• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

三対のオオカミ像と、両神山荘のおもてなし

両神山( 関東)

パーティ: 1人 (ガバオ さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

バス
その他: 往)西武秩父駅7:42着(特急秩父61号)、御花畑7:51発-三峰口8:11着(秩父鉄道440円)、三峰口8:55発-日向大谷口9:48着(小鹿野町営バス、直通 400円)
復)日向大谷口17:20発-薬師の湯17:55着(バス乗換え*)、18:15発-西武秩父駅19:04着(小鹿野町営バス、乗継合計500円。

この登山記録の行程

日向大谷口(9:47バス下車、両神神社里宮参拝/10:10出発)-七滝沢コース分岐(10:37)-白藤の滝分岐(11:33-白藤の滝往復-11:55)-清滝小屋(12:15)-七滝沢コース分岐(12:28)-両神神社奥社(13:00着/13:15発)-両神山山頂(13:45着/13:45発)-両神神社奥社(14:00)-七滝沢コース分岐(14:15)-赤滝ベンチで休憩(14:48着/15:05発)-表参道合流(15:47)-両神山荘(16:10着)

コース

総距離
約11.0km
累積標高差
上り約1,838m
下り約1,841m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

日向大谷口から、表参道と七滝沢ルートを使って両神山を登って来ました。お目当てのオオカミ像に加え、バスの待ち時間に立ち寄った両神山荘でお風呂と手作りのこんにゃくを頂いて、思いがけない思い出の一日となりました。

≫自称、オオカミ像愛好家として、秩父狼信仰のメッカとも言われる両神山は避けて通れません。 交通の便が悪いので中々出掛ける決心が付きませんでしたが、梅雨入り目前の快晴の天気予報に背中を押されて日向大谷行きの小鹿野町営バスに乗り込みました。 若い運転手さんが道行く地元の方々に軽くクラクションを鳴らして会釈していくのを横から見ているだけで、良き一日の予感がします。

漸く辿り着いた登山口で、有料トイレに貼られた大口真神の護符に一人で盛り上がり、両神神社里宮のオオカミ像の写真を撮りまくると、両神山荘の御主人に出発の会釈をして表参道に入ります。

若かりし頃は「辛気臭い名前の、山岳信仰の山。」程度の印象しか無くて、見向きもしなかった両神山ですが、今やその辛気臭い名前の由来と言われる「伊邪那岐命、伊邪那美命」の御神札や、別の由来の「八日見神社」と書かれた扁額を見つけては興奮しているのですから、年は取ってみるものです。

登りには、一般道として整備された表参道を使い、途中、白藤の滝にも立ち寄ってみました。 
剣ヶ峰の山頂は噂通りの狭さで、平らな場所がありません。 折しも白井差ルートから登って来た団体さんと鉢合わせになってしまい、ザックを下ろす間も無くパノラマを一望すると、そそくさと下山しました。

下りは少しひねりを入れて、静かな七滝沢コースを歩いてみました。 気の抜けない破線ルートですが、踏み跡は明瞭で、養老の滝や赤滝などの個性的な滝が良いアクセントになっています。

さて、下山してからバスの時間まで大分あるので、両神山荘に立ち寄ってみました。
ちょっと高いかな~、と思いながら400円の缶ビールを頂くと、アテに出されたお漬物の量と美味しさにビックリ!。 ついでにお風呂に入れないものかとダメ元でお訊ねすると、先に使っておられる宿泊のご夫婦の後でよければ・・・、ということで、期待していなかったお風呂まで使わせて頂くことが出来ました。

気持ちよく汗を流した後は、おばあちゃんの手作りこんにゃくと、おじいさんの熊撃ちの昔話を肴に追加のビールを頂いて、楽しい時間はあっという間に過ぎました。 
雰囲気たっぷりの両神山荘、一度ゆっくり泊まってみたいものです~。

本日の総歩数34,031歩、歩行距離22.6km、消費カロリー1,378kcal、脂肪燃焼量98g也。

続きを読む

フォトギャラリー:115枚

08:11、バスの時間よりだいぶ早めですが、三峰口駅に着きました。

先ずは、駅前の立食いそばで腹ごしらえ。かけそば400円です。

近所の神社にお参りなどして、時間を潰します。

08:55、日向大谷行の小鹿野町営バスに乗り込みます。乗客は5人でした。

猪狩神社のある古池を通っていきます。ここから先は未体験ゾーンです!

薬師の湯のバスターミナルで、西武秩父駅からの10名ほどのお客さんが乗り継いできました。

道は途中から急に細くなって、雰囲気が出てきます。

09:47、ようやく日向大谷に到着しました!

登山口前の有料トイレ(100円)を拝借。柱に貼られたオオカミの護符に、ひとりで盛り上がります。

初めて眺める山域です。

両神山荘が登山口の目印です。

山荘の愛犬がのんびり朝寝中。

護符が貼られまくっています!

出発前に、山荘の下にある両神神社の里宮に参拝。最初のオオカミ像が待ち構えています♪。

「りょうかみ」の由来の一説、「八日見神社」の扁額を見つけて、また盛り上がります。

拝殿の様子。

伊邪那岐命、伊邪那美命の御札。「両神」ですね。

ご主人に会釈をして、さあ出発です。

山道に、大木がさりげなく立っています。

同じ株から・・・、仲が良いのか、悪いのか?

参道のあちこちに、石仏や供養塔を見かけます。

七滝沢コースとの分岐。約5時間後に再び戻って来ることになります。

沢筋の表参道を進みます。

白藤の滝に立ち寄ります。下り8分、登り返し15分が目安です。

滝までの踏み跡は薄いですが、迷う程ではありませんでした。

白藤の滝。高さは30m位あるでしょうか?

断崖をえぐり取るようにして流れ落ちています。逆光になってしまうのが残念です。

谷を下って立ち寄った甲斐がありました。

再び表参道に戻ります。

弘法の井戸。ホースで水が引かれています。

立派な外観の清滝避難小屋。

小屋の中もきれいです。

小屋の裏手に清滝の断崖がありましたが、水は流れていませんでした。

良く踏みとどまったな~。

清滝小屋から稜線まで、一気に登っていきます。

下山してくる皆さんと道を譲りあいながら、、、

横岩を通過して、、、

両神神社の奥宮のベンチで一本入れます。

奥宮の先には、御岳神社が並んでいます。

山奥に似合わない、立派な彫り物ですね。

奥宮から山頂までは、なだらかな稜線となります。

白井差から登ってきた団体ハイカーさんの列に入り込んでしまいました。

道を譲っていただいて、急いで鎖場を駆け上がります。

団体さんより、一足早く山頂に到着しました。

山頂は噂通りの狭さで、平らな地面が殆どありません。

三角点もこの通り・・・。

なぜか山頂で、ウクレレを弾いて歌う彼女・・・。

赤岩尾根の眺め。この景色が見たかったのです。

白泰山も歩いてみたいですね~。

こちらは秩父盆地方面。武甲山もよく見えます。

三合落に続く尾根は、昔の登山道だったそうです。

団体さんが登って来る前に退散します。

先ほど団体さんが登ってきた白井差ルート。入り口はトラロープで通行止めとなっています。

途中から七滝沢ルートに入ります。

この看板に納得・・・、のルートでした。

いきなり、滝の落ち口の近くを通ります。

少し下って、滝の全景を見ることができます。

写真では判り難いですが、結構な落差があります。

登山道のすぐ脇が絶壁です。

こんな鎖場もありますが、傾斜はきつくありません。

この険悪なルンゼの左岸に沿って下りて来ました。

足元の花にほっと一息。

七滝沢の左岸は、天理尾根ですね。

赤滝の脇のベンチで一休み。

赤滝はすぐ下です。

なるほど、赤い岩床ですね。

滝つぼには下りることはできませんが、、、

スリル満点の、滝の落ち口に立つことができます。

やっぱり、緑が落ち着きますね~。

素晴らしいボルダリングに思わず拍手!

再び表参道に合流。約5時間で戻ってきました。

無事戻ってきました~。

バスの時間まで大分あるので、両神山荘にお邪魔しました。

缶ビール一本400円、このおつまみがセットですから、全然高くありません!

思いがけず、お風呂も使わせていただきました。入浴料500円。但し、宿泊のお客さん優先です。

思わず落ち着いてしまいます・・・。

おばあちゃんお手製のこんにゃくを頂きました。旨し!

バスの時間まで、あっという間でした。

帰りは、薬師の湯で西武秩父行きのバスに乗り継いでみました。

この乗継券で、次のバスが100円引き(300円)になります。

バスターミナルから、猪狩山(右)と熊倉山がよく見えます。

最後は、レッドアロー号のハイボールで、しっかり締めました~。

【おまけ】 ここから先は、両神山の3対のオオカミ像の写真です。山とは余り関係ありませんが、時間と興味がある方はご笑覧下さい。

先ずは、両神神社里宮の阿形です。

比較的オーソドックスな姿です。

後ろ姿。アバラは余り目立ちません。

明治三拾五年と刻まれていました。

こちらは吽形。ウルトラマンの様な大きな目が個性的です。

後姿にアバラがうっすら見えます。

阿吽でしっかり睨みを効かせていますね。

アップで、阿、

吽、

拝殿に、護符が飾られていました。

日本武尊が伊邪那岐命、伊邪那美命の二神を祭ったのが両神の名前の由来と言われています。

大口真神の護符。四足除とは、如何にもオオカミらしいですね。

こちらは剣ヶ峰手前の奥宮の阿形。〆縄が掛かっています。

全身に膏薬を貼っている様な、、、

注目は尻尾の長さ! 前肢に届いてます。

正面から。口元がリアルです。

こちらは慶応二年九月吉日と読めます。

澄まし顔の吽形。

こちらの尻尾は、更に独創的です!!

お互いが向き合う形ですね。

3対目は、奥宮の直ぐ先にある御岳神社に据わっていました。

阿形。

何処となく愛嬌がありますね。

こちらの尻尾も手が込んでいます。

吽形も愛嬌たっぷり。

この一対は首をまげて正面を向いていますね。

最後にもう一枚、ハイ、チ~

ズ、

すべての写真を見る

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ
修理用具 健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け ロールペーパー
行動食 テーピングテープ

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

  • ガバオさん、こんにちは。

    なるほど下山からバスを待っている間に、両神山荘でビールにお風呂ですか〜。自分は薬師の湯にどうやって立ち寄るかばかり考えていて、その手は全く考えつかなかったです。鉄パイプの手すりも数年前に自分が登った時にはなかったような気がしますし、山道も少しづつ変わっていくのですね。

    それにしても「オオカミの護符」を読んでから両神山に登っていれば、ガバオさんのように、とまではいかなくとも、もう少し味わい深い登山ができたのだなと感じました。

  • ガバオさん、こんにちは。

    里宮の狛犬ですが・・・「眉毛」があるのですね!
    実は以前両神山に訪れたときには、里宮の狛犬を見逃すという痛恨のミスをしていたのですが・・・まさかの眉毛狛だったとは!
    とても参考になりました。

    ぐでーっとした山荘のわんこも懐かしく、また訪れたくなりました。
    (なんと後ろ向きに散歩しているところを目撃し、衝撃を受けました。写真に撮っておけばよかったと後悔しています・・・)

  • すてぱんさん、こんにちは~、 早速のコメント、ありがとうございます。

    やはり両神山は遠いですね。
    バスの時間を考えると、トレランでもしない限り、薬師の湯に入るのは無理でしたので、5回連続のドボーン無しを覚悟していたのですが、まさか両神山荘でお風呂にありつけるとは思っていませんでしたので、大ラッキーです!。 おじいさん曰く、沢の水を沸かしているので、消毒が必要な公衆温泉よりも上等だ~、というのが頷ける良いお風呂でした。
    今回の最大の目的はもちろんオオカミ像でしたが、それもかすむ程にいい思い出となりました~。

    因みに、表参道の鉄パイプの手すり等、最近少しずつ整備されているようです。

  • mura3さん、こんにちは~。

    里宮のオオカミ像(呼び方にはこだわらせていただきます(笑))は、確かに立派な眉毛を蓄えていますね!。

    それにしても、mura3さんが出かけた先で狛犬(オオカミ像)を見逃すとは驚きです。(笑)
    里宮はぱっと見では分からない場所にありましたので、実は私も危うく見過ごすところでした。(汗)

    わんこも元気でしたので、是非もう一度お出かけください~。

  • ガバオさん、こんばんは♪

     いや~、きましたね~(笑)。バスの左前方位置の確保からはじまり、オオカミ像、ドーボンと〆の湯上りセットまで、誠に僭越ですが、「これぞ、師匠!」というレコですね。恐れ入りました!

     ところで、三対のオオカミ像、なかなかのものとお見受けいたしました。私も一昨年登った際に、御岳神社のオオカミ像当は見てはいるはずなのですが・・、ほとんどスルーしてしまっていたようで、記憶の片隅にもありません。やはり、ガバオ門下生としてはオオカミ像を確認しにいかねばなりませんね。

     ところで、三角点の上のものが気になって仕方がありません(笑)。蓋はあいているのでしょうか?

       ぼっけもん拝

  • ぼっけもんさん、こんにちは。

    いやはや、バスの定位置確保から、既にテンションがあがっているのがバレてしまったようで・・・。(汗) 満を持しての両神山でしたので、何もかもが楽しくて、ひとりで盛り上がっておりました!。

    一昨年11月のぼっけもんさんのレコも、何度かチェックして、しっかり参考にさせて頂きました。

    この時期は山頂の北側は緑が茂って、360°の展望というわけには行かなかったので、冬枯れの時期もまたいいですね。
    今回は、バス待ち時間を両神山荘で過ごしましたが、バス停で見知らぬ方との泡盛も中々の思い出ですよね。(笑)

    因みに、二等三角点の上のビールは別の単独行の方の所有物でして、狭い山頂では三角点もテーブル代わり、、、というオチでした。

登った山

両神山

両神山

1,723m

よく似たコース

両神山 埼玉県

両神山への最短コース・白井差新道往復 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
5時間10分
難易度
★★
コース定数
21
両神山 埼玉県

白井差新道から両神山に登り第二ルートを下る 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
6時間15分
難易度
コース定数
25
両神山 埼玉県

埼玉の名山・両神山 表参道往復 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
6時間40分
難易度
コース定数
31
登山計画を立てる