• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

のんびり越中駒ヶ岳 お馬と歩いた東西南北

越中駒ヶ岳、北駒ヶ岳、僧ヶ岳、前僧ヶ岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (鋸太郎 さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

晴れ(山行中の午前のみ、夕方以降曇)

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 遭難碑広場駐車場 前夜23:30入り

この登山記録の行程

宇奈月尾根第3登山口0320……0337避難小屋跡0337……0420(1431P)0420……0511烏帽子尾根合流地点0511……0521宇奈月尾根コース分岐(前僧ヶ岳のまき道)0521……0546前僧ヶ岳0546……0551仏ヶ平(前僧ヶ岳のまき道合流?)0551……0607僧ヶ岳0623……0702尾の沼コース(廃道)分岐0702……0707北駒ヶ岳0711……0739越中駒ヶ岳0758……0830北駒ヶ岳0830……0911僧ヶ岳0911……0926仏ヶ平0926……0930前僧ヶ岳0930……0948宇奈月尾根コース分岐(前僧ヶ岳のまき道)0948……0957烏帽子尾根合流地点0957……1028(1431P)1028……1055避難小屋跡1055……1104ハシゴ1104……1108宇奈月尾根第3登山口

コース

総距離
約14.9km
累積標高差
上り約1,511m
下り約1,510m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

黒部の越中駒ヶ岳に登ってきました。
今回も天気予報に左右されましたが、三連休ともなれば「お山自体は日帰りでも前後の移動に時間をかけた遠征が可能」ですので、先週の1400kmに次ぐ、950kmの大遠征となりました。
  
越中駒ヶ岳に一番近い登山口は烏帽子尾根登山口ですが、林道別又僧ヶ岳線が途中からまだ通行止。開通している宇奈月尾根第3登山口からの登山となりました。
少し手前ですが大差ないでしょう。
駐車場には23:30頃着。
満車を恐れて早めに行きましたが、誰もいませんでした。
空は僅かな間にもガスと快晴の繰り返しでした。
2台目の車がやってきた3:20頃に、何時もの様にヘッドライトを点けて出発。お月さまは直前に沈みましたので、冬の大三角を眺めながらの登山となりました。
因みに駐車場は遭難碑広場とのことですが、遭難碑自体はよく確認しませんでした。
何かお墓っぽいものがありましたが、それだったのかな。
  
登山口は階段ではなくハシゴから始まるというスパルタコースです。
ただこのコース、登れば登るほど楽になります。1431Pを越えた辺りから歩きやすくなり、前僧ヶ岳の辺りからは極上のハイキングになりました。
もっともこの日は直前までの雨もあり、しっかり水分を含んだ道は登るにはさして影響ありませんでしたが、降りはやっぱり苦労しました。
標識は程よくあります。道も整備されていて迷うことはありません。
(ですが自分は一箇所間違えました。写真で補足します)
クマやサルが割と生息していると聞いてはいましたが、特に気配も感じませんでした。
少しさみしい。
  
7:30頃に無事駒ヶ岳山頂を踏み、後立山連峰の名山を見渡します。
駒ヶ岳から先は地図上道がありませんでしたが、本当にありませんでした。
  
帰りは沢山の人とすれ違いながら12:00前には下山。
折角ですので宇奈月の日帰り温泉に浸かり、黒部峡谷のトロッコ電車に乗り鉄して、ますの寿しをおみやげに帰りました。
  
程よい厳しさと易しさがあり、気持ちよい尾根歩きができるこの山はこじつけでもなく、越後駒ヶ岳を思い出させました。
となればいずれ、福井の経ヶ岳にも挑みたいですね。
※古名が越前駒ヶ岳とのことですが、まあ話半分でも。
※※越生駒ヶ岳が怪しかったので……。
  
なお、今回の北駒ヶ岳で、お馬と東西南北の駒ヶ岳を登りきりました。
次のスタンプカードは何にしましょう。
  
----------------------------------------------
(補足)
今回の山行ではルートミスもしましたが、一番怖かったのは車のガス欠です。
大都市近辺の高速道路では「SAは約50km置きに配置され、必ずガソリンスタンドがある」状況ですが、地方や新設では勝手が違う様です(北海道は有名ですが)。
自分もその感覚でいましたが、結果的に往路で新井ICで降りて、上越市内をガソリンを求めて雨中彷徨いました。
  
関越⇒上信越⇒北陸道と進みましたが、上記ルールに当てはまるのは横川SAまででした。
東部湯の丸SA(ガススタンドあるけどそもそもIC、進めるかい!)
松代PA(PAなのにスタンドあり。見逃す)
妙高SA(事実上ただのPA)
名立谷浜SA(そもそもIC。東部湯の丸と同じ)
黒部市内(深夜はおろか、翌日曜もスタンドは軒並み休業)
  
下調べ不足と言われればそれまでですが、高速上にももっと大きく案内を出して欲しいです。
帰りはもう、半分減る度に給油して帰りました。

続きを読む

フォトギャラリー:90枚

駐車場近くから見た宇奈月温泉街と黒部の町の夜景です。

今夜のお月さまは、山行より林道を心配した様です。
午前3時過ぎには沈みましたが、明るかったです。

遭難碑広場の駐車場には23:30に到着。路肩修復の重機が数台お休み中でした。

3時20分にはヘッデンを点けて出発しました。
一応、ここから林道を少し進んだところにある宇奈月尾根第3登山口までは歩いていいよと発表されていましたので、後ろめたさはありません。

その林道、別又僧ヶ岳線というのが正式名称とのことですが、基本的にはしっかり舗装された良い道でした。

程なくして登山口。

ところがいきなりハシゴ。
いやコレ人生で初めてかも。

ハシゴのあとも尾根目指してガンガン登ります。

あれ? 何か舗装箇所が。

避難小屋跡でした。

これが噂のモリブデン鉱山跡のものですね。

こんなのも!
お山に歴史ありですねー。

1431Pに着きました。
感覚的には、ここまで頑張ればあとはご褒美の世界でしたね。

とは言えいかに夜とは言え、痛恨のルートミスを一回。

帰りに撮影した同じ箇所です。
昼間に歩く分には全く間違わないでしょう。

下山方向から。右斜め上が正規の下山ルート、左奥は沢筋です。

沢筋を渡る箇所があるのですが、なぜかわざわざ折れて沢筋を登ってしまいました。

正規の沢筋を渡った先がよく照らせなかったのもあるのですが、戻るにはひと苦労でした。

尚方角的に、もし無理矢理詰めて登っていたら、こういう小さな池に当たっていたかも知れません。

そうこうしながらも空が白み始めました。
途中までは、冬の大三角が本当に綺麗でした。さすがにいっかくじゅう座までは見えませんでしたが、流れ星は3つ4つ見ました。

烏帽子尾根との合流点です。

僧ヶ岳山頂までは、まだ標高で300mくらいありますね。

1600mの標識。
この分岐は多分前僧ヶ岳をまくコースだと思うのですが、そちらは廃道かも知れません。
バカと煙の類の自分は、そちらを微塵も考えませんでしたが。

ナンテンが沢山実をつけていました。

黒部川と日本海です。

前僧ヶ岳に着きました。
前衛峰かい!などとは思いませんでした。

それくらい、この辺りでは素晴らしい道になっていたからです。

こちらでも秋はリンドウですね。

合流点標識。
先のまき道との合流でしょうね。

仏ヶ平。前僧ヶ岳を振り返ります。

後立山連峰からお日さまが昇りました。

宇奈月湖です。
右岸にお城の様な新柳河原発電所が写っていますね。

コレです。

仏ヶ平と前僧ヶ岳をもう一度。
どうしても逆光になってしまうので、振り返っての写真が多くなってしまいました。

6時頃に僧ヶ岳に着きました。

愛用の蛭ヶ岳バンダナを少し乾かさせて頂きました。

二等三角点「尾ノ沼」です。

さあ次は駒ヶ岳を目指します。

その向こうにそびえる毛勝山。
これは登りごたえがありそうなお山ですね。

ですが僧ヶ岳から駒ヶ岳へのルートも油断はできません。

ヤセ尾根を丁寧に歩いて行きます。

両側は切れ落ちています。

左から歩いて来た僧ヶ岳、前僧ヶ岳、宇奈月尾根です。

尾の沼コース分岐とありますが、道を見つけることはできませんでした。廃道とのことです。

登り始めのキツさが嘘の様な、素晴らしい道が続きます。
いや、あれがあってのご褒美でしょうか。

さあついに、お馬、北駒ヶ岳に立つ!

ですが足は止めません。
北駒を超えて本丸を目指します。
立岩です。

最後の関門、奇岩です。
望外のよじ登りがありました。

滅茶苦茶厳しい訳ではありませんが

雨後なので慎重に進みます。

ロープは使わない方が安全ですが

不安定な枯れ枝を掴むよりは頼った方が良いでしょう。

さああとは数mの小ピークを幾つか越えていくだけです。

北駒ヶ岳、僧ヶ岳、宇奈月尾根を振り返ります。

稜線では紅葉が始まっていました。

着いたー!

三等三角点「嘉嘉堂」です。

お馬、越中駒ヶ岳に立つ!

パノラマです。
まずは手前に毛勝山、左隣に盟主・劔岳。

反時計回りに、後立山連峰。
右から鹿島槍、五龍、唐松、白馬、雪倉の各「岳」が並びます。

朝日岳、犬ヶ岳となだらかに海に向かいます。

黒部川、黒部の町、宇奈月尾根です。

右に僧ヶ岳、奥に魚津の街と富山湾。
稜線は高清水山などでしょうか。

一周しました。顔を覗かせているのは大日岳でしょうか。

地図上では駒ヶ岳から先は道がないのですが

少し進んでみると

少し展望広場があって本当におしまいでした。
良い道の終わり方です。

先には稜線が続いていました。
ヒトの道はここまでです。
それじゃ今日は帰りましょう。

立岩まで戻りました。
少し日が昇ったので写りも良くなっています。

でも駒ヶ岳ブラザーズは逆光。

僧ヶ岳まで戻りました。
北駒ヶ岳を越えた辺りから、少しづつ他の登山者さん達とすれ違い始めました。

仏ヶ平と前僧ヶ岳。

行きも通ったはずなのですが、ひどいえぐれ方をした場所が一箇所。
台風でしょうか。

1431Pを過ぎるとガスってきました。

モリブデン鉱山遺構まで戻りました。

登山口のハシゴまで戻りました。
林道に降ります。

駐車場まで戻って無事山行終了です。
駒ヶ岳ネタで登った山でしたが、予想以上に素晴らしい山でした。
楽しかったあああ!

なお林道自体は大変走りやすいのですが、

何ヶ所かワイルドな渡渉が必要でした。
路肩にも注意です。

夜景で見た風景の昼間です。

林道分岐まで戻りました。

今日のお約束はスイカミックス!
思った以上においしかったです。

さてまだお昼過ぎですので、「温めどころ宇奈月」で汗を流して着替えて

乗り鉄ダマシイを炸裂させます。

黒部峡谷鉄道、行きはオープントロッコ、帰りは窓付きの箱型をお勧めします。
悪いことは言わない。

終点、欅平駅にある案内図ですが

駒ヶ岳も載っていました!

今回の山行でお馬も東西南北の駒ヶ岳制覇です。

ただ黒部に行くと、いつかは下の廊下を歩きたいですね。

そして宇奈月の無料の足湯に浸かって、真っ白な頭で惚けるんです。

すべての写真を見る

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ 着替え 地図 コンパス
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー
非常食 行動食 テーピングテープ 軽アイゼン トレッキングポール 燃料
ライター カップ
【その他】 予備ヘッドライト、モバイルバッテリー、2バンドラジオ、アマチュア無線機、風速計、シットハーネス、細引き、ATC、タイブロック、カラビナ、クイックドロー、スリング、ショートパーセル、ウエビング

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

僧ヶ岳

僧ヶ岳

1,855m

駒ヶ岳

駒ヶ岳

2,002m

よく似たコース

僧ヶ岳 富山県

信仰と雪形で知られる人気の山に登る

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
4時間10分
難易度
★★
コース定数
18
僧ヶ岳 富山県

成谷山から僧ヶ岳へ往復

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
7時間
難易度
★★★★
コース定数
29
僧ヶ岳 富山県

数ある駒ヶ岳の中で最後に登山者を迎えた山

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
7時間10分
難易度
★★★
コース定数
29
登山計画を立てる