燕岳 | 燕山荘

冬の到来。標高2700m以上に降雪。今日現在ピッケルアイゼンが必要な積もり方ではありませんが注意。

冷たい雨の降るなか、西側の斜面のハイマツの陰に、体を丸くして隠れているライチョウたちの姿がありました。(2014.10.22 燕山荘 )
冷たい雨の降るなか、西側の斜面のハイマツの陰に、体を丸くして隠れているライチョウたちの姿がありました。(2014.10.22 燕山荘 )
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天気・気温

10/16(木) 晴れ、朝の気温-2℃
松本市の天気予報
明日
曇のち雨
27℃
12℃
明後日
雨のち晴
24℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 12:00発表
高山市の天気予報
明日
曇のち雨
25℃
11℃
明後日
雨のち曇
21℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月28日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

冬の到来。
台風19号の通過後、標高の高い山では、季節は冬へと変わったようです。
今シーズン2度目の降雪となった今回は前回よりやや多い積雪となりました。小屋周りの積雪は日中ほとんど解けてしまいましたが、日影部分には残ってしまいました。
今朝は-3℃以下まで下がり、冷え込みが厳しくなりました。外へ出た瞬間、飛び込んでくるこの景色には、ため息が出るほどの美しさでしたが、薄着では寒くて長くは居られませんでした。
今回の降雪は南部ほど多かったようです。北部の山はたいして積雪は増えていないようでした。そして、この周辺では2700mラインより上で降雪があったようです。
富士山も初冠雪だったようです。その隣に見える南アルプスも標高の高いところは白くなっていました。
標高の高い山には、早くも冬が訪れているようです。
気温が低くなっています。今日も15時過ぎには氷点下になりました。

登山道の状況

合戦尾根に大きな支障の連絡はありません。稜線に出る最後のところが冬道となりました。指示に従って下さい。
10/16 標高2700mラインより上で降雪がありました。今日現在、燕岳周辺ではピッケル・アイゼンが必要な雪の積もり方ではありませんが、雪が残っている部分があり、注意が必要です

表銀座縦走路方面
大天井ヒュッテ、大天井荘は営業を終了しています。

登山装備

3000m級の初冬の登山装備が必要です。
15時には氷点下と気温が低下しています。しっかりとした防寒着をお持ち下さい。雨具もしっかりとしたものを用意しましょう。
手先が寒さでかじかみます。温かい手袋や帽子も必要な時期となりました。

注意点

寒冷前線の通過後は、寒気が流入してきて、突然雪になることもあります。このことによる気象遭難が過去にも起きているので、山に登る前には天気予報のご確認を。

日没は17時過ぎと早まっています。くれぐれも登山は早出早着を心がけましょう。周辺の小屋は営業を終了したところも多くなりました。燕山荘ではお弁当の提供をしておりますが、寒くなりお弁当が冷たく喉を通らないこともあります。行動食事は充分に携行するようにしましょう。

●この時期の一般的な注意事項
・気温の変化が大きいです。低体温症に注意が必要です。体調を整えて登山しましょう。
・登山中は汗をかきます。雨でもカッパの下で汗をかくこともあります。登山中にこまめな水分、塩分補給を心がけましょう。この時期の飲み物は保温水筒(テルモス)に暖かい飲み物を用意しておくのがよいです。冷たい飲料では体が休まりません。
・天候が安定しません。早めに小屋に到着するよう計画段階から予定を立てて下さい。
・山の原則は早出早着です。特に今の時期はお守り下さい。
平日は早朝のバスが運行しない日もありますが、平日の早朝はタクシーの乗り合いを使ったり、前泊などで対処しましょう。昼からの出発はとても危険大きくなります。
・15時には氷点下になります。時間にゆとりを持って遅くとも16:00を目処に山荘にご到着下さい。17時は危ない時刻です。

●はじめて燕岳を登る方へ
山荘主人 燕山荘・赤沼健至登山マニュアルをご一読下さい。
http://www.enzanso.co.jp/pages/categories/hajimetenoyama.html

●中房温泉までの路面バス(中房線乗合バス)の運行日に注意
http://www.azumikanko-taxi.co.jp/2011/04/030-01.html
※中房からのバス便は11/24まで。11/25下山の方はご注意下さい。

●合戦小屋
10月19日(日)まで通常の営業をいたしております。
10月20日(月)以降11月上旬までは、土日祝日のみの営業となります。
平日でも、スタッフがいれば対応させて頂きますが、基本的に行動食をお持ち下さい。

●中房温泉 第2駐車場改修工事のお知らせ
10月20日(月)から、燕岳登山口近くの登山者専用無料駐車場(第1駐車場、第2駐車場、第3駐車場)のうち、第2駐車場が改修工事実施のため使用できなくなります。第1、第3駐車料はご利用頂けます。

お知らせ

小屋HPでは最新情報を掲載しています。
http://www.enzanso.co.jp/index.html
ご予約受付中です。オンライン予約
http://www.enzanso.co.jp/pages/categories/reservation.html 宿泊者状況も確認できます。
本年の営業は11/24泊まで。

●年末年始冬期営業について
燕山荘では2014年12月20日~2015年1月5日ご宿泊まで年末年始冬期営業を行います。
この期間中のご宿泊につきましては、安全の面から完全予約制とさせていただいております。
冬期の燕岳登山につきましては、夏と異なるご注意がありますので、事前にHP「年末年始営業のご案内」ページをご一読いただいた上で、webまたは、燕山荘松本事務所へ電話でご予約をお願い致します。
http://www.enzanso.co.jp/enzanso/categories/e02-1.html

●有明山荘(合戦尾根の燕岳登山口まで700m)
日帰り入浴や、荷物預かりなど登山者に優しいサービス満載です。
詳しくはこちら http://www.enzanso.co.jp/ariakeso/index.html

昨年の今頃の様子は?

残雪量は例年より少なめ。最新情報を確認の上、お越しください2023.04.28

雨で雪は減りましたが、ピッケル、アイゼンが必要です2023.05.02

燕山荘周辺の過去の様子

燕山荘

現地連絡先:
090-1420-0008
電話番号:
0263-32-1535
連絡先住所:
長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所

地図で見る
http://www.enzanso.co.jp/

施設の詳細を見る

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 常念山脈の北部にある花崗岩と花崗岩砂礫とで構成された山。東側に中房川が流れ、西側は高瀬川の谷が区切っている。  登山口には文政年間(1818~1829年)の開湯と伝えられる中房温泉があり、国民宿舎有明荘とともにいで湯の楽しめる、格好のベースになっている。  遠くから見ると平坦で特徴のない稜線が続いているので、かつては大天井岳近くまでの山稜を、ただ「屏風岳」とひとまとめに呼んでいたらしく、明治39年刊行の『日本山嶽志』にも載っていない。大正4年の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』には「燕岳」とあるので、その間の10年間に命名されたらしい。  表銀座コースの始発点として有名で、大天井岳で分岐して槍ヶ岳へ常念岳へと志す登山者でいつも賑わっている。  遠目には目立たないが、稜線を山頂に向かってみると、風化した花崗岩群がまるで環境芸術のオブジェのようで面白い。頂上の北には北燕岳の岩峰がそびえ、鞍部はコマクサの群落、東斜面はお花畑と楽しい。  登山道は中房温泉からアルプスでも指折りの急登、合戦(かつせん)尾根を登って所要4時間30分。

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