行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
殿場口新五合目(03:00)・・・大石茶屋(03:10)・・・新五合五勺(04:00)・・・標高2000m(04:25)・・・新六合目2590m(06:05~06:20)・・・六合目2830m(07:01)・・・標高3000m(07:33)・・・七合目3030m(07:40)・・・七合四勺わらじ館前3050m(08:00~08:18)・・・七合五勺砂走館前3110m(08:22)・・・七合九勺赤岩八号館前3300m(09:00~09:15)・・・八合目3400m(09:37)・・・頂上お鉢着、頂上富士館休憩(10:54~11:30)・・・剣ヶ峰下着、写真待ち(11:47~12:00)・・・浅間神社周辺休憩(12:10~12:50)・・・下山開始(12:55)・・・八合目3400m(13:29)・・・七合九勺赤岩八号館前3300m(13:40)・・・七合五勺砂走館3110m(14:03~14:35)・・・七合目3030m(14:43)・・・大砂走り開始(14:46)・・・旧二号八勺ブルドーザー交差(15:22~15:28)・・・新五号五勺次郎坊(15:35)・・・大石茶屋(15:58)・・・登山口(16:05)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
・富士初登山。
・とにかく人混みは避けたい、安全のため山開き期間中としたい、車で登山口まで行きたい、これを満たすのは唯一「御殿場ルート」のみ。標高差、距離ともに大きく、初級者としては不安があるも敢えて日帰りで初挑戦。朝3時、まだ暗闇の中をヘッドライトで照らしながらスタート。
・ルートの情報は数多くのサイトでたくさん記載あるので感想をいくつか記載します。
・道標と思しき所々の木柱、「御殿場ルート」の記載のみで場所を示す情報が一切なし。長距離ルートだからこそ確認するが、情報の無さに毎回期待外れ、がっかり感大(特に深夜スタートだったので)。
・次郎坊過ぎの下山道と登山道の合流ポイントは極めてわかりづらい。登山ルートは若干右側の脇道にそれなければならないが気付かずに直進、やけに足場がフカフカで登りづらいと思ったら、薄明かりが差し始めたころ、右の方の登山ルートの方が大声で教えてくれた。前後にいた数人も一緒にルートを修正。下山時にも何人も下山ルートを上がってくる人がいて聞いてみたらどうやらみなさん間違った模様。これはぜひとも修正頂きたい(誰に言えばいいんでしょう)。
・これまでの山と違って、まさに精神修行という言葉がぴったり。何も景色が変わらない。先の方に目標物らしきものも見えるが一向に近づかない。自分がどれだけ近づいたのかもわからない。覚悟を決めてただひたすらにつづら折りの道を登り続ける。
・一時間置きの休憩時間が、5分、10分、15分と徐々に長くなる。
・わらじ館前で休憩取らせて頂いたが、他の登山客が頼んでたすいかが滅茶苦茶うまそう。
・赤岩八合館前の休憩、見晴らし最高。ビール飲んどきゃよかったか。出発してすぐ、「ここから奥宮境内」の標識。ほぼ初めての階段が現れる。ずっと砂斜面だったのでとてもうれしかったが、つづら折り1.5往復であえなく終了し再びたすら砂斜面に。この辺から大きめの岩も転がり始める。
・八合目から登山クライマックスだが、見上げると角度が尋常じゃない。体力的にも気圧的にもとても厳しく、つづら折り片道一本でさえ一気に登れない。何度も座って休憩してしまった。とにかく、とにかくつらい。登り切れるのだろうかと不安がよぎる。つづら折り何回のぼるのだろう、とりあえず片道20回まで数えてみよう、そうすればその時点で辿り着けなくてもそこまでは間違いなく進んでいることを実感できる、とか思いながらなんとか登り切る。おそらく8合目から頂上までの区間、実力不足でコースタイムを超えたのはこれまでの登山含めても初めて。
・頂上お鉢到着、頂上は快晴でこれまでにないお鉢の圧倒的な存在感。すごすぎる。残念ながら下界は雲で見えないがそれでも箱根山、伊豆、相模湾等は望めた。飛行機に乗っているイメージ。
・体力的にもお鉢巡りは毛頭やるつもり無かったが、剣ヶ峰3776mは行かねば必ず後悔すると思い最後の気力を振り絞っててっぺんに向かう。おそらくここの傾斜が最もきつい。最高地点は写真撮影の順番待ちが多く、とても休めるようなところではない。休憩はお鉢にある浅間大社神宮周辺がいい。
・頂上山小屋の中で紙コップ一杯500円のコーヒーを頂く。「特製コーヒー」とのことだがどう味わってもインスタントコーヒー。麓なら店員呼びつけるレベルだが、この環境だから許されるし、温かい飲み物はありがたい。
・下山しきれるか不安があったが一時間も休めば意外と足は前に出た。「山小屋で食べるカレーはおいしい」を検証するため砂走館で休憩しカレーを頂く。驚くことにおかわり自由。毎回ラッキョウと福神漬けもついてくる。少し風が強いので室内で頂いたがやはりおいしかった。宿としてもきれいだし、今度来るときは(御殿場ルートは絶対、二度と来ないが、まかり間違ってくることがあれば)ぜひ宿泊宿として利用したい。店員さんも丁寧、気さくです。
・7合目を過ぎると大砂走。このために用意したスパッツを装着し直線下山開始。開放感がすばらしいとの情報を期待していたのに・・・スタート直後からガス、ガス、ガス。何も見えない砂道をただひたすらに1時間半下り続けるのも厳しい。下山も精神修行か。なにせロープの目印はあるが、あと~km等の情報は相変わらずない。
・ようやく下り切った後、平らな地面、アスファルトのありがたさを実感。駐車場のアスファルトに座り込み、しばらく動けず。
<全体を通じて>
・次郎坊の登山道と下山道交差点はわかるように表示すべきです。他にも距離等、表示物充実させてもらえると登山者としてはありがたいですが、次郎坊の標識は絶対必要です。
・荷物を重くしすぎたのが疲労増大の一因と反省。念を入れて防寒用の衣類を多く持ちすぎました。飲み物1.5Lも重かったが、途中山小屋でいくらでも入手できるので、高額でもこちらにゆだねた方がいいかもしれません。
・御殿場ルートは予習通り登山者少なく気持ちいいですが、トレーニングで使用している人が多く、たいていのみなさんはマナーあるのですが、中には一部狭い道で後ろからザクザク音を立てて煽る方も結構います。譲っても一言もない方もおられます。一般登山客のことも考えお互いに気持ちよく登山できるようにしてほしいものです。
・御殿場ルートは八合目~お鉢が最も苦しい。自分のカウントでは、八合目~お鉢までのつづら折りは片道×31回だったはず。苦しい時に、どれだけ進んだのか、どれだけ残っているのかをイメージできるだけで精神的な辛さもだいぶ違うと思います。ご参考までに。
・妙なこだわりで杖、ストックは使わない派ですが、あったら相当楽だっただろうなと思います。腕を振るのがきつい。腕組みして登るおじさんたちにこれまで会ってきましたが、これを軽減する役目があったのか?
・「富士山に登った」という経験値ができ、今後の登山の参考になるだろうとは思いますが、今後富士山に登ることはまずないでしょう。スケールの壮大さは他のどの山にも換えがたい貴重なものでしたが、今回は苦しさが少し上回ってしまったようで、私のようなにわか登山好きには正直なところ一度登れば十分かと。高山病の症状こそありませんでしたが、自身の体力不足が問題です(計画も厳しめだったかな)。でも間違いなく最も印象に残った登山となりました。ありがとう富士山。今後は下界から眺めます。
フォトギャラリー:43枚
装備・携行品
ダウン・化繊綿ウェア | レインウェア | 登山靴 | バックパック | スパッツ・ゲイター | ヘッドランプ |
タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 地図 | コンパス |
ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | 医療品 | ロールペーパー |
行動食 |
みんなのコメント