立山 | 立山室堂山荘

室堂は厳冬期。積雪128cm。吹きだまり3m。スキーには充分な積雪ですが雪崩に注意。営業は11/23泊まで。

表情を変えた雄山(2014.11.19 立山室堂山荘 )
表情を変えた雄山(2014.11.19 立山室堂山荘 )
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天気・気温

11/19(水) 07:00 晴 -12℃ 積雪128cm(室堂警備隊観測による)
14:00 -2.5℃
15:50 -5.6℃ 
富山市の天気予報
明日
晴のち曇
25℃
12℃
明後日
雨のち晴
24℃
16℃
日本気象協会提供 2024年5月29日 18:00発表
松本市の天気予報
明日
晴のち雨
29℃
12℃
明後日
雨のち晴
22℃
15℃
日本気象協会提供 2024年5月29日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

今シーズン最後の更新になります。
11/12~11/15にかけてまとまった降雪があり、降り始めからの降雪量は平均100cmとなりました。
風で飛ばされ雪がついていないところもあれば、吹き溜まりでは3mも堆積しているところもあります。

11/16 晴れ間が広がり落ち着いた天気でした。
11/17 午後より再び西寄りの風雪強まりました。
11/18 夜半には風雪は落ち着きました。
11/19 朝から穏やかに晴れている。朝はダイヤモンドダストが舞いました。

今週末の三連休は比較的落ち着いた天気になる見込みです。

室堂ターミナル~室堂山荘までは真っ直ぐにガイドポールを立ててあります。ポールに従って山荘までお越し下さい。

登山道の状況

ここ1週間で山は姿を変え、厳冬期の厳しい表情に変わりました。
すべての登山道、遊歩道は雪で覆われ目印などは何もありません。

雪が深くラッセルを覚悟して下さい。スキーがあれば深くは埋まりません。
すでにスキーをするには問題ない積雪量があります。

11/12~11/15の荒天続きで、まとまった降雪があったため、雪崩のリスクは高まっています。

スキーなどの入山も、このエリアのこの時期をよく知った経験者やガイドとの同行を。
観光客の散策はもはや不可能な状態となりました。

登山装備

厳冬期装備が必要です。
雪崩対策装備も必須(ビーコン、プローブ、ショベル)
※立山駅でレンタルすることもできます。
紫外線が強いのでサングラスと日焼け止めは必須。

注意点

・リスク管理が大切な時期です。
ホワイトアウトによる道迷い
凍傷
低体温症
疲労による行動不能
以上のような状況になることが考えられます。リスクを減らした計画を。
また、雪崩リスクがかなり高まってきています。要注意

去年の11/23には真砂岳で大規模な雪崩による死亡事故が起きました。
昨年と似た雪の降り方になっているので雪崩を起こすリスクは高まっています。
雪崩による死亡事故の9割は人に誘発されて発生した雪崩だということを覚えていて欲しいです。

詳しくは
「富山県山岳警備隊雪崩情報」、「日本雪崩ネットワーク」 などに情報があるので参考にして下さい。
現地では、室堂ターミナル内【入山安全相談窓口】にて情報提供しています。

以下の情報も必ず参照し、安全に努めて下さい。
室堂平の積雪期(秋期)利用ルール http://chubu.env.go.jp/nagano/to_2014/data/1112aa.pdf
立山室堂地区で山岳スキー、スノーボード、登山を楽しむ方へ・安全にスキー等を楽しむためルール 立山室堂山スキー情報 http://toyamaken-sotaikyo.jp/
テント泊を予定される方へ http://chubu.env.go.jp/nagano/to_2014/data/1112ab.pdf

●入山中の行動は早めに。
16:40頃には日没します。15時までには行動のメドをつけ、15時台のうちに山荘など目的地に到着するようにしましょう。
●この時期の入山
立山駅~室堂間は降雪があると除雪のためバスがしばしば運休になります。
扇沢からの入山をお勧めします。
11/18朝と夕は天候によりバスは運休していました。11/19の昼現在運休はありません。

お知らせ

室堂山荘は11/23の宿泊をもって2014年の営業を終了させていただきます。
2015年の宿泊予約はは2/1より受付開始します。

昨年の今頃の様子は?

融雪進むも登山にはアイゼンやピッケルの用意を。サングラスは観光でも必要。植生保護に留意2023.06.01

雪解けが進んでいますが、天候崩れればまだ冬に逆戻。登山装備は油断禁物(サングラス必須)です2023.06.07

稜線の雪は融雪しハクサンイチゲなど咲き始めましたが、山腹には残雪が多くアイゼン推奨です2023.06.14

登山は春山残雪装備で。稜線までは残雪多くアイゼン推奨。稜線は融雪し高山植物咲き始め2023.06.21

中腹の登山道(室堂~稜線)へは残雪多くアイゼン推奨。天気急変に注意。チングルマやクロユリ開花2023.06.29

立山室堂山荘周辺の過去の様子

  • 今日はガスのため客室棟すらぼやけて見えます
  • ガスって見晴らしがありません
  • 夕景 
  • 夕方は太陽が出ました。
  • 朝は予報とは裏腹のガス。視界20mほど
  • 立山の様子
  • 室堂山荘の様子(小屋明け準備中)
  • 周辺山岳はまだまだ雪山です
  • 昨日の降雪で、うっすら積もりました。今日は1日いい天気でした
  • これより下山します。今年度も多くのお客様にお越しいただき、誠にありがとうございました。
  • 先週末にまとまった降雪がありました。現在約1mほど積雪しています
  • 小屋に来るまでも踏み跡以外を歩くと腰まで埋まりました。

立山室堂山荘

現地連絡先:
076-463-1228
電話番号:
076-463-1228
連絡先住所:
〒930-1414 富山県中新川郡立山町室堂

地図で見る
http://www.murodou.co.jp/

施設の詳細を見る

関連する山

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立山・大汝山 標高 3,015m

 ふつう立山と呼ぶ場合、雄山神社を祭る雄山(3003m)か、浄土山、雄山、別山を含めた立山三山を指す。昔は毛勝三山から薬師岳辺りまでを含めて立山と呼んだし、江戸時代の文人画家、谷文晁(たにぶんちよう)の『日本名山図会』では別山、立山、剱岳をひとまとめに「立山」としている。つまり漠然とした山域なのだ。  その山域の最高峰が大汝山。古くは御内陣と書かれているので、雄山神社の奥社だったと思われる。縦走路から少し東にそびえている。  花崗閃緑岩質片麻岩で構成される大汝山には、西側に氷河地形として知られるカールがある。日本の地理学のパイオニアで、日本の氷河地形を初めて発見した山崎直方の名をとった山崎カールで、天然記念物に指定されている。  冬の北西の季節風で豪雪が山の東側に積もるため、日本のカール地形はほとんど東斜面に発達しているので、西斜面の山崎カールは珍しい。室堂から見ることができる。  地籍は富山県中新川郡立山町。乗鞍火山帯に属す火山で、溶岩台地の弥陀ガ原の上にそびえている。立山のもう1つの顔は加賀の白山とともに北陸の霊山として古くから信仰されていた修験道としての山。  開山は大宝元年(701)で越中介佐伯有頼(慈興上人)が鷹狩りの折、手負いのクマを追って奥山に入り岩屋に追い込んだが、中に入ると阿弥陀如来と不動明王に化身し「立山開山」を命じたとか。同じ8世紀には越中国の国守に任じられた万葉の歌人、大伴家持が「立山に降り置ける雪を常夏に 見れども飽かず神からならし」と歌ったように、立山は霊位に満ちた山なのである。  後年、天台宗と真言密教の修験道場となり、立山三山を極楽、地獄谷と剱岳を地獄に見立てた思想が独得の立山講を生み、山麓の芦峅寺衆徒の立山曼茶羅図による視覚に訴える全国布教で信者を増大させていった。ことに、宗教上のタブーだった女性にも極楽往生ができるという「布橋大潅頂」がセールスポイントで、江戸時代での先進的、精神的女性解放の旗印だった。  イラスト入りで地獄極楽を説き、ほかの宗門では不可能な、女性でさえ極楽往生ができるという説教を聞かされたときの驚きと喜びが、立山講中の賑わいを生み、芦峅寺から材木坂を登り、長大な弥陀ガ原をたどって室堂や雄山へと、三十数kmもの山道の苦行を悦びに変えていたのである。  現在の登山者は室堂までケーブルカーやバスを乗り継ぎ、室堂から2時間30分で雄山へ、さらに15分で最高峰の大汝山に登り着く。

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真砂岳 標高 2,861m

真砂岳は立山連峰の北側に位置する山。山頂から東側に5分ほど下った場所には内蔵助山荘がある。 山体の東側にある内蔵助カールは、日本国内で7箇所確認されている氷河の1つで(2019年時点)、唯一、一般登山者が立ち入ることが出来る場所として知られている。

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