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家族全員日本百名山完登!! 子連れ百名山〜099間ノ岳&100北岳(2泊3日)

間ノ岳(3190m)、北岳(3193m)( 南アルプス)

パーティ: 4人 (unchikutareo さん 、ほか3名)

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行程・コース

天候

1日目:晴のち曇 2日目:晴のち曇のち雨 3日目:雨のち曇

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 往路:軽井沢~佐久北IC~中部横断道~八千穂高原IC~国道&県道~長坂IC~中央道~韮崎IC~芦安第4P

復路:芦安第4P~源泉湯 燈屋(入浴&夕食)~一宮御坂IC~中央道~東京

この登山記録の行程

【1日目】
広河原(10:29)・・・白根御池小屋(13:28)

【2日目】
白根御池小屋(05:30)・・・大樺沢二俣(05:57)・・・八本歯のコル(07:55)・・・北岳山荘(09:25)[休憩 30分]・・・中白峰(10:39)・・・間ノ岳(11:31)・・・中白峰(12:20)・・・北岳山荘(12:43)[休憩 20分]・・・北岳(14:05)[休憩 15分]・・・北岳肩ノ小屋(14:38)[休憩 20分]・・・小太郎尾根分岐(15:17)・・・白根御池小屋(16:35)

【3日目】
白根御池小屋(07:50)・・・広河原(10:00)

コース

総距離
約17.6km
累積標高差
上り約2,541m
下り約2,536m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

息子小5、娘中1。
 我が家の家族全員百名山もいよいよ最後は北岳&間ノ岳で完登だっ~!。せっかくなので絶好の天気の時を!と天気予報とにらめっこ。最近は不安定の様子。もともと、お盆休み前半での達成を予定してたけど、予報を見て後半に変更したけど、むしろ前半の方がよかったかな。ダメなら思い切って秋に延長か?とも思ったけど、秋が好天の保証はない。どうしよう。悩む~。結局、予定していた白峰三山テント縦走は縮小で(笑)。得意の大風呂敷→縮小といういつものパターン!?それも我が家らしいフィニッシュかも。コンセプトは「水が豊富でトイレが綺麗なところでテント?」。女性陣には農鳥空中トイレは理解されませんでした。初日は御池小屋まで。予報の一番良い2日目に北岳山荘まで行き、アタックザックで間ノ岳&北岳登頂。3日目に戻る計画。
 
1日目
 初の中部横断道(未だ建設中)で南下。ゆっくり9時過ぎに芦安駐車場に到着すると混雑で坂下の第4駐車場の最後の1台だった。そして、当初の予報と異なり晴天で暑い。テン泊重装備でこの坂上がるのか、と思ってたら乗合タクシーがこっちまで下りてきてくれた(嬉)。始発の早い便はダメだけど、遅めの便だと融通してくれるらしい。今日は白根御池小屋までの予定なので、ゆっくりきたのが良かったのかな。乗合タクシーで広河原へ向かう途中、北岳は雲の中。同乗者の中で最重量のザックを背負ってヨロヨロとセンターへいく私。いよいよスタートだ。広河原に着いて、吊り橋渡って、広河原山荘で甲州ワインビーフ丼を頂く予定だったが、まだ時間が早かった。大樺沢への分岐から急登が続く。重くてバテる。そんな中、家族五人ででテント泊の家族と遭遇。肩の小屋まで行く予定とのこと。すごいな。白根御池小屋へ着く。疲れた~。足がすでにパンパン。明日への不安がよぎる。天気予報と小屋の方の話では午後崩れはじめ雨が降ってくるとのこと。今回は雨でもテントだ!と思ってたけど、結局、家族の意向で無理にテントせず素泊まり小屋泊決定(苦笑)。それにしても綺麗な小屋だ。早速、生ビールを頂き元気注入。自炊所で食べそびれた昼飯を作る。マ・マー早ゆで1分サラダスパゲティを茹でて、たらこパスタ。美味しい水が豊富な小屋は最高だ。宿泊者は調理したものを談話室で食べて良いとのことで助かる。昼食中、雨が降り出すが早く雨が上がって、「やっぱりテントだったか?」と後悔がよぎる。休憩後、気を取り直して夕食を作ろう!今夜は豪勢に「うな丼」だぞっ。ラム肉のソテーもあるぞ。炊飯も上出来。部屋は「北岳ナズナ」八人部屋。布団一人一枚使えます(笑)。壁部分の余った布団の端を枕にする変わったスタイルで就寝。

2日目
 問題の天気予報。天候の悪化が当初の予報より早くなっている。3日目は早朝から、かなり悪天候の予報。今日、稜線まで上がってテント張っても、翌日の帰りは相当厳しくなりそう。相談の上、テン泊装備は小屋に置いて、軽装備で間ノ岳&北岳を回って御池でテント泊と計画変更。起床後、雨は止んでいて綺麗な星空。流星(ペルセウス流星群?)も見えた。北岳もくっきり。朝から炊飯して、朝食はアマノフーズのフリーズドライ丼&味噌汁。やっぱり美味しくて子供も朝から珍しく食が進む。御池畔から大樺沢二俣へ。そこから絶景を見ながら大樺沢を登る。最高の天気だ!振り返れば、鳳凰三山に八ヶ岳。そして北岳バットレスが近づく!やっぱり間近で見ると凄い迫力。八本歯のコルでは我々が行く予定の天空の稜線が美しい。しかし北岳山荘トラバースへ入った頃より、みるみるガスが増えて雨まで降り出す(涙)。北岳山荘で「昼に雨雲が来るみたいですよ。カップ麺買えば食堂で休んでていいですよ。お茶飲んであったまって下さい。」とのお言葉に甘えて休憩。すると天候回復。悩んだ末、間ノ岳へ。当初は雨もなく、稜線は少し先は見通せる。雷鳥にも出会え、家族も上機嫌。中白根を過ぎてから、どんどんガスが濃くなり、「あの影が間ノ岳?」「違った~」というのを繰り返しつつ進む。風に加えて雨も強くなった頃、ようやく間ノ岳に到着。ふ~っ。無人のため、セルフタイマーで撮影。ちょうど、通りがかった方に、写真を撮っていただく。これで家族全員百名山99座目。いよいよリーチ!でも景色は皆無。間ノ岳の広い山頂を堪能する余裕もなし。塩見岳など登った山々も見たかったけど真っ白な景色。
 急いで北岳山荘に戻るも、風雨はさらに強くなる。北岳山荘も宿泊者で混雑。雨濡れをタオルで拭いて、北岳へ向かう。雨風の中、吊尾根分岐へ。行き交う登山者は皆、レイン完全装備。半袖は私だけ!と思っていたら、外人若者グループの中にTシャツ男性を1名発見。耐寒性能がお互い高いのね(笑)。最後の急登を登ると、山頂標識らしきものが!やった~!北岳山頂だ。ついに我が家の家族全員百名山完登達成だ!!!!山頂には若者数人のみで寂しい山頂。真っ白で何も見えねぇ~(笑)。強い風雨の中、義母が書いてくれた習字を出して記念撮影していただくが、すぐに半紙がベチョベチョに。一応、北岳最高点や三角点を巡り、念のため写真チェック。レンズの水滴がひどく、イマイチの写りっぽい(チェックしても悪天候でモニターも水滴だらけでよくわからんが)。入念にレンズを拭いて、シルクに書いた習字で再撮影していただく。ちゃんと撮れてますように!
 山頂で完登の余韻に浸りたいところだけど、じっとしていると凍死しそうなので、肩の小屋へ下る。風向きからして風が弱くなるかと思いきやそうでもない。肩の小屋でラーメン、うどん、おでんで温まる。小屋のお兄さんが、「今朝の朝焼けは最高でしたよ!また来て下さいね!」。はい、天気の良い時に来ま~す。この時点で15時。急いで御池小屋に戻ろう!高度が下がるにつれて、雨風も弱まり、草すべりを下って御池が見えてホッとする。御池は雨は降っておらず、テント受付して荷物回収後、子供は待ちに待った今日入荷したばかりの桃ソフト、私は生ビールでホッと一息。テントを張り始めると、無情の雨。むしろ、今日が小屋泊だったなぁと思いながら、家族で協力して意地のテント設営。雨はさらに激しくなる(泣)。
 夕食は炊飯してレトルトカレー。あとはフリーズドライ系。自炊室でお隣の方々と談笑。ウイスキーのお湯割が染みる。しかし、今日の天気は何だったんだ。まぁ、ひどい天気で景色皆無だったけど、我が家らしいフィナーレかも。生涯忘れそうにない山行だった。でも、今日の天気で、この行程は普通、子供には無謀だったな、と反省。でも元気について来てくれた子供の成長に感謝。夜半に雨が止む予報を信じて就寝するが、ずっとフライシートを叩く雨音。子供との星空観察は中止。

3日目
 やはり雨。強弱はあるが降り続く。朝食はソーセージに目玉焼きにパンの他フリーズドライ系。雨が小止みになったらテント撤収と思うが、なかなか弱くならない。今日は下りるだけなのでグズグズ停滞。意を決して、テント撤収。雨でテントが重くなってる~。下っていくと、悪天候なのに結構な登山客。韓国や台湾の方も多かった。今日は完全レインスタイルの私。雨で油断してたら、汗でレインウェアが張り付き、驚きの熱中症再発(軽傷)。途中、全く体が動かなくなり、レインをはだけさせ、フルオープンで回復。ちょっと遅れ気味に広河原に帰還。高齢ドライバーの乗合タクシーで芦安に戻る。こちらは晴れて暑い!

 帰りに息子お気に入りの「源泉湯 燈屋」で入浴&昼食。ご飯を食べながら、今回の修行登山(笑)や、これまでの山行を振り返る。家族それぞれが、良かった山、思い出の山小屋、もう一度行きたい山などを話す。思えば息子は幼稚園児、娘は小2から自覚なくスタートした百名山。子供の成長(親の経験値も)につれ、厳し目の登山もOKになっていき、行動計画も拡大していった。家族皆頑張ったけど、やっぱりママの調整力あっての計画だったな。結局、子供の登山準備をするのはママだし、私が無謀な計画立案しても、尊重しつつ適切に修正してくれてたな。本当にありがとね!!大きな事故もなく神にもご先祖にも感謝です。

 最後に。山行中やヤマケイなどで出会った方々にも応援して頂いて、本当に活力になりました!家族全員百名山、大変な部分もありましたが、最高の体験でした。日本の自然の素晴らしさ、そして、それを愛する素晴らしき人びとと出会えたこと。我が家のかけがえのない財産となりました!

コースグレーディング:広河原~草滑り~北岳(5B)
広河原~草滑り~間ノ岳(6C)
広河原~白根御池:急登あり、雨天時スリップ注意。
白根御池~大樺沢二股:とくになし
大樺沢二股~八本歯のコル:ガレ場での落石、ハシゴ場に注意。
八本歯のコル~北岳山荘トラバースルート:ハシゴ場に注意。ちょっと恐怖感あり?
北岳山荘~間ノ岳:南アルプスの稜線歩き
北岳山荘~北岳~北岳肩の小屋:雨天時はスリップ注意
北岳肩の小屋~草すべり~白根御池:急登あり、雨天時スリップ注意。
全般的に北アに比べると、分岐や脇道が多く、目印がわかりにくい印象。

広河原山荘:1泊2食¥8200、弁当¥1000、1100~軽食可、コインシャワーあり。水無料。テント¥500。トイレ水洗。http://www.minamialps-net.jp/YAMAGOYA/005_hirogawara.htm
白根御池小屋:綺麗!1泊2食¥8300、素泊まり¥5300、弁当¥1100、軽食(ソフトクリーム、鳥モツ煮もあり)。水無料。テント¥500。トイレ水洗。http://shiraneoike.com
北岳山荘:1泊2食¥8700、弁当¥1000、軽食(カップ麺)あり。水無料。テント¥800。宿泊者用は簡易水洗トイレ、外トイレはバイオ。http://www.minamialps-net.jp/YAMAGOYA/001_kitadake.htm
北岳肩の小屋:1泊2食¥8000、弁当¥1000、軽食あり(ラーメン、うどん、おでんなど)。水¥100/ℓ。テント¥500。http://katanokoya.com
源泉湯 燈屋:我々の定番。食事も可能!http://www.akariya.info

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ
修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け
ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール GPS機器
燃料 ライター カップ クッカー カトラリー

みんなのコメント

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  • おめでとうございます。やりましたね!
    天候は残念でしたが、皆様の頑張りは一生心に残ると思います。
    少々羨ましい・・・

  • ハンターさん、おはようございます。

    とうとう、やっとこさ達成できました!
    生憎の荒天でしたが、逆に思い出になるかなぁ?と考えています。
    今後どうするか?家族で相談中です。
    ハンターさんも、いつもコメント頂きありがとうございました!!

登った山

北岳

北岳

3,193m

間ノ岳

間ノ岳

3,190m

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