ニッコウキスゲは数を減らし、コバギボウシやコオニユリのシーズンです。星空がきれいな時期です
天気・気温
山と周辺の状況
大江湿原の
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
は、だいぶ数を減らしていていますが、まだ多く咲いている箇所もあります。ただ、そろそろバトンリレーは次への走者へ渡ったようです。
ニッコウキスゲ
ゼンテイカ
の花が終わった後の、湿原を彩る主役の
コバギボウシ
コバギボウシ
です。湿原には紫色の花の蕾が増えてきました。
また、オレンジ色の鮮やかな花の
コオニユリ
コオニユリ
も増えてきました。
ほかにも、マルバダケブキ、モウセンゴケ(花も咲きます)、オタカラコウ、ミヤマ
シシウド
シシウド
、
ノアザミ
ノアザミ
、
ヤナギラン
ヤナギラン
も咲き始めました。
また、アサギマダラ(蝶)がやってきました。アサギマダラは長距離移動することで知られており、数百キロメートル、時には千キロメートルを越える距離を移動するため、その生態は未だ未解明の部分も多く現在も継続調査されているそうです。このチョウも長い長い旅をしながら尾瀬に辿り着き、一時の休息の後に再び遠くの地に旅立つことでしょう。
また、尾瀬沼ビジターセンターでは「夏の星空観察会」を開催しました。条件が良ければ満点の星空や薄ぼんやりと天の川を感じ見ることが出来ます。尾瀬での星空観察をお楽しみ下さい。
登山道の状況
尾瀬沼を周遊する遊歩道は、道迷いしやすい場所もなく安心して歩けます。木道が濡れている時は転倒に注意してください。
北岸は樹林帯と湿原を歩く比較的平坦な道です。南岸の道は沼畔に多く作られていて北岸に較べると起伏に富んでいます。
7/20に燧ヶ岳を視察しました(御池新道、長英新道利用)。御池新道では、熊沢田代では
キンコウカ
キンコウカ
やトキソウ、サワランなどの愛らしい植物を楽しむことが出来ました。尾瀬沼ではすでに終わっている、
ワタスゲ
ワタスゲ
の果穂や
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
も多く見られ時が戻っているような錯覚を感じさせます。
登山道中では、7合目辺りからはところどころに残雪があり、8合目付近のガレ場で距離200mほどの大きな雪渓も残っています。キックステップも難しい状態でしたので、ストックやアイゼンの併用をオススメします。
登山装備
湿原では日差しを遮るものがありません。紫外線対策を適切に行なってください。
お知らせ
尾瀬への入山にあたっては以下URLの注意事項をご確認ください。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/106819/
ニホンジカによる植生被害が深刻な状況にある尾瀬国立公園において、麻酔銃および銃によるニホンジカの捕獲作業を実施しています。ご確認ください。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/116736/
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
ミズバショウのシーズン、もうしばらく楽しめそうです。木々は芽吹きはじめ、湿原の緑が濃くなってきました。2023.05.31
大江湿原のミズバショウは姿を消し、ハクサンチドリなどの花へとバトンタッチされています2023.06.15
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
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