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異常気象?ことしの水芭蕉は終わっていました

燧ヶ岳( 関東)

パーティ: 2人 (ワカドシヨリ さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

初日:雨のち曇時々雨、2日目:晴天、3日目:曇り

利用した登山口

鳩待峠  

登山口へのアクセス

バス
その他: 尾瀬戸倉温泉までマイカー
大清水、一ノ瀬までバス

この登山記録の行程

【1日目】
三平橋(09:15)・・・三平峠(尾瀬峠)・・・三平下(10:40)[休憩 40分]・・・尾瀬沼東岸(11:50)

【2日目】
尾瀬沼東岸(05:25)・・・浅湖湿原(05:40)・・・ナデッ窪道分岐(08:15)[休憩 10分]・・・俎嵓(09:00)[休憩 10分]・・・柴安嵓(09:30)[休憩 55分]・・・燧ヶ岳分岐(13:20)・・・見晴(下田代十字路)(13:35)

【3日目】
見晴(下田代十字路)(06:15)・・・竜宮十字路・・・牛首分岐(尾瀬ヶ原三又)・・・牛首・・・山ノ鼻(08:20)[休憩 30分]・・・鳩待峠(10:00)

コース

総距離
約22.2km
累積標高差
上り約1,413m
下り約1,240m
コースタイム
標準10時間10
自己12時間5
倍率1.19

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

尾瀬ヶ原
初の関東の山として燧ケ岳にいってきました。
尾瀬ヶ原を挟んで至仏山と対峙する百名山としては、あまりにも有名です。
今回、もちろん燧ケ岳登頂も目的ですが、それ以上に楽しみにしていたのが尾瀬の水芭蕉です。そうです「夏が来~れば思い出す~♪」で有名なあれです。
尾瀬の水芭蕉の見ごろは5月から6月にかけて。
6月中旬は最後の見ごろとなるわけですが、今年はすでに終了!葉桜ならぬ葉水芭蕉になっていました。(ちなみに白く花のように見える部分は、本当は花ではないとのこと)毎年、尾瀬を訪れているご夫婦によれば「今年は異常。いつもこの時期は、まだ楽しめる。おまけに、例年ならまだ咲いてない花が満開の盛りを過ぎている」と。なんて運が無いんだと少し凹みましたが、それでも場所によって残った数株をカメラに収めることができました。
朝モヤに煙る尾瀬は幻想的で、早起きしてみる価値は十分にあります。6時半くらいまでは見ることができると思います。ただし、早朝から9時頃にかけては、ツキノワグマも活性化する時間帯で、木道などに出没することがありますので、クマよけの鈴の携行をお忘れなく。

尾瀬沼
初日に宿泊したのは尾瀬沼ヒュッテのキャンプサイトです。
ちょうどヒュッテの裏手に作られており、木道から出島のようにウッドデッキが作られています。ソロテントなら2張りは十分に設営可能な広さとなっています。
水場はサイトから少々離れた第2公衆トイレ前の水場(1栓のみ)を使用します。尾瀬沼ヒュッテの周りにはビジターセンターや長蔵小屋、無料休憩所、売店があり喫茶や軽食の提供も受けられます。登山道の最新情報などは、ビジターセンターで入手することができます。携帯については、ドコモはほとんど入りませんが、ビジターセンターにある公衆衛星電話が使用可能です(1分200円)。尾瀬沼ヒュッテでは入浴が可能(500円)となっています。ただし、宿泊者優先でキャンプ場利用者は夕方の1時間程度(おそらく宿泊者の夕食時間帯?)となっています。シャンプーや石鹸は使えません。(当たり前ですが)

燧ケ岳
今回の登山ルートは尾瀬沼ヒュッテを出発し、長英新道を登りミノブチ岳、俎(まないた)グラ、柴安グラ(山頂)から見晴新道を下るルートに設定しました。前日にビジターセンターで登山道の状況を尋ねると、長英新道には雪が部分的に残っているもののノーアイゼンで問題なしとのこと。見晴新道については、最近巡視ができおらず情報が無いとのことでした。その後、売店で尋ねたところ見晴新道は5合目付近より上が、かなりぬかるんでいて、転倒しやすいので注意して下るよう助言を頂きました。
翌朝、予定より若干早く尾瀬沼を出発です。出発してすぐの分岐を長英新道方面へ進みます。樹林帯に入ってしばらくは勾配の緩い木道交じりの道が続きます。途中、いくつか尾瀬沼を見下ろせるビューポイントがありますが、ミノブチ岳からの展望が最も美しいでしょう。ミノブチ岳までくると、俎グラまではすぐです。途中、雪渓をトラバースする箇所がありますが、踏み抜きのみ注意すれば問題ありません。俎グラは御池新道との合流点になります。たぶん、御池新道の方が燧ケ岳登山としてはメジャーなルートなのでしょう。続々と登山者が上がってきます。この日は晴天ということもあり賑わっています。俎グラからは一旦下り、登り返して柴安グラ(燧ケ岳山頂)です。時間は20分ほど。柴安グラには平場があり、昼食などにも十分な広さ。また、さえぎる物なく尾瀬ヶ原から至仏山を見渡すことが可能です。燧ケ岳の麓、ちょうど樹林帯と湿原とが切り替わる部分に見晴十字路の山小屋の屋根が見えます。
下山は御池新道や長英新道を使う人が多のか、手前の俎グラにザックをデポし、ピストンしている人も見受けられました。
昼食の後、われわれは晴見新道から今夜の宿泊地である晴見キャンプ場を目指します。歩き始めの森林限界より上の部分は、浮石が多い急こう配のガレ場が続きますので、落石には十分に注意しましょう。次第に樹林帯の中に入りますが、ここから先は情報通りドロドロ、ヌルヌル、グチョグチョの粘土質の道になります。長英新道ほど手が入っていないようで、非常に歩きにくい道となっています。段差も大きく靴の裏に粘土が付着するため、2回ほど滑って転倒してしまいました。そんな泣きたくなるような道が5合目付近まで続きます。5合目まで下りてくる間にすれ違った登山者はゼロ。4合目付近でようやく1組の登山者とすれ違い。この先の過酷な状況を報告すると「マジっすかぁー!」
それでも麓に近づくにつれて、うっそうとした樹林帯から適度に日が差し込む森となり、道も整備されてきます。そして森を抜けると見晴十字路に到着です。
ちなみに、もうひとつの登山道であるナデッ窪登山道は管理者がおらず、かなり荒れているらしく、残雪期の通行を避けるよう注意喚起していました。

見晴十字路
見晴十字路には数軒の小屋と無料休憩所、キャンプ場があります。キャンプ場の受け付けは燧小屋で、ここも尾瀬沼ヒュッテと同様に入浴が可能です。キャンプ場は平らな砂地でペグ打ちが可能です。ただ標高的には、それほど高い場所ではないので虫が多いのが気になります。特に草むら付近にはダニもいますので、あまり近寄らず、なるべく素肌は隠しましょう。水場はビジターセンターの無料休憩所にありますし、公衆トイレも非常に清潔な水洗となっています。第二長蔵小屋には若干のお土産などを販売。檜枝岐小屋では朝から軽食の営業をしていました。テントの撤収で朝食を作る時間のない人は助かるでしょう。ドコモの携帯は場所によってつながります。ドコモ以外のキャリアはつながらない様子でした。

山ノ鼻~鳩待峠
山ノ鼻十字路にも数件の山小屋が集まっています。尾瀬を訪れる観光客の多くが鳩待峠から入ってくることから、ここが尾瀬観光の玄関口のようになっています。そのせいか他の地区の小屋と比べて建物などもペンション風のシャレた造りのような気がします。この山ノ鼻十字路からは至仏山にアクセスできますが、残雪期のこの時期は入山禁止となっています。夏道が完全には露出しておらず、雪渓部分を歩くことで植生にダメージを与えてしまうことを防ぐのが理由とか。
山ノ鼻から鳩待峠までは整備された観光用の木道がダラダラと続き、多くの一般観光客とすれ違います。

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登った山

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