稜線は冬山。山々には雪がつき、風があれば雪煙が舞っています。厳冬期冬山装備で。11/24泊まで営業。
天気・気温
山と周辺の状況
11/19 良く晴れて、冷え込んでいます。見渡す稜線は白く輝いています。
11/18 昨夜から降り出した雪は今朝になって15cm程積もっていました。
07:00頃から雲が切れだし、更に白くなった回りの景色が見え出してきました。ただ、西風は終日強く、あちこちで雪煙が舞い、日中でも非常に寒い一日となりました。
冬の特徴である強い西からの風が非常に強く吹いていました。その風に雪が飛ばされ、稜線のあちこちには雪煙りが舞っていました。雪煙は遠くから見る分には美しいのですが、実際にその中に居たら、かなりたいへんなことだと思います。
降雪により白さを増した山頂へ今朝向かわれた方々は、吹き溜まりの雪が深く、途中で断念されて戻ってこられました。降雪直後はわかんがあったほうがいい場合も出てくるようになってきました。今日の雪は少し黄砂が混じっていたのか、黄色っぽい雪でした。
11/17
日の出時刻は06:20を過ぎてきました。
今、太陽が上がってくる位置は、埼玉県にある両神山方向。視程がいい時にしか見えない山です。ギザギザはの稜線が特徴的です。
雲の多い朝でしたが、日が昇ると雪面がうっすらと紅く染まりました。
槍の穂先は朝から雲に覆われていましたが、裏銀座の山々は旭日に染まりました。ただその山々の上には、天気の崩れを思わせる怪しい雲があり、この天気がそう長く続かないことを暗示してた通り、午後からは、やはり雪となりました。
こんな天気でしたが、日帰りの方もちらほらいらっしゃいました。
夜になって雪の降り方が強くなってきました。湿った雪です。明日はまた真っ白になっていることでしょう。
冬の天気となり、なかなかスカッとは晴れません。
この時期、朝のうちは周りの山々が見えても、終日は続かず次第に曇り、雪がちらちらと降ってきます。たくさん積もるような降り方ではありませんが少しずつ積雪は増えていきます。
雪の上にはうさぎの足跡がたくさんついていました。ウサギの足跡はよく見かけますが、その姿を見るのはライチョウを見るよりはるかに難しいです。
11/16
西高東低の冬型の気圧配置も緩み寒気も抜けて穏やかな日曜日となりました。朝の気温は-9℃。それでも昨日の日中の気温より高くなりました。午後は少し雪が舞いましたが、天気の大きな崩れはありませんでした。
昨日も姿を見せなかった槍ヶ岳が、今日は雪で白く化粧をした美しい姿を見せてくれました。やはり、燕岳から見る槍ヶ岳はかっこいいですね。
昨日と比べ風がおさまったので、多くの方が山頂に登ってから下山されて行きました。山頂までのルートは西風を受ける所が多く厳しい稜線ですが、今日のような風は、冬としては穏やかな方です。
穏やかな天気になったとはいえ気温はそれほど上がりませんでした。
ゴリラ岩に着いた岩氷も日中になっても落ちることなく着いていてゴリラも寒そうでした。鹿島槍も真っ白です。
天気に恵まれた本日は、日帰りで登山の方も多い一日でした。登山者の中には燕山荘で昼食やケーキを楽しまれ下山される方も多数ありました。こうした楽しみ方もありますね。
山荘での楽しみは楽しみとして、冬山では天気次第では行動時間が想像以上に時間がかかったり、疲労したりすることもありますので、行動食や暖かい飲み物を持参されると良いと思います。
小屋閉めまで十日を切ってきました。なるべくぎりぎりまで雨戸は入れないでいたのですがそろそろ雨戸を入れる頃となりました。この作業が始まるといよいよ下山の日が近づいてきたなと感じさせられます。山荘も冬の装いへとなっていきます。
登山道の状況
合戦尾根も、積雪が増えすっかり冬らしい景色になってきました。11/19昼現在トレースはあります。
中房温泉周辺でもうっすらと積雪があります。ここで安心しないで、時間を稼いで下さい。
第二、第三ケルンあたりから本格的に積雪しています。アイゼンのまだ前爪はいりませんが、しっかり爪のあるアイゼンがあった方が良いです。
新たに降雪があっても、柔らかい雪の量がそれほど急激に増加するとは思われないので、踏まれればすぐに歩き易くなると思います。ストック、ピックル両方あると便利でしょう。それでも予想以上に時間が掛かると思います。
山荘直下以外は冬道となりましたが、そこまではまだ夏道沿いにルートは付いています。
表銀座縦走路方面
大天井ヒュッテ、大天井荘は営業を終了しています。
登山装備
3000m級冬山登山装備が必要です。防水防風防寒に配慮しましょう。
北アルプスの冬山に対応できる防寒着、雨具が必要です。
温かい防水の手袋や帽子も必要です。
ストック、ピッケルも用意しましょう。アイゼンは携行しましょう。
注意点
●この時期の一般的な注意事項
・寒冷前線の通過後は、寒気が流入してきて、突然雪になることもあります。このことによる気象遭難が過去にも起きているので、山に登る前には天気予報のご確認を。
・気温の変化が大きいです。低体温症に注意が必要です。体調を整えて登山しましょう。
・登山中は汗をかきます。登山中にこまめな水分、塩分補給を心がけましょう。この時期の飲み物は保温水筒(テルモス)に暖かい飲み物を用意しておくのがよいです。冷たい飲料では体が休まりません。
・14時頃から斜光線で夕方のような雰囲気になります。15時には遅くても氷点下の気温です。時間にゆとりを持って遅くとも16:00前にに山荘にご到着下さい。17時前に日没となります。
・山の原則は早出早着です。特に今の時期はお守り下さい。
平日は早朝のバスが運行しない日もありますが、平日の早朝はタクシーの乗り合いを使ったり、前泊などで対処しましょう。昼からの出発はとても危険大きくなります。
・燕山荘ではお弁当の提供をしておりますが、寒くなりお弁当が冷たく喉を通らないこともあります。行動食事は充分に携行するようにしましょう。
・周辺の小屋は営業を終了しています。
●はじめて燕岳を登る方へ
山荘主人 燕山荘・赤沼健至登山マニュアルをご一読下さい。
http://www.enzanso.co.jp/pages/categories/hajimetenoyama.html
●中房温泉までの路面バス(中房線乗合バス)の運行日に注意
http://www.azumikanko-taxi.co.jp/2011/04/030-01.html
※中房からのバス便は11/24まで。11/25下山の方はご注意下さい。
●中房温泉 第2駐車場改修工事のお知らせ
10月20日(月)から、燕岳登山口近くの登山者専用無料駐車場(第1駐車場、第2駐車場、第3駐車場)のうち、第2駐車場が改修工事実施のため使用できなくなります。第1、第3駐車料はご利用頂けます。
※マイカーの方は、中房温泉までの林道の走行のため、チェーンやスタットレスの装備を。
お知らせ
小屋HPでは最新情報を掲載しています。
http://www.enzanso.co.jp/index.html
ご予約受付中です。オンライン予約
http://www.enzanso.co.jp/pages/categories/reservation.html 宿泊者状況も確認できます。
本年の営業は11/24泊まで。
●年末年始冬期営業について
燕山荘では2014年12月20日~2015年1月5日ご宿泊まで年末年始冬期営業を行います。
この期間中のご宿泊につきましては、安全の面から完全予約制とさせていただいております。
冬期の燕岳登山につきましては、夏と異なるご注意がありますので、事前にHP「年末年始営業のご案内」ページをご一読いただいた上で、webまたは、燕山荘松本事務所へ電話でご予約をお願い致します。
http://www.enzanso.co.jp/enzanso/categories/e02-1.html
昨年の今頃の様子は?
残雪量は例年より少なめ。最新情報を確認の上、お越しください2023.04.28
雨で雪は減りましたが、ピッケル、アイゼンが必要です2023.05.02
燕山荘周辺の過去の様子
燕山荘
- 現地連絡先:
- 090-1420-0008
- 電話番号:
- 0263-32-1535
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- 長野県松本市大手2-3-10 燕山荘松本事務所