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因縁の上州武尊山

武尊山、前武尊( 上信越)

パーティ: 1人 (VAN さん )

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行程・コース

天候

晴れ一時ガス、のち快晴。北の風、一時強風。

登山口へのアクセス

電車
その他: JR沼田駅よりレンタカー(レール&レンタカーきっぷ利用)

この登山記録の行程

【計画】
オグナほたかスキー場駐車場(04:30)・・・前武尊(06:30)[休憩 10分]・・・家ノ串(07:40)・・・中ノ岳分岐(08:10)・・・武尊山(沖武尊)(08:40)[休憩 50分]・・・剣ヶ峰山(西武尊)(10:30)[休憩 10分]・・・武尊山(沖武尊)(11:40)・・・中ノ岳分岐(12:00)・・・家ノ串(12:30)・・・前武尊(13:20)・・・オグナほたかスキー場駐車場(14:45)

【実績】
オグナほたかスキー場駐車場(04:30)・・・前武尊(06:43)[休憩 13分]・・・家ノ串(07:45)・・・中ノ岳分岐(08:15)・・・武尊山(沖武尊)(08:50)[休憩 75分]・・・中ノ岳分岐(10:44)・・・家ノ串(11:15)・・・トサカ岩(11:49)[休憩 15分]・・・前武尊(12:33)・・・オグナほたかスキー場駐車場(13:42)

コース

総距離
約12.3km
累積標高差
上り約1,375m
下り約1,375m
コースタイム
標準7時間5
自己7時間44
倍率1.09

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

コース中の気温5〜12℃。晴れの予報だったが、一時強い北風とともに濃いガスに巻かれた。防風防寒対策が必要。
前日までの雨の影響か、ルート上はぬかるみが多かった。薮も湿っているので往路はスパッツとレインウェア上下を装備した。復路は晴れて気温が上がったのでスパッツのみとした。


計画では剣ヶ峰山(西武尊)までピストンするつもりだったが、登り始めから右太ももに張りを感じ、なかなかスピードが上がらなかった。ガスに巻かれ景色も見えず、気分も乗らなかったので武尊山までのピストンとした。
しょんぼりしながら武尊山山頂で昼食をとっていると、急にガスが晴れてきてすっかり快晴となった。当初行くはずだった剣ヶ峰山も見えたが、往復するには時間が足りなかったので諦めた。
復路はコースタイムをあまり気にせず、写真を撮りながらだらだら降りることにした。往路は状況が悪く巻道を行った剣ヶ峰岩峰群北峰(トサカ岩)も挑戦した。ルートを示すペンキ等はない。クサリ、手がかりは多く、間違った方向に進むことはまずないと思うが、ルート選びは注意深く慎重に。
明治21年伊勢崎の行者、深沢心明が川場尾根から武尊山までの登山道を開いたとされている。岩峰群に架かっていた古い鉄ハシゴは、その当時のものと思われる。
晴れの日だったが平日なので、コース中に出会った登山者は10人程度。
中ノ岳〜三ツ池間にある笹清水は、水量は少ないが補給するには十分な量。枯れる時もあるので注意。

登山口までの移動はなるべく電車、バスを利用している。マイカーは時間や範囲に制限はないが、必ず駐車地点まで戻らねばならず、ルート計画に制限が出るためである。基本単独行なので、疲れきった体で運転して家まで戻るのも大変だし、なにより下山後にアルコールを摂取できない(最も深刻な問題)。
今回は登山口までのアクセスが悪かったので、JRの「レール&レンタカーきっぷ」を利用した。特定の条件下で、乗車券が20%割引、特急料金等10%割引、レンタカーが特別料金でお得である。

37年ぶり2度目の登頂。小学生の時、ボーイスカウトで登った初めての本格的な登山だった。夏の終わりで蒸し暑く、ガスで景色も望めず、ただ辛く疲れるばかりで、もう二度と山に登るものか!と固く心に誓った因縁深き山である。当時は川場剣ヶ峰に登ることができた。調べてみると20数年前に山頂付近が崩落し、以後登頂できなくなっているそうだ。川場剣ヶ峰の山頂から、先行して岩峰群北峰にいる班と手旗信号で交信した事を懐かしく思い出す。「バカ」と送信したら「アホ」と返信があった。
今回、往路はガスに巻かれ、やはりこの山には嫌われているのかと思ったが、復路は晴れ渡り美しい紅葉を見せてくれた。山の厳しさと美しさを一度に体験することができた。


持って行ってよかったもの:
防風防滴グローブ(サンダーパスグローブ/モンベル)
サーモス水筒(朝熱湯を入れて山頂で使用)

持って行って使わなかったもの:
広角レンズ(車中に置いて行くべきだった)

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フォトギャラリー:54枚

オグナほたかスキー場の駐車場からスタート。

登山道入り口。

ヘッドライトの明かりを頼りに進む。

空が白んできた。

朝日を浴びる石像。

前武尊山頂のヤマトタケル像。37年前はなかったと思う。

気温5℃

川場剣ヶ峰。次第に北風が強くなりガスが濃くなってきた。

北からの強風10m/s前後。体感温度は氷点下。持っててよかった防風グローブ。

「剣ヶ峰岩峰群の鞍部」、左に行くと巻道、奥に進むと岩峰群北峰(トサカ岩)

気象状況が悪いので巻道を選択。

家ノ串山山頂。

ぬかるみ多い。

ガスで何も見えず。

崩れた斜面のトラバース。

あっ、あのお姿は…

お懐かしゅうございます。

武尊山(沖武尊)山頂。

昼食は鶏五目飯。尾西の五目ごはんに焼鳥の缶詰を投入、規定量のお湯を注ぐ。出発前の朝食時に作っておいた。

山頂でまったりしてたらガスが晴れてきた。

剣ヶ峰山(西武尊)。

中ノ岳、家ノ串山、川場剣ヶ峰。中央奥に皇海山。

三ツ池。

赤城山、榛名山方面。

至仏山、燧ヶ岳方面。

三ツ池にいたクロサンショウウオの幼生。

武尊山をふり返る。

剣ヶ峰岩峰群北峰(トサカ岩)にアタック。

古びた鉄ハシゴが架かっている。

把握部に「明治二十一年八月十五日」の刻印。130年もの。

北から南方向に尾根伝いに行くが、画像正面の岩を直登するのは足元のギャップが大きく危険(赤ルート)。岩を左に巻いて尾根に復帰する巻道がある(青ルート)。

剣ヶ峰岩峰群北峰(トサカ岩)ピーク。

南に川場剣ヶ峰。現在は登れないが、昔は登れた。

谷川連峰方面。

南端の鎖場を降りる。下から見上げるとどうやって登ればいいか戸惑うが、上からだと足場が多くあり容易に降りられる。

巻道分岐に合流。

川場剣ヶ峰を振り返る。

朝見た石像は武尊開山の行者、普寛の像だった。

ゲレンデを下る。

今朝暗闇の中を歩いてきた道。

登山口到着、ゴール。

帰りに花咲の湯に寄る。ビールは車を降りるまで我慢。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品
虫除け 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ
トレッキングポール GPS機器 ストーブ 燃料 ライター カップ
クッカー カトラリー
【その他】 ヘルメット、三脚、モバイルバッテリー

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登った山

武尊山

武尊山

2,158m

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