甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

日~月に大量の降雪+今週末は気温上昇予報。雪のコンディション悪化が予想され早めの行動を

小屋より下でも凍結がありチェーンスパイクなどが必要(2022.05.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
小屋より下でも凍結がありチェーンスパイクなどが必要(2022.05.01 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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山と周辺の状況

■天候や自然
4/7 朝の七丈小屋の気温は+0.1℃でした。
風もなく穏やかな天気です。小屋周辺の雪もどんどん溶けています。

4/6 朝の七丈小屋の気温は-3.0℃(3:30)

4/5 朝の七丈小屋の気温は-6.1℃(5:30)。風もなく、素晴らしいお天気に恵まれた朝です。
一昨日から静かに降り始めた雪は昨日のお昼すぎまで降り続きました。
積雪は45㎝。
昨日は朝から日没まで雪かき作業。斜面の雪崩、木の枝、屋根からの落雪もあり、何度もリセット。
午後には水分を含みずっしりと重い雪に変わり、苦戦しました。
今日も引き続き、小屋裏の雪かき作業です。
日中は気温が上がる予報になっています。まとまった降雪後、雪崩の危険性も高まっています。
装備を万全に、無理のない計画で入山されるようお願い致します。

4/4 朝七丈小屋の気温は-3.7℃(6:00)でした。
昨日から風もなく静かに雪が降り続け、現在の積雪は20㎝となっています。積雪量はまだこれからも増えそうです。
明日は天候も回復しますが、一気に気温が上がる予報です。
雪崩の危険性も高まりますので、万全の装備、無理のない計画でお越しいただくよう、お願い致します。

4/3 天気は雪、気温は+1.1℃(10:30)。
今朝は明け方から雪がチラチラと舞いあいにくのお天気でしたが、山頂まで様子を見に行ってきました。
まとまった降雪が4/1にあったので、小屋より上の登山道は豊富な雪に覆われています。
八合目~九合目の核心部も、今年はまだまだ冬のルートを通る感じになっています。
一部氷化した急傾斜の雪壁状になっていますので、慎重な行動と判断をよろしくお願い致します。

登山道の状況

■甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 
(登山道の要所の画像が公式Instagram にあります ホームページからも参照できます)
登山道は完全に冬山です。
冬期装備(前爪有りのアイゼン、ピッケルなど)万全でお越し下さい。

日曜日から月曜日にかけての降った雪は今シーズンの中でもかなり多い降雪量でした。
週末にかけて好天の予報となっていますが、日中は気温も高くなります。
気温の上昇と共に、小屋より上のコンディションは難しくなってきます。できるだけ早めの行動を心がけていただくようお願い致します。
できるだけ早く出発し、日射の影響を受けない時間帯に核心部を通過することをお勧めいたします。
春らしい陽気になり、気も緩みがちですが、雪のコンディションが非常に難しくなっています。
装備を万全に、気を引き締めて入山されるようお願い致します。

4/6朝一番で山頂へ行ってきました。
今シーズン登った中で寒さを除けば、最も冬山らしいコンディションでした。
全く違う山に登っているように感じ、緊張感が途切れることなく一歩一歩、歩いてきました。
八合目まではワカン、それからアイゼンに付け替えました。
山頂まで平均して膝下〜膝上のラッセル。八合目から上は腿までの箇所もありました。
雪質は新雪、クラスト、場所によってコンディションが違います。
核心部も昨日、日が当たっているので、雪が流れた跡がありました。
今日は幸い、通過まで曇り空。(下山で8:00に通過しています。)
日射の影響を受けることなく、安心して下ることができました。

登山装備

3000m級山岳の冬山登山装備が基本です
前爪のあるアイゼン、ピッケル、ワカン、スノーシューは必携
防寒対策はしっかりと油断ないように。
厳冬期の防水性の高い靴、荷物の防水、着替えなども必要
日が短くなりヘッドライトもお忘れなく。

注意点

どんな状況にも対応出来るだけの装備を用意し、雪面の状況を見極めて道具を使い分ける判断力が必要な状況です。

■登山計画書について(重要)
山梨県の条例により、令和元年より、甲斐駒ヶ岳をはじめとした南アルプスに冬期(12月1日〜3月31日)に登山をする際は、登山計画書の提出が義務化されました。必ず登山計画書を提出し、計画内容をご家族やご友人と共有の上、登山をお願いいたします。

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
※必ずホームページを見て、利用下さい。
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

■営業
・冬期営業中
以下のサイトにてご予約前に冬期営業のご案内をご確認ください
https://www.kaikoma.info/winter

・宿泊予約について
冬期営業期間は小屋泊のお客様のみご予約をお願いします。テント泊のご予約は不要です。
少人数で運営を行っております。
大変恐れ入りますが、ご予約のお電話は13時から20時の間でご協力をお願いいたします。

■重要 冬季の「飲料水」について
小屋前の水道は冬季閉鎖いたしました。
来春まで水道は使えませんが、小屋泊、テント泊のお客様には、1泊につき2Lまで無料で水を差し上げます。
備蓄した水量に限りがあるため、恐れ入りますがご宿泊以外のお客様は各自でご用意をお願いします。
なお、お山は完全に冬の様相です。必ず冬山装備でお出かけください。

■厳冬期のトイレ利用について
これから本格的な冬を迎えるにあたり、トイレ利用に関してお願いがあります。
日中も−10℃を下回る日が続きますと、便器から便槽への管は凍結が原因でとても詰まりやすくなります。
冬は管理が難しいのが現状です。
現在、トイレットペーパーの分別をお願いしておりますが、12月末にトイレットペーパーが管を塞ぎ、そのまま凍結して詰まってしまうトラブルが発生。一度凍結してしまうと、復旧がほぼ不可能となってしまいます。
何気なく投入したトイレットペーパーが最大のトラブルの原因です。
今一度、ご利用の際はご注意いただいて、分別をしっかりしていただくようお願い致します。

■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。

公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/

公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake

昨年の今頃の様子は?

昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10

今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19

まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25

雨により地盤が緩んでいるので注意。小屋から上の残雪も少なくなりアイゼンなど不要2023.06.02

ハシゴや鎖の通過は慎重に。雨により地盤が緩んでいるので注意。登山道のすべて融雪しました2023.06.09

天気の急変を想定した装備が必要です。山頂でミヤマキンバイが見頃2023.06.16

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 朝の早い時間帯は鳥のさえずりがよく聞こえてきます。
  • 9日は降雪
  • 本日は晴 小屋から山頂方面の様子
  • 樹林帯の状況
  • 山頂付近の様子
  • 小屋から山頂へのルート 全体的にコンディションがよく登りやすいですが、ピッケルとアイゼンが必須。万全の装備で
  • 小屋から山頂へのルート 全体的にコンディションがよく登りやすいですが、ピッケルとアイゼンが必須。万全の装備で
  • テント場の様子。雪が半分残っている状態。第1+第2テント場あわせて10張りほど地面の上に設営できそう(小型テントであれば)。
  • 小屋から上の残雪はまだまだ豊富
  • 八合目と九合目の間にあるルンゼは、一部氷化した雪の急斜面となっており、滑落の危険あり。ピッケル、前爪有りのアイゼンは必須
  • 眼下には雲海。寒暖差によって登山道のコンディションはとても難しいくなる時期。万全の装備で
  • 小屋の前の雪も少しずつ溶けていますが、固く滑りやすくなっています。

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

関連する山

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,966m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

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双児山 標高 2,649m

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