苗場山 | 和田小屋

残雪が非常に多く、1700〜1800m樹林帯の中は、夏道の判別がつかず。踏み抜き注意!膝から股の深さ。しばらくは入山をお避け下さい。

フガクスズムシソウ
新潟県【絶滅危惧種Ⅰ類】指定のこの花が、和田小屋すぐ近くで観賞できます!
このまま7月上旬くらいまでが見頃でしょう。(2014.06.25 和田小屋)
フガクスズムシソウ 新潟県【絶滅危惧種Ⅰ類】指定のこの花が、和田小屋すぐ近くで観賞できます! このまま7月上旬くらいまでが見頃でしょう。(2014.06.25 和田小屋)
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天気・気温

06/10(火) 雨時々曇り、日中11℃くらい。
みなかみ町の天気予報
明日
雨のち晴
19℃
9℃
明後日
25℃
4℃
日本気象協会提供 2024年5月1日 18:00発表
長野市の天気予報
明日
曇のち晴
22℃
9℃
明後日
25℃
7℃
日本気象協会提供 2024年5月1日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

雪解けが進んだ夏道の両サイドで ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ が咲いています。
ムラサキヤシオも標高1500mでまだ蕾から三分咲きといった所です。
ミネザクラ・アズマ シャクナゲ シャクナゲ 、そして日本固有種1属1種の シラネアオイ シラネアオイ が大盛況。
これは今の時期にしか味わう事の出来ない景色でしょう。
ただし、それなりの覚悟・装備は必須です。特にGPS等のナビゲーションツールは必携です。

登山道の状況

下記の情報は6月6日の情報です。
和田小屋から5ロマトップまで(もちろんゲレンデではなく登山道です)は夏道半分、雪上半分という感じです。
5ロマトップに近づく1700〜1800mの間は元々が疎らな樹林帯の中なので、立木の感じからは「ここが夏道だ」とは全くわかりません。
少しでもガスに巻かれると自分の位置はもちろん、東西南北さえ判らなくなります。
標高1900mから神楽峰稜線2000mラインまでは全面雪上です。
通常この時期は2000m稜線の風下側に張り出していた雪庇が塊として残っている程度なのに対して、今年は南東方面の棒沢下部にまでベッタリとスプーンカット状に固まった残雪が貼付いています。
ここのトラバース時に転倒などしてしまえば、どこまでも止まりません。
山頂直下までは雪は無いのですが、登りきった平坦部は地形の関係で吹きだまり状態だった事もあり、現在約12mの積雪です。
その他は平均1m程度。大小無数の池塘が観られるようになるまでにはもう少し時間が必要でしょう。
神楽峰から雷清水までもほぼ雪上です。
所々夏道が判る箇所がありますが、今度は踏み抜きに注意! 膝から股といった深さです。
もちろん下は雪解け水がジャンジャン流れていますのでトレッキングシューズで川歩きをするのと同じ事になります。その代わりと言っては何ですが、雷清水から山頂直下までは全て夏道です。
写真は下山時、神楽峰から下り始めて約10分、小松原分岐の木柱の頭です。
これがわからずに左へと降りてしまうととんでもない事になります。

登山装備

残雪が多く、GPS等のナビゲーションツールは必携です
軽アイゼン、ストックまたはピッケル、冬装備(天候によっては、冬装備は必要ありませんが、念のためご用意ください)

注意点

・夏道を熟知している方、雪山を歩き慣れている方、ベテランの皆さま以外には正直まだお勧めではありません。
・今後はどんどん雪解けも進み、春山らしい「花の苗場山」が始まりますので「お気軽・お気楽」がお好みの方はもう少しだけお待ちください。
・雪山登山、バックカントリースキー・スノーボードをされる方は、必ず地元警察署あるいはスキー場に登山届・登山計画書の提出をお願いします。遭難事故を未然に防止し、入山に対する心構えと安全啓発を行うことを目的としています。
 提出先:みつまたステーション側(スキー場事務所、かぐらゴンドラ山頂(投函ポスト)、かぐら第5ロマンスリフト山頂(投函ポスト))と田代ステーション側(スキー場事務所)

お知らせ

・夏期営業は6月7日(土)から10月18日(土)までとなります。・予約先:かぐらスキー場(TEL 025-788-9221)
 ご宿泊料金(1泊夕・朝食):おとな7,800 こども(小学生以下)¥6,200
 登山用お弁当¥900もご用意できます(要予約)。
・和田小屋は、苗場山の五合目標高1,380mにある山小屋です。客室は相部屋になることもありますのでご了承ください。
・7月22日(火)~7月31日(木)はメンテナンスクローズとさせていただきます。

和田小屋周辺の過去の様子

  • 和田小屋前も積雪しました
  • ウメバチソウが咲き始めました
  • 和田小屋前ではキバナノヤマオダマキが咲き始めました
  • ヤナギランが昨年より1週間早く咲き始めました
  • エゾアジサイが国道沿いでたくさん咲いています
  • ニッコウキスゲと和田小屋
  • ウスユキソウが咲き始めました
  • 小屋近くでは、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されているフガクスズムシソウが咲いています
  • 神楽ヶ峰ではシラネアオイが見頃です
  • 小屋の周辺ではミズバショウが咲きはじめています
  • 中ノ芝から上越国境

和田小屋

電話番号:
025-788-9221
連絡先住所:
新潟県南魚沼郡湯沢町三俣742 かぐらスキー場

地図で見る
http://www.princehotels.co.jp/amuse/wadagoya_summer/

施設の詳細を見る

関連する山

新潟県 長野県 / 苗場山・白根山・浅間山

苗場山 標高 2,145m

上信越高原国立公園内にある山で、第4紀火山の安山岩類からなり、頂上部は多くの池塘を光らせた4km四方に及ぶ高層湿原を展開しており、その景観と特異な山容から、越後の名山として注目され、県内外の登山者に親しまれている。 頂上には保食神の青銅像や伊米神祠、苗場七柱大神などの石塔があり、昔から延喜式内伊米神社の奥ノ院として、農民や修験の登拝があったらしい。 文化8年に塩沢町の鈴木牧之(ぼくし)が、案内や従者ら12名を伴って登山し「苗場山は越後第一の高山なり、魚沼郡にあり登り二里という。絶頂に天然の苗田あり、依て昔より山の名に呼ぶなり、峻岳の巓に苗田ある事甚だ奇なり」と、その著『北越雪譜』に苗場山紀行を載せている。 登山道は上越新幹線の越後湯沢駅から清津川を渡り、和田小屋、神楽ガ峰を経由する三俣コースや、三国峠に近い元橋からの赤湯温泉コース、飯山線の津南町から中津川を遡った秋山郷の金城山・小松原コース、小赤沢コースなどがあって、それぞれに苗場山の多様な側面を見せているが、交通、宿泊の便がよくて登山者に好まれているのは三俣コースで、マイカーを利用すれば、スキーシーズン以外は、和田小屋の徒歩20分手前の町営駐車場まで入ることができる。 かつてはブナの原生林をたどった登山道は、スキー場造成の伐開やリフト架設で昔の面影を失ったが、自然保護のため木道が敷かれて登山者に喜ばれている。 登山の対象としてよりもスキー場が有名で、苗場山を巡って民宿150軒、スキー場17カ所もの施設があり、ゲレンデに林立するスキーリフト群が山相を一変させた観がある。 一等三角点の頂上には、苗場山頂ヒュッテがあり、天然の苗田と見られた池塘群には、ワタスゲ、ヌマガヤに混じってヤマトキソウ、キンコウカ、ヒメシャクナゲなどの湿原植物が多彩で、その間にコメツガなどの低い針葉樹林が点在しており、木道に導かれた山上庭園の散歩が楽しい。もちろん上信越の山々をはじめとする展望も申し分ない。 三俣口8合目の神楽ヶ峰には、鈴木牧之の苗場登山を顕彰して、昭和15年に我が国登山界の元老である高頭仁兵衛氏らが、高さ3mの「天下之霊観」碑を建立したが、落雷か積雪の圧力かで折損放置されていたのを、平成3年に日本山岳会越後支部が、原型と同じ仙台石で霊観碑を再建している。 和田小屋からや約4時間30分で山頂に立つことができる。

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