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ああ、楽し、釈迦ケ岳・楊子小屋ピストン

釈迦ケ岳・楊子小屋( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (K-TAN さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 往路:南阪奈道、葛城出口からルート30→ルート168の旭から大尾登山口へ
復路;逆順

この登山記録の行程

1日目
07:02 大尾登山口出発
07:36 P1465到着 登山口との合流地点
08:19 吉田の森
09:24 釈迦ケ岳到着 2時間半弱
09:54 馬の背に到着
10:34 空鉢岳
11:42 孔雀岳
12:00 鳥の水場
12:24 昼食
12:53 午後出発
13:45 楊子小屋到着
6時間43分 8,9Km

2日目
06:44 楊子小屋出発
07:25 仏生嶽
08:13 孔雀岳分岐
08:41 両部分け
09:35 馬の背
09:55 釈迦ケ岳到着
10:08 下山開始
10:58 吉田の森で昼ごはん
11:26 さて、下山するか
12:05 稜線から下山道へ
12:25 駐車場到着
5時間19分

コース

総距離
約16.2km
累積標高差
上り約1,475m
下り約1,477m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

大尾登山口-釈迦ケ岳-孔雀岳-楊子小屋-弥山を計画したが、体力の限界を感じ、楊子小屋で断念、翌日はそこから引き換えすことにした。

天候は快晴、COMPASSへ登山計画書を提出していたが、警察は最初にポストを探すので、紙の登山届も登山口のポストに投入。

大尾登山口を7時に出発し、15分程で稜線までゆっくり進む。今日は暖かくて気持ちがいいが少し汗ばむ気温だ
この登山道は低い熊笹についた稜線の一本道を進んでゆく、両側の景色がすこぶるいい眺めだ。時折振り返ると紀伊半島が丸見えです。
人が多いので、言葉を交わしながら和気あいあいと登って行く。

1時間強で吉田の森に到着、少し休憩して先を急ぐ。次第に斜度が高くなってくるが、今年は千畳平に根雪はなかった。しばらくすると、テント場があり、水場がある。ここの水場は水量が多い。

水場から急登が始まるので、途中で大休憩。2時間半弱で釈迦ケ岳に到着
今日は山脈の稜線がはっきり見える。気持ちいいが20分程休憩して先に進むことにした。

釈迦ケ岳から激下りをロープ頼りに慎重に下る。少し進むと馬の背。両側が崖で道が狭いので、足がすくんで思わず、「ひえー」と声が漏れてしまう。
ロープを頼りにヘッピリ腰で慎重に狭い岩の道を進む。

馬の背から先もロープあり、鎖ありの険しい道が続く。
しかし、足元を見なければ、景色は抜群だ。

空鉢岳では電波が入るので娘からラインが入った、と言っても私宛てではないが、ラインに参加して、無事をアピール。娘から「気つけてや」と一言

両部分けまでは本当に危険なルートが続くので、釈迦ケ岳で稼いだ30分の時間もあっという間に使い果たして、逆に計画より30分も遅れてしまった。このあと、何人かと出会ったが皆な同じ事を言っていた。

両部分けから先は、気持ちいい稜線歩きが始まる。
ウグイスが鳴いている、ほかの鳥たちもさえずっている、自分の足音と鳥の鳴き声しかしない。気分は最高に気持ちがいい。

孔雀岳をトラバースして進むと、鳥の水場がある。ここも少しだが、水が流れている。
少し先で、景色を堪能しながら昼を取った。

さて、12:52午後の出発、この時点では弥山まで行く気満々だった。
ここからは比較的平坦な道を進むので楽に進めるが、危険地帯での綱渡りで体が悲鳴を上げ始めている。仏生嶽もトラバースして先を進む
仏生嶽の先は大きく下りの道、下り切ったところが、楊子小屋だ。

13:45分、計画より1時間遅れているが、弥山まで行くには十分な時間だ。
小屋はきれいな建物で裏手に2張りのスペースがあり、先客がいた。聞くと、弥山まで行くつもりが断念したとのこと。私も体が悲鳴を上げているが、気力を振り絞って先に進んで見た。

道が崩落しているので、岩をよじ登らなけばならない、やっとの思いで登って、先に進んで見たものの、だめです。
その先の小さな登りが登られないくらい体力が消耗していた。弥山まであと5Km、4時間で着く自信がなくなったので引き返すことにした。
後で弥山までの地形図を見たが、ルートは途中の山をトラバースしているので、明星ケ岳の取り付きだけ頑張ればいいことが分かった。もしかしたら行けたんじゃないの?とちょっぴり後悔。

小屋の前に設営することにして、水場に水を汲みに出かけた。先客が小さなコップを持って行った方がいいとアドバイスをくれたので、持っていく。4、5分下ったところに水場がある。ちょろちょろなので、小さなコップが役に立った。帰りは結構な登りなので少ししんどい。

時間もあるし、のんびりテントを設営していると、少しずつ人が増えてきた。
テントは4張り、小屋は4人だった。
5時に夕食の準備に取り掛かる。
今日はインスタントじゃあ無い、本格魚介のパエリアです。
アルミホイルを取った時、ふわ~っと、いい香りがする
スープはトムヤンクン、う、うまいなぁ

夕食後、日の入りをまったりと眺めて時間をつぶす。夕日はなんか癒されるなぁ。

日没後はすることもないので、日本酒を飲んで、すぐに寝た。

朝です。日の出は5:08分の予定なので、5時にテントを開けると、空が少し白み始めている。
シュラフに入ったまま、ほうづえしながら日の出を待つ。

5:08分時間通りに登ってきました。しばらく写真家になって、サンライズを撮影。朝日のパワーをもらってちょっぴり元気になる。

さあ、朝は、一人鍋ポンで野菜鍋です。
冷えた体に、暖かい一人鍋が超うまい。このスープ最高にうまいよ!

いままで、パン、チーズ、シリアルに牛乳、パン焼きの網を持って上がってきていたが、
これ一つあれば、十分。次回からの定番にしようかなぁ・・・

6時44分に最後の一人になってしまって出発

仏生嶽までは大きく下って来た分、登りがきついと思っていたが、登ってみると余裕で登れてしまった。
登り切ると、ひと際せりあがった釈迦ケ岳を前方に見ながら進む。

仏生嶽は素通りして、昨日、昼食を取った場所でサングラスを探す。・・・あ、ありました! ほっと一安心

しばらくは平坦な道を、鳥の水場まで進み、水を補充

今日は少し曇っているので少し涼しいのがいい。

孔雀岳もトラバースし、孔雀覗きでは、断崖絶壁なので、足元を覗くと、ちょっと怖いけど
朝もやに霞んだ山々の景色が雄大で、威厳を感じる。絶景だぁ!!
至福のひと時です。

孔雀岳から、両部分けまではのんびりと、稜線歩きを楽しんだ。それにしても気持ちがいい

両部分けからは、足のすくむような危険地帯が続く、空鉢岳では電波が入るのでラインで下山中を送り、家族に安心を送った。

危険地帯の帰りは、何があるのかわかっているので、それ程時間のロスは発生しなかった。

途中で1時間ほど前に出発した小屋で先客だった人に遭遇、聞くとおなかを壊したらしいので、正露丸を進めたが、既に飲んだとのこと。
追い越して先に進んだが、すぐに追いつかれ、先を越されてしまった。
椽ノ鼻(エンのはな)のお釈迦様に無事を感謝し手を合わせる。
その後、馬の背を渡る。でもやっぱり怖いなぁ・・・

馬の背から、このルートで一番の急登、休み休み登り09:55に釈迦ケ岳に到着。ここまで、3時間強
と言う事は弥山からでも5時間で来ると言う事か?

あながち無謀な計画ではなかったなぁ、問題は基礎体力が不足していることだな・・・

しばらく休憩して、下山開始、吉田の森で11時、朝早かったので、朝の一人鍋の残りの具材とラーメンで早めの昼食を取った。

駐車場ははるか先に見える。下山ルートからは紀伊半島が丸見えだ、深仙ルートも丸見えなので、ルートを追いかけてみる。あそこは無理かな?、でもその先は大丈夫そうだな!?なんて、思いを馳せると楽しくてたまらない。

それにしても、気持ちがいい、後ろ髪をひかれる思いで下山する。
12:25駐車場到着

あぁ、楽し

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フォトギャラリー:82枚

天気がいいので、少し軽装にしたが、去年は釈迦ケ岳への稜線ですごく寒い思いをしたので、フリースを着込んだ
07:02 出発

07:36 P1465到着
登山口との合流地点

今日は晴れて気持ちがいいなぁと振り返る

前方には釈迦ケ岳がひと際そびえている

08:19 吉田の森でちょっと一休み
休んでいると皆登ってくるので、こんにちわ~、あらテントですか?どちらへ?なんて会話する。

千畳平、今年は根雪がなかった

テント場のすぐ上にある水場
ここは水量が多い

09:24 釈迦ケ岳到着 2時間半弱

これから行く先をバックに記念写真
このときは走破する気満々だった
右のバックが弥山

ロープ伝いで激下りを下って、
09:54 馬の背に到着

やっぱり足がすくむなぁ、

ここは辛抱、辛抱
へっぴり腰で渡っていく

椽ノ鼻(エンのはな)ここも足がすくむ

そそり立つ岩山を登るのかと思ったら、トラバース
助かる~

振り返ってみるが、こんな岩乗り越えられんなぁ

空鉢岳?絶景かな・・・
しばし休憩、ここは電波が入る様だ、娘からラインが、私宛てではないが、一時参加して無事をアピール

両部分け

両部分を過ぎると、危険地帯脱出。危険地帯でかなり遅れを取ってしまった。
気持ちのいい稜線歩きが始まる。

気持ちがいい

仏生嶽まで60分

11:42 孔雀岳
孔雀岳には登らないでトラバースする。

孔雀岳を過ぎてすぐに鳥の水場
とりあえず、出ているようだ

12:24 昼ごはんにする
キノコのパスタ、まあまあの味
実はここでサングラスを置き忘れてしまった。

足元が悪い道を過ぎ、大きく下る
途中で足が痛くなってしまった。

と、13:45 楊子小屋に到着
先客がいた。同じように弥山を目指したが、体力の限界でここで諦めたらしい。
時間的には弥山まで行けるが、体力がギリギリだ。それでも当初の目的は果たしたいから先に進んだが、500mいかないところで緩い坂道がしんどくても登れない。引き返すことにした。

楊子小屋の中

楊子小屋の正面
裏には2張りのテントスペースがある。
手前にも2張りのスペースがある。

水場まで4分、結構下るので少ししんどい
水はちょろちょろなので、受けのコップが必需品だ

テント設営

モンベルのステラリッジⅠ
軽いのに中は広い

今日は魚介類で本格パエリア
まずは野菜とにんにくをカットする。

オリーブオイルを引いて、ニンニクと野菜を炒める
ニンニクのにおいが立ち込め、腹が鳴る
続いてインスタントご飯を入れる。(生の米だと芯が残ってしまう)

米が透き通ったら、水を加えて煮立てる

沸騰したらトマトピューレと魚介類を入れる

白ワインを入れる

ミニトマトを半分にカットして入れる
塩、コショウで味付けする。

アルミホイルをかぶせごく弱火で煮る

グツグツ言わなくなったら完成
アルミホイルを取るとほわ~っと、いい香りが漂う。
おいしそうだ・・・う、うまい!!

スープはトムヤンクン

さて、サンセット
西に涼む夕日を、ひと時まったりと楽しむ
なごむなぁ~

今回は夜の寒さをあまり感じなかった。
タイツ2枚、靴下2枚、肌着に、Tシャツ、その上にフリースとダウン
カイロ3枚を背中に貼って寝袋に入る。どんだけ着るねんって、
これだけ着ても、夜の寒さは凌げない
今回は特に、テントの断熱マットにサーマレストを使用しているが体重でへこむので、地面の冷気が伝わりやすい
そこで、日帰り登山でビバーク用に持ち歩いているヒートシートをマットの下に敷いた。これ効果抜群です。
なんでもっと早く気が付かなかったんだろう・・・か

サンライズ
予定時刻きっかりに登ってきました。

テントを開け、寝袋に入ったまま、ほうづえしながら、登ってくる朝日に元気もらってチャージ

ちょっぴり感動的です

じゃぁ、朝ご飯にするか

朝は、野菜鍋です。
大きめにカットしたキャベツ、短冊に切ったニンジン、薄切りの玉ねぎ、とウインナーを沸騰した湯に入れる。

さて、一人鍋ポンを入れます。(二袋)
低温用のガスを持ってくるのを忘れたので、火力が弱いけど、その分、長くゆでる。
冷えた体に、暖かい一人鍋が超うまい。このスープ最高!
いままで、パン、チーズ、シリアルに牛乳、パン焼きの網を持って上がってきていたが、
これ一つあれば、十分。次回からの定番だな・・・

食後はちょっとリッチなコーヒータイム

底冷えしないけど何度かな? 9度でした。
ここは風裏で暖かい

撤収完了
06:44出発

朝一の急登
しんどそうだなぁ

かなりしんどい斜面だと思ったが
意外に楽に登れてる

釈迦ケ岳が見えている

登りきると一時平坦な道になる

07:25 仏生嶽
今日もパスする

さて、昨日昼飯食べたところに戻って、サングラスを探す
あったぁ。

ほら

イェーイ!
大枚はたいたお気に入りのサングラス、無事生還でご満悦

08:13 孔雀岳分岐
今日も素通りです。

孔雀覗き

孔雀覗き

孔雀覗き

08:19 釈迦ケ岳まで110分
気持ちいいなぁ

前方は釈迦ケ岳

08:41 両部分け
ここから危険地帯の始まり

椽ノ鼻(エンのはな)
観音様に無事をお礼

行きはやたらと鎖場に出くわすのでしんどかったが、帰り道はそれがわかっているのであまりしんどくは無い

ここは怖かったなぁ、右は崖で道が狭い

足を滑らすと、下まで滑落するので、山側に体を倒して進む。

いやぁ、こわいこわい

森林限界を超えているのに、小さな花が咲いていた

09:35 馬の背に戻ってきた。

09:55 釈迦ケ岳到着
ほぼ3時間、これなら、弥山出発でも5時間で来られる

お釈迦様の横顔
じゃぁねぇ

水場まで降りてきたら、鹿が居た

11時、吉田の森で早めの昼食
ラーメンは軽くて100円そこそこで、食べ応えのある食事ができる。色んな種類があるので、スープも抜群においしい。
登山用の乾燥食材はこのラーメンの足元にも及ばないし、こだわりが金額に見合っていないので、あまり買わない

それにしても気持ちがいい

駐車場がはるか下に見えている。

12:05 気持ちがいい稜線はここで終わり

12:25 駐車場到着

初日GPSログ
橙色は標高、青は時間、急に時間が増えているところは休憩ポイント
自分の体力に合わせた計画時間に対しての実績差分を表示
釈迦ケ岳前の水場から遅れ始め、馬の背、椽ノ鼻あたりで大きく遅れている。孔雀岳あたりからはほぼ計画通り。つまり、この山はそれだけ険しいので、計画時にはこの区間の時間をもっと見積もる必要がある。

2日目GPSログ
危険地帯も初日の様に遅れは少ないが、釈迦ケ岳の取りつきは急登と言うよりよじ登る斜面なので、大きく遅れている。それ以外はほぼ計画通り。
つまり、2つを合わせると、弥山~釈迦ケ岳間は、弥山側から攻めた方が楽に走破できると言う事である。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル 帽子
グローブ サングラス 着替え 地図 コンパス 腕時計
カメラ ナイフ ツエルト ホイッスル 医療品 熊鈴・ベアスプレー
非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール GPS機器 燃料
ライター カップ クッカー

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登った山

仏生嶽

仏生嶽

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孔雀岳

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釈迦ヶ岳

釈迦ヶ岳

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