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横沢入の里山と、日の出町の通矢尾根

横沢入、通矢尾根、三室山( 関東)

パーティ: 1人 (ガバオ さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

電車
その他: 往)ホリデー快速あきかわ1号にて、五日市線 武蔵増戸駅下車(7:52)
復)つるつる温泉からバスで武蔵五日市駅へ

この登山記録の行程

武蔵増戸駅(8:00出発)-大悲願寺(8:20着/8:45発)-横沢入里山保全地域-大久野中学校、
幸神信号前(9:40)-秋川街道 白山神社入口道標(9:53)-白山神社(10:07着/10:20発)-
間坂峠(10:47)-日の出山荘分岐(11:20)-日の出山荘(11:30着/11:55発)-尾根(12:10)
-肝要峠(12:45)-三室山山頂(13:28)-梅の木峠(13:42)-つるつる温泉(14:16)

コース

総距離
約16.1km
累積標高差
上り約1,176m
下り約968m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

幼少の頃にタイムスリップした様な風景が広がる横沢入を通り抜け、静かな通矢尾根を歩いてみました。
これまた懐かしい「ロン-ヤス会談」で有名な、「日の出山荘」にも足を延ばして、昭和の雰囲気満載の
一日となりました。

≫通矢尾根をどう歩こうかと登山詳細図を眺めていたら、近くに手頃な低山コースがあったので、一緒
に歩いてしまおうと最寄の武蔵増戸駅に降り立ちます。 いきしなに立ち寄った秋留の古刹、大悲願寺
の沿道には、今年もう諦めていたマンサクの花が咲いていて、ちょっと得した気分になります。

源頼朝の命によって建立されたという大悲願寺は、仁王門や観音堂などの見処がありますが、とりわけ
庭の白萩を巡る伊達政宗の書簡の話などは、人物の息使いが感じられるようで、興味をそそられます。

大悲願寺の裏手に続く標高300m程の丘陵地帯は、お手頃なハイキングコースになっていますが、
その丘陵に囲まれる形で「横沢入」と呼ばれる谷戸があり、のどかな田んぼ風景が広がっていました。
青い作業服姿の皆さんがゆったりと作業をされていて、山の方からは鶯の声も聞こえてきます。

まるで子供の頃にタイムスリップした様な感覚になり、近くの方に思わず「良いところですね~」と
お訊ねしたところ、「横沢入たんぼの会」というNPO法人の方で、現在20名程の皆さん(平均年齢
70歳!)が、耕作放棄で荒れてしまった谷戸を回復する活動をしていらっしゃるとのことでした。
活動されている皆さんに敬意を表し、美しい里山が末永く受け継がれていくことを願うばかりです・・・。
https://tokyo-satoyama.jp/map/detail?cId=185

のどかな気分で丘陵を北に抜けて日の出町に入ります。 秋川街道沿いの和菓子屋さんの看板に
『祝、ロンヤスまんじゅう、山荘最中』と書いてあり、これまた懐かしく、当時の事を思い起こします。

通矢尾根の南端に鎮座する白山神社にお参りを済ませ、「白山神社参道口」と標された木柱の向いの斜面
に付いた踏み跡から、バリエーションルートの通矢尾根に取り付きます。

その昔、尾根の西に面する勝峰山に陣を敷いた平将門の矢が、この尾根まで届いたという伝説が名前の
由来といわれますが、「とおしや」と読むか「つうや」と読ませるのか、よく分かりません。
里に近い尾根なので植林帯ばかりだろうと思っていましたが、思った以上に植生が豊かで、日ノ出町の
町の木でもあるモミの大木が目に付いたのが印象的でした。

全体に踏み跡は明瞭ですが、作業用の踏み跡や赤テープが交錯していますので、赤テープがあって
も、怪しいと思ったら一旦引き返すのが得策でしょう。 途中3回、林道と交差しますが、夏草が生い
茂ると、取付きを見つけるのに苦労するかも知れません。

・・・ところで、尾根の途中に「日の出山荘、550m」の道標があったので、これも何かのご縁と思い、
一旦尾根を下って見学してきました。 ⇒ 時間があれば、おまけのルポもご覧ください。

尾根の最高地点となる三室山まで行くと、日の出山から下りてくるハイカーの皆さんとすれ違うように
なります。梅ノ木峠から林道を駆け下り、途中「三ツ沢の森」を通り抜けて、2時半にはつるつる温泉
にドボーン。何が主菜か判らない程のごった煮山行となりましたが、名物のつるつる豆腐を頂いて、
今週もしっかり締まりました~

本日の総歩数29,980歩、歩行距離19.5km、消費カロリー1,222kcal、脂肪燃焼量87g也。

★おまけの日の出山荘ルポ
日の出山荘は計画外でしたが、和菓子屋さんの看板にご縁を感じて、儘よ!と尾根を駆け下りました。

尾根の分岐から山荘までは歩き易く整備されています。登り返しは、沢沿いの小径を辿りましたが、
こちらは荒れていてお勧めできません。見学時間も入れて、小一時間のピストンでした。

当時のニュースで見覚えのある古民家の青雲堂、茶室のある天心亭、ゲストハウスとして使われた書院
の三つの建物があり、書院には中曽根さん直筆の絵画や書なども展示されていました。ご本人がご存命
なので、いささか生臭さいかもしれませんが、同県人としての親しみもあるので余り気になりません。
山荘は、土地も含めて中曽根さんの所有地だったものを、10年程前に日の出町に寄贈されたそうです。
昭和へのタイムスリップ料金として、大人300円はリーズナブルだったと思います(笑)。
http://www.town.hinode.tokyo.jp/0000000580.html

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フォトギャラリー:71枚

初めて降りた武蔵増戸駅は、
とてもモダンな感じでした。

線路沿いに、西へ向かいます。

今年はもう見れないと思っていたマンサクの花が・・・

大悲願寺の仁王門です。電車からも見る事が出来ます。

伊達政宗が寺院に宛た書簡の説明。人間臭さが伝わります。

観音堂(無畏閣)の軒端、
垂木に格式を感じます。

少し戻って、この道標から横沢入に向かいます。

東京都で初めて、里山保全地域に指定されたという
横沢入です。

七つの(入)で出来ているそうです。

のどかな田んぼの風景に、思わずほっとします。

今年初めて、鶯の声も聞きました。

谷戸の奥に続く林道。

丘陵を越えて、北の日の出町、大久野に向かいます。

丘陵の北に下りた処。城跡の様です。

ボケの花が咲いていました。

秋山街道、幸神(さじかみ)の信号にでます。

日の出町、ですね!

町の鳥は鶯、木はモミ、
花は藤、とのことです。

ログハウス風の郵便局。

和菓子屋さんに、祝、ロン・ヤスまんじゅうの看板が!

白山神社入り口の石標から左に登って行きます。

先程越えてきた、横沢の丘陵です。

花と飛行機雲。

立派な鳥居の白山神社に到着。

境内は神聖な空気に包まれています。
残念ながら狛犬は昭和のものでした。

神社の西側のこの標識の対面から、通矢尾根に入って行きます。

植生は思ったより豊かでした。

間坂峠、「マサカド」に通じますね。
急な切通しで、ロープも張ってありました。

モミの大木が目に付きました。

最初の林道交差地点。

日の出山荘、550mの道標です。
(山荘ルポは後ほど)

二つ目の林道交差。少し青梅側(右)に入った処に、
取り付きがありました。

三つ目の林道交差、肝要峠です。

後半に、思いがけない急登が待っていました!!

送電鉄塔の袂から大岳山が望めました。

珍しい!ゴンドラ付の鉄塔です。

三室山からは、北東の眺めが開けます。

三室山の西の肩、この看板の処から、
つるつる温泉に下るバリエーションルートもあります。

前回は雨で見えなかった景色を、しっかり確認できました!

梅ノ木峠に出ました。

花の知識が乏しくて・・・何の花か判りません。

梅ノ木林道の途中から、三ツ沢の森の遊歩道に入って
つるつる温泉までショートカットできます。

色の濃い、馬酔木(アセビ)の花が咲いていました。

ミツマタは未だ五分咲きですね、、、

遊歩道を抜けると、温泉の駐車場です。

いつもの湯上りセットでカンパーイ。
つるつる豆腐が名物です。

武蔵五日市まで、初めての機関車バスです。

★ここから山荘ルポです。

前掲の分岐道標から山荘に続く道は
良く整備されていました。

中曽根さん直筆の看板。

この古民家、ニュースで見覚えありませんか?!

アッ、ちょうど皆さんお揃いでした!!

・・・な訳ありませんね。記念写真です。

こちらが『書院』と呼ばれるゲストハウスです。

絨毯がふかふかでとても気持ちよかったです(笑)

中曽根さんの描いた富士山の絵です。

色々な国の首脳が来ていたんですね~
こちらはお隣の国の、全斗煥さんです、

ゴルバチョフさん。

シラク大統領ですね。

中曽根さんの書斎が残されていました。
絵は自画像です。

床の間にはマンサクの花が・・・

尾根に戻るのに、沢沿いのコースを歩いてみましたが、
すっかり荒れていました。(当時の中曽根さんの散策コースらしいです)

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ 予備電池 タオル
帽子 地図 コンパス ノート・筆記用具 登山計画書(控え) ナイフ
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー 携帯トイレ
非常食 行動食 GPS機器

みんなのコメント

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  • ガバオさん、こんばんは♪

     通矢尾根山行、お疲れさまでした。いやーきましたねー!「日の出山荘」ルポまで入れるとは。昭和時代までをカバー、まさに歴史観に溢れる軽妙なトーンの「ガバオ節」が炸裂ですね。参りました(笑)。

     さて、通矢尾根といったルートもあるんですね~。私としては日の出、大岳、御岳周辺は歩き回った感があったですが、まだまだ勉強不足です。ガバオさんの前回レコの「鍋割山北尾根」とあわせて、今後のチャレンジリストに入れておきます。

  • ぼっけもんさん、こんにちは。

    コメント有り難うございます。
    ガバオ節などと言われると、何ともお恥ずかしい限りです(汗)
    今回は、私もまさかここまで昭和を感じる山行になるとは思っていませんでした。
    30代以下の方には、何のことやら分らないですよね~(笑)

    通矢尾根は、林道が並行している(まず車は通りませんが!)のと、これといった展望が無いのが玉にキズですが、
    間違いなく静かな尾根歩きが楽しめると思います。
    ただ、レコにも書きましたが、夏草が茂ると全く様子が変わってしまうと思いますのでご注意を! 
    あと、横沢入の田んぼ風景もお勧めです!!

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