みんなの登山記録から、よく登られている山をピックアップ!【10月版・後編】
文・構成:編集部 TOP写真=次郎 さん
10月によく登られている山はどこ?
「みんなの登山記録」をひも解き、前編にて10月によく登られている山の概況の一部を紹介した。全体の傾向のおさらいとしては、夏に比べて登られる山が広く分散。高い山も登られてはいるが、都市部近郊の山々や低山が圧倒的に多かった。続いて今回、10月版の後編として、八ヶ岳以西のエリア概況を紹介しよう。
八ヶ岳周辺では、赤岳がトップ。横岳や硫黄岳と合わせた縦走が多い。続いて蓼科山、北横岳、霧ヶ峰。縞枯山やにゅう、天狗岳などの北八ヶ岳もよく登られていた。北アルプス周辺では穂高周辺。続いて蝶・常念、立山周辺、御嶽山。ほか大天井岳や焼岳など。涸沢や上高地周辺を目的地とする記録も多い。
中央アルプスは木曽駒ヶ岳。二百名山の経ヶ岳も多かった。南アルプスでは甲斐駒ヶ岳が断トツ。続いて仙丈ヶ岳。ほか日向山や鳳凰三山など。
近畿・東海・北陸では伊吹山、白山、六甲が多く、続いて御在所岳など鈴鹿の山々。ほか比良、金剛山地、大台ヶ原など。中四国・九州では大山がトップで、続いて三瓶山、霧島山、くじゅうが多かった。
それでは、いくつかの山々をピックアップして、以下紹介しよう。
日向山(山梨)
日向(ひなた)山は南アルプス北部、甲斐駒ヶ岳の北東に位置する。山頂部には白砂が広がり、「天空のビーチ」とも称されている。展望もすばらしく、近年人気集める山だ。
尾白渓谷の駐車場からスタートし、竹宇(ちくう)駒ヶ岳神社の手前で登山道に入る。樹林帯を登っていく途中には、炭焼窯が見られる。車道に出合い、やがて矢立石駐車場に出て、さらに登っていく。次第に周囲は気持ちのよいカラマツ林となり、樹間から周囲の視界が開けるようになる。
山頂は木々に囲まれ展望はないが、5分ほど西に向かうと、視界が開け雁ヶ原(がんがはら)に出る。白い砂地が広がり、山の上とは思えない気分に包まれる。開放感あふれる雁ヶ原からは、八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳などの展望がすばらしい。展望を満喫したら、往路を忠実にたどって下山する。
行程・コース
関連する登山記録
みんなの登山記録から、月ごとにオススメの山をご紹介
どんな山が登られているのか、みんなの登山記録をひも解いて、月ごとにオススメの山をピックアップしてご紹介します。