大雪山・旭岳 | 旭岳ビジターセンター

夏に向かっていろんなお花が開花しています。7/28(日)に自然観察会開催予定。稀少な植物に出会えるかも!?

裾合平のチングルマが見頃です(2019.07.21 旭岳ビジターセンター)
裾合平のチングルマが見頃です(2019.07.21 旭岳ビジターセンター)
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天気・気温

07/09(火) 姿見 9:00現在 晴れ。気温17℃、風速5m/s、視界良
旭川市の天気予報
明日
曇時々晴
16℃
7℃
明後日
晴のち曇
15℃
4℃
日本気象協会提供 2024年4月27日 10:00発表
帯広市の天気予報
明日
晴のち曇
23℃
10℃
明後日
晴時々曇
19℃
7℃
日本気象協会提供 2024年4月27日 10:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

姿見駅前や吹きだまりなどに雪渓が残っていますが、引き続きお花が楽しい季節です。夏に向かっていろんなお花が開花してきています。

中岳温泉〜裾合分岐〜姿見の登山道沿いではキバナ シャクナゲ シャクナゲ 、エゾノマルバシモツケ、エゾノ リュウキンカ リュウキンカ 、ウラジロ ナナカマド ナナカマド 、エゾコザクラ、 ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ 、エゾノ ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ などが見られます。
クロスカントリーコースでは サンカヨウ サンカヨウ 、エゾムラサキ、 ミツバオウレン ミツバオウレン 、エゾノ リュウキンカ リュウキンカ などが見られます。

雪解けが進み、雪解け水によるぬかるみや水たまりがあるので防水の効いた靴、スパッツなどがあるとよいでしょう。

■イベント情報「天人峡・羽衣の滝 自然観察会」
2019年7月28日(日)※申込は7月26日まで
10:00集合、12:00頃解散予定、参加費2,500円
滝の涼を感じながら、忠別川上流部の自然を丁寧な解説で楽しめる自然観察会です。
この季節にしか見ることのできない稀少な植物に出会えるかも!?
詳細はこちら:https://www.asahidake-vc-2291.jp/572-2/

登山道の状況

■姿見から中岳温泉、旭岳を一周する登山道の詳細は以下の通りです。
[姿見~裾合分岐]
・雪渓で夏道が途切れる部分が4カ所ほどあります。不慣れな方は、沢状に続く雪渓が道に見えることがあるかもしれません。夏道への取りつきを見落とさないようご注意ください。
・裾合分岐の手前では、雪解け水のぬかるみ、水たまりが目立ちます。登山靴の方はスパッツの着用がおすすめです。
・白鳥雪渓、見頃です。

[裾合平]
・例年のことですが木道が荒廃しています。腐食が激しいところは避けて歩けるよう整備しているので、道を外れて植物を踏まないようご配慮ください。
・中岳温泉側の木道は大部分が雪に覆われ、方向がわかりにくくなっています。
・今年のキバナ シャクナゲ シャクナゲ は見事な大輪です。裾合周辺では蕾や咲き始めの様子もまだ目立っていました。
チングルマ チングルマ は全体的に葉芽が出たばかりの様子。蕾も探してようやく見つかる程度で、花の気配はまだあまり見受けられませんでした。今年の見ごろは下旬くらいになりそうな気がします。

[裾合平~中岳温泉]
・中岳温泉までの登りの岩場は、道上に積雪がなくなりました。黄色いペンキ/ピンクテープの目印を見落として道を外れないよう、ご注意を。
・沢沿いのエゾノ リュウキンカ リュウキンカ が見ごろのピークを迎えています。
・中岳温泉に、携帯トイレの仮設ブースが今月16日(火)までの期間限定で設置されています。

■旭岳から黒岳方面など北東側への登山道は、雪渓が残っています。また、植生などの目印もないので視界不良時には道迷いの危険があります。

■6月30日10:30、旭岳源水付近にて小熊の目撃情報がありました。

登山装備

雪解け水によるぬかるみや水たまりがあります。特に中岳温泉方面まで行く場合は防水の効いた靴、スパッツをご用意ください。

天候が急変し一気に視界不良になるケースが頻繁にあります。
寒暖差に対応できる服装はもちろん、コンパスや地図は必ず携行し、くれぐれも気をつけて入山してください。

注意点

■飲料水
・飲料水は旭岳温泉から持参しましょう。ロープウェイ姿見駅(上の駅)には給水施設がありません。ロープウェイ売店での販売となります。ビジターセンターでは飲料水(お湯はありません)をおわけすることができます

■ドローンについて
・旭岳ロープウェイではゴンドラ内への持込みを認めません。ご注意ください。
詳しくは以下のページの注意書きをお読みになって、ご不明の点はロープウェイにお尋ねください。
http://www.welcome-higashikawa.jp/asahidake-vc/

・姿見駅や旭岳ビジターセンターは道有林ですので、無人航空機の飛行については以下をご覧ください。
http://www.kamikawa.pref.hokkaido.lg.jp/sr/nsr/kannri/kannri/mujinkoukuuki.htm

お知らせ

旭岳の登山道、中岳温泉に携帯トイレブースが期間限定で設置されます。設置期間:2019年7月5日(金)~ 2019年7月15日(月)
携帯トイレは旭岳ビジターセンターと旭岳ロープウェイの売店で販売、使用済みの携帯トイレの回収ボックスは旭岳ビジターセンター前にあります。

■旭岳ビジターセンター
旭岳の登山・自然の情報はビジターセンターにおたずねください。
来館した方や、電話・メールなどのお問合せに対し、最新の現地情報と、過去の事例や個々の事情に照らし、最適な答えを返せるよう努めています。

旭岳ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 山麓駅付近~ロープウェイの車窓からも綺素晴らしい絶景に出会えます
  • 旭岳スキーコースがオープンしました
  • 10月6日に初冠雪が観測されました
  • 裾合平の紅葉は全体的に少し渋めになってきた印象
  • 裾合平・白鳥の雪渓
  • 裾合平のお花畑はまだ雪に覆われています

旭岳ビジターセンター

電話番号:
0166-97-2153
連絡先住所:
〒071-0372 上川郡東川町旭岳温泉

地図で見る
http://www.welcome-higashikawa.jp/asahidake-vc/

施設の詳細を見る

関連する山

北海道 / 石狩山地

大雪山・旭岳 標高 2,291m

 大雪山の盟主として、また北海道の最高峰として、誰もが一度は登りたい、また登らねばならない山が旭岳である。「ヌタプカムウシュペ」というのはこの山塊全体の呼称で、個々のピークにアイヌは名をつけなかったようだ。旭岳という名称は、忠別川の源頭にあるところからきており、アイヌ語でチュプ・ベツ「日の川」を旭としたもの。旭川市や忠別岳の名も同じ由来である。  古くから登山道は開かれていたようで、明治36年(1903)、上川文武館生徒21名が集団登山した記録があるが、往復に3日を要している。この頃、旭岳は「於武建志計(オプタテシケ)山」と呼ばれていたという。明治の文学者・大町桂月の登山はずっと後で、大正10年(1921)、黒岳沢から無名峰(現在の桂月岳)に達し、北鎮岳を経て旭岳に登り、松山温泉(天人峡)に下っている。冬の登頂は翌大正11年(1922)1月、北海道大学の板倉勝宣、加納一郎らが最初である。  いま夏の登頂は全く容易になった。ふもとの旭岳温泉(旧名 勇駒別温泉)から、2本のロープウェイを乗り継いで一気に1600mの姿見駅へ。お花畑の中の道をたどって、旭岳の姿を映す「姿見ノ池」のほとりから、火山礫の登山道を、白く煙を上げる火口を見下ろしながら登ること2時間ほど。ついに頂上に立てるのだ。道内最高地点だけに展望は広大で、国立公園内の山々はもとより、天塩岳、暑寒別岳(しよかんべつだけ)、芦別岳(あしべつだけ)なども見え、さらに快晴の日には遠く利尻山までも望むことができる。  黒岳からの縦走はもっとすばらしい。黒岳石室を早朝に出発し、第2の高峰北鎮岳(ほくちんだけ)にも登って旭岳に至るコースは、約5時間の行程だ。旭岳の北東面には遅くまで雪渓が残り、夏スキーを楽しむ人々も多い。雪渓の下が指定のキャンプ地になっていて、最盛期には色とりどりのテントが花と咲く。頂上に登らず、途中の中岳から旭岳の山腹を巻き、山中に湧く無人の中岳温泉を経て姿見駅に出ることもできる。駅付近には姿見ノ池のほかにもいくつかの沼が点在し、それらを散策するのもよい。  頂上付近は草も木もないから、どこへでも行ける。なかには道を踏み外してどんどん下ってゆき、帰ってこられなくなった例もある。姿見駅の付近でさえ、ガスがかかると分かりにくくなる。ロープウェイは冬には多くのスキーヤーを運び上げるが、軽装で頂上を目指したまま行方不明となる人が時々出るのも、目標物に乏しい頂上付近の地形に惑わされるからであろう。充分、注意したい。

北海道 / 石狩山地

大雪山・北鎮岳 標高 2,244m

 旭岳(あさひだけ)に次ぐ北海道第2の高峰。ずんぐりしたスリバチ状の姿をしているが、黒岳(くろだけ)から見た白鳥・千鳥の雪渓を抱く姿がよく知られている。  一番容易な登山道は黒岳石室からのもので、花の咲き乱れる平坦な雲ノ平(くものたいら)を抜け、御鉢平(おはちだいら)の縁を通って2時間30分ほどで頂上に到着する。愛山渓温泉から比布岳経由のコースは、花あり雪渓あり砂礫地ありの変化に富む興味深いものだ。約6時間のコースタイムはやや健脚向ともいえる。旭岳を越えてくるコースもロープウェー終点から5時間ほどかかる。白水川から沢登りで登ってくるのもよい。火山礫の頂上には、見える山を示した方位盤があり、壮大な展望をほしいままにすることができる。  大雪山の山名には、アイヌ語のものは意外に少なく、白雲岳(はくうんだけ)や北海岳(ほつかいだけ)のように漢詩ふうのもの、黒岳、赤岳など山肌の色からきたもの、間宮岳、桂月岳など人名によるものなどがあるが、北鎮岳は第一の部類で、旭川にあった鎮台(陸軍師団)にちなむものといわれている。隣の凌雲岳(りょううんだけ 2125m)は道もなく、花を守るため登山は禁止されている。

北海道 / 石狩山地

トムラウシ山 標高 2,141m

 大雪山国立公園のほぼ中央にどっしりと構えた雄大な山だ。沼ノ原、五色ガ原辺りから眺めた、うずくまるスフィンクスのような姿は、強く印象に残る。  その頂上に近づけば、日本庭園、トムラウシ庭園、黄金ヶ原などと呼ばれるお花畑と沼がみごとに配置されて、訪れる人の目を充分に楽しませてくれる。上部は巨岩が積み重なった複雑な地形で、赤ペンキの標識に導かれて立った頂上から眺める360度の山岳展望は、この山ならではのものだ。  トムラウシの意味はアイヌ語の「花の美しい所」とする説もあるが、他の山と同じくここに発する川の名に由来するとすれば、「水垢の多い所」と解釈されることになる。アイヌ語のデリケートな発音に適当にカナを当てはめたために生じた混乱である。  どちらから登るとしても人里から遠いが、ストレートに登れるのは南方のトムラウシ温泉からの道だ。新得町から車で1時間あまり入ったこの温泉から、頂上まで6時間以上。日帰りは可能だがかなりの長丁場だ。それに、この山を単独で登ってくるだけでは、宝の山に入りながら手ブラで帰るようなものだ。トムラウシには、やはり何日かの縦走のあとに到達するのが望ましい。  一番人気のあるのは、北の表大雪方面から登ってくるコース。健脚者なら途中1泊でも可能だが、花を眺めながら、のんびりと2泊はしたい。3泊目はトムラウシと化雲岳(1954m)のコル東方のヒサゴ沼避難小屋泊まりとすれば、約2時間30分で頂上だ。この小屋は夏山シーズン中は満員で入れないこともしばしばあり、テント持参の方が望ましい。  また、南の十勝岳方面からの道もある。オプタテシケ山からの長い下りがこのコースのポイントで、やはり最低でも3泊は必要だろう。遠く石狩岳から縦走して登ってくるのは最良のコースだが、最低でも3泊はしたい。ただし、石狩岳―沼ノ原東側鞍部間の通称「根曲り廊下」は、ササが伸びて廃道に近い状態になっている。  大正9年に登った大島亮吉の名文で知られるクワウンナイ川は途中1泊だが、沢登りの経験者でなければお勧めできないのが残念である。  下山は化雲岳から天人峡への道が一般的。登るとすれば、ヒサゴ沼まで8時間の長い道だが、それでもトムラウシ温泉に次ぐ短いコースでもあり、登山口の交通の便もよい。  この山の初の積雪期登頂は大正15(1926)年5月、北大山岳部により達成された。十勝岳から短い夏用スキーを駆っての縦走行であった。

ユーザーの登山記録から