甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

1/6の降雪で積雪は小屋前で10cm。山頂へは強い風で吹き溜まりができそう。トレースは期待薄

雪掻きは一段落(2022.01.26 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
雪掻きは一段落(2022.01.26 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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山と周辺の状況

■天候や自然
1/7 晴れ、気温は-8.6℃(7:00)。
未明から強い北西の風が吹き荒れて、昨日降った雪が雪煙となって舞っています。
風はこの後徐々に弱まっていく予報です。

昨日の積雪は、お昼前から夕方まで一時強く降り、積雪量は小屋前で10cm程でした。
心配した程積もりませんでしたが、今日の風によって所々に吹き溜まりが出来ていて、小屋から山頂方面はトレースが消えたり、少し足を取られる箇所がありそうです。
サラサラとした新雪の下は踏み固められた固い雪の層があるので、登山道から外れなければ、それ程苦労せずに歩けそうです。

1/6 曇り、気温は-10.7℃(7:00)。
今日は雲が多く、どんよりとした朝を迎えた七丈小屋です。
当初の予報よりも、南岸低気圧の影響を受けるようで、今日のお昼過ぎから夕方の間に降雪がありそうです。

1/5 晴れ、気温は-13.6℃(6:00)。
昨晩から強い北西の風が吹き付けていましたが、日が昇ってから少しずつ風が弱まって来たように感じます。
昨日の積雪量が少なかった為か、風によって雪煙が舞う事も無く、スッキリとした青空が広がっています。

1/4 曇り、気温は-8.6℃(8:00)
今朝は久々に雪の朝となりました。
明け方から少し雪が降り、小屋前の積雪は3cm程でした。
今もチラチラと雪が舞っています。
トレースが消える程の雪では無かったので、この後さらに積雪が無ければ歩きやすい状態が続きそうです。

1/3 晴れ、気温は-3.9℃(12:00)。
昨日に引き続き、今日も穏やかないいお天気です。
今朝は山頂まで登山道の様子見に行かせて頂きました。

年末に積もった雪はしっかりと締まって、小屋から上の登山道はとても歩きやすい状態でした。
トレースはしっかりと付き、雪は踏み固められて圧雪路の様になっており、アイゼンが良く効きました。
八合目上の核心部周辺の雪の量はだいぶ増えて、もう少し積雪が増えたら冬のルートを通る事になりそうです。
今年は雪が多く、赤石沢の奥壁にはたっぷりと雪が付いています。
周りの山々も真っ白に雪を纏い、山頂からは絶景を楽しめました。


・記録 初冠雪 10/20

登山道の状況

■甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 
(登山道の要所の画像が公式Instagram にあります ホームページからも参照できます)
登山道は完全に冬山です。
厳冬期装備(前爪有りのアイゼン、ピッケルなど)万全でお越し下さい。

登山装備

3000m級山岳の冬山登山装備が基本です
前爪有りのアイゼンとチェーンアイゼン両方のご用意を 今週はワカンの用意も。
防寒対策はしっかりと油断ないように。手袋や帽子も必要です。
防水性の高い靴、荷物の防水、着替えなども必要
日が短くなりヘッドライトもお忘れなく。

装備に関してお問い合わせいただいているお客様には、アイゼン、チェーンスパイク、ピッケル、ストックの持参をお願いしております。
状況に応じて装備を変えて、安全第一で

注意点

どんな状況にも対応出来るだけの装備を用意し、雪面の状況を見極めて道具を使い分ける判断力が必要な状況です。

■登山計画書について(重要)
山梨県の条例により、令和元年より、甲斐駒ヶ岳をはじめとした南アルプスに冬期(12月1日〜3月31日)に登山をする際は、登山計画書の提出が義務化されました。必ず登山計画書を提出し、計画内容をご家族やご友人と共有の上、登山をお願いいたします。

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
※必ずホームページを見て、利用下さい。
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

■営業
・11月29日より冬期営業中
以下のサイトにてご予約前に冬期営業のご案内をご確認ください
https://www.kaikoma.info/winter

・重要「飲料水」について
小屋前の水道は冬季閉鎖いたしました。
来春まで水道は使えませんが、小屋泊、テント泊のお客様には、1泊につき2Lまで無料で水を差し上げます。
備蓄した水量に限りがあるため、恐れ入りますがご宿泊以外のお客様は各自でご用意をお願いします。
なお、お山は完全に冬の様相です。必ず冬山装備でお出かけください。

・宿泊予約について
冬期営業期間は小屋泊のお客様のみご予約をお願いします。テント泊のご予約は不要です。
少人数で運営を行っております。
大変恐れ入りますが、ご予約のお電話は13時から20時の間でご協力をお願いいたします。

■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。

公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/

公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake

■【2021-22冬季】甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根ツアー
https://first-ascent.co.jp/tours/kuroto-winter/

昨年の今頃の様子は?

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19

まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25

雨により地盤が緩んでいるので注意。小屋から上の残雪も少なくなりアイゼンなど不要2023.06.02

ハシゴや鎖の通過は慎重に。雨により地盤が緩んでいるので注意。登山道のすべて融雪しました2023.06.09

天気の急変を想定した装備が必要です。山頂でミヤマキンバイが見頃2023.06.16

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 朝の早い時間帯は鳥のさえずりがよく聞こえてきます。
  • 9日は降雪
  • 本日は晴 小屋から山頂方面の様子
  • 樹林帯の状況
  • 山頂付近の様子
  • 小屋から山頂へのルート 全体的にコンディションがよく登りやすいですが、ピッケルとアイゼンが必須。万全の装備で
  • 小屋から山頂へのルート 全体的にコンディションがよく登りやすいですが、ピッケルとアイゼンが必須。万全の装備で
  • テント場の様子。雪が半分残っている状態。第1+第2テント場あわせて10張りほど地面の上に設営できそう(小型テントであれば)。
  • 小屋から上の残雪はまだまだ豊富
  • 八合目と九合目の間にあるルンゼは、一部氷化した雪の急斜面となっており、滑落の危険あり。ピッケル、前爪有りのアイゼンは必須
  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

関連する山

山梨県 / 赤石山脈北部

甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

双児山 標高 2,649m

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