行程・コース
天候
曇り
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
オグナほたかスキー場駐車場(05:30)・・・前武尊(08:00)[休憩 15分]・・・家ノ串(09:10)[休憩 5分]・・・中ノ岳分岐(09:45)・・・武尊山(沖武尊)(10:20)[休憩 30分]・・・中ノ岳分岐・・・家ノ串(11:50)[休憩 5分]・・・前武尊(12:45)[休憩 30分]・・・オグナほたかスキー場駐車場(14:45)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
溢れかえる人混みに押されて夏休みに東京国立博物館で開催された「縄文展」を見に行った。
平日にも関わらず建物に入るまでも待たされ、展示ケースの前でも順番待ち。
やっと気になる土偶の前で佇む。
一堂に集まったビーナス土偶、中空土偶、縄文の女神土偶、仮面の女神土偶、合掌土偶の国宝5点に遮光器土偶。
さらに火焔土器をはじめ各年代、地方の縄文土器。
縄文人が崇拝した女神達に造形美の素晴らしい土器群から縄文人の精神文化と高い技術が見て取れ、何度見ても飽きることが無い。
芸術家の岡本太郎じゃないけど遥か太古の遺物は心に訴えかけるものがあるかもね。
テレビもスマホも車も何もない1万年も続いた縄文時代。
協力し合い農耕に狩猟に今と違ったゆっくりとした時が流れていたんだろうな。
前日の山の天気予報を見て晴れていそうな山を探す。
上州武尊山。
冬に何度か訪れたオグナほたかスキー場。
一番上のリフトの降口から見た皇海山や日光白根山。
雪の無い時に眺めるのも良いかな。
と夜中の2時半に自宅を出発。
上武国道を渋川へ。
利根川沿いの国道17号を沼田に行き沼田街道を走る。
椎坂峠は現在トンネルが開通して尾瀬方面に行くのが楽になった。
昔は峠の上に赤い三角屋根のオルゴール館があったけど今はどうなったのだろう。
まだ建物あるのかな。
5時過ぎにスキー場の駐車場に到着。
レストハウスの脇にある登山口を確認しに行くと白い看板が。
何々、武尊スカイビューウルトラトレイル。
本日開催だって。
でも登山は出来るだろうと身支度を整え5時半出発。
登山口から30分ほどジグザグにブナの林を登って行く。
途中色々な種類のキノコが生えていたがあまり興味がないので通過。
スキー場に出てコンクリートの直登は地味に辛い。
朝陽が差し込んできたスキー場からは雲の間に赤城山、袈裟丸山、皇海山が一望。
するとワンボックスカーが走り過ぎ一番上のリフトで停車。
登山者が降りてきたのでどうやら麓の宿から送迎車があるみたい。
スキー場から外れると本格的な登山道。
すぐに川場野営駐車場との分岐になりこの先泥濘の中、段差ある木の根や鎖の岩場を攀じ登る。
8時、前武尊に到着。
山頂には屋根の下に日本武尊の像が安置。
いつの間にか雲に覆われ視界が狭くなる。
下りながら目の前に色づき始めた広葉樹に囲まれた剣ヶ峰の綺麗な姿が。
時折、雲の間から日光白根山や武尊牧場スキー場、尾瀬方面が望めた。
剣ヶ峰の巻道は滑るササの根、鞍部を一旦下りヤセ尾根と難所が続く。
この日は登山者も少なかったので途中からペースが同じくらいの新潟から来た男性3人組と会話をしながら同行させてもらうことに。
親子だという二人はこの夏、北アルプスの薬師岳に一緒に登ったそうで綺麗な星空の話をしてくれた。
そして家の串を過ぎ、中の岳分岐まで来ると走りくるランナー達に出くわす。
スタッフの人に話を聞くと1000人近い参加者が30k70k120kを時間制限の中を走りきるそう。
BSチャンネルとかでたまに見るけど実際に見るのは初めてだったので何だかこちらも興奮。
ここからは声援を送りながらお互い立ち止まっては進むことに。
少し行くと三つ池があり池の中に何やら黒いものが。
よく見るとイモリ?後で調べたらクロサンショウウオと判明。
捕まえてみようと思ったけど貴重な生き物だしやめとこ。
笹原の道を斜めに歩いて行くと山頂近くの岩場にまた日本武尊の像が。
そしてハイマツを抜けてようやく10時20分山頂到着。
結構かかったなあ。
連休の中日もあってかたくさんの人が休憩している。
山頂はガスに包まれ360度の展望とは言えないが時折見せる風景を写真に収めた。
まだ紅葉には早いと思っていたが山肌には黄色や赤色が。
豪雪地帯、紅葉するのも早いですね。
さて人も多いのでさくっと昼食タイム。
そして少し休憩し来た道を下山する。
山頂下の菩薩界の水でおいしい清水を給水し復路も頑張るぞー。
帰りも慎重に難所を越えていく。
前武尊まで来てコーヒーと甘食で少し休憩。
追い付いてきた往路で一緒だった男性3人組みとまた同行させてもらう。
スキー場まであと一息の所で大きな音と共に一人が段差のある木の根に足を引っ掛けて転倒。
額から血が出るが他は大丈夫そうで一安心。
それにしてもこのコースずっと泥濘だらけ。
そう言えば山頂で他のコースから登ってきた人の足元も泥だらけだったから山全体が泥濘だらけなのか。
この時期の長雨の影響もあるけど登る方はくれぐれも気を付けて下さい。
スキー場にでるとヤマハハコ?(山母子)が斜面一面に雪のように咲いていた。
少し下ると70k上位のランナーがコンクリートの直登コースを登ってきた。
スタッフの人に聞くと5時スタートで残り30kかー。長いなあ。
さすがに皆さん息を切らせて歩いている。
邪魔にならないように膝を痛めないように首を傾け後ろ向き戦法に。
そして15時前に駐車場到着。
先ほど怪我をした人も無事下山。
何事もなくて良かった。
帰りは渋滞の中しゃくなげの湯にて汗を流して桐生方面に抜けて帰宅。
あとで友人Y君に武尊山の話をすると今日は軽めの山行だと思っていたらしく
<俺と行く百名山も残しておいてくれよ>
と怒られてしまった。
う~ん今度一緒に行くときは北側の武尊神社からだな。
武尊山、ガチな山でした。
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