日~月に大量の降雪+今週末は気温上昇予報。雪のコンディション悪化が予想され早めの行動を
山と周辺の状況
■天候や自然
4/7 朝の七丈小屋の気温は+0.1℃でした。
風もなく穏やかな天気です。小屋周辺の雪もどんどん溶けています。
4/6 朝の七丈小屋の気温は-3.0℃(3:30)
4/5 朝の七丈小屋の気温は-6.1℃(5:30)。風もなく、素晴らしいお天気に恵まれた朝です。
一昨日から静かに降り始めた雪は昨日のお昼すぎまで降り続きました。
積雪は45㎝。
昨日は朝から日没まで雪かき作業。斜面の雪崩、木の枝、屋根からの落雪もあり、何度もリセット。
午後には水分を含みずっしりと重い雪に変わり、苦戦しました。
今日も引き続き、小屋裏の雪かき作業です。
日中は気温が上がる予報になっています。まとまった降雪後、雪崩の危険性も高まっています。
装備を万全に、無理のない計画で入山されるようお願い致します。
4/4 朝七丈小屋の気温は-3.7℃(6:00)でした。
昨日から風もなく静かに雪が降り続け、現在の積雪は20㎝となっています。積雪量はまだこれからも増えそうです。
明日は天候も回復しますが、一気に気温が上がる予報です。
雪崩の危険性も高まりますので、万全の装備、無理のない計画でお越しいただくよう、お願い致します。
4/3 天気は雪、気温は+1.1℃(10:30)。
今朝は明け方から雪がチラチラと舞いあいにくのお天気でしたが、山頂まで様子を見に行ってきました。
まとまった降雪が4/1にあったので、小屋より上の登山道は豊富な雪に覆われています。
八合目~九合目の核心部も、今年はまだまだ冬のルートを通る感じになっています。
一部氷化した急傾斜の雪壁状になっていますので、慎重な行動と判断をよろしくお願い致します。
登山道の状況
■甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根
(登山道の要所の画像が公式Instagram にあります ホームページからも参照できます)
登山道は完全に冬山です。
冬期装備(前爪有りのアイゼン、ピッケルなど)万全でお越し下さい。
日曜日から月曜日にかけての降った雪は今シーズンの中でもかなり多い降雪量でした。
週末にかけて好天の予報となっていますが、日中は気温も高くなります。
気温の上昇と共に、小屋より上のコンディションは難しくなってきます。できるだけ早めの行動を心がけていただくようお願い致します。
できるだけ早く出発し、日射の影響を受けない時間帯に核心部を通過することをお勧めいたします。
春らしい陽気になり、気も緩みがちですが、雪のコンディションが非常に難しくなっています。
装備を万全に、気を引き締めて入山されるようお願い致します。
4/6朝一番で山頂へ行ってきました。
今シーズン登った中で寒さを除けば、最も冬山らしいコンディションでした。
全く違う山に登っているように感じ、緊張感が途切れることなく一歩一歩、歩いてきました。
八合目まではワカン、それからアイゼンに付け替えました。
山頂まで平均して膝下〜膝上のラッセル。八合目から上は腿までの箇所もありました。
雪質は新雪、クラスト、場所によってコンディションが違います。
核心部も昨日、日が当たっているので、雪が流れた跡がありました。
今日は幸い、通過まで曇り空。(下山で8:00に通過しています。)
日射の影響を受けることなく、安心して下ることができました。
登山装備
3000m級山岳の冬山登山装備が基本です
前爪のあるアイゼン、ピッケル、ワカン、スノーシューは必携
防寒対策はしっかりと油断ないように。
厳冬期の防水性の高い靴、荷物の防水、着替えなども必要
日が短くなりヘッドライトもお忘れなく。
注意点
どんな状況にも対応出来るだけの装備を用意し、雪面の状況を見極めて道具を使い分ける判断力が必要な状況です。
■登山計画書について(重要)
山梨県の条例により、令和元年より、甲斐駒ヶ岳をはじめとした南アルプスに冬期(12月1日〜3月31日)に登山をする際は、登山計画書の提出が義務化されました。必ず登山計画書を提出し、計画内容をご家族やご友人と共有の上、登山をお願いいたします。
お知らせ
■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/
※必ずホームページを見て、利用下さい。
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967
■営業
・冬期営業中
以下のサイトにてご予約前に冬期営業のご案内をご確認ください
https://www.kaikoma.info/winter
・宿泊予約について
冬期営業期間は小屋泊のお客様のみご予約をお願いします。テント泊のご予約は不要です。
少人数で運営を行っております。
大変恐れ入りますが、ご予約のお電話は13時から20時の間でご協力をお願いいたします。
■重要 冬季の「飲料水」について
小屋前の水道は冬季閉鎖いたしました。
来春まで水道は使えませんが、小屋泊、テント泊のお客様には、1泊につき2Lまで無料で水を差し上げます。
備蓄した水量に限りがあるため、恐れ入りますがご宿泊以外のお客様は各自でご用意をお願いします。
なお、お山は完全に冬の様相です。必ず冬山装備でお出かけください。
■厳冬期のトイレ利用について
これから本格的な冬を迎えるにあたり、トイレ利用に関してお願いがあります。
日中も−10℃を下回る日が続きますと、便器から便槽への管は凍結が原因でとても詰まりやすくなります。
冬は管理が難しいのが現状です。
現在、トイレットペーパーの分別をお願いしておりますが、12月末にトイレットペーパーが管を塞ぎ、そのまま凍結して詰まってしまうトラブルが発生。一度凍結してしまうと、復旧がほぼ不可能となってしまいます。
何気なく投入したトイレットペーパーが最大のトラブルの原因です。
今一度、ご利用の際はご注意いただいて、分別をしっかりしていただくようお願い致します。
■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。
公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/
公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake
昨年の今頃の様子は?
昨朝0℃。まだ残雪凍結あり万全の雪山装備(アイゼン、ピッケル)で。状況に応じ着脱など臨機応変に2023.05.10
今朝5℃。一部まだ雪があり心配な方はアイゼンの用意を。小屋付近でサクラ開花。山麓は新緑2023.05.19
まだ氷点下の日あり。残雪箇所あり滑り止めの用意を。イワカガミが咲き始め、クモイコザクラも開花。2023.05.25
雨により地盤が緩んでいるので注意。小屋から上の残雪も少なくなりアイゼンなど不要2023.06.02
ハシゴや鎖の通過は慎重に。雨により地盤が緩んでいるので注意。登山道のすべて融雪しました2023.06.09
天気の急変を想定した装備が必要です。山頂でミヤマキンバイが見頃2023.06.16
甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子
甲斐駒ヶ岳 七丈小屋
- 現地連絡先:
- 090-3226-2967
- 電話番号:
- 090-3226-2967
- 連絡先住所:
- 山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25