行程・コース
天候
晴れのち曇り
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
車でのアプローチは各種あるが、丸亀市岡田上の旧国道32号と県道195号が交差する平塚踏切北の交差点から195号を南下した。これを道なりに行けば綾歌森林公園内の登山口に到るはずだったが、赤坂の住宅街を出た所で道を間違い、綾歌森林公園へ到る道路入口よりやや北方に出てしまった。
登山口の一つがある森林公園の多目的研修棟に隣接するトイレで用を済ませ、400mほど東にある未舗装の駐車場に駐車する。
この登山記録の行程
登山口11:03・・・城山で休止11:40分頃~11:51・・・子猫山12:10・・・第三東屋(トイレを使用)12:16・・・猫山12:44・・・金山神社12:58・・・林道金剛院線の東方上で休止13:07~13:24・・・駒ヶ岳13:39・・・小高見峰14:09~14:17・・・大高見峰三角点14:41・・・高見峰神社で休止14:45頃~14:52・・・阿弥陀越15:27・・・16:06第三東屋手前の分岐・・・登山口16:42
※後半のタイムは正確ではない。
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
四国最大のテーマパーク「NEWレオマワールド」を囲むかのように丸亀市とまんのう町との境界に東西に走る標高300前後から500mほどの山脈があり、その中の主要な山、大高見峰(504.1m・最高峰)と猫山(467.7m)、城山(375.1m)を総称して「綾歌三山」と言う。これらの山の縦走路上には他に地形図に山名表記があるものでは小高見峰(467m)があり、未表記の山では子猫山(345m)と駒ヶ岳(370m)があるので、合わせて「綾歌六山」と呼称したい。
六山の内、中世の城跡でもある城山はこの地方屈指のパノラマを誇り、大高見峰も山頂の北東にある高見峰神社からは好展望が広がり、周辺の平野部から瀬戸内海の島々まで見渡すことができる。
ところで、NEWレオマワールドは近年、10月末から翌年2月末まで園内をイルミネーションで飾っているが、そのLED球数は250万球にも及び、中四国一の都会並みの規模となっている。点灯は17:05なので、この縦走トレッキングを11時位から始めると、下山すれば丁度の時間になる。
地形図には登山口から猫山の西方まで車道が描かれているが、一般車両の通行は禁止されており、これを遊歩道としている。しかし実際に車道化されているのは349m独標点の西の第三東屋まで。
[コース]
登山口から少し上った右カーブ(地形図には表現されていない)から道標は出ていないが、古道が残っているので、これを辿る。
植林帯の中を上る道は、辺りが開けると琴ヶ滝から第三東屋へと上る道に合流する。ここは右折し、第一東屋下の道路に出る。
少し登ると右手にトイレがあり、それをやり過ごしてほどなくすると分岐があり、「城の道」という私設道標が建っており、古道が残っているのでこれを辿る。
かつては283m独標点に第二東屋があったはずだが、振り返って見上げても見えない。自治体が発行している現在の森林公園のコースマップにも記載されていないので、恐らく台風等で倒壊し、周辺がヤブ化したのだろう。
やがて車道から西に延びてきた登山道に合流し、西長尾城跡の郭や土塁を見ながら城山に着く。山頂に高木はなく、丸亀平野から瀬戸内海の島々が一望できる。いくつかベンチも設置されているので休止したい。
車道が南向きから東向きに変わる地点の南のピークは城の櫓跡の一つで、ここから猫山と大高見峰を望むことができる。
この櫓跡のすぐ東だったか、もう少し東方の鞍部だったか忘れたが、最も大きな堀切「二重堀切」が残っている。
道標はないが、車道南に並行する尾根道が残っているのでこれを辿る。
地形図の340m等高線ピークが子猫山だが、登山道脇のヤブの広場という雰囲気で山頂の風情はない。しばらく進むと車道に出る。
子猫山と349m独標点との間に第三東屋と簡易トイレがある。ここから東方にも尾根道が残っているが、地形図を見るとすぐ猫山登山道に合流することが予想されるため、そのまま車道終点から続く遊歩道を歩く。
猫山への上りの起点には案内板が建っており、北東に巻き道が分岐している。
この猫山への上りは逆コースから登るよりは幾分楽だが、それでもロープを掴んで登る箇所もあり、体力が消費される。
山頂までもう少し、という所で道の両側に1メートル程度の石があり、南側の石に猫の置物が供えられている。猫山の山名の由来となった猫に関するものかも知れない。
猫山の山頂も先史の超古代遺跡のような石が沢山ある。
猫山からの下りは超急勾配で、ロープを掴みながら慎重に下る。こんな尾根に道(現在は踏み跡)が付いていること自体、不思議だが、この山脈は平安時代後期から室町時代にかけて、修験者が行き交っていた。
尾根道をそのまま阿弥陀越まで下る予定だったが、途中の分岐で右手の道の方が整備されているコースのように見えたため、それを下り、金山神社に出てしまった。仕方ないので林道金剛院線に出た後、林道の峠(阿弥陀越下)まで歩いた後、駒ヶ岳への上りにかかる。
ジグザグに登った後、尾根に乗って竹林帯を抜け、落ち葉踏む道を登るが、猫山の急勾配の上り下りをした後だけに身体に堪える。
駒ヶ岳は南北に長く、山頂は縦走路からやや北に入った所にある。山頂には松が何本かあり、小高見峰と大高見峰を望むことができる。
途中、展望が優れた天狗岩が現れるが、高見峰神社に祭られている天狗の伝承地だろう。
そこから十数分で小高見峰分岐に到るが、ここには私設道標もない。そこから小高見峰山頂はすぐだが、辺りはだだっ広くなっているため、コースサインテープを付けながら登った方が良い。
小高見峰山頂も広く平坦。樹林帯の中だから展望はない。
大高見峰の上りもきついのではないかと思っていたが、想像していたほどではなかった。
山頂一帯は、頭上は開けているものの、周辺は笹薮で展望はない。ヤブ漕ぎをして高見峰神社へ向かう。
神社前からは展望が広がっており、屋島から鬼ヶ島まで遠望できる。
神社内には天狗の面や絵馬が奉納されているが、この天狗は470年ほど前、栗熊西の複成寺に現れ、六世住職・円覚の勤行の邪魔をしたので、円覚は刀で天狗の片腕を斬り落とした。それから毎夜、天狗が寺に現れ「腕を返せ」と言うので円覚が返すと、二度と姿を現さなくなったという。
帰路は林道の峠まで戻った後、阿弥陀越へ上がり、簡易トイレ奥から猫山中腹を巻く道に入る。この巻き道は地形図で見るより何倍も時間がかかる。途中の切通しから第四東屋への道が分岐していたが、もうそこに寄る体力は残っていない。
猫山の西の起点まで戻った後、第三東屋手前から琴ヶ滝への道を下る。
尾根を逸れて西に谷へ下りるが、二つ目の谷の奥に落差30mの「のぞみの滝」が懸かっていたように思う。見た感じではとても30mあるようには思えないが、上部は下からは見えないのだろう。
二つの谷が合流したやや下流に琴ヶ滝が懸かっていたと思う。コースからは少し離れている。この滝もどこからどこまでが琴ヶ滝なのか、やや悩む。下流は両岸が切り立っているように見える。
やがて第一東屋下に出る。帰路は古道ではなく、車道を下山した。
駐車場からレオマはすぐだが、旧レオマワールドからNEWレオマワールドに変わってからは年齢的なこともあり、一度も訪れておらず、無料駐車場の位置が分からず少々手こずる。
イルミネーション開催期間中は五種類の光のショーが開催されているが、三種は追加料金のいる「オリエンタルトリップ」内で行われるため、ETC割引で1,600円のワイド付チケットを購入して入園する。
オリエンタルトリップではまず、入口を入った所のモスクでプロジェクションマッピングが6分開催され、それが終わるとその先のフラワーガーデンで、音楽に合わせてLEDの色が変わる「グランドイルミネーション」が10分、行われる。最後は階段を上がった先のアンコール王朝の寺院を再現した建物がライト照射により、音楽に合わせて色が変わる「スーパーライトアップショー」が5分。
五種の内、一種は他の光のショーと時間帯が重なったため、見られなかったが、閉園30分前に最後の光のショー「奇跡のオーロラショー」が開催される。これはスモークにレーザー光線を照射して人工的に「オーロラらしきもの」を創り出すもの。
因みにレオマがイルミネーションを開催するまでは、四国一の規模のイルミネーションはLEDが55万球の讃岐まんのう公園だった。私は個人的にはまんのう公園の方が見応えがあると思っている。纏まって電飾があるため、視界一杯に光アートが広がるから豪快。
フォトギャラリー:20枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 帽子 | グローブ |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | ナイフ |
行動食 |
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