薬師岳・雲ノ平・高天原 | 太郎平小屋

折立から太郎平までの雪は消えています。薬師岳へはまだアイゼン必要。週末は薬師岳の開山祭

薬師岳方面の稜線の様子(2018.06.22 太郎平小屋)
薬師岳方面の稜線の様子(2018.06.22 太郎平小屋)
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天気・気温

06/08(金) 快晴、12:30の気温15℃
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日本気象協会提供 2024年4月27日 6:00発表
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日本気象協会提供 2024年4月27日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

太郎平小屋は営業を再開します。今年は雪がだいぶ少なく、周辺の雪は、さらに減りました。
テント場にはまだ雪が残っていて、テント泊の場合は雪の上に張る場所もあります。すでにトイレを掘り起こし、水場もホースを敷いて使えるようになっています。なお、テント場をご利用の場合は、必ず小屋で申込みをお願いします。

6月9日~6月10日は薬師岳の開山祭が行われ、薬師如来像を大川禅寺より薬師岳山頂祠へ上げます。大川禅寺の住職様も登頂し、一般参加者様には焼香等に列席して頂きます。
太郎平小屋では薬師岳夏山開き記念登頂会を開催し、イワナの骨酒や行者ニンニクが振る舞われます。

登山道の状況

折立から太郎平小屋までの登山道は、もうほとんど雪が消えています。今週中にはすべて消えると思います。

太郎平小屋から薬師岳方面は、まだたくさんの雪があります。薬師峠から先は雪がベッタリと付いています。薬師岳山荘から先は所々で土も見えていますが、雪に対する装備は必要です。
もうピッケルを使うほどではないですが、アイゼン+ストックをオススメします。

黒部五郎方面は、まだ登山者は、ほとんど入っていません。看板や誘導の目印も設置されておらず、非常に迷いやすくなっています。上級者のみとなっています。

薬師沢方面を視察してきましたが、だいぶ雪は少なくなっていました。まだ橋がかかっていないので通過は困難です。7/1の小屋開けまでには、雪は融けているかもしれません。

登山装備

薬師岳まで行く場合は軽アイゼン以上を用意してください。

お知らせ

宿泊を希望される場合は、必ず予約をお願いします。
太郎平小屋グループの小屋の営業は、薬師沢小屋(7月1日~)、高天原山荘(7月5日~)、スゴ乗越小屋(7月10日~)となっています。

薬師岳山荘は6月30日(土)~10月7日(日)です。

太郎平小屋周辺の過去の様子

  • 高天原山荘もオープンしました
  • 今年はコバイケイソウが当たり年です
  • 高山植物の最盛期となっています
  • 太郎平~薬師岳への登山道の様子
  • 上ノ岳方面は、まだ雪が多く残っていて、一般的ではありません
  • キャンプ場付近の残雪の様子
  • 折立~太郎平までの登山道の様子
  • 薬師岳山頂からの眺望
  • キャンプ場から薬師岳方面を望む
  • 太郎平小屋周辺の残雪状況

太郎平小屋

現地連絡先:
080-1951-3030
電話番号:
076-482-1917
連絡先住所:
富山県中新川郡立山町千寿ヶ原

地図で見る
http://www3.ocn.ne.jp/~ltaro/

施設の詳細を見る

関連する山

富山県 / 飛騨山脈北部

薬師岳 標高 2,926m

 その昔、越中で「立山」というと、北の毛勝三山から南の薬師岳辺りまでを指したという。今では、北アルプス中央部の鎮(しずめ)として人気があり、雲ノ平や黒部五部岳などとともに黒部源流の山と位置づけられている。  薬師岳という名から分かるように、古くから信仰の山であった。和田川上流の隠れ里で、平家落人伝説のある有峰(ありみね)の人々が、薬師如来の山として山頂に祠を建て、毎年6月15日の祭りには登拝して剣を奉納したものである。赤錆びた剣型の板金は昭和30年ぐらいまで祠に見られたものである。  有峰の集落は昭和34年に完成した有峰ダムのため湖底の村となり、山頂の祠に奉納されていた剣型も錆びついたり、登山者の記念になったりして、今はない。  山の姿はずっしりと重量感があり、いかにも霊山にふさわしく大きい。山体の中腹まで石英安山岩、山頂付近は角閃岩を含んだ石英斑岩、つまり花崗岩に近いものなので、輝くような明るい雰囲気がある。  そして、薬師岳の地理的特徴の最たるものは、東面に並ぶ3つのカールだ。日本の氷河地形で最も一般的な圏谷だが、大きな山体にスプーンでプリンをすくったような谷が3つもあり、東側から眺めると壮観である。  山頂をはさんで南稜カール、中央カール、北薬師岳との間が金作谷カールと呼ばれる。カールの下はそのまま黒部峡谷の上ノ廊下に落ち込んでいるというのも、霊山薬師岳にふさわしいスケールである。  登山コースで最も一般向は折立コース。かつての秘境、有峰のダムを通って、一気にバスで折立まで上り、太郎兵衛平経由で山頂へ登るコースだ。稜線の太郎平小屋がいいベースになるので薬師岳、雲ノ平、黒部五郎岳など黒部源流の山々へのメインルートになっている。折立から太郎平小屋(5時間)、小屋から薬師岳(3時間)で8時間の登りでいい。  山の古典といわれる田部重治の著書『山と溪谷』には明治42年に2泊3日で登っている。夜明け前に歩き出し、提灯(ちょうちん)の明りを頼りに下るという強行軍で、有峰に2泊し、薬師岳へは日帰り往復だった。マイカーを使えば富山から日帰りも可能という現在との落差は登山人口を増大させ、明暗こもごもである。  1963年1月には、この山で愛知大学山岳部の13人が遭難して社会問題になったことはよく知られる。広々した山稜で風雪のため方向を失い、黒部側の東南稜に迷い込んだためで、慰霊の十三重塔が折立に建っててる。

富山県 岐阜県 / 飛騨山脈北部

北ノ俣岳 標高 2,662m

 高山市街から北アルプスの山並みを遠望するとき、最北端になだらかな山容を見せるのが北ノ俣岳である。薬師岳と黒部五郎岳に挟まれた位置にあり、山頂からの展望がすばらしい。薬師岳をはじめ黒部の山々、深く切れ込む黒部源流と雲ノ平、それに遠く槍ヶ岳。また西側には、有峰湖も手に取るように俯瞰できる。立山から槍への登り下りの激しい縦走路で、ほっと一息つける山といえる。  昭和37年、神岡町山之村(当時)から北ノ俣岳への神岡新道が開かれた。車で神岡町中心部から伊西峠を越えるか、双六谷から山吹峠経由で山之村へ入る。登山口となる打保からしばらく林道を行き、千ノ沢から登山道を打保乗越、さらに池塘の点在する水ノ平から鏡池平を過ぎればやがて寺地山である。寺地山の樹林帯を抜ければ北ノ俣岳へのなだらかな登りとなり、草地に変わる。この辺りには水場も避難小屋もある。ここからハイマツ帯と、高山植物の点在するガレを約1時間登れば北ノ俣岳の頂上である。 飛越トンネル付近に車を置き、飛越国境尾根ルートを利用すれば、寺地山までの所要時間が短縮される。

ユーザーの登山記録から