大雪山・旭岳 | 旭岳ビジターセンター

旭岳温泉から姿見までの登山道はまだ完全に残雪の下です。道迷いに注意

(2022.05.11 旭岳ビジターセンター)
(2022.05.11 旭岳ビジターセンター)
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日本気象協会提供 2024年4月29日 12:00発表
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日本気象協会提供 2024年4月29日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

旭岳温泉街もずいぶん春めいてきました。 旭岳ロープウェイの駅裏のエゾノ リュウキンカ リュウキンカ ミズバショウ ミズバショウ の群生を楽しみにしておられる方もいらっしゃると思いますが、まだまだ残雪はたっぷりあります。雪の下は、木道になっている箇所と湿原になっている箇所があり、この時期は雪の踏み抜き等もあり危ないのでご注意ください。 リュウキンカ リュウキンカ の満開も、まだ少し先のようです。

※旭岳ロープウェイは5月6日(金)から5月20日(金)まで全館臨時休業中です。売店や食堂も休業となりますのでご注意ください。

登山道の状況

(5月11日現在)
・旭岳温泉から姿見までの登山道はまだ完全に残雪の下です。旭岳スキーコースの営業・圧雪は5月5日に終了していますが、下から歩いてスキーコースのCコースの跡、途中からAコース跡の方をたどると、だいたい「天女ヶ原湿原登山道」沿いに旭岳温泉から姿見まで歩けることになります。しかしスキーコースは登山道とは少々異なる部分もあり、圧雪の跡は日々不明瞭になり、注意が要ります。
・スキーコースの残雪が融け、夏道が部分的に現れると、雪に埋もれていた笹やかん木が泥や枯葉をまとって斜めに起き上がってきます。通り抜けにくく、見通しも効かず、融雪の進む午後には朝に登ってきた道とは様子がかなり異なり、この時期に迷う人が少なくありません。
・早めに閉鎖されたDコース跡は、今朝もう雪がほぼ途切れていました。
・Cコース跡はBコース跡の下端まで雪がつながっており、比較的深い雪尺の箇所では積雪約2.1mでした。この上、Bコース跡がまだ姿見駅までつながっていますが、今後、姿見駅のすぐ直前で濃い笹薮が立ち上がり通れなくなります。

登山装備

・大雪山は冬山です。防寒着、手袋、帽子、冬靴など、冬の準備でお越しください。旭岳に登る場合は、アイゼン、ピッケルが必要になります。天候や自らの経験・装備・知識とよく相談し、場合によっては計画の見直しもご検討ください。
・登山道のロープは外されています。道迷いによる遭難が多発する時期です。また、天候が急変し、一気に視界不良になるケースが頻繁にあります。入山の際は、コンパス・地図は必ず持って、くれぐれも気をつけて入山してください。

注意点

・愛山渓温泉へ繋がる道道223号線は、6月30日まで補修工事の為通行止めです。愛山渓温泉へは下山できませんのでご注意ください。
・5月6日(金)に携帯トイレ回収BOXを設置しました。場所はビジターセンター前のエントランスです。蓋を開けていただくと中にBOXがありますので、こちらに携帯トイレを入れてください。

お知らせ

■旭岳ビジターセンター(TEL:0166-97-2153)
HP:https://www.asahidake-vc-2291.jp/
Facebook:https://ja-jp.facebook.com/asahidake.vc/

入館にあたってはマスク着用、手指消毒のご協力をいただき、発熱・咳などの症状のある方は入館をお控えください。また館内の混雑状況によっては入場規制を行う場合がございます。皆様のご理解・ご協力の程よろしくお願い致します。

ビジターセンターでは館内入り口脇に、旭岳協力金箱を設置しており、ご協力いただいた方にポストカードを差し上げております。

長靴やストック、ココヘリなど装備のレンタル(有料)がございます。
詳細:https://www.asahidake-vc-2291.jp/rental_goods/

[ツアー・イベント情報]
■現在受付中のツアー・観察会
https://www.asahidake-vc-2291.jp/tour/

■しぜんかんさつ会
開催日時:“ほぼ”毎日 13:30〜1時間半程度
参加費:1500円(傷害保険料込)+別途、長靴・スノーシューのレンタル代
定員:5名
※新型コロナウィルス感染症対策の為、通常より更に少人数で開催します。また、スタッフの人数等により実施しない日もあります。詳細はお問い合わせください。

旭岳ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 山麓駅付近~ロープウェイの車窓からも綺素晴らしい絶景に出会えます
  • 旭岳スキーコースがオープンしました
  • 10月6日に初冠雪が観測されました
  • 裾合平の紅葉は全体的に少し渋めになってきた印象
  • 裾合平・白鳥の雪渓
  • 裾合平のお花畑はまだ雪に覆われています

旭岳ビジターセンター

電話番号:
0166-97-2153
連絡先住所:
〒071-0372 上川郡東川町旭岳温泉

地図で見る
http://www.welcome-higashikawa.jp/asahidake-vc/

施設の詳細を見る

関連する山

北海道 / 石狩山地

大雪山・旭岳 標高 2,291m

 大雪山の盟主として、また北海道の最高峰として、誰もが一度は登りたい、また登らねばならない山が旭岳である。「ヌタプカムウシュペ」というのはこの山塊全体の呼称で、個々のピークにアイヌは名をつけなかったようだ。旭岳という名称は、忠別川の源頭にあるところからきており、アイヌ語でチュプ・ベツ「日の川」を旭としたもの。旭川市や忠別岳の名も同じ由来である。  古くから登山道は開かれていたようで、明治36年(1903)、上川文武館生徒21名が集団登山した記録があるが、往復に3日を要している。この頃、旭岳は「於武建志計(オプタテシケ)山」と呼ばれていたという。明治の文学者・大町桂月の登山はずっと後で、大正10年(1921)、黒岳沢から無名峰(現在の桂月岳)に達し、北鎮岳を経て旭岳に登り、松山温泉(天人峡)に下っている。冬の登頂は翌大正11年(1922)1月、北海道大学の板倉勝宣、加納一郎らが最初である。  いま夏の登頂は全く容易になった。ふもとの旭岳温泉(旧名 勇駒別温泉)から、2本のロープウェイを乗り継いで一気に1600mの姿見駅へ。お花畑の中の道をたどって、旭岳の姿を映す「姿見ノ池」のほとりから、火山礫の登山道を、白く煙を上げる火口を見下ろしながら登ること2時間ほど。ついに頂上に立てるのだ。道内最高地点だけに展望は広大で、国立公園内の山々はもとより、天塩岳、暑寒別岳(しよかんべつだけ)、芦別岳(あしべつだけ)なども見え、さらに快晴の日には遠く利尻山までも望むことができる。  黒岳からの縦走はもっとすばらしい。黒岳石室を早朝に出発し、第2の高峰北鎮岳(ほくちんだけ)にも登って旭岳に至るコースは、約5時間の行程だ。旭岳の北東面には遅くまで雪渓が残り、夏スキーを楽しむ人々も多い。雪渓の下が指定のキャンプ地になっていて、最盛期には色とりどりのテントが花と咲く。頂上に登らず、途中の中岳から旭岳の山腹を巻き、山中に湧く無人の中岳温泉を経て姿見駅に出ることもできる。駅付近には姿見ノ池のほかにもいくつかの沼が点在し、それらを散策するのもよい。  頂上付近は草も木もないから、どこへでも行ける。なかには道を踏み外してどんどん下ってゆき、帰ってこられなくなった例もある。姿見駅の付近でさえ、ガスがかかると分かりにくくなる。ロープウェイは冬には多くのスキーヤーを運び上げるが、軽装で頂上を目指したまま行方不明となる人が時々出るのも、目標物に乏しい頂上付近の地形に惑わされるからであろう。充分、注意したい。

北海道 / 石狩山地

大雪山・北鎮岳 標高 2,244m

 旭岳(あさひだけ)に次ぐ北海道第2の高峰。ずんぐりしたスリバチ状の姿をしているが、黒岳(くろだけ)から見た白鳥・千鳥の雪渓を抱く姿がよく知られている。  一番容易な登山道は黒岳石室からのもので、花の咲き乱れる平坦な雲ノ平(くものたいら)を抜け、御鉢平(おはちだいら)の縁を通って2時間30分ほどで頂上に到着する。愛山渓温泉から比布岳経由のコースは、花あり雪渓あり砂礫地ありの変化に富む興味深いものだ。約6時間のコースタイムはやや健脚向ともいえる。旭岳を越えてくるコースもロープウェー終点から5時間ほどかかる。白水川から沢登りで登ってくるのもよい。火山礫の頂上には、見える山を示した方位盤があり、壮大な展望をほしいままにすることができる。  大雪山の山名には、アイヌ語のものは意外に少なく、白雲岳(はくうんだけ)や北海岳(ほつかいだけ)のように漢詩ふうのもの、黒岳、赤岳など山肌の色からきたもの、間宮岳、桂月岳など人名によるものなどがあるが、北鎮岳は第一の部類で、旭川にあった鎮台(陸軍師団)にちなむものといわれている。隣の凌雲岳(りょううんだけ 2125m)は道もなく、花を守るため登山は禁止されている。

北海道 / 石狩山地

トムラウシ山 標高 2,141m

 大雪山国立公園のほぼ中央にどっしりと構えた雄大な山だ。沼ノ原、五色ガ原辺りから眺めた、うずくまるスフィンクスのような姿は、強く印象に残る。  その頂上に近づけば、日本庭園、トムラウシ庭園、黄金ヶ原などと呼ばれるお花畑と沼がみごとに配置されて、訪れる人の目を充分に楽しませてくれる。上部は巨岩が積み重なった複雑な地形で、赤ペンキの標識に導かれて立った頂上から眺める360度の山岳展望は、この山ならではのものだ。  トムラウシの意味はアイヌ語の「花の美しい所」とする説もあるが、他の山と同じくここに発する川の名に由来するとすれば、「水垢の多い所」と解釈されることになる。アイヌ語のデリケートな発音に適当にカナを当てはめたために生じた混乱である。  どちらから登るとしても人里から遠いが、ストレートに登れるのは南方のトムラウシ温泉からの道だ。新得町から車で1時間あまり入ったこの温泉から、頂上まで6時間以上。日帰りは可能だがかなりの長丁場だ。それに、この山を単独で登ってくるだけでは、宝の山に入りながら手ブラで帰るようなものだ。トムラウシには、やはり何日かの縦走のあとに到達するのが望ましい。  一番人気のあるのは、北の表大雪方面から登ってくるコース。健脚者なら途中1泊でも可能だが、花を眺めながら、のんびりと2泊はしたい。3泊目はトムラウシと化雲岳(1954m)のコル東方のヒサゴ沼避難小屋泊まりとすれば、約2時間30分で頂上だ。この小屋は夏山シーズン中は満員で入れないこともしばしばあり、テント持参の方が望ましい。  また、南の十勝岳方面からの道もある。オプタテシケ山からの長い下りがこのコースのポイントで、やはり最低でも3泊は必要だろう。遠く石狩岳から縦走して登ってくるのは最良のコースだが、最低でも3泊はしたい。ただし、石狩岳―沼ノ原東側鞍部間の通称「根曲り廊下」は、ササが伸びて廃道に近い状態になっている。  大正9年に登った大島亮吉の名文で知られるクワウンナイ川は途中1泊だが、沢登りの経験者でなければお勧めできないのが残念である。  下山は化雲岳から天人峡への道が一般的。登るとすれば、ヒサゴ沼まで8時間の長い道だが、それでもトムラウシ温泉に次ぐ短いコースでもあり、登山口の交通の便もよい。  この山の初の積雪期登頂は大正15(1926)年5月、北大山岳部により達成された。十勝岳から短い夏用スキーを駆っての縦走行であった。

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