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神話の那恵山 神坂峠コースをゆく

那恵山( 中央アルプス)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

霧のち晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 大谷霧ヶ原林道(峰越林道)の県境にある神坂峠の駐車スペース。目印がなかったので緯度経度を参考にカーナビに目的地をセット(35.472357 137.63238)。神坂峠まではかなり長い林道を走る。舗装されているが、車幅は一台分。駐車場は峠の脇に10台程度の空き地がある。トイレはない。

この登山記録の行程

神坂峠(05:32)・・・鳥越峠(06:02)・・・大判山(06:33)・・・分岐(07:56)・・・恵那山(08:18)[休憩 20分]・・・分岐(恵那山頂小屋)(08:58)・・・恵那神社奥宮・・・分岐(恵那山頂小屋)・・・恵那山・・・分岐・・・大判山・・・鳥越峠・・・神坂峠

コース

総距離
約13.0km
累積標高差
上り約1,348m
下り約1,348m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

(「黒戸尾根から勢いあまって日向山 天空のビーチへダイブする」から続く)
https://www.yamakei-online.com/cl_record/my_detail.php?id=137151

日向山から下山しながら、次はどこの山へ向かおうかと考える。ぼんやりとは八ヶ岳方面をイメージしていたが、明日は休みの最終日。なるべく早く帰って山道具の手入れをした方がいいと、帰路の途中で登れる恵那山を思いついた。恵那山は眺望がない山として今まで敬遠してきたが、先日、インターネットから、天照大神の胞衣伝説が残っているなど、神話の山であることを改めて知り、俄然興味が湧いて来たところだった。
下山後、お店のおばちゃんに貰った日帰り温泉「尾白の湯」のチケットを手に温泉に向かうが、超絶人気のためか入口で制限されていて駐車場にすら入れなかったでの、動線上でどこかよい温泉はないかと検索し、北杜市小淵沢町の「延命の湯」へ向かう。大人820円。道の駅に隣接された温泉で、無料の休憩所が整っていて、繰り返し温泉に入れる今回のような山旅には有難い温泉だ。今日も暑かったので、汗だくになった身体を洗いさっぱりする。そのまま休憩所で仮眠をしたかったが、お腹が空いていたので食事へと向かう。同じく動線上から富士見町のラーメン屋「テンホウ 富士見桜ヶ丘店」へと移動。名物メニューらしい肉揚げラーメンなるものを食べる。まずくはなかったが、今日ばっかりはエネルギー補給にガッシリととんこつラーメンを食べればよかった。
食事の後、隣のスーパーで、恵那山のための飲み水や食料を買い込む。
急ぎの旅ではなかったので、下道を使って入笠山の脇を抜けて伊那へと向かう。駒ヶ根や伊那は土地勘のある場所だ。22時頃、伊那でコインランドリーを発見。二日間の登山で汗まみれになった服とズボンをドラムに放り込む。洗剤付きで500円。約1時間、深夜のランドリーで洗濯が終わるのを待つ。せめてクーラーと漫画本でもあれば快適だったのに。。。蒸し暑くて仮眠もできなかった。
途中、仮眠を取りながら5時過ぎに神坂峠に到着。峠までの林道がとんでもなく長かった。
神坂峠からのコースは、神話にまつわるコースで、いくつかある恵那山の登山コースでも最もポピラーと言われている。駐車場は峠の脇に10台程度の空き地がある。着いた時には団体さんがいて、既に5、6台の車が停まっていた。
車を降りると、太陽が昇ったばかりというのにものすごい数のブヨが寄ってくる。目も口も開けていられない。ブヨがいるだけでテンションだだ下がり。躊躇している間に、他の登山者は全員出発してしまったので、慌てて自分も準備をする。今日は、30Lザックで身軽に登ろう。標高差624m。往復12.2km。標準コースタイムは7時間30分だが、今日の目標は5時間にセット。テント装備から解放されて身軽になったので、今日はギアを上げて歩きたい気分だった。
峠の道を渡り斜面へと取り付く。既にそこそこの標高があるので、歩きやすい。このまま緩やかに登っていくのかと思っていたら、途中から道を間違えたかと心配になるくらい降っていく。行は良いが、帰りにこれを登るのかとゲンナリする。アップダウンを繰り返しながら、鳥越峠に到着。適度に水を補給しながら先を進む。鳥越峠から大判山までは水平移動が多く、道も歩きやすい。もう完全に太陽が昇っているはずなのに、スタート時点から濃い濃霧で何もみえない。レインウエアを着るほどではないが、果たして今日は眺望が拝めるのだろうか。
大判山を過ぎると、徐々に道が険しくなり急登が増えてくる。大判山までに殆どの登山者を追い越していたが、ようやくここで一番先行していたトレイルランナーを捉える。捉えると言っても別に競っていたわけではないが。。。あくまで登山スタイルを保持し走ったりしない分、緩やかなところでは決して追いつけないが、急登であればあるほど、山屋としての歩きが試される。山は、脚力にあらず。リズムとバランス、そして笑顔で登るもの。なんて。
昨日までの日本三大急登に比べたら、たかが知れていると思ったら大間違い。本当に神坂峠コースはポピュラーなのか?と思うくらい恵那山は強敵だった。
特に、最後の前宮コースとの分岐点までの斜面が息をつかせぬ急登で、さすがに失速しそうになった。この頃にはようやくガスが晴れてきて、時折、強い日差しが差し込むようになってきた。
分岐点を過ぎるとほぼ水平移動となる。程なくして、恵那山の避難小屋に到着。ここにはトイレもあって、唯一のビューポイントがあるが、先ずは山頂の一等三角点に挨拶してくる。それ程離れていないと思っていたが、それなりに歩いた気がする。
写真では見たことがあったが、確かに眺望の無い、空き地のようなところに三角点があった。
とりあえず三角点にタッチ。登り2時間45分。良く頑張った。(^-^)
避難小屋に戻って小休止。小屋の裏側に大きな岩があって、そこをよじ登ると恵那山で一番の眺望がある場所となる。果たして、今日はどうかと登ってみると、雲海の向こうに薄っすらと頭をのぞかせていた山が見えたが、ボンヤリしていてどこの山かはよく分からなかった。
山頂で昼食をとろうかとも思ったが、時間がまだ早かったので、そのまま下山することにする。
展望がないルートの下りは、ひたすら黙々と降るだけなので、本当に辛い。登りの時にはミスト状のガスが、ひんやりしていたが、下りは日差しが容赦なく照りつけてくる。鳥越峠に着いた頃には結構へたばっていた。やはり山頂でしっかり食事をすべきだったか。いわゆるシャリバテだ。ザックからジャムパンを取り出して、食べる。乾いた口にパンが引っかかるが、水で流し込み、完食する。これで神坂峠まで歩き通せる。
峠の手前で来た道を振り返る。尾根が連なって恵那山の山頂へと続いている。夏の強化合宿、我ながらよく歩いたものだ。
下山後、近くにちょうど良い温泉がなかったので、恵那市のの「恵那ラヂウム温泉館」に立ち寄る。すこぶる怪しげな入口にさらに輪をかけたように怪しい内装の温泉だったが、600円と安く、さっぱりすることができた。
例年にない酷暑の夏。強化合宿と銘打って山の旅に出かけたが、腰のリハビリも順調で歩きも復活したようだ。さて、来週は本番の剣岳、早月尾根を目指すぞと、心に決め家路につく。

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登った山

恵那山

恵那山

2,191m

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