• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

釈迦ヶ岳~黒岳縦走 Part.1 【鋭鋒の釈迦ヶ岳山頂からみる360度の大パノラマと富士山の絶景に歓喜】

釈迦ヶ岳( 関東)

パーティ: 2人 (ラヴィ08 さん 、ほか1名)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

登山口へのアクセス

マイカー
その他: スズラン群生地駐車場。5:40着すでに3台駐車あり。

この登山記録の行程

スズラン群生地駐車場(06:11)・・・釈迦ヶ岳登山口(06:14)・・・稜線分岐(06:34)・・・府駒山(06:56-6:58)・・・釈迦ヶ岳(07:36-08:32)・・・府駒山(09:10)・・・日向坂峠(ドンベエ峠)(09:36-09:51)・・・黒岳(11:24-11:27)・・・黒岳展望台(11:30-12:25)・・・すずらん峠(12:51-13:00)・・・破風山(13:19-13:20)・・・新道峠(13:47-14:14)・・・中藤山(節三郎岳)(14:42-14:59)・・・新道峠(15:20-15:36)・・・分岐(16:09)・・・スズラン群生地駐車場(16:33)

コース

総距離
約12.8km
累積標高差
上り約1,064m
下り約1,066m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

いよいよ夏っぽくなって来ました。登山も低山から少し標高を上げようと思います。それで選んだ山は・・・御坂山地の主峰、黒岳1,793mです。ずっと前から登ってみたいなあと憧れの山です。河口湖から見ると際立って目立つ山です。
それで、登るなら縦走したくて、今回は、スズラン群生地を拠点に、御坂山地のもう一つ奥の釈迦ヶ岳にまず登頂し、そこから稜線を縦走して、日向坂峠へ向かいます。日向坂峠から黒岳にアタックして、今度は御坂山地の稜線を観光スポットで有名な新道峠=Fujiyamツインテラスまで縦走。そしてまだ歩けるならさらに西に稜線を進み富士山の絶景を望める中藤山まで行って、新道峠からスズラン群生地まで周回縦走しようと計画しました。
こうすると稜線をずっとアップダウンを繰り返して進み、かなりの距離を縦走することになるので、景色も大きく変わり、楽しみ倍増になるなあって思いますが、その分ハードになるので、行けるのかチャレンジですね!途中もし無理ならエスケープでスズラン群生地までどこからでも降りれるので、行けるところまでやってみようと思えば気が楽に持てます!
今回は、情報もなかなか得られなかったので、できるだけ山行ルートの写真をつけてレポートするため、2つに分けて投稿します。
part.1 釈迦ヶ岳〜日向坂峠
part.2 日向坂峠〜黒岳〜新道峠〜中藤山
として掲載します。参考にして頂ければ幸いです。

釈迦ヶ岳
御坂山地の北側の麓は芦川というところです。その芦川の北にもう一つ稜線があります。その稜線にはとても目立つまるでマッターホルンのような鋭峰が立ってます。これが釈迦ヶ岳。こんなの登れるのか?って不安になる程鋭い山です。登山ルートは2つ。西から岩を登るか、東から稜線を攻めるかです。西からのルートは頂上直下にある屏風岩が垂直に際立ち、ちょっとここから登るのは自分の目線以上かなあって思うので、まずは登頂出来るだろうという稜線からアタックを考え計画。東からは気持ちの良いミズナラの稜線をアップダウンを繰り返して進み、最後に一気に斜度が上がりますが、普通の鎖場さえ歩ければ、問題なく登ることが出来ます。ロープがかかってますが、使わなくても3点支持で登って行けるくらいです。岩を楽しめるような登りなので、こちらからは問題なく登頂出来ます。
いく段かロープがあって、根っこの階段、大きな岩の間の進めば、空がひらけて、2体のお地蔵さんが迎えてくれます。そして目の前には大きな富士山がすぐ目に飛び込んで来ます。絶景ですよ!そして正面には横に白い峰々が長く線をなしています。南アルプス全山を見れます。そして甲斐駒ヶ岳が北に伸びる稜線の先に運が良ければ、槍穂高連峰が望めます!さらに八ヶ岳、金峰山、甲武信岳、大菩薩連嶺と360°の大パノラマに歓喜します!富士山は御坂山地を従えてその上にそびえる感じです。が、裾野もしっかり広がっていて素晴らしい富士山に会えます。御坂山地が黒岳から十二ヶ岳、節刀ヶ岳と稜線がつながって見えるので、これは圧巻!そしてこういうのを見ると歩きたくなりますね。
今日歩く縦走ルートが全部見えて、こんなに稜線を歩くんかいって、ちょっとビビります(笑)。でもチャレンジしたくなる光景が目の前に広がっているのも確かで、とてもワクワクします。西側から岩を直登するルートは上級者向けになると思いますが、東側から尾根伝いに進めば問題ないと思います。この稜線はスミレやトウゴクミツバツツジも咲いていて謝されるし、さらにとっても気持ちの良い尾根なので、楽しみながら歩ける稜線です。日向坂峠まであっという間に歩けてしまうルートでした。
それから、釈迦ヶ岳に東から挑む場合は、スズラン群生地から日向坂峠まで舗装路を歩いて稜線に入るのが普通かもしれませんが、時間と距離がかかります。今回はスズラン群生地からすぐにある釈迦ヶ岳登山口から稜線へ直登しました。へばるかなと掛けではあったのですが、たった20分で尾根に登れます。急ですがそんな大変ではないので、ショートカットで登ることをお勧めします。これも情報がなかったので現地で体感するよりなかったのですが、賭けに勝てたと思いました(笑)。
 
(登山DATA)
エリア:富士北西麓の山々 御坂山地北部
山名:釈迦ヶ岳(しゃかがたけ)
標高:1,641m
岩質:閃緑岩・石英閃緑岩
ルート:【周】釈迦ヶ岳~黒岳~中藤山(スズラン群生地)
グレーティング: 体力 3、定数 27、難度 B  EK度数 29(ふつう)
特徴:御坂山塊と富士山の競演、山頂直下の岩場を超えた大パノラマの鋭鋒、秋の紅葉は特に美しい

続きを読む

フォトギャラリー:77枚

今日登る山=黒岳とその稜線。あそこに登るんだ!とワクワクしてしまい車を停めてシャッターを切ってしまいました(笑)。黒岳~破風山の稜線です。河口湖側から若彦トンネルを通って芦川へ入ります。

スズラン群生地駐車場。

駐車場から舗装の林道をまず北上します。

しばらくすると釈迦ヶ岳登山口(約1,350m)になります。今回実は迷いました。舗装路をそのまま歩いて日向坂峠まで行きそこから釈迦ヶ岳へ向かい距離があっても傾斜の緩やかな行程にするか、それと釈迦ヶ岳登山口から一気に急登を登りショートカットして稜線にあがってしまうか。前者は約60分、後者は約20分というコースタイム。今日はかなりの長丁場になるので前者で負担をかけずとも思ったのですが、ずるずる行くのも疲れるので、ここは一気に登ってしまえ!と判断し、稜線の急斜面へ挑むことにしました。さて、これがどうでるか??

登山口から少し入ると鋭角に曲がります(1,310m付近)。穏やかな森です。冬のままでまだ葉っぱはなく明るい森です。

そして登りの急傾斜に取りつきます(1,330m付近)!でも想像していたよりも穏やかでした。ここ気持のいい森です。

と思ったら、1,410m辺りで岩場が出現!でも険しいわけではなく露岩が多いくらいなので普通に登れます。

1,460m付近では岩は多いですが小さくなり歩きやすくなりました。森がミズナラなので幹が白くとっても奇麗です。もうあと少しのところまで差し掛かっています。

傾斜が緩みました。

と思ったら、稜線が見えました!えっ早(笑)。

ということで、釈迦ヶ岳への稜線(1,500m付近)に到着です。ほんとに20分で登ってしまった。これはかなりのショートカットです。詳しい情報がほとんどなかったので、すごく悩んだのですが、山腹の急登で登ったのはかなりの時間削減になったのと、それほ疲れなかったので、大正解!っていう感じでした。

稜線はミズナラの林です。まだ冬のままで葉がないので登山道が明るいです。この稜線歩きはのどかで気持ちいいです。小鳥が多いです。

足元にはスミレがいくつも咲いていました。癒されますね。

最初のピークへの登りです。稜線歩きはやっぱりこのアップダウンですよね。

ピーク(1,530m)に立つと木々の間になんか鋭くとがった山(鋭鋒)が見えます。そうこれが釈迦ヶ岳です!ちょっとビビりました。あれ登るのか?って心では思ってしまいました。それだけ今歩いている稜線との対比が違いすぎるので驚いてしまったということかもしれません。

1つめのピークをおりた鞍部(1,520m)は、ビューポイントになっていました。ちょうど大菩薩連嶺の南端の滝子山とその右に遠く権現山の頂上が尖って見えます。その右は、本社ヶ丸だと思います。

トウゴクミツバツツジの濃いピンクが鮮やかでした。

この登りが釈迦ヶ岳へ向かう最初の山=府駒山です。

1,550m付近で登っている途中左手に富士山が見えました!すごいです!

もう少しで頂上。

ここが登り切ったところです。振り返って撮影したところですが、ここは府駒山の頂上ではないです。その1つ手前。府駒山には三角点があるので、ここにもそれらしいものがあるので、登った勢いで着いた!なんて思ってしまいますが、もう少し先です。偽頂上ですね(笑)

はい!ここが府駒山(1,562.4m)の山頂です。

三等三角点「釈迦岳」。なんと三角点の名前は、ここが「しゃかがたけ」なんですね。ちなみに目指す釈迦ヶ岳には三角点はありません。

府駒山からみた釈迦ヶ岳です。また大きくなりました。ここから一旦下ります。

1,540mの鞍部からの登り。ここから岩が目立つようになります。穏やかな稜線ではなくなりつつあります。

府駒山の1つ先のピーク(1,560m)から見た釈迦ヶ岳。

そのピークの山頂稜線をさらに先に進むともう1つ登ります。

ここが登ったピークからみた釈迦ヶ岳。

そのピークから急激に下ります。ここからみた釈迦ヶ岳はほんとに鋭鋒です。登るの大変かも?ってちょっと思いました(笑)。

釈迦ヶ岳の1つ手前のピークを登るときに西面が開けていました。おっと、八ヶ岳と金峰山ですね!すごい景色ですね。こうなると釈迦ヶ岳の山頂からの景色って・・・って想像するだけでももうワクワクです。これは何としてもあの鋭鋒を登ってやろうと思いました!

釈迦ヶ岳1つ手前のピークへは針葉樹の中を登ります。

釈迦ヶ岳1つ手前のピーク(1,560m)です。目の前には釈迦ヶ岳!またここから急激に下ります。アップダウンの縦走です!

釈迦ヶ岳の手前の鞍部からみたとりつき部分です。ここから山の感じががらりと変わりました!「岩」です。そして上から1本ロープがおりています。いよいよ釈迦ヶ岳の鋭鋒の核心部に突入です。

1段岩場を登ると次のゴジラの背中のような岩場になります。

1,630m付近次のロープです。大きな露岩にロープが下がっています。足場はあるので、ロープを使わなくても十分登れます。

この岩場を登ると富士山が見えます!

次は根っ子のロープです。階段状になっているので問題なく登れます。

1,600m少し下あたりの登り。少し緩みます。

ここからが山頂直下になるので斜度が増します。

露岩も大きくなってきました。

登りきると大きな岩を縫うように進みます。

もう少しで山頂です!登ったようです・・・・。

釈迦ヶ岳の山頂で出迎えてくれたお地蔵さん。そして富士山の絶景です。

ここが釈迦ヶ岳の山頂です。あまり広くはないですが、腰を降ろして休めます。急登を登ったご褒美のようなものすごい展望です!

山梨百名山の頂上標柱。

釈迦ヶ岳 と書かれた標柱です。
では360度の絶景を見ていきましょう!イメージ以上の絶景でした(笑)。

釈迦ヶ岳の頂上に立って、西に眼をやると真っ白な稜線が長く線になっているのがすぐ目に飛び込んできます。南アルプスを全山みることができます。釈迦ヶ岳にまず登頂したかったのは、この南アルプスを見たかったからです。黒岳からはすべてを見ることはできないので、眺望はこの釈迦ヶ岳は素晴らしいです。その手前には春日山・滝戸山と釈迦ヶ岳からの稜線が続いています。先日登った「たいら山」の奇麗な円錐が確認できます。

南アルプスの左に大きな山塊が目につきます。これが御坂山地のほぼ中央にある、竜ヶ岳と節刀ヶ岳。今日これから歩く黒岳から新道峠の稜線のさらに西で尾根道がずっと続いています。

そして富士山!御坂山地を従えた富士山の絶景です。御坂山地の向こうから覗く富士山ですが、とっても雄大に見えます。

少しズームアップしてみましょう!尾根の1つがちょんと尖っています。ここが今日最後に目指す中藤山です。釈迦ヶ岳のちょうど対岸にある御坂山地の中藤山そしてその先に富士山と3つの山が一直線に結んだ位置をこれから周回しようと思います。

さらにズームアップ。富士山とっても大きいです。下部は御坂山地で見えないのですが充分裾野を広げた富士山を見れます!そしてその手前に中藤山の頂きです。釈迦ヶ岳からみたこの御坂山地の稜線はとても穏やかでのんびり歩けそうと思いますが、近くだとこの中藤山も鋭鋒です。それはPart.2で後程。

南アルプスに眼を戻しましょう!北部をズームアップしました。
右から・・・甲斐駒ヶ岳・鳳凰山・頭だけ仙丈ヶ岳・北岳・間ノ岳・農鳥岳・塩見岳・蝙蝠岳です。

南アルプス北部と言えばやはり白根三山の北岳・間ノ岳・農鳥岳の3000mの天空の稜線ですね。こんなに奇麗に見えたので大満足です。

南アルプス南部です。
右から・・・荒川岳・赤石岳・聖岳・笊ヶ岳です。

南アルプスの南部は、荒川岳・赤石岳・聖岳ですかね。荒川岳・赤石岳はここからでも大きく見えます。

この南アルプスの右には・・・・遠く白いギザギザの稜線が見えます。北アルプスです。穂高岳~槍ヶ岳が見えます。その右は八ヶ岳です。

八ヶ岳(編笠山・権現岳・阿弥陀岳・赤岳・横岳)と瑞牆山と金峰山です。

大菩薩連嶺が北から南まで全山見れます!
このように釈迦ヶ岳の山頂は360度の大パノラマです。こんな景色を見せつけられて、ほんと大満足です。

そして釈迦ヶ岳の山頂ではまだ桜をみることができました。桜の奥に富士山です。

釈迦ヶ岳の山頂から見たこれから歩く黒岳・破風山・新道峠・中藤山の御坂山地の稜線です。こんなに今日歩くんですね!行けるのだろうか??(笑)。

黒岳へは、この釈迦ヶ岳の山頂から伸びる稜線をアップダウンを繰り返して進み、最後は黒岳の北面の急登を登り、御坂山地へ入り込みます。すごい縦走になりそうです。

さあ、釈迦ヶ岳の山頂で十分景色を満喫したら、縦走スタートです!釈迦ヶ岳の急坂を下ります。

途中あった切れ落ちている部分。左サイドにロープが張られています。

釈迦ヶ岳の中腹1590m付近からの急な下降。

ここを下れば鞍部になります。前に見えている山は釈迦ヶ岳の1つ手前のピークです。

府駒山の1つ手前(釈迦ヶ岳の2つ前)のピークの登り。この稜線もアップダウンが実は激しいです。

そのピーク上では穏やかな登山道です。気持ちいいです。

府駒山の山頂に戻ってきました。

さらに稜線をすすんだ先にフデリンドウが奇麗に開花していました。この稜線花も奇麗です。

朝登ってきた山腹の急登との分岐まで戻りました。今度は稜線を先へ行きましょう!

分岐以降の稜線はほんとに歩きやすい広い稜線です。ここもスミレなどお花が結構咲いていました。そして目の前にそびえているのが御坂山地最高峰の黒岳です!高度差があるなあ~。

1460m付近の稜線。もう間もなく林道と合流するはずです。

林道が見えました。

目の前に大きな黒岳。この坂を下れば・・・・

日向坂峠、通称どんべい峠。日向坂46ではないです(笑)。釈迦ヶ岳~黒岳縦走Part.1ではここまで。黒岳~新道峠~中藤山縦走はPart.2で紹介しています。

釈迦ヶ岳の鋭鋒です。黒岳からの稜線途中で撮影。まるでマッターフォルンのような釈迦ヶ岳。ここ登ったんですね。奥は南アルプスの甲斐駒ヶ岳・鳳凰山です。

釈迦ヶ岳の西面には屏風岩という岩壁がそそり立っています。

すべての写真を見る

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ソフトシェル・ウインドシェル フリース ロングパンツ 靴下
レインウェア 登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ
予備電池 タオル 帽子 グローブ サングラス 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 ナイフ 健康保険証 ホイッスル
医療品 虫除け 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 携帯トイレ 非常食
行動食 テーピングテープ チェーンスパイク トレッキングポール GPS機器

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

黒岳

黒岳

1,792m

釈迦ヶ岳

釈迦ヶ岳

1,641m

関連する山岳最新情報

よく似たコース

黒岳 山梨県

三ッ峠登山口バス停から御坂山地最高峰・黒岳を越えて縦走

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
7時間10分
難易度
コース定数
28
黒岳 山梨県

御坂山地の最高峰と随一の鋭鋒を結ぶ

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
7時間23分
難易度
★★
コース定数
33
黒岳 山梨県

三ッ峠入口バス停から御坂山地最高峰・黒岳を越える縦走 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
8時間23分
難易度
コース定数
35
登山計画を立てる