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富士山(富士宮口~新7合目泊、下りは一部御殿場ルート使用)

富士山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 2人 (Virginia さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

初日:曇り、2日目:薄曇りから曇り

利用した登山口

富士宮口五合目  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 9/3(日)自宅発8:20⇒高島平IC 首都高5号線⇒C2⇒3号線⇒用賀IC 東名道⇒御殿場IC⇒R138⇒R469⇒県道23号線⇒県道152号線⇒水ヶ塚公園内駐車場着11:10
駐車場発11:45(臨時シャトルバス)⇒富士宮口五合目着12:20

この登山記録の行程

【1日目】
富士宮口五合目(13:35)・・・六合目(13:56)[休憩 3分]・・・新七合目(14:57)
御来光山荘宿泊

【2日目】*下りは頂上から八合目まで御殿場ルートを使用したため、地図のルートとは異なります。
新七合目(05:17)・・・七合目(06:13)・・・八合目(07:10)[朝食休憩 20分]・・・九合目(08:16)[休憩 5分]・・・九合五勺(09:05)[休憩 5分]・・・富士宮口頂上(10:10)[休憩 7分]・・・剣ヶ峰(10:45)・・・富士宮口頂上(11:12)[昼食休憩 43分](11:56)・・・御殿場口頂上(12:00)・・・御殿場八合目(12:53)[休憩14分]迂回ルートを経て・・・富士宮八合目(13:43)・・・七合目(14:13)・・・新七合目(14:48)[休憩 30分]・・・六合目(15:57)[休憩 8分]・・・富士宮口五合目(16:19)

コース

総距離
約8.6km
累積標高差
上り約1,466m
下り約1,466m
コースタイム
標準10時間
自己10時間13
倍率1.02

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

登山歴約17年でやっと富士山登頂の挑戦権を得たように感じます。山頂での御来光は最初から諦め、御来光を拝める新七合目の御来光山荘で宿泊することにしました。

2日目の朝は、日の出が5:09、東側の空はオレンジ色になったものの、雲に隠れて御来光を拝むことはできませんでした。
出発時はまだ寒く、フリースの上にレインウェア上下、フリースの帽子とネックウォーマー、防寒手袋も必要でした。冬用の発熱タイプの下着を着用していて正解でした。

七合目より上の山荘ではベンチもなく、宿泊者以外の食事提供もありません。飲み物は声を掛ければ売ってくれるようです。
九合目の万年雪山荘到着時の気温は7℃でした。九合五勺から山頂までは空気の薄さを実感させられ、すぐに息が上がってしまいます。

浅間大社奥宮で本日の登山の安全を祈願して、剣ヶ峰へ向かいます。
ここからの道が又一段と急で、更なる空気の薄さに大分時間がかかってしまいました。
この苦しさを制した後だけに、「日本最高峰富士山剣ヶ峰」の石碑の前では達成感がひとしおでした。

富士宮口山頂富士館は、テーブル&椅子の食事スペースがありますが、食事はカップラーメン(醤油味)のみの提供でした。飲み物は自販機があります。トイレ利用は300円でした。山頂の気温も7℃でした。

下りは、御殿場口頂上から八合目まで下り、ここから富士宮口八合目へ抜ける連絡ルートを利用しました。距離は長くなりますが、登山道が広めですれ違いにそれ程気を遣わずに済み、段差の少ない砂利道なので、足の負担が減らせたのが良かったです(ルート詳細は後述)。
全体的にお天気は曇りでしたが、強い日差し・霧・風もなく、身体への負担が少ない気象条件で良かったです。

詳細は以下の通り。

【水ヶ塚駐車場】
入口にスタッフがいて、駐車料金1,000円を支払い、受け取った駐車票をダッシュボードの上に置きます。スタッフに空きスペースを指示されますので、そこに駐車します。広大なスペースなので、満車になることはほとんどなさそうです。
トイレは駐車場の入り口と物産館(お土産屋さんとレストランのある建物)の2階にあります。
チケット売り場でシャトルバスのチケットを購入します。往復で大人1,800円(小人は半額)。
その先に富士山保全協力金の受付カウンターがあります。一人1,000円を支払うと缶バッジと領収書の入ったガイドブックがもらえます。
バスの運行時間は毎時0分ですが、ラッキーなことに11:45発の臨時便に乗ることができました。富士宮口五合目までの所要時間は40分とのことですが、30分強で到着しました。
帰りのバスチケットをなくなさいように気を付けましょう。

【富士宮口五合目 標高2390m】
昼食と高地順応を兼ねて、表富士五合目レストセンターに入りました。
メニューはうどん・そば各種800~900円、おでん700円、富士山カレー1,100円、その他おにぎりセット、牛丼などありました。
トイレは男女別で割と広く、入口を入って振り返った壁にある箱に100円を入れます。
レストセンターから外に出て階段を上がり、まっすぐ歩いた先に登山口があります。
気温は10℃でしたが、半袖シャツ+アームカバーで大丈夫でした。

【五合目~新六合目 標高2500m】
登山口を登ってすぐ右手にも公衆トイレがあります。
登山道は広く緩やかです。身体慣らしにゆっくり登って行きます。
新六合目には「雲海荘」で食事や飲み物の提供があります。ベンチもあります。

【新六合目~新七合目 標高2800m】
新六合目からは勾配が徐々にきつくなって行きます。今日はここまでなので、頑張って登ります。

【御来光山荘】
一泊二食付で7,500円/人。前払いです。
山荘に入ってすぐは売店と食事スペースで、奥に宿泊スペースがあります。
一区画最大4名利用のようですが、2名での個室利用が出来たので、スペースも十分あり、着替えなど助かりました。電灯のスイッチの下にコンセントが一つあり、携帯の充電用に使えます。一区画の両端は壁でカーテンで開閉する一般的な山小屋仕様です。1階と2階があり、好きな方を選べます。
登山靴用のビニール袋を渡されるので、それに入れて、区画の奥の壁にあるフックに引掛けておきます。フックはいくつかあるので、ザックも掛けられます。
夕食は17:00過ぎからカレーライス(お吸い物・お茶付)で、夕食時に翌朝の朝食のおにぎり弁当を渡されます。おにぎり弁当は、鮭とおかかのおにぎり、肉団子、卵焼き、お新香付です。夕食後に持参した水筒にお湯をもらえました。
トイレは食事スペースの奥にあり、宿泊者はフロントにぶら下げてある鍵を持参して、トイレのドアの横にある鍵穴に挿してランプが緑になったら入れます。オートロックになっているので、鍵を持って入って、出る時は壁にあるボタンを押すとロックが解除されます。
個室は5,6箇所あり、洋式便器・トイレットペーパー付きで悪臭もほとんどなく、比較的綺麗です。歯磨き用のスペースはないので、外で磨き、口をすすいだ水はトイレの裏側へ吐き捨てるようにしました。
宿泊客の7割位が山頂での御来光目当てに午前0時~1時頃に出発して行きました。
その後は静かになって大分眠ることができました。
着替えや洗面道具など今日の登山で使わない荷物を携帯用ザックにまとめて入れ、山荘で預かってもらえたので、荷物が軽くなって大変助かりました。

【新七合目~元祖七合目 標高3010m】
出発時には既に明るくなっていましたので、ヘッドライトは不要でした。
ここからは急登ですが、既に森林限界は超えているので見通しは良いです。
当初、七合目の山口山荘で朝食を食べる予定でしたが、宿泊者以外は中に入れず外にもベンチがなかったので、八合目を目指すことにしました。

【元祖七合目~八合目 標高3530m】
食欲はないのですが、エネルギー不足のためか標高差200mが大分辛く感じました。
「これより奥宮境内地」の看板があり、八合目に到着です。
何と八合目の池田館でも宿泊者以外は中に入れず、外にベンチもなく、致し方ないので、外の小屋沿いに置いてある木材の上に座って朝食を摂ることにしました。二人で一人分のおにぎり弁当を分けて食べました。持参したティーバッグの緑茶を飲んでホッとしました。

【八合目~九合目 標高3460m】
朝食でエネルギーを補給できたせいか、身体も少し発熱するようになってきました。
途中に木の柱が二本立っていて、縦のひび割れた所に硬貨が一杯刺さっていて不思議な様相を呈しています。
山頂で御来光を見た人たちの下りとのすれ違いが増えて来ます。登山道は狭く、譲り合いが必要ですが中々譲ってもらえない時には「登り優先でお願いします」と声を掛けなければなりませんでした。
九合目の万年雪山荘から下界の市街地や駿河湾まで見通せました。
更にエネルギー補給用のゼリーを摂りました。

【九合目~九合五勺 標高3590m】
九合目を過ぎると鳥居があり、一礼して進みます。
ここまで来ると段々ペースもゆっくりとなって来ます。九合五勺にある胸突山荘前でも休憩します。

【九合五勺~富士宮口頂上 標高3720m】
空気が薄くなって来て呼吸を整える回数が増えて来ます。登山道も段差があり階段状になっている所もあります。結構時間がかかってしまいましたが、無事山頂に到着できました。

【富士宮口頂上~剣ヶ峰 標高3776m】
奥宮の向かって左側に進んで、剣ヶ峰を目指します。ここで休んでしまうと体がリセットされてしまいそうなので、下りて来てから昼食とすることにして、もうひと頑張りです。
噴火口の大きさに驚かされ、恐怖すら感じます。
登山道は一段と険しく、一歩一歩呼吸を整えながらいつかは着くと念じてゆっくり進むしかありません。そうして到着した剣ヶ峰は感動一杯でした。二等三角点もありました。
下りは、砂道で滑りそうなのをこらえながらつづら折りしながら下りました。途中でフェンス際だと岩が出ているところがあるので、人がいない時はそちらを伝っておりました。

【富士宮口頂上~御殿場口頂上 標高3700m】
頂上富士館の昼食は、朝食の残りのもう一人分のお弁当と温かいものが食べたくて汁物代わりにカップラーメンを一つ注文しました。食事スペースで椅子に座って食べられて助かりました。
下りは段差による足のダメージを敬遠して、途中まで御殿場ルートで下り、富士宮口へ抜けるルートがあることを他の方のブログで拝見し、行ってみることにしました。
階段を降りると御殿場口頂上です。

【御殿場口頂上~八合目 標高3350m】
「御殿場口下山道」の石碑があります。登山道は広く、見通しもよく、段差も少ない砂利道なので下りはこちらのルートを選択して良かったです。なぜか九合目はなく、八合目まで長く感じました。

【御殿場八合目~富士宮八合目 標高3250m】
御殿場八合目の赤岩八号館は閉鎖されていて、更に少し下った所に公衆トイレ(?)のような建物(使用できないようです)があり、そこを過ぎると御殿場口への登山道とは別に西側に道が続いています。特に標識はなく分かりづらいのですが、富士宮から御殿場へ向かう白いペンキで書かれた矢印がいくつかあるので、その道を逆行します。なぜか御殿場からへ富士宮の矢印などの目印は一切ありません。最初は少し下って、その後上りになり、途中の岩に白いペンキで「GOTENBA」というローマ字と矢印が書かれています。そのまま逆行して進んで行くと、富士宮八合目の山小屋が見えて来ますので、道なりに進みます。
ここの道は宇宙を題材にした映画に出て来そうだと感じました。

【八合目~新七合目】
ここからは富士宮ルートを下って行きます。砂利道で足を滑らさないように、なるべく骨盤を起こして直立の姿勢を意識するようにしました。
御来光山荘で預かってもらった荷物を受取り、コーヒーを注文しておやつ休憩を取りました。一度登山靴を脱いで足を開放できたのが良かったです。

【新七合目~六合目】
六合目の雲海荘でもベンチに座って休憩しました。

【六合目~五合目】
緩やかな下り坂を下って、ゴールです。
登山口にスタッフの方がいて、写真を撮ってもらえました。次発のシャトルバスの時間が17:00であると教えてもらいました。40分位時間があったので、エネルギー補給用のゼリーを摂りました。
17:00発のバスは10分前位にやって来て、運転手さんにバスチケットを渡して乗り込みます。ザックを抱えて乗って、丁度定時に満席になりました。30分位で水ヶ塚駐車場に戻って来ました。










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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え 地図
コンパス ノート・筆記用具 カメラ 登山計画書(控え) 健康保険証 ホイッスル
医療品 虫除け 熊鈴・ベアスプレー 行動食 トレッキングポール
【その他】 【その他】 携帯電話、活動量計、眼鏡、機能性タイツ、涼感スカーフ(使用せず)、携帯ティッシュ、ウェットティッシュ、日焼け止め、目薬、リップクリーム(SPF20)、化粧ポーチ、紙カップ

登った山

富士山

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3,776m

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