。  登山口は中房温泉で、所要3時間30分。

長野県 / 飛騨山脈北部

餓鬼岳 標高 2,647m

 常念山脈といえば北限は燕岳と思われているが、実はさらに北に延び、東沢乗越から東沢岳、中沢岳を通って餓鬼岳まで続いている。餓鬼岳から北西に延びる稜線は、唐沢岳で高瀬渓谷に切れ落ちている。  餓鬼岳は安曇野から見上げると岩壁がそばだっているので「崖岳」というのが訛ったという説がある。いい山なのに気の毒な名である。  山頂は花崗岩の露岩と風化砂礫で、祠がある。森林限界をわずかに抜け出してハイマツとコマクサが目立ち、線条構造土の縞模様も目につく。直下にはいかにも山小屋らしい餓鬼岳小屋があり、静かな山を楽しめる。  登山道は2本。1つは大町から白沢登山口を経て登るコースで所要10時間。もう1つは中房温泉から中房川をつめて東沢乗越へ出て継走路を行くルートで、所要7時間。

ユーザーの登山記録から