行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
高松自動車さぬき豊中ICを降り、国道11号から県道35号を北上。
三野町吉津の群池北東角のY字路で左の二車線道に折れる。
県道21号を横断し、県道231号に出ると一旦左折後、すぐ二本目の右折道に入る。その分岐上にあるハス池の堤防に博智山の道標が立っていたように思う。以後、道なりに進むと道標が案内してくれる。
右手に明神川砂防ダム公園へ下る道をやり過ごすと、中尾瀬川の谷の分岐に案内板が建っているので、その林道に左折する。
登山口前に駐車スペースあり。
この登山記録の行程
登山口11:00頃・・・ウイング広場の分岐11:05・・・鬼の門(数分写真撮影)11:10・・・三角池分岐十字路11:18・・・狼煙台跡11:31・・・7、8分撮影・・・博智山11:40分台~12:33・・・妙見山13:01~13:03・・・妙見宮道分岐13:07・・・星の石13:10~13:18・・・千貫岩13:20過ぎ~13:32・・・妙見山13:40・・・博智山14:01・・・八畳岩14:04~14:50・・・中腹の展望所15:03~15:05・・・登山口15:11
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
前回に引き続き、今回も空を歩けるスポットがある山を紹介したい。それは三豊市荘内半島の妙見山(319.9m)と尾根続きの北東にある博智山[ばくちやま](237m)。山頂の手前に昔、博打をやっていたという八畳岩(はっちょういわ)があり、その下の狼煙場跡では博打仲間に狼煙を焚き、開催等を知らせていた。この八畳岩の上が平らで、切れ落ちた崖になっていることから、ここが「空を歩けるスポット」となる。ここと狼煙場跡、そして山頂からは胸のすく展望が広がっており、詫間町の市街地から詫間湾、荘内半島、燧灘、瀬戸内海を一望できる。
博智山は奇岩怪石の多い山でもあり、巨石が洞門状になったものやスフィンクスのような形状のもの、花やキノコに似たもの等、見ていて飽きない。
妙見山については以前、登山記録を投稿したように、’90年代は山頂から北側の尾根にかけてはスズタケのヤブだったが、現在は様変わりしており、ヤブは消滅し、博智山方向の尾根道が姿を現し、人気の縦走コースになっていた。「新・新分県登山ガイド」には若しかするとこの縦走コースが掲載されるかも知れない。
妙見山の展望所である「星の石」からの展望は若干悪くなっているように感じられた。逆にその下方にある巨石・千貫岩は「こんなに巨大だったのか」と、改めてその大きさに圧倒された。
[コース]
ハイカーの姿は何組か見受けられたが、なぜか誰一人、登山口前に駐車していない。皆、ハイキングイベント開催時のスタート地点、明神川砂防ダム公園に駐車しているのだろうか。
その登山口には市販の登山ストックが大量に置かれていたことには驚いた。普通の里山では手作りの木の杖を置いているケースが殆どなのに。
ストックの横には無料の絵馬があったと思う。これは博智山頂にある奉納ラック(?)に掛けるためのもの。つまり、博智山はパワースポットでもある。
コースは何種かあるが、鬼の門経由コースを選んだ。奇岩怪石の中でも最も見応えのあるもの、と思っていたため。
登山口から2分程度で尾根に乗るが、東側の展望が開けており、陸軍の高射砲台とその観測所、海軍の機銃陣地を擁す塩生山が正面に見える。かつては塩生山の西麓に海軍の防空壕がいくつも掘られていた。詫間中学校の地にあった第11海軍航空廠詫間工場関連のものである。
尾根道が樹林帯に入った所の右手上には蛙の形をした「蛙石」がある。
馬の切り抜き板がある分岐の地は「ウイング広場」と名付けられているが、特に広場がある訳ではない。
この西下にキノコの形をしたキノコ石があり、鬼の門への道標が出ている。
道が山腹から中尾瀬川沿いを走るようになると、巨石の洞門「鬼の門」が現れる。斜面の岩の一部が割れ、道の向かいの立岩に乗っかる形になっている。内部には石仏が安置されているが通り抜けることはできる。
ここから登山道は踏み跡になるが、ある程度明瞭なため、コースを外すことはない。
中尾瀬川上流の三角池へ到る道へ出ると右折するが、すぐ十字路が現れ、ここを山頂方向に左折する。
傾斜はきつくなるが、蛇のように地を這う、変形の松が三本ほど現れる。
再び周囲が明るくなってくると、前方に目立つ岩が見える。その岩には「鬼の天空トイレ」という名称が付けられていた。岩が二つに割れており、その割れ目で用を足す、という訳か。この形状は愛媛県の面河渓の亀腹展望台にある「孫引割」に似ている。
この先の分岐下にあるのが狼煙場跡の展望所。燧灘から瀬戸内海のパノラマが広がる。国旗掲揚塔もあるが、最近、掲揚されたことはあるのだろうか。
ここの狼煙場跡は博徒らのもの故、幕末の烽火台のような焚口のある石積みはない。
ここからはごつごつした岩だけの所を登り、八畳岩に出る。展望は狼煙場跡を上回り、ベンチも置かれている。
ところで、空を歩く写真についてだが、この日、高さ調節のできない三脚を携行していたため、自然な「空歩き写真」は撮れなかった。前回の竜王山の時と比べ、ここでは三脚を低い位置に構えないと、浮遊感があまり出ない。同行者に撮って貰う際はしゃがんで撮って貰わないといけない。
そこからほどなくで山頂。ここからの展望も抜群で、瀬戸大橋もズームで捉えることができる。ここのベンチに腰掛け、誰もいない山頂で弁当を食べた。
一応ここには妙見山方向への道標があるが、ここを過ぎると妙見山までは一切、道標はなかったと思う。
博智山の南の鞍部までは明瞭な尾根道が付いているが、そこからは、勾配が緩くなるまでは踏み跡が不明瞭だった。とは言え、尾根の形は比較的明確で、コースサインテープも巻かれているため、迷うことはない。
かつては妙見山の北のピークから北と西に下る道があったようだが、完全に廃道となり、痕跡はない。
妙見山頂は20年前、登った時はスズタケのヤブで鬱蒼としていたが、それが今では嘘のように、明るい山頂になっている。尤も展望が悪いのは変わらないが。
展望所の星の石は山頂から南西に二つ目のピークにある。弘法大師も登ったであろうこの石に登るのは恐れ多いが、登らないと展望が得られない。
ここからの展望は以前投稿した登山記録に記した通りだが、「日本のウユニ塩湖」父母ヶ浜も見通すことができる。
ここにかつてあった案内板はなくなっているようだが、少し北に下った所に千貫岩がある。何十トンもの巨石で、反り返って見るほど巨大。
復路は狼煙場跡から勝運坂を下る。このルートを選んだのは奇岩怪石が多いため。パチンコ石やチューリップ石、雷神石、スフィンクスのような風神石がある。
斜面から滑り落ちそうな石には「スロットル岩」という名が付けられている。看板を見れば、「この岩は滑り落ちそうなので、ソロッと(スロット)通って下さい」と書かれている。そろっととおる→ソロットオル→スロットル、ということなのだろうが、座布団は一枚もあげられない。
このコースの中腹にも展望所があり、ベンチもまたあるが、ここのベンチは座ると前に転げそう。ここからは三豊市から坂出市、そして岡山の瀬戸内海の島々を一望することができる。
フォトギャラリー:25枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 帽子 |
グローブ | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ |
ナイフ | 行動食 | トレッキングポール |
みんなのコメント