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ムシ蒸し虫にも負けず加賀甲から大日山・小大日山を巡る(池洞新道~徳助新道)

加賀甲、大日山、小大日山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 我谷ダムから県道158を使って県民の森方面へ。途中、「大日山登山口」の看板で真砂方面へ。林道の細い道を進む。車一台分の細さしかないが、舗装されているため途中までは難なく行ける。が、最後の2kmは未舗装で、普通乗用車ではすらないよう注意が必要。突き当りに5,6台は停まれそうな駐車場あり。トイレは廃屋になっていて使えない。

この登山記録の行程

池洞登山口駐車場(07:10)・・・登山口(池洞新道コース)(07:26)・・・加賀甲・大日小屋(09:14)・・・カタコガ原・・・大日山(10:12)・・・冷水の頭(1,153m)(10:56)・・・小大日山(11:08)(昼食~11:33)・・・徳助の頭(12:03)・・・登山口(徳助新道コース)(12:52)・・・池洞登山口駐車場(12:54)

コース

総距離
約10.3km
累積標高差
上り約1,215m
下り約1,217m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

朝、起きると雨が降っていた。天気予報をチェックすると、どこも午前中は雨マークで条件はあまりよくないが、車を走らせ我谷ダムにやってきた。5月の富士写ヶ岳以来だ。でも、今日の目的はさらにその奥。加賀甲と加賀の大日山。大日山(1,368m)は、富士写ヶ岳(942m)と鞍掛山(477m)とあわせ加南三山とも呼ばれている。今年の冬、越前甲から登り、トレースのない雪山をひたすらラッセルしたが、タイムオーバーで、大日山の目前で引き返した。その時に眺めた加賀甲の大日小屋と大日山の山頂に、近いうちにやってくると誓って折り返した。

真砂の集落はすでになく廃屋が立ち並ぶ。その奥、林道の突き当りに駐車場がある。
車を停めると、アブが多数飛び交い、ドアを開けた瞬間、数匹が車にも入り込んできた。ものすごい密度だ。
早めに身支度をして登山開始。途中の道路標識に立派な登山口の看板があった割には、登山道はあまり整備されていないのか、草が覆い茂っていた。が、決して荒れてはなく、道に迷うことはない。大日山へは小松からのコースの方がメジャーなのかも知れないが、こちらは池洞新道から徳助新道を使って峰々を周遊できるのが面白い。
登山道は少し川沿いを歩くとすぐに急登ゾーンに入る。谷からいきなり尾根を目指す感じか。今にも雨が降りそうな曇天の天候もあってとにかく湿度が高い。加えて、思った以上に急登が手ごわくて、滝のように汗が流れ落ちる。いつになったら眺望があるのか?と一心不乱に歩いていたら、いつの間にか纏わりついていた虫もいなくなっていた。それだけでもうっとうしさは激減する。
よくよく見るとブナ林がとても綺麗な山だ。密度の濃いブナ林が続く。
心なしか気温も下がり歩みが快適になってきた。ブナ林が終わり、笹の原っぱが広がる。
笹の葉の奥に小屋が見えた。大日小屋だ。といういことは加賀甲についたということか。
大日小屋はとても綺麗で、中に入るとまきストーブも設置されていた。しばし、休憩をして大日山に向かう。いったん下ってまた登る。熊笹の原っぱだ。肩くらいまで成長した笹をかき分け進む。途中、足元を蛇が横切る。驚いて「マムシ」と思わず叫んでしまったが、60cmくらいで短く太く茶色と明らかに青大将ではないことは確か。一瞬でよくは分からなかったが、あまり出会いたくはない相手だ。
笹をかき分け進むとほどなくして、次の頂に到着。大日岳だ。標高1,312mの加賀甲に対しこちらは若干高く標高1,368m。小松方面から数人の方が登ってこられた。聞くと手前のカタクリ小屋付近のカタクリはシーズンにはそれは見事とか。そんな話を聞くとまた来たくなる。
山頂から越前甲を眺めようと思ってきたが、残念ながら完全にガスっていてどちらが北か南かもわからない状況だった。少し休憩して徳助新道を使って下山開始。
縦走スタイルで、緩やかに降りながら次の頂、小大日山を目指す。途中、冷水の頭を通る。熊の看板がかわいらしかった。しかし、冷水の頭ってなんだ?てっきり水場があると思っていたのに。
小大日山で昼食をとる。横を見ると、朝、登ってきた池洞新道の尾根が見える。谷を挟んでの周遊は、歩いたコースが一望できるのがいい。こんな距離を歩くなんて人間の足は凄いものだ。
休憩した大日小屋の加賀甲。その右手には以前、登った福井三大急登の一つみつまた山か。あそこも笹がいっぱいだったが、なるほど近い山だけあって植生が似ているのだろうか。
と、加賀甲と大日山の間に、一瞬、ガスが晴れて別の頂きが見えた。ひょっとして越前甲か。諦めていたのに偶然の出会いに感謝。晴れた時にもう一度見たくなった。
徳助の頭(誰かこれも解説してほしい)から真砂の分岐に入り尾根から外れる。
徳助の頭でたいぶ出発地点の真横近くに来ていたので、かなりの急登かと予想していたが、まさしく急登の連続。ロープが途切れることなく設置されていた。粘土質の地面が気を付けないとすぐにスリップしそうになる。
正直、みつまた山より急登では?と思ったが、よくよく考えたらこちらは石川県になるので福井三大急登には入らないか。
下山して駐車場の近くの川で、身体を軽くふき車に乗り込む。
距離的には大した登山ではなかったが、とにかく蒸し暑かったので、早くさっぱりしたいと温泉に向かう。
今日の温泉はせっかく山中に来ているので、山中温泉にある日帰り施設「山中温泉ゆけむり健康村 ゆーゆー館」をチョイス。201707現在、大人500円の安さながらお湯質も露天風呂も最高で大満足だった。おすすめだ。

最後に、、、大日山山塊と呼ばれるらしいがとにかく複雑でよくわからない山の名前とその関係。越前大日山、別名越前甲と区別するため加賀の方の大日山を加賀大日山と呼ぶとか。でも、大日山の手前にある加賀甲と越前甲の関係は???
と知れば知るほど混乱するYamakaeruでした。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • あんなに暑くてつらかったのに、また歩きたいって思うのは、すごく単純ですね(笑)

  • 暑くて暑くてどんどん汗かきながら歩きたいね。
    汗臭くなるけど。笑

  • 汗かきすぎてだるかったです。熱中症の手前ですね。温泉、癒されました。

  • この日の温泉は格別でした。そのままビールが飲めると最高なのですが。笑

登った山

大日山

大日山

1,368m

よく似たコース

大日山 石川県

たくましい山容を見せる加南三山の盟主

最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
6時間
難易度
★★
コース定数
26
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