冬型の気圧配置が続き厳しい寒さです。万全の装備+余裕をもった計画で入山を
山と周辺の状況
■天候や自然
2/7 朝の七丈小屋の気温は-15.9℃(4:00現在)でした。
夜から強い風が吹き荒れて、山頂方面も雪煙が上がっていました。
2/6 朝の七丈小屋の気温は-13.5℃(6:00)でした。小屋周辺は無風です。
現在も気温はあまり上がっていません。
昨日から5センチほどの積雪がありました。
2/5 雪、気温は-14℃(7:00)。
強い寒波が入り、寒い朝を迎えました。
昨日の夜から降り始めた雪は、小屋周辺で5〜10cm積もりました。
今現在も弱い雪が降っています。
山頂方面はもう少し積もっていそうです。
■新型コロナウイルス対策につきまして
本日よりまん延防止等重点措置の範囲が拡大されますが、七丈小屋はこれまで通り感染対策を施した上で営業を継続いたします。
お客様にはこれまでと同様、登山前の体調管理や行動管理を心がけていただき、少しでも不安がある場合は登山の延期をご検討ください。たとえ当日のキャンセルであってもキャンセル料は申し受けません。冷静な行動判断をお願いいたします。
七丈小屋スタッフに関しては、これまでに引き続き日常及び勤務中の検温や体調チェック、マスク着用及び手洗い・手指消毒等の感染対策を徹底いたします。
また混雑する週末の営業につきましては、食堂開放時間の利用人数の調整や定期的な換気、会話時のマスク着用などのお願いなどさせていただきます。
ご理解とご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
登山道の状況
■甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根
(登山道の要所の画像が公式Instagram にあります ホームページからも参照できます)
登山道は完全に冬山です。
厳冬期装備(前爪有りのアイゼン、ピッケルなど)万全でお越し下さい。
2/7 朝の山頂方面は雪煙が上がっていました。
風が少しおさまるのを待ち、山頂へ行ってきました。
7合5尺までは吹き溜まりでトレースが消え、ルートを探り、時々足をとられながらハイマツ帯にでました。強風に煽られながらご来光迎場まで向かいました。
8合目までは風で雪がほぼ飛ばされて歩きやすくなっています。
8合半の核心部の急登はさらさらとした雪が吹き溜まり、慎重にステップを切りながら登りました。
9合目より上も新雪はとばされ、歩きやすい状態になっています。
核心は過去にも事故が起きている8合半の下りです。
登りも下りも気をゆるめることなく、一歩一歩慎重に行動してください。
2/6 山頂に行かれた方の情報によると、視界はなく、山頂付近は風も強い状況だったようです。
トレースの上に昨日からの積雪があったようですが、トレースをワカンなしで辿ることができたようです。
引き続き、冬型の気圧配置が続き、厳しい寒さとなっています。
装備は万全に、余裕をもった計画で入山されるようお願い致します。
登山装備
3000m級山岳の冬山登山装備が基本です
前爪のあるアイゼン、ピッケル、ワカンは必携
防寒対策はしっかりと油断ないように。
厳冬期の防水性の高い靴、荷物の防水、着替えなども必要
日が短くなりヘッドライトもお忘れなく。
注意点
どんな状況にも対応出来るだけの装備を用意し、雪面の状況を見極めて道具を使い分ける判断力が必要な状況です。
■登山計画書について(重要)
山梨県の条例により、令和元年より、甲斐駒ヶ岳をはじめとした南アルプスに冬期(12月1日〜3月31日)に登山をする際は、登山計画書の提出が義務化されました。必ず登山計画書を提出し、計画内容をご家族やご友人と共有の上、登山をお願いいたします。
お知らせ
■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
※必ずホームページを見て、利用下さい。
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967
■営業
・11月29日より冬期営業中
以下のサイトにてご予約前に冬期営業のご案内をご確認ください
https://www.kaikoma.info/winter
・宿泊予約について
冬期営業期間は小屋泊のお客様のみご予約をお願いします。テント泊のご予約は不要です。
少人数で運営を行っております。
大変恐れ入りますが、ご予約のお電話は13時から20時の間でご協力をお願いいたします。
■重要 冬季の「飲料水」について
小屋前の水道は冬季閉鎖いたしました。
来春まで水道は使えませんが、小屋泊、テント泊のお客様には、1泊につき2Lまで無料で水を差し上げます。
備蓄した水量に限りがあるため、恐れ入りますがご宿泊以外のお客様は各自でご用意をお願いします。
なお、お山は完全に冬の様相です。必ず冬山装備でお出かけください。
■厳冬期のトイレ利用について
これから本格的な冬を迎えるにあたり、トイレ利用に関してお願いがあります。
日中も−10℃を下回る日が続きますと、便器から便槽への管は凍結が原因でとても詰まりやすくなります。
冬は管理が難しいのが現状です。
現在、トイレットペーパーの分別をお願いしておりますが、12月末にトイレットペーパーが管を塞ぎ、そのまま凍結して詰まってしまうトラブルが発生。一度凍結してしまうと、復旧がほぼ不可能となってしまいます。
何気なく投入したトイレットペーパーが最大のトラブルの原因です。
今一度、ご利用の際はご注意いただいて、分別をしっかりしていただくようお願い致します。
■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。
公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/
公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake
■【2021-22冬季】甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根ツアー
https://first-ascent.co.jp/tours/kuroto-winter/
※ツアーに関するお問い合わせは七丈小屋では受付ておりません。予めご了承ください。
ツアー概要はこちら
https://www.kaikoma.info/post/2021-22kurototour
ご参加条件や詳細・お申し込みはこちら
https://first-ascent.co.jp/tours/kuroto-winter/
昨年の今頃の様子は?
昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10
今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19
まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25
雨により地盤が緩んでいるので注意。小屋から上の残雪も少なくなりアイゼンなど不要2023.06.02
ハシゴや鎖の通過は慎重に。雨により地盤が緩んでいるので注意。登山道のすべて融雪しました2023.06.09
天気の急変を想定した装備が必要です。山頂でミヤマキンバイが見頃2023.06.16
甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子
甲斐駒ヶ岳 七丈小屋
- 現地連絡先:
- 090-3226-2967
- 電話番号:
- 090-3226-2967
- 連絡先住所:
- 山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25