人と自然が共に生きる
未来への道を切り開くためにゴールドウイン

文＝大関直樹　写真提供＝ゴールドウイン　
[PR]2025.09.29

「ザ・ノース・フェイス」などの海外アウトドアブランドと提携し、自然をフィールドに独自のモノづくりを行なってきたゴールドウイン（以下GW）。創業以来、スポーツやアウトドアを通じて、持続可能な社会の実現を使命としてきた。同社は、スポーツの原点を“自然の中での遊び”と捉え、その体験を通して人間と自然のあるべき関係を見つめ直し、社会の常識やルールを問い直そうとしている。

2024年には「人を挑戦に導き、人と自然の可能性をひろげる」というパーパス（企業の社会的意義）を新たに掲げ、その理念に基づき各ブランドが環境保全活動を推進。「自然が大切」と感じるだけでなく、自ら行動を起こす社員を増やすことが、企業としての影響力を高める第一歩になると考えている。

具体的活動としては、研修やワークショップ、フィールドでのアクティビティを通じて、社員一人ひとりが環境への理解を深め、日々の業務や製品開発にその意識を反映させることをめざしている。こうした積み重ねが、人と自然が共に生きる未来への道を切り開いていく。

箱根町で登山道保全活動を行ない地域との絆を深める

GWは、2022年に箱根町と包括連携協定を結び、社員がフィールド研修として登山道の保全活動に参加している。箱根には約30のトレイルがあるが、年間数十万人の登山者や観光客が訪れるため、土を踏みつける踏圧や豪雨などによる流水、霜柱の融解による浸食などで登山道が傷みやすく、官民連携による維持管理が欠かせない。そこで、箱根町観光課と神奈川県自然環境保全センターが中心となり、登山道整備に取り組んできた。同社はその一員となり自然保全活動に取り組むことで地域との絆を深めている。

国際的なトレランレースを通じて学ぶ環境保全

富士山麓を舞台に開催される「Mt.FUJI 100」は、日本・アジア初の100マイルレース。GWは2012年の初開催時から大会運営に協力し、新入社員が受付や誘導などを担う研修を行なってきた。24年からは大会後のトレイル整備にも参加。自然界にある材料を用いて登山道を修復する「近自然工法」を実践し、生態系の再生や地域との関わりの重要性を体感できる機会となった。この取り組みは、アウトドアスポーツを支える企業としての理念を体現し、持続可能な自然環境の保全にもつながっている。

北海道・知床の環境美化活動にも参加

2021年には、北海道・斜里町とも包括連携協定を締結。知床の自然と共生する「SHIRETOKO! SUSTAINABLE」の理念に共感し、植樹や清掃などの環境美化活動に加え、環境課題を議論する研修を実施している。GWは、このような体験を通じて、社員が環境視点を日常業務に自然に取り入れることをめざしている。

ダメージを残さずに自然を楽しむ活動を支援

環境に対するインパクトを最小限にして、アウトドアを楽しむ行動基準「Leave No Trace（LNT）」の普及を支援。LNT Japanに協賛し、GW社員はワークショップやトレーナーコースに参加。現在約30名がL1インストラクター資格を取得し、環境配慮の意識をアウトドアアクティビティの現場に広げている。