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29-40 早池峰縦走、やっちゃいました!

早池峰山( 東北)

パーティ: 1人 (ハンター さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 岳駐車場に駐車、岳登山口から入山

この登山記録の行程

岳(05:45)…鶏頭山避難小屋(07:20)…ニセ鶏頭(08:00)…鶏頭山(08:27)…中岳(10:57)…早池峰山(12:46~13:08)…五合目・御金蔵(13:41)…小田越(14:33)…河原坊(15:01)…岳(16:23)

所要時間:10時間38分(休憩含む。)(コースタイム:11時間50分(0.89倍))

コース

総距離
約19.7km
累積標高差
上り約1,583m
下り約1,583m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

 早池峰縦走は以前からやってみたかったルートですが、コースタイム通りで休憩を含めると13時間の見積もりとなる事から、敬遠する要素となっていた。
花の時期も終わり、紅葉の時期も終わり、単純に山歩きを楽しむだけとなってしまうが、気温の低下から熱中症の危険性も低いと考え、行動速度を上げれば日中下山も可能かも、日が暮れてもロード上であるため、足元は安心でき、ヘッドランプで対応可能と判断、実行に移した。
早々に登山計画書を作成、岩手県警に電話連絡の後、メール送信し、事後処置を依頼する。

 10月26日、前日移動をして、岳駐車場にて車中泊とする。山のシーズンも終わり、平日もあってか駐車場には私の車1台のみ。トイレはあるが、カメムシに占拠されており、刺激を与えないよう使用に注意を要する。20時には爆睡体勢に入る。
 10月27日、4時半起床、外気温は6℃と少し高め。車外に出て空を見上げると星は見えるが、薄曇りの様相である。早々に朝食を摂り準備をする。
薄っすらと明るくなりかけた5時45分、岳駐車場を出発する。空には青空が見え、早池峰山方向を見ると山頂がくっきりと確認できた。駐車場から約400m程進むと岳登山口に到着する。登山口には登山届のポストが設置されているが、登山届は事前に提出済み、入山。
今回の行動は、55分行動の5分の休憩を基準として、状況に応じて、対応する事とした。枯れたブナ林の坂は徐々に斜度を上げて行く。6時37分に薬師岳方向から降り注ぐ朝日を浴び、気温は次第に上昇気味。2つのピークを越え、7時20分に鶏頭山避難小屋に到着する。小屋内は比較的綺麗な感じであった。入口のドアノブが壊れており、棒でロックされていた。
ニセ鶏頭直下の七折滝分岐からの景観は良く、表立った山としては、岩手山、秋田駒、和賀山塊、鳥海山、焼石連峰、栗駒までは確認できた。分岐から先では梯子が続き、8時にニセ鶏頭に到着、早池峰山までの尾根稜線の起点である事を確認する。
投稿でよく見るお地蔵様が立っており、山行安全を祈願し、写真とビデオを撮影、しばしの休憩を取る。今回の日程については、風の極力弱い日として、天気予報を確認しつつ選択してみた。風は無風、天候は晴れ、気温は程よい感じで、最高のコンディションである。ニセ鶏頭からは、これから進む鶏頭山、中岳、早池峰山と一望できる。行程表を確認すると30分の時間的余裕が出来た感じである。体調も良好、少しの行動食を摂り、出発する。
今回の保有水量は、投稿文の「水場はあるが使えない。」との内容を参考として、ポカリスエット500cc×5本とハイドレーションに2リットルの水の計4.5リットルと多めとした。
8時27分、鶏頭山に到着、中岳まで続く尾根道の長く深い樹林帯を確認、コースタイムは3時間である。ここで、どれだけ時間を短縮できるかが、今回の縦走に大きく影響する。気合を入れて中岳へと向かった。
樹林帯内の登山道はよく整備されており、藪こきをする事は一度も無かったものの、泥濘と倒木が多く、支障となった。
樹林帯を抜けると岩稜帯となり、クライミング感覚の場所が続くため、安全優先の行動を必要とした。また、岩場での景観のいい場所では、写真とビデオを撮影する事もあり、なかなかペースを上げることはできなかったが、何とか頑張り、10時57分、中岳に到着した。計画の所用時間の3時間5分を35分短縮、2時間30分で走破した。
中岳では、逆ルートを縦走する本日唯一の変態さん1名とすれ違う。話をすると、ちょくちょくこのコースを歩いているそうであり、帰りの長いロードが疲れる為、逆ルートで行っていると言う。「ご安全に」の言葉を掛けて相互に別れた。
中岳山頂においても、写真とビデオの撮影と少しの行動食を摂り、しばしの休憩を取る。
この時点でも体調は良好、順調に進んでいる事を確認する。
休憩の後、早池峰の山頂に向けて出発する。一度標高差40m程下ったコルへと降りて1696mのピークの樹林帯を越えると、真正面に早池峰の峰が聳えていた。
ここからは最後の登りでもある。ガレ場を登り切り、12時46分、早池峰山山頂に到着する。
到着後、先ずは神様に御酒を奉納し、本日の好天の感謝と山行の安全を祈願した。ほぼ同時到着で小田越から登って来た親子2名と遭遇する。昼食を摂り、下りでのまめ予防として、汗で濡れた靴下を交換する。
体の調子も良好、13時08分に早池峰山を出発、計画では14時55分に出発としていたが、1時間47分も短縮できていた。この状況から、日の入り前までに下山できる可能性がある事を確認する。下りでアクシデントが発生すると行動時程にも影響が出る。蛇紋岩は滑るため、慎重に下って行く。
14時33分、小田越登山口に到着、ここから8.5kmのロードが始まる。
河原坊までのロードにおいて崩落箇所がよく見える場所もあり、前回見た時よりも崩落範囲が広がっている事が確認できた。
15時01分、河原坊に到着すると、ビジターセンターの管理人と話をする事が出来、現在調査は入っているものの河原坊コースの復旧は望めないだろうとの事であった。車で岳集落まで送ると誘って頂いたが、自分の車に到着するまでが登山であるとの自分流儀を話し、丁重にお断りとした。
ここから岳まで6.5km、遅くても2時間は掛からない。周囲の山の景色や道路脇の滝を見たりし、楽しみながらロードを歩き、夕日で山肌が赤く染まりだした16時23分に岳駐車場に到着、無事下山した。


今回の感想としては、早池峰の楽しみ方が、ひとつ増えた事が成果でしょうか。
また、何故今まで、このコースに手を付けなかったのだろうかと、悔しい思いをした事です。
特に花の時期、色々な投稿記録を見ても、どれも素晴らしい花と景観の写真が載っています。
今回は、花も、紅葉も無い、純粋な山歩きの山行でしたが、バリエーション豊かであり、本当に山歩きだけを楽しめたコースだと感じました。
バスが運行している期間であれば、8.5kmのロードも削る事が出来たでしょう。
本当に勿体ない気持ちです。早池峰山、いいお山ですね~。
最後に、いつも思う事ですが、御酒を奉納した後の山は、必ず雲が掛かるという事です。山の神様は、御酒を飲むところを人には見せないのでしょうか。本当に・・・

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フォトギャラリー:126枚

右手奥に早池峰山、今日も晴れ登山です。

登山口まで少し歩きます。

岳登山口から入山します。早池峰山頂まで8km、遠い・・・

登山届のポストがあります。

水場の標識

紅葉の終わったブナ林を歩きます。

この辺りから急登に

ニセ鶏頭かと思ったら違ってました。

薬師岳方向からお日様が出てきました。

青空が広がっています。

鶏頭山避難小屋に到着です。

中は結構綺麗です。

トイレ有り、紙は持参です。

ニセ鶏頭

早池峰湖が見えます。

岳集落も見えます。

岩手山、少し白くなっています。

秋田駒

和賀山塊

鳥海山は頭が真っ白です。

焼石連峰

栗駒山 SHPさ~ん、わたしはここですよ~!

ここから梯子が続きます。

低い雲が立ち込めています。

早池峰から見る鳥海山って初めてかも

毛無森、積雪期はいいでしょうね~

岩手山アップ

こちらは鶏頭山、後でね~

ザックの脇がこすれる間隔

ここを抜けると、

ニセ鶏頭、到着です。

投稿でよく見るお地蔵さま、奥に鶏頭山

早池峰まで5.5km、まだまだあります。

早池峰の峰と薬師岳

早池峰アップ、手前が中岳

鶏頭山へ向かいます。

振り向いてニセ鶏頭、いい感じのピークです。ずっと奥に鳥海山

早池峰山までの尾根稜線が続きます。綺麗ですね~

鶏頭山に着きました。

毛無森と奥に岩手山

三角点タッチ

初めての景色です。

縦走路が続きます。

振り返って鶏頭山とニセ鶏頭

中岳の関所が構えています。

カモシカの足跡、新しいですね。

ここは四つん這いで通りました。

岩、松、苔、日本庭園の様な自然の造形美です。

こういう感じ、好きですね~

山頂尾根に水場?不思議ですね。早池峰山頂まで3.5km

中岳、岩でゴツゴツしています。

鶏頭山も遠くになってきました。

富士山が見えました(笑)

こちらも富士山ですが、富士らしくありません。

落ちたら死ぬ!蛇紋岩でツルツル滑ります。

中岳が近づいてきました。

影には雪が残っています。

ヒカリゴケでしょうか?

ニセ鶏頭からの歩いて来た稜線が確認できます。

右手雲の下に姫神山、岩手三山揃いました。

中岳山頂部方向、大きな岩だらけです。

つらら、もっと大きくなるんでしょうね。

クライミング気分です。

投稿でよく見る蟻の戸渡り?高さと長さが3mくらい、上部足場の幅は60cm程で、よほどの強風でない限り渡れます。

縦で、奥が山頂部

今日の変態さん。すれ違ったのは一人だけでした。

中岳到着です。

中岳標識、早池峰山頂まで2.1km

正面に早池峰山が聳えます。

三角点タッチ

岩山の中岳

早池峰山へ向かいます。

下界は紅葉シーズンです。

再び姫神山と岩手山

この方向から見る早池峰山、いかしてます。

山頂目前です。

振り向いて中岳

あと1.5kmで山頂です。

薬師岳、ご無沙汰しています。

山頂部に雲が掛かっています。

ガラガラ・・・コロッ!赤玉~、何等賞ですか?

随分と歩いてきました。

あきらケルン(1959.10)?58年前ですね~。

山頂直下、最後の試練

ニセ鶏頭があんなに遠くに

目前です。

山頂尾根に着きました。

奥宮の赤いお屋根が見えます。

縦走メインの半分が終わりです。

岩手山には雲が掛かっていますが、早池峰山頂は晴れています。

御酒を奉納しました。

三角点タッチ

正面の薬師岳

小田越コース、管理棟が見えます。

山頂標識

十合目標柱、古いですね~。さて下山です。

門馬コース分岐、現在門馬コースは工事のため使用できません。

こちらのお地蔵様にも御挨拶

山行安全お願いします。

ハイマツに着氷

雪も残っています。

剣ヶ峰分岐標識

いつもの梯子を降ります。

山頂方向

五合目・御金蔵標識

小田越登山口到着、ここから8.5kmのロードです。

崩落箇所が広がっています。

こちらから見る早池峰はどっしりしていますね。

中岳からニセ鶏頭まで、陽が暮れ始めています。

崩落箇所がよく見えます。かなり広範囲です。

河原坊到着、この登山道は、もう廃道でしょう。

中岳方向

好天ありがとう。

自撮り。魂が取られます。

長いロードです。

所々、滝等の見所もあります。

紅葉と滝とアスファルト

マイナスイオンたっぷりです。

鶏頭山方向

山肌に夕日が当たり、綺麗ですね~

枯れた山肌に夕日で紅葉が戻ります。

山が燃えているようですね。ご褒美の景色でしょうか。

駐車場に到着、無事下山です。

奥の早池峰山は雲で隠れてしまいました。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品
熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール
GPS機器 ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー
【その他】 携帯トイレ、AMラジオ、携帯電話

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登った山

早池峰山

早池峰山

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