大朝日岳 | 朝日鉱泉ナチュラリストの家

ヒメサユリが咲き始めました。ルートにより残雪があり軽アイゼンやストックの用意を

大朝日岳山頂 美しい残雪と山々が見えました。中ツル尾根に残雪はありません(2021.06.17 朝日鉱泉ナチュラリストの家 )
大朝日岳山頂 美しい残雪と山々が見えました。中ツル尾根に残雪はありません(2021.06.17 朝日鉱泉ナチュラリストの家 )
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天気・気温

山形市の天気予報
明日
雨のち晴
22℃
16℃
明後日
晴時々曇
23℃
12℃
日本気象協会提供 2024年5月19日 0:00発表
白石市の天気予報
明日
雨のち晴
22℃
16℃
明後日
26℃
13℃
日本気象協会提供 2024年5月19日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

■天候、自然 6/24
先週末に梅雨入りして以降、雨がちな天気が多くなっています。
各コースとも春~初夏の花(マイズルソウ、 イワカガミ イワカガミ 、ヒナ ウスユキソウ ウスユキソウ ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ ミツバオウレン ミツバオウレン 他多数)を楽しむことができるでしょう。ヒメサユリも少しずつ開花が始まっています。

日中は日が差すと25℃を越えるような暑さを感じますが、朝晩は涼しいです。
山頂付近では10℃を下回るでしょう。1枚上着があると便利です。

■【重要!!】通行規制に伴う「日帰り入浴、休憩」「昼食、喫茶」の営業について 6/24
橋の通行規制に伴い、夏季登山バス開始(7/22)までの間、日中の営業(日帰り入浴、昼食、喫茶、休憩等)は事前予約制とさせていただきます。
ご希望の方は電話(090-7664-5880)にてご予約下さい。
宿泊は随時受付中です。

■重要!!「橋の損傷による車両の通行規制」について 6/24現在
朝日鉱泉手前600m地点の橋の橋脚部分に損傷が見つかりました。
当分の間、安全のためこの地点までしか車両は進入できません。

駐車は橋の手前に7~10台程度駐車スペースがあります。
駐車の際には道路に対して垂直に詰めて停めてください。
そこがいっぱいの場合には車道沿いの端に寄せて停車することになります。

橋から朝日鉱泉までは林道を徒歩10分(近道、道標あり※頭殿山へ登る方は近道を使わず林道沿いに歩くと登山口を通ります。近道を使うと登山口は通りません、ご注意ください)です。
解除の目処は立っていません。

登山道の状況

■登山道情報 6/24現在
現在のところ登山道の大きな破損や通行不可の情報は入っていません。

各登山道情報。中ツル尾根ルートでは雪を踏む箇所は全くありません。
夏装備での登山が可能です。
4合目長命水の水場は非常に水量が少なく、登山道から離れますので、緊急時のみ使用することをお勧めします。
鳥原山ルートでは例年遅くまで雪の残る箇所(鳥原山~小朝日岳の間の小朝日岳手前の北斜面、銀玉水前の斜面)は雪が残っています。念のため軽アイゼン、ストックがあると心強いでしょう。
金玉水は雪に埋もれ利用できません。
御影森山ルートでは雪を踏む箇所は全くありません。
途中の水場の大沢峰は雪が多く残っています。

■6/16 中ツルルートでの登山道チェック
6/16梅雨入りも時間の問題となる時期に入り、天候が安定しない中ではありましたが、日中は晴れそうという予報を信じ、中ツルルートでの登山道チェックに登頂しました。
前半の朝日鉱泉~2合目「出合」までの渓谷沿いの登山道は、春先から何度も登山道整備に入っているため問題ありません。

2~6合目の樹林帯も多少の倒木はありましたが大きな問題はありません。
4合目の長命水は登山道から崖を下っていくのですが、水は出てはいるものの水量は少なく、結構な距離(2分程度)を下らなければいけませんので、あまりお勧めしません。緊急用です。

4合目以降もキツイ登りではあるものの、ぐんぐん標高を稼ぎ、6合目付近で稜線に出て一気に視界が開けると思いきや…、すでにガスが出始めて視界が良くありません。
まだ朝の7時過ぎだというのに…。ただ、ガスの切れ間から美しい青空も見え、まだ上空は良い天気であることがわかりました。

8合目あたりからはガスも大して濃くはなく、春~初夏の高山植物をみることができます。
ショウジョウバカマ ショウジョウバカマ ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ 、マイズルソウ…まだヒメサユリは見ることができませんでしたが、これから「花の登山道」ともいわれる中ツル尾根上部での花のシーズンが本格的に始まります。

そんな高山植物を楽しみながら8合目と9合目の間あたりまで来ると、登山道に残雪らしき白いものが残っています。
このあたりの登山道は日当たりもよく、いつも早くに雪が解けるのに珍しいなぁと思って近づいてみると…、なんと前日に降ったであろう「雹(ひょう)」の固まりです!しかも触ってみると直径1~1.5cm程度の大粒のものです。
残っているところには厚さにして10cn程度積もっています。

そういえば、前日はふもとの町でも雷雨の際に雹が降ったということを娘から聞いていたことを思い出し、大朝日岳の山頂付近でもかなりの量が降ったことを知りました。
雹を踏みながら山頂に到着しましたが、ギリギリ展望も良く、残雪と深緑のコントラストを楽しむことができました。…が10分もしないうちにガスがどんどん上がってきて、山腹は真っ白になってしまいました。

さらに白かったガスの色が徐々に灰色になり出し、どんどん濃くなって来ているのが見えます。
先ほどの雹や昨日の雷雨を思い出し、これはすぐに降りたほうが良いと判断し、本当は鳥原山ルートをチェックしながら降りる予定でしたが、諦めて中ツル尾根を慌てて樹林帯まで下りました。
4合目あたりまで下ったところで雷鳴がなり出し、あとは雷に追われながらなんとか雨にも降られずに帰着することができました。

本来積乱雲が発達しやすいのは気温の上昇が大きい夏場だと思われますが、最近はこの時期でも気温の急な上昇や大気の不安定な状況になりやすい傾向にあり、天気の急変が起こり得ますので、十分な注意が必要です。

中ツル尾根ルートでは、雪を踏む箇所は全くなく、夏装備での登山が可能です。

■避難小屋
・朝日連峰上の各避難小屋は利用は可能です。
以東岳の避難小屋が新築され利用可能。1Fにはバイオトイレも設置され、非常に快適に利用できます。
避難小屋の管理協力費は¥1500/人です。

■2020年7月豪雨災害箇所等の復旧工事について
2020年7月28日の豪雨災害により損壊した道路箇所の復旧工事が今年度行われております。復旧工事に伴う一時的な通行止めが実施される場合があります。

■留意事項
朝日町方面から県道289号白滝宮宿線で入る道路では、朝日鉱泉手前14km(冬季閉鎖ゲート設置地点、「立木」最終集落)から朝日鉱泉側は朝日鉱泉も含め携帯電話の電波が入りません。
朝日鉱泉手前7km以降は簡易舗装および未舗装の林道区間となり、道路整備は入っているものの悪路となりますので運転には十分ご注意ください。

■お願い
朝日鉱泉登山口には、一般登山者用駐車場(10台程度)と朝日鉱泉利用者(宿泊、昼食・入浴利用など)駐車場があります。
夏季は駐車場が込み合いますので、朝日鉱泉利用以外の方は必ず一般駐車場へ駐車をお願いします。
登山口は朝日鉱泉前にあります。

登山装備

登山装備が必要です。
ルートにより軽アイゼンとストックが必要
気温下がることがあり防寒具は必要

注意点

■2021年度登山バス運行決定!
2021年度の登山バスがで夏季、秋季連休に下記の日程で運行されることが決定しました。夏季は期間中毎日運行、秋季連休は乗車2日前までに予約の完全予約制です。運行形態が違いますのでご注意ください。
詳しくはこちら
https://www.asahikosen.com/%E7%99%BB%E5%B1%B1%E3%83%90%E3%82%B9/

お知らせ

■朝日鉱泉ナチュラリストの家
窓から大朝日岳が見える山小屋です。
・電話 090-7664-5880

・ホームページ http://www.asahikosen.com/

・2021年の営業 4/29から営業中

■SNS
・Facebook
https://www.facebook.com/asahikosen/

■山形県民対象「県民泊まってお出かけキャンペーン やまがた夏旅」
詳しくはこちら
https://www.asahikosen.com/%E3%82%84%E3%81%BE%E3%81%8C%E3%81%9F%E5%A4%8F%E6%97%85/
予約受付中

■便利な宿泊プランはこちら
それぞれの登山口(登山ルート)には、そこを使わなければ見られない景色、魅力があります。
山を登る方ならば誰でもが思う「行きと帰りに別々の登山口(登山ルート)を歩きたい」という願望。
公共交通機関が極端に少ない朝日連峰で、そんな登山者の夢を叶えます!
・古寺登山口」までの輸送つき1泊2食宿泊プラン
・「白滝登山口」までの輸送つき1泊2食宿泊プラン
・「ブナ峠登山口」までの輸送つき1泊2食宿泊プラン
詳しい内容はこちら
https://www.asahikosen.com/%E4%BE%BF%E5%88%A9%E3%81%AA%E5%AE%BF%E6%B3%8A%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3/

昨年の今頃の様子は?

ブナの新緑が美しいです。登山道整備中。今年は倒木が多め。ルート上には残雪、雪渓あり十分な装備2023.05.16

登山道整備中。今年は倒木が多め。融雪すすんでいますがルート上には残雪、雪渓あり十分な装備で2023.05.30

日により気温の差異が大きくどちらにも対応でききる装備で。6/18朝日連峰夏山開きの安全祈願祭2023.06.12

朝日鉱泉ナチュラリストの家周辺の過去の様子

  • いつもより2週間近く早いゼンマイ干し
  • 快晴の日には一斉に布団干し。中央奥の大朝日岳だけはまだまだ真っ白。近くの山肌は萌黄色に染まりました
  • 朝日鉱泉周辺のブナの木には花がたくさん!ブナの実が豊作になれば、クマも安心?
  • 知っている人はわずか、貴重なミズバショウの群生地。背後のブナの森が芽吹くと素晴らしい眺めに。
  • 小屋営業最終日。朝日鉱泉周辺や標高800m付近は紅葉が見頃でした
  • 標高800mあたりまで冠雪。山頂付近はかなりの積雪がありそうです。
  • 中秋の名月は過ぎましたが…、お月様とのツーショット
  • 雲の感じからは少し秋の気配が漂いますが、気温が…異常な高温が続いています。
  • 「森の巨人100選」の上倉の大クロベの前でおにぎり。老木保護のため少し離れて鑑賞下さい
  • 快晴の空のもと。いつもより残雪は少ないです
  • 鳥原山展望台からの眺め。大朝日岳(左)は雲のなか。残雪は非常に少ないです
  • 鳥原山大朝日嶽神社にて「朝日連峰夏山開き安全祈願祭」が執り行われました

朝日鉱泉ナチュラリストの家

現地連絡先:
090-7664-5880
電話番号:
0237-67-3589
連絡先住所:
山形県西村山郡朝日町宮宿1905-1

地図で見る
http://www2.ocn.ne.jp/~ooasahi/top.htm

施設の詳細を見る

関連する山

山形県 / 朝日山地

朝日岳 標高 1,871m

 山形盆地から西方を遠望すると、純白の衣をまとい、なだらかなスカイラインを描く月山とは対照的に、浸食の進んだ山々の朝日岳の山塊が続いている。朝日岳はそびえ立つ孤高の火山と異なり、大朝日岳、西朝日岳、寒江山、以東岳を主稜とする連峰であり、その主峰が大朝日岳である。仰ぎ見る山容は主峰にふさわしい端正な三角錐を呈しており、かつては剣頭山とも呼ばれていた。  位置的には、朝日町と小国町の境をなしている。山頂は南北に細長く、付近一帯には日本列島の土台をなした縞模様の花崗片麻岩が露出している。これらの地質的な特徴に加えて、日本海を渡って吹きつける強い季節風にまともに立ちはだかるために、わが国有数の多雪地帯となっている。これらの雪は、山麓の民にとって古来より貴重な農業用水である。  かつて、鳥原山一帯に点在する池塘を「天狗ノ田代」と称して、田植えの時期に稲の苗を植え、豊作を祈願したという。山中にあっては雪田、雪渓として朝日の山々を飾り、また、咲き誇るお花畑をはぐくみ、銀玉水などの水場を提供している。  一方、谷に目を移すと、雪によって磨き抜かれた谷壁と、雪解け水によって浸食された深い渓谷が山々を引き立て、アルペン的景観を示している。なかでも大朝日岳は、東に垂直に大地を刻み込んだ黒倉沢、西には袖朝日尾根の白い花崗岩の岩壁と、植物の進入を許さない毛無沢を支流にもつ荒川の間にそびえ立つ。なお、この付近はしばしば天気の境目となるため、仏の後光(ブロッケン現象)の現れる所でも知られる。  大朝日岳の直下の大朝日小屋から金玉水にかけての北側は、主稜線からやや東側に位置しているため、膨大な吹き溜まり的な積雪があり、その雪解け水による浸食によって形成された雪窪地形が見られ、緩やかな凹地になっている。頂から南側の平岩山への下りは、大きな階段状の地形が観察される。いずれも雪線よりも低い所の、氷河の周縁に見られるもので、この付近の厳しい自然条件を示している。  登山道は山頂から延びる4つの尾根すべてに開かれており、よく整備されている。最もポピュラーな大朝日岳登頂コースは、朝日川畔の朝日鉱泉から鳥原山、小朝日岳を経て山頂に至るコースで所要6時間。同鉱泉から朝日川二俣、中ツル尾根コースで所要5時間。同じく同鉱泉から御影森山、平岩山経由で所要6時間。  一方、古寺川畔の古寺鉱泉からは、花抜峰、小朝日岳経由で所要5時間強。荒川畔の徳網からは針生平、平岩山経由で所要約7時間。以東岳からの主稜縦走は約6時間30分を要する。

山形県 / 朝日山地

祝瓶山 標高 1,417m

 大朝日岳から南に延びる尾根の先端に位置する花崗岩の尖峰で、長井市と小国町の境をなしている。遠望すると天に向かってすっと立っており、標高の割にどこから見ても確認できる。古くは岩井上岳ともいわれた。  カクナラ沢、ヌルミ沢、コカクナラ沢をもつ東面は、障子ヶ岳南面、エズラ峰東面と同様、雪崩で磨き抜かれた岩場をなしている。山頂には、宗教色の薄い朝日連峰の中で珍しく小さな石祠と鉄鳥居がある。伝承によると天武天皇のころに修験道が隆盛を極めたというが、詳細はいっさい謎である。  山頂は意外に広く、雪崩に磨き抜かれた白い花崗岩の荒々しい袖朝日尾根の山々をはじめとする朝日連峰と、飯豊連峰の好展望台である。  登山道は、ユキツバキの群生する桑住平から登るヌルミ沢とコカクナラ沢間のやせ尾根の急登コース、赤鼻尾根経由で平岩山から延びてくる尾根コース、小国口の針生平から登る鈴振り尾根コースがあり、いずれもよく整備されている。しかし、登山口までの交通の便に恵まれず、マイカーに頼るほかない。  桑住平から山頂まで2時間30分、針生平から3時間30分。

山形県 新潟県 / 朝日山地

以東岳 標高 1,772m

 朝日連峰の北端に位置し、山形県朝日村(現在は鶴岡市)と新潟県朝日村(現在は村上市)の境をなしている。  大朝日岳の端整な三角錐に対し、累々と花崗岩の岩塊が肩を寄せ合う重量感あふれる山容である。山頂から主峰大朝日岳への山並みは、ほぼ高さのそろった山々が連なっている。これは隆起した山塊が、浸食により隆起準平原化したものと考えられている。北方は、切り立った戸立山、なだらかな茶畑山へと続き、そのかなたに双子のような月山、鳥海山を望むことができる。  山頂の北西800m下方には、熊のなめし皮の形をした大鳥池が、ブナの原生林に囲まれて横たわっている。成因は、堰止説が有力。山形県最大の湖沼で、標高966mにある高山湖だ。イワナやヒメマスのほか、幻の怪魚・タキタロウが釣りブームを反映して話題になっている。  山頂へは、泡滝ダムから大鳥池経由となる。大鳥池までのコースはブナ林の山腹を平均した勾配の登りが続いている。登りが始まる前の七ツ滝沢と源太沢間の尾根に注目すると、階段状になっており、所々に礫を見ることができる。かつて双方の沢が合流していた所で(エッグ床)、朝日連峰の隆起の様子を知ることができる。大鳥池まで3時間、さらに以東岳まで3時間。

ユーザーの登山記録から

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