残雪が非常に多く、1700〜1800m樹林帯の中は、夏道の判別がつかず。踏み抜き注意!膝から股の深さ。しばらくは入山をお避け下さい。
天気・気温
山と周辺の状況
雪解けが進んだ夏道の両サイドで
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
が咲いています。
ムラサキヤシオも標高1500mでまだ蕾から三分咲きといった所です。
ミネザクラ・アズマ
シャクナゲ
シャクナゲ
、そして日本固有種1属1種の
シラネアオイ
シラネアオイ
が大盛況。
これは今の時期にしか味わう事の出来ない景色でしょう。
ただし、それなりの覚悟・装備は必須です。特にGPS等のナビゲーションツールは必携です。
登山道の状況
下記の情報は6月6日の情報です。
和田小屋から5ロマトップまで(もちろんゲレンデではなく登山道です)は夏道半分、雪上半分という感じです。
5ロマトップに近づく1700〜1800mの間は元々が疎らな樹林帯の中なので、立木の感じからは「ここが夏道だ」とは全くわかりません。
少しでもガスに巻かれると自分の位置はもちろん、東西南北さえ判らなくなります。
標高1900mから神楽峰稜線2000mラインまでは全面雪上です。
通常この時期は2000m稜線の風下側に張り出していた雪庇が塊として残っている程度なのに対して、今年は南東方面の棒沢下部にまでベッタリとスプーンカット状に固まった残雪が貼付いています。
ここのトラバース時に転倒などしてしまえば、どこまでも止まりません。
山頂直下までは雪は無いのですが、登りきった平坦部は地形の関係で吹きだまり状態だった事もあり、現在約12mの積雪です。
その他は平均1m程度。大小無数の池塘が観られるようになるまでにはもう少し時間が必要でしょう。
神楽峰から雷清水までもほぼ雪上です。
所々夏道が判る箇所がありますが、今度は踏み抜きに注意! 膝から股といった深さです。
もちろん下は雪解け水がジャンジャン流れていますのでトレッキングシューズで川歩きをするのと同じ事になります。その代わりと言っては何ですが、雷清水から山頂直下までは全て夏道です。
写真は下山時、神楽峰から下り始めて約10分、小松原分岐の木柱の頭です。
これがわからずに左へと降りてしまうととんでもない事になります。
登山装備
残雪が多く、GPS等のナビゲーションツールは必携です
軽アイゼン、ストックまたはピッケル、冬装備(天候によっては、冬装備は必要ありませんが、念のためご用意ください)
注意点
・夏道を熟知している方、雪山を歩き慣れている方、ベテランの皆さま以外には正直まだお勧めではありません。
・今後はどんどん雪解けも進み、春山らしい「花の苗場山」が始まりますので「お気軽・お気楽」がお好みの方はもう少しだけお待ちください。
・雪山登山、バックカントリースキー・スノーボードをされる方は、必ず地元警察署あるいはスキー場に登山届・登山計画書の提出をお願いします。遭難事故を未然に防止し、入山に対する心構えと安全啓発を行うことを目的としています。
提出先:みつまたステーション側(スキー場事務所、かぐらゴンドラ山頂(投函ポスト)、かぐら第5ロマンスリフト山頂(投函ポスト))と田代ステーション側(スキー場事務所)
お知らせ
・夏期営業は6月7日(土)から10月18日(土)までとなります。・予約先:かぐらスキー場(TEL 025-788-9221)
ご宿泊料金(1泊夕・朝食):おとな7,800 こども(小学生以下)¥6,200
登山用お弁当¥900もご用意できます(要予約)。
・和田小屋は、苗場山の五合目標高1,380mにある山小屋です。客室は相部屋になることもありますのでご了承ください。
・7月22日(火)~7月31日(木)はメンテナンスクローズとさせていただきます。
和田小屋周辺の過去の様子
和田小屋
- 電話番号:
- 025-788-9221
- 連絡先住所:
- 新潟県南魚沼郡湯沢町三俣742 かぐらスキー場