北八ヶ岳 | 北横岳ヒュッテ

気温が高くなると、よく締まっていた登山道でも踏み抜くことがあり注意です

月光に染まる雪面(2022.03.24 北横岳ヒュッテ)
月光に染まる雪面(2022.03.24 北横岳ヒュッテ)
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天気・気温

03/11(金) 3月10日現在、ヒュッテ周辺(標高2400m)最低気温-15~-10℃前後、最高気温-10℃~-3℃
陽当りの良い南側の雪は減少し始め、夜明け前の空には夏の夜空を代表する天の川やさそり座が見えるようになり、厳しい冬の終わりが近づいていることを感じられるようになりました。
今週から寒さが和らぎ暖かくなってきました。週末からはさらに気温が上昇し、週明けには標高2400mでも今年初のプラスの気温になるかもしれません。
松本市の天気予報
明日
雨のち晴
24℃
14℃
明後日
曇のち晴
26℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月19日 0:00発表
甲府市の天気予報
明日
雨のち晴
25℃
14℃
明後日
晴のち曇
30℃
15℃
日本気象協会提供 2024年5月19日 0:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

国道299号線の麦草峠付近は4月21日11時まで冬季閉鎖中です。北八ヶ岳ロープウェイは、4月4日~22日まで点検運休となります。

登山道の状況

気温が高すぎると、よく締まっていた登山道でも踏み抜くことがあります。急ぎ足であったり重荷を背負っている方が踏み抜き勢いよく転倒と、膝捻挫などを起こすことがあるので注意してください。
雪崩は樹林帯であっても急斜面であれば起きる可能性が有る、という認識を持つようにしてください。まとまった降雪直後ではないので、今回は樹林ではない急斜面が要注意となりそうです。
また、急斜面ではタイヤ形状の雪塊(雪まくり)が斜面を転がり落ちてくることがあります。大きなものは直径1mほどにもなり、重量もあるのでこれにも気を付けていただきたいと思います。
登山道の雪質ですが、日中は緩み、朝夕や冷え込んだ時は氷化します。チェーンアイゼンは雪が付着しやすく、また氷には爪が上手く刺さらないので、滑り止め効果を過信しないようにしてください。スノーシューも雪が付着しやすく、そもそも急坂の登下降に不向きなので、状況に応じてアイゼンに付け替えるようにしてください。
その他にも気温が異常に高いときは暴風が吹き荒れることがあったり、山小屋など建物の屋根から雪やツララが崩れ落ちてくることがあります。
晴れて暖かいというだけで雪山の危険を忘れがちになってしまいますが、気を引き締めて登山をされるようお願いいたします。
現在の積雪量は平均で170㎝程です。
・登山道以外へ立ち入る場合は植生を傷めないようにしてください。
・登山道を滑り降りないでください。翌日には氷の滑り台となり危険な状態になってしまいます。
・山の最新情報や装備については現地電話090-3140-9702へお問い合わせください。

登山装備

暖かくなる予報が出ていますが、防寒防風装備は省くことのないようにしてください。アイゼン等の滑り止めを必ず携行してください。6本爪以上のアイゼンをお勧めします。アイゼンに雪が付着すると滑り止め効果を期待できないことがあります。特にチェーンアイゼンは雪が付着しやすいのでご注意ください。

注意点

・北横岳が活火山であることに留意されますようお願いいたします。なお、北横岳には噴火に備えてのシェルターやヘルメット等の配備はありません。
・山の状況に対して装備不足と思える登山者が目に付きます。特に初心者を連れて来られる方は、必ず装備や力量の確認をしてから入山してください。
・夕方以降に大怪我等をされても救助活動は翌朝となります。暗くなってからの行動は昼間よりも危険となるので夕方以降は各自の能力範囲内で行動してください。
・疲労や道標の見落とし等により行程計画に対し大幅に遅れてしまうことがあります。最終目的地には15時までに到着できるような計画であることや、トラブル等へ対処するための予備時間を行程計画に入れ込むことをすすめます。
・日帰り登山の方でも登山で必要な最低限の装備を必ず携行してください。(装備不足は命が危険に晒されることになります)
・万が一の時に備えての装備だけでなく、経験や知識等が必要となるので初心者だけでの登山は控えるようにお願いします。
・個人個人の登山能力や装備等が山の状況にそぐわない場合や体調が優れない時などは、登山計画の変更あるいは中止するなど柔軟に対応してください。
・緊急時を除き、指定地にテントを張るのがルールです。指定地以外での幕営は植生破壊となる場合があります。
・双子池キャンプ場の使用については、双子池ヒュッテに必ずお問い合わせください。
・長野県登山条例で登山計画書の提出が義務化されています。

お知らせ

・アイゼンの脱着は必ず屋外で行っていただき、アイゼンを装着して建物内へ立ち入らないでください。
・外来者向けの営業は物販のみとなり休憩利用はできません。(不定期営業・屋外トイレは使用可)
・当ヒュッテは昼食、喫茶の提供をしておりません。また不定休となっているので山小屋を利用できないことがあります。
・要予約、予約のない日は休館となります。
・救助要請や非常事態の場合を除き、15時半から翌朝8時までは宿泊者以外の立ち入りをお断りしています。
・現在は救助困難な状況下です。体調不良だけでなく、装備・経験・能力・準備不足等に起因する遭難事故を起こさないようお気を付けください。

■宿泊利用について
新型コロナウイルスの新たな感染者は減少傾向にありますが、引き続き感染防止の意識を高く持たれるようお願いいたします。
予約状況(3月10日時点)
3月16日は都合により休館します。3月12日は満室となりました。春分の日の連休は満室近くになっています。かなり先ですが、7月24日、12月31日も満室となっております。
・宿泊予約はお電話でお願いします。お聞きするのはお名前、人数、食事の有無、電話番号、相部屋か個室、布団使用か寝袋持参、居住する都道府県です。
・新型コロナウイルス感染で重症化する恐れのある方は熟慮した上でご予約されるようお願いします。
・飲食時を含みマスクを外している時の会話はお控えいただくようお願いしております。
・ワクチン接種済の方にも館内ではマスクを着用していただきます。
・体調不良者の介護を同行者に行っていただくため単独行者の宿泊はできません。(常連の方で当ヒュッテが認めた場合を除く)
・宿泊は完全予約制です。夏季以外の宿泊定員は15名程度となります。
・個室を希望される場合は個室料金(一部屋6000円)が必要となります。
・当ヒュッテの個室は8畳相当(定員4名)が2部屋です。
・食事付での宿泊を希望される方は早めの予約をお願いします。直前では対応できないことがあります。
・寝袋持参で当ヒュッテの寝具を使わない場合は1000円引きいたします。(インナーシーツ持参の割引は現在行っておりません)
・当ヒュッテは新型コロナウイルス感染対策に配慮していますが、万全ではないということを予めご承知おきください。
・宿泊予約の無い日は閉館しているのでご注意ください。
・お支払いは現金のみとなります。
・チェックインは13時からです。安全のため遅くとも16時までには必ず到着してください。
・チェックアウトは8時までとなります(4月末まで)。夕食は17時30分~、朝食は4月末まで6時~となります。
・宿泊を希望される方は「宿泊の方へ」のページを必ずお読みください。
https://kitayoko.com/information

※長野県からの休業要請や小屋番が体調不良等の理由で宿泊不可となった場合は宿泊予約者にご連絡いたします。

感染対策の営業/要予約、予約のない日は休館となります。
■夏期料金(6月~9月)
1泊2食付き 9400円
1泊夕食付き 8200円
素泊まり 6000円
*消費税及び感染対策費含む
*寝袋持参は1000円引き

■春季・秋季料金(4、5、10、11月)
夏期料金に対して1000円増し
【冬季料金(12月~3月)】
夏期料金に対して2000円増し

■収容
20人

■ご予約・お問い合わせ
〒391-0301
長野県茅野市北山4035-2 石臼台A-8
島立健二
予約 090-7710-2889
現地 090-3140-9702

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北横岳ヒュッテ周辺の過去の様子

  • 暮れゆく八ヶ岳
  • ロープウェイからの蓼科山
  • 夕映えの縞枯山の樹氷林
  • 暮れゆく三ッ岳
  • 山麓から見上げる北横岳
  • 坪庭から望む新雪の北横岳

北横岳ヒュッテ

現地連絡先:
090-3140-9702
電話番号:
090-7710-2889
連絡先住所:
長野県茅野市塚原2-17-26

地図で見る
http://kitayoko.fine.to/

施設の詳細を見る

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 八ヶ岳連峰の最北端、長野県茅野市と同北佐久郡立科町との境に位置する蓼科山は、コニーデ型の山容をした信州きっての名山のひとつで、諏訪富士とも呼ばれている。また、高井山、飯盛山(いいもりやま)、黒斑山、女ノ神山などの別称もある。山頂は岩石累々とした偏平な噴火口跡で、中央に蓼科神社奥宮の石祠がある。  山頂からの展望は、八ヶ岳連峰をはじめ浅間山、霧ガ峰、美ガ原、北アルプスなど360度である。ツガやシラビソなどの山腹には、縞枯現象も見られ、北麓の湿原帯、御泉水(ごせんすい)周辺には、レンゲツツジ、コバイケイソウ、マツムシソウなどが咲き乱れる。  親湯(しんゆ)から女神茶屋経由4時間、蓼科山7合目から2時間強、大河原峠から2時間弱の行程で山頂に達する。  天祥寺原を流れる滝ノ湯沢からは、縄文時代の生活遺物が発見されており、太古への夢をかき立てられる所である。

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 天祥寺原を挟んで蓼科山と対峙する北八ヶ岳の横岳は、主脈の横岳と区別するために「北横岳」と呼ばれている。長野県茅野市と同南佐久郡佐久町(現・佐久穂町)の境に位置し、根張りのある堂々とした山容をもっている。山頂は二峰に分かれ、2480mの北峰には脩那羅大天武(しよならだいてんむ)が祭られ、南峰には2473mの三等三角点がある。  眺望は南峰が優れており、八ヶ岳主脈の山々が直線的に重なり合い、諏訪側に長く引いた裾野の広がりも見事である。はるかに北アルプスの連山も望見できる。  山頂部にはハイマツ、シャクナゲ、シラビソなどが多く、東面にある三ツ岳への岩海のルートには、シャクナゲをはじめコケモモやシラタマノキなどが見られる。  坪庭から1時間強、親湯から亀甲池経由4時間30分、大河原峠から双子池を経て3時間30分の行程である。

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縞枯山 標高 2,403m

 茶臼山と雨池峠の間にある縞枯山は、ほぼ東西500mにわたる頂上部をもち、シラビソやコメツガの森に覆われている。これらの樹林が立ち枯れたものが、数段の白い横縞をつくっているところから山名が生まれた。縞枯現象は風、降雨、日射などの自然現象によるもので、100年から300年の周期で世代の交代を繰り返すものといわれている。この現象は蓼科山や北横岳の西面、茶臼山などにも分布していて、縞枯帯の中へ入ってみると、枯れた樹幹の根元に緑の幼木が育っていることが分かる。茶臼山の山頂から西へ入った露岩の展望台は、縞枯山の縞枯現象の大要を観察するのにもってこいの場所である。  長野県茅野市と同南佐久郡八千穂村(現・佐久穂町)の境に位置し、山頂の東端にある展望台に立つと、天狗岳や麦草峠付近のパノラマが展開する。  近くには岩石累々とした坪庭、神秘なムードに包まれた雨池、茶臼山の南には麦草峠の草原がある。縞枯山と茶臼山の諏訪側には、国有林監視用の歩道があって、坪庭下から五辻を経て冷山歩道へつながっており、南八ヶ岳の山々を遠望することができる。  麦草峠から2時間弱、坪庭(ピラタスロープウェイ山頂駅)から1時間の行程だ。

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