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“責任あるパフォーマンス”の実践が
未来を変えるゴアテックス

文=大関直樹 写真提供=日本ゴア 
[PR]2025.09.29

沿岸地域のゴミの流出阻止をめざしたコスタリカでのプロジェクト
沿岸地域のゴミの流出阻止をめざしたコスタリカでのプロジェクト

冷たい雨をはじく。強風を防ぐ。長時間の行動でも蒸れにくい。それでいて地球環境への影響が低い──そんな理想を形にしてきたのがGORE-TEX ブランドだ。1976年の創業以来、山で頼れる高性能ウェアを生み出し続ける。それと同時に、「責任あるパフォーマンス」を掲げ、環境負荷の低減にも挑戦してきた。

化学物質削減において、2022年にはPFAS(有機フッ素化合物)フリー*かつCO₂排出量**を抑えた新素材ePEメンブレンを採用した次世代GORE-TEX プロダクトを発売し、今年の秋冬に一般消費者向け製品で全面的な切り替えを完了する予定だ。この革新的なePEメンブレン採用の次世代GORE-TEX プロダクトは、未来を示すデザインのひとつとして「2024年度グッドデザイン・ベスト100」にも選出された。

さらに同社は、「製品を長く使うことこそ、最大の環境保全策」と考え、ユーザーに向けてメンテナンスの大切さを呼びかけている。

*有機フッ素化合物(パー及びポリフルオロアルキル物質)を使用せずに製造していますが、微量含まれる可能性があります
**メンブレン量の削減、厳選した生地を組み合わせたラミネートに基づく(Higg MSI測定)

次世代GORE-TEX プロダクト、性能はそのままに環境負荷を低減

「GORE-TEX」は半世紀にわたり、耐久防水性・透湿性・防風性を誇るアウトドアウェアの代名詞として進化を続けてきた。機能の要となるePTFE(延伸ポリテトラフルオロエチレン)メンブレンを40年以上に渡って使用してきたが、10年におよぶ研究開発を経て、環境への影響に懸念のあるPFASを使用しない*新素材ePE(延伸ポリエチレン)メンブレンを完成させた。そして、2025年秋冬には、このメンブレンを使い、製造時のCO₂排出量を削減した次世代GORE-TEX プロダクトへの一般消費者向け製品での全面的な切り替えを完了。従来同等の防護性能を保ちつつ環境負荷を大幅に軽減することに成功した。今後、30年にはGORE-TEX プロダクト関連の二酸化炭素排出の絶対量を16年ベースから35%削減する予定。さらに50年にはゴア社としてカーボンニュートラル達成をめざしていく。

次世代GORE-TEX プロダクトのイメージ画像
次世代GORE-TEX プロダクトのイメージ画像

コスタリカのプラスチック廃棄物をGORE-TEX プロダクトに

2025年3月、ザ・ノース・フェイスから次世代GORE-TEX プロダクトテクノロジーを採用した「マウンテンラウンダージャケット」が発売された。このウェアは、コスタリカ沿岸で回収されたプラスチック廃棄物が再利用されている。現地ではリサイクル体制が未整備で、雨期にはゴミが海へ流出する深刻な問題があった。これを解決するため、ゴア社は廃棄物を高品質素材に再生する技術をもつBIONIC社と20年に協働プロジェクトを開始。その成果として誕生した本製品の表地ポリエステルは、コスタリカ沿岸で回収した素材を50%、残りは他地域のリサイクル素材を使用しており、環境保護と高性能を兼ね備えた一着として注目を集めている。

次世代GORE-TEX プロダクトテクノロジーを採用したザ・ノース・フェイスの商品
次世代GORE-TEX プロダクトテクノロジーを採用したザ・ノース・フェイスの商品

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問合せ先

日本ゴア
https://www.gore.co.jp/


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