初心者もベテランも楽しめる!丹沢登山を日帰りで満喫する人気6コース

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首都圏からのアクセスもよく、さまざまなコースがある丹沢。この記事では、日帰りで満喫できる6コースを紹介する。

構成=山と溪谷オンライン、カバー写真=かえる隊長さんの登山記録より

目次

初心者向け、展望、花のコースなど6コースを紹介

「神奈川県の屋根」とも称される丹沢。神奈川県の西北部に位置し、その広さは東西約40km、南北約30kmにも及び、静岡県や山梨県へも裾野を広げている。

首都圏からのアクセスがいいことから、四季を通じて多くのハイカーでにぎわっている。最高峰となる蛭ヶ岳(ひるがたけ)でも標高1678mと、2000mには満たない山塊だが、海からせり上がるように派生する山々は、標高以上に登りごたえがある。実際、登山口から山頂に立つとなると、標高差1000m以上を登ることになる山も多い。

初夏の丹沢を彩るのがシロヤシオの花だ(写真=しげさん

そんな丹沢の魅力の一つが豊かな植生だ。植林されている場所も少なくないが、上部はブナやカエデ類も多く、春の時期には新緑が、秋は紅葉が山肌を染める。

また春から初夏の時期は、丹沢が最もにぎやかになる時期だ。木々の緑が徐々に濃くなり、ミツバツツジやシロヤシオが稜線を彩る。ほどよい暑さと涼しさが同居する、登山の最適時期となる。

登山道途中には休憩できる山小屋・休憩所も多く、初心者にも安心だ。網の目のように登山道が付けられていて、同じ山を登るにしても、さまざまな表情を見せてくれる。富士山を目の前に拝み、眼下には相模湾を望む景色は、目と心を大いに癒やしてくれる。

この記事では、日帰り登山で丹沢の魅力を満喫できるコースを紹介する。

通行止め情報は、下記も参考にしてほしい。

塔ノ岳 丹沢随一の人気コース

「表丹沢」と呼ばれる丹沢南部の山域を代表する山が塔ノ岳(とうのだけ)だ。塔ノ岳から東に派生する「表尾根」と、北に延びる「大倉尾根」を使って縦走するこのコースは、表丹沢を楽しむ最もポピュラーなコースの一つとなっている。

入下山口のヤビツ峠と大倉は、多くのバス便があり利用しやすい。特に大倉へは小田急線渋沢駅から頻繁にバスが運行されている。

丹沢表尾根からの展望(写真=かえる隊長さん

本コースは入門とするには標高差も距離もあるかもしれない。表尾根側は途中に鎖場を通過するようなスリリングな場所もある。一方で、休憩できる売店や山小屋も多く、途中で下山できるエスケープルートも設定しやすい。人気コースで登山者も多いので、安心感があるだろう。

塔ノ岳山頂は広く展望もすばらしい。丹沢の魅力を満喫できる代表的なコースといえる。

行程・コース

最適日数:日帰り 7時間25分
総歩行距離:13,899m /上り標高: 1346m 下り標高: 1822m
行程:ヤビツ峠(08:00)・・・護摩屋敷の水(08:25)・・・二ノ塔(09:25)・・・三ノ塔(09:45)・・・烏尾山(10:15)・・・政次郎ノ頭(11:15)・・・新大日(12:05)・・・木ノ又小屋(12:15)・・・塔ノ岳(12:45)・・・金冷シ(13:00)・・・花立山荘(13:15)・・・茅場平(13:30)・・・小草平(13:50)・・・駒止茶屋(14:20)・・・雑事場ノ平(14:50)・・・観音茶屋(15:05)・・・大倉(15:25)
高低図
コースの詳細を見る

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