ここ数日は春を感じる陽気となり、時間帯によっては雪質が悪くなり注意が必要です
山と周辺の状況
■天候や自然
3/3 晴れ、気温は-3.4℃(8:00)。
今日はひな祭り、桃の節句。麓では桃の花があちこちで咲いているのではないでしょうか。
七丈小屋もここ数日は春を感じる陽気で、日中には小屋の屋根からポタポタと、雪解け水が流れ落ちています。
日の出もどんどんと早くなり、今朝は6:13頃に日が昇りました。
3/2 晴れ、気温は-6.4℃(6:30)。
昨日は15時前から雪が降り出し、夜半まで降り続いたようです。
朝外に出てみると、10cm位積雪していました。
風があるので、吹き溜まりになる所のトレースは消えてしまっているかと思われます。
ここ数日の暖かい陽気で、一旦溶けて固まった硬い雪の上に、サラサラな雪が乗っているので、足を取られないようにお気を付け下さい。
3/1 晴れ、気温は-0.9℃(7:00)。
昨日に引き続き、春を感じる陽気です。
6時頃は-4℃程でしたが、日が昇ると共に気温はどんどん上昇しています。
北~東の空はよく晴れて、霧ヶ峰の奥には美ヶ原、更に奥には頸城山塊までよく見えています。
西の空は黒い雲が広がり、これからお天気は下り坂のようです。
夕方から深夜に掛けて、雪が降りそうです。
2/28 晴れ、気温は+3.6℃(10:00)。
昨日の雪はほとんど積もらず、風も夜には静かになりました。
今朝は冷え込みもそこそこで、朝6時で-7℃程でした。
小屋周りもだいぶ春めいて来て、日中風の無い時は暖かく感じるようになりました。
今日は周りの山並みもきれいに見えて、ヘリポートからは遠く北アルプスの山々もきれいに見えました。
2/27 雪、気温は-8.4℃(10:00)。
朝7時過ぎまでは晴れて風も無く、きれいな朝日が眺められましたが、8時頃から雪がちらつき始めて、10時頃から雪がしっかりと降り始めました。少し風も強くなってきました。
■新型コロナウイルス対策につきまして
本日よりまん延防止等重点措置の範囲が拡大されますが、七丈小屋はこれまで通り感染対策を施した上で営業を継続いたします。
お客様にはこれまでと同様、登山前の体調管理や行動管理を心がけていただき、少しでも不安がある場合は登山の延期をご検討ください。たとえ当日のキャンセルであってもキャンセル料は申し受けません。冷静な行動判断をお願いいたします。
七丈小屋スタッフに関しては、これまでに引き続き日常及び勤務中の検温や体調チェック、マスク着用及び手洗い・手指消毒等の感染対策を徹底いたします。
また混雑する週末の営業につきましては、食堂開放時間の利用人数の調整や定期的な換気、会話時のマスク着用などのお願いなどさせていただきます。
ご理解とご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
登山道の状況
■甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根
(登山道の要所の画像が公式Instagram にあります ホームページからも参照できます)
登山道は完全に冬山です。
厳冬期装備(前爪有りのアイゼン、ピッケルなど)万全でお越し下さい。
3/3 昨日お泊りのお客様が山頂まで行って来られました。
雪は締まっていて潜る事も無く、山頂までワカン等は使わずに行って来られたそうです。
日中は気温が上がり、雪が腐ってアイゼンが効きにくくなります。
小屋に到着して、その日の内に山頂へ行かれる方、日帰りの方は、八合目~九合目の核心部を、雪質の悪い時間帯に通過する事になります。十分気を付けて登り下りするようにして下さい。
2/28 昨日お泊り頂いたお客様の内のお一人様は、山頂まで行って来られたそうです。
山頂までのトレースもしっかりと残っており、風にもあまり吹かれずに、快晴の山頂を楽しまれたそうです
2/26の時点では登山道の雪はよく踏まれて、歩きやすい状態でした。
登山口から1合目の祠辺りまでは、溶けた雪が凍結して滑りやすい状態でした。
1合目以降はしっかりと積雪していますが、トレースを外さなければ潜る事もなく歩けました。
五合目から上のハシゴは、雪に埋没して雪の急斜面となっている所があります。
下山時には山側を向いて、ピッケルアイゼンを駆使して慎重に下りるようにして下さい。
急斜面のトラバース箇所も何箇所かあります。
踏み外すと谷側に大きく滑落する危険性がとても高いです。ゆっくり一歩一歩足元を確かめながら通過して下さい。
登山装備
3000m級山岳の冬山登山装備が基本です
前爪のあるアイゼン、ピッケル、ワカン、スノーシューは必携
防寒対策はしっかりと油断ないように。
厳冬期の防水性の高い靴、荷物の防水、着替えなども必要
日が短くなりヘッドライトもお忘れなく。
注意点
どんな状況にも対応出来るだけの装備を用意し、雪面の状況を見極めて道具を使い分ける判断力が必要な状況です。
■登山計画書について(重要)
山梨県の条例により、令和元年より、甲斐駒ヶ岳をはじめとした南アルプスに冬期(12月1日〜3月31日)に登山をする際は、登山計画書の提出が義務化されました。必ず登山計画書を提出し、計画内容をご家族やご友人と共有の上、登山をお願いいたします。
お知らせ
■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
※必ずホームページを見て、利用下さい。
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967
■営業
・冬期営業中
以下のサイトにてご予約前に冬期営業のご案内をご確認ください
https://www.kaikoma.info/winter
・宿泊予約について
冬期営業期間は小屋泊のお客様のみご予約をお願いします。テント泊のご予約は不要です。
少人数で運営を行っております。
大変恐れ入りますが、ご予約のお電話は13時から20時の間でご協力をお願いいたします。
■重要 冬季の「飲料水」について
小屋前の水道は冬季閉鎖いたしました。
来春まで水道は使えませんが、小屋泊、テント泊のお客様には、1泊につき2Lまで無料で水を差し上げます。
備蓄した水量に限りがあるため、恐れ入りますがご宿泊以外のお客様は各自でご用意をお願いします。
なお、お山は完全に冬の様相です。必ず冬山装備でお出かけください。
■厳冬期のトイレ利用について
これから本格的な冬を迎えるにあたり、トイレ利用に関してお願いがあります。
日中も−10℃を下回る日が続きますと、便器から便槽への管は凍結が原因でとても詰まりやすくなります。
冬は管理が難しいのが現状です。
現在、トイレットペーパーの分別をお願いしておりますが、12月末にトイレットペーパーが管を塞ぎ、そのまま凍結して詰まってしまうトラブルが発生。一度凍結してしまうと、復旧がほぼ不可能となってしまいます。
何気なく投入したトイレットペーパーが最大のトラブルの原因です。
今一度、ご利用の際はご注意いただいて、分別をしっかりしていただくようお願い致します。
■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。
公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/
公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake
■【2021-22冬季】甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根ツアー
https://first-ascent.co.jp/tours/kuroto-winter/
※ツアーに関するお問い合わせは七丈小屋では受付ておりません。予めご了承ください。
ツアー概要はこちら
https://www.kaikoma.info/post/2021-22kurototour
ご参加条件や詳細・お申し込みはこちら
https://first-ascent.co.jp/tours/kuroto-winter/
昨年の今頃の様子は?
昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10
今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19
まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25
雨により地盤が緩んでいるので注意。小屋から上の残雪も少なくなりアイゼンなど不要2023.06.02
ハシゴや鎖の通過は慎重に。雨により地盤が緩んでいるので注意。登山道のすべて融雪しました2023.06.09
天気の急変を想定した装備が必要です。山頂でミヤマキンバイが見頃2023.06.16
甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子
甲斐駒ヶ岳 七丈小屋
- 現地連絡先:
- 090-3226-2967
- 電話番号:
- 090-3226-2967
- 連絡先住所:
- 山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25