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登山をサポートするだけじゃない
アミノバイタル®が山を守る理由アミノバイタル®

文=大関直樹 写真提供=北杜山守隊 
[PR]2025.09.29

2025年、日向山でのワークショップの様子
2025年、日向山でのワークショップの様子

コンディショニングサポートで安全登山を支える「アミノバイタル®」。販売元である味の素株式会社は、アミノ酸を通じて登山者のチャレンジをサポートするだけではなく、山の未来を守る活動にも取り組んでいる。そのひとつが、登山家・花谷泰広さんが代表理事を務める「北杜山守隊」への支援だ。

世界各地の未踏峰、未踏ルートに挑み続けピオレドール賞の受賞歴もある花谷さんは、2017年より甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根にある七丈小屋を運営。黒戸尾根の魅力をメディアなどでPRした結果、多くの登山者が訪れるようになった。一方で、登山道の損傷が深刻化する現状を目の当たりにし、「自分一人では守りきれない」と痛感。台風被害でさらに状況が悪化したことで、山を守るため北杜山守隊を立ち上げた。

同団体は、登山道整備のワークショップなどを通じて行政機関や登山者と連携し、持続可能な山岳環境の保全に取り組んでいる。誰か任せではなく、登山者一人ひとりが“当事者”として山の環境に関わること。アミノバイタル®はその理念に共感し、継続的な支援を行なっている。

水野隆信さん花谷泰広さん
花谷泰広さん
はなたに・やすひろ/1976年、兵庫県生まれ。登山家。2012年キャシャール峰初登攀で、13年ピオレドール賞受賞。若手登山家養成プロジェクトや甲斐駒ヶ岳七丈小屋、北杜山守隊運営など幅広く活躍中。 【活動内容】北杜山守隊は、公募型の登山道保全ワークショップを展開し、先人より受け継いだ里山の文化、山岳風景を未来へつなぐ活動に取り組んでいる。ほかにも、専門家による研修や勉強会を通じて人材育成にも力を入れ、会員制度を整えながら保全活動の輪を拡大している。

登山道を“守る”という楽しみから山の保全を考える入り口に

北杜山守隊は、登山道保全という活動を通じて、山との新たな関わり方を提案している。その中心となるのが登山道保全ワークショップだ。

「私たちは、参加者に登山道保全を登山の新しいアクティビティだと捉えてもらいたいと考えています」と花谷さんは語る。このワークショップの最大の特徴は、保全作業と並行して行なわれる自然観察や座学。登山道が壊れる理由や人間活動が自然に及ぼす影響、さらには山の歴史や地形の成り立ちまで、まずは「知る」ことから始まる。参加者は山を観察して、登山道周辺の植生回復につながるように補修作業に取り組む。

「体を動かすだけでなく、頭を使う。見える景色が変わったと、みなさん驚かれます」と花谷さん。これまで山頂に向かうために通るだけだった道が、自分の手で守る特別な場所へと変わっていく。

北杜山守隊は月1~2回のペースでワークショップを開催。日帰りから1泊2日までのプログラムを用意している。首都圏からのアクセスのよさもあり、参加枠はすぐに埋まるほどの人気を集める。

2025年に実施した日向山での登山道整備(Before)
2025年に実施した日向山での登山道整備(After)
2025年に実施した日向山での登山道整備。Before()とAfter()。ステップを設置し、踏圧を最小限にするため一方のみの通行に

一方で、花谷さんは「作業にかけられる人手や資金の問題で、保全を行なう量が圧倒的に足りていない」と現状の深刻さを指摘する。それでも活動を通して感じてもらいたいのは、「山の保全を知る入り口として、まずは楽しんでほしい」ということだ。保全を義務や啓発ではなく、能動的な山のアクティビティとして捉えることで、多くの人が自然に興味をもち、再び山を訪れたくなる関係性が生まれている。

登るだけで終わらない。「守る」という関わりを通じて、山との関係はより深く、豊かになっていく。北杜山守隊のワークショップは、これからの登山文化に新たな風を吹き込んでいる。

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問合せ先

味の素
https://www.ajinomoto.co.jp/


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