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20190223 脊振山地を行く①~基山・九千部・とりごえ温泉

基山・九千部山( 九州・沖縄)

パーティ: 1人 (ぼっけもん さん )

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行程・コース

天候

曇り!

登山口へのアクセス

電車
その他: [往路]福岡市内~原田
①福岡市内  JR鹿児島本線 - 6:44着 原田
[復路]とりごえ温泉~福岡市内
<< [西鉄バス佐賀]1[市民の森~鳥栖駅](鳥栖駅前行)>>
①15:57発 とりごえ温泉 - 16:23着 鳥栖駅前
②16:35発 鳥栖 JR鹿児島本線 - 福岡市内

この登山記録の行程

原田駅06:58 - 08:30基山08:44 - 10:29柿ノ原峠 - 11:30大峠11:34 - 12:34九千部山13:03 - 14:55とりごえ温泉 栖の宿

コース

総距離
約19.3km
累積標高差
上り約1,447m
下り約1,265m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

 福岡県と佐賀県にまたがる東西約50km、南北約25km脊振山地。最高峰の脊振山(標高1055m)をはじめ雷山などの1000m級の山が連なっており、福岡の山家ではあこがれ(?)の大縦走コースです。主なピークは『十坊山~浮嶽~女岳~羽金山~雷山~井原山~金山~唐人舞~脊振山~蛤岳~石谷山~九千部山~基山』となります。すっかり福岡の山家となった私も、もちろん歩いてみたい(笑)!
 皆様のレコ等を拝見すると、テントを担いで縦走する猛者もいらっしゃるようですが、さすがに私にはちと無理・・(^_^;。ということで、得意の赤線つなぎ(?)でのチャレンジです。ちなみに、これまで歩いた区間は『雷山~井原山、唐人舞~脊振山』となります。
 赤線つなぎをするとしても、この山域は、公共交通機関の便があまり良くなく、公共交通機関派としては繋ぐのがなかなか難しい・・。まずは、基山から脊振山の間から考えてみようと、目を付けたのが今回のゴールに使った鳥栖市民の森。バスの本数も比較的多く、さらに温泉(とりごえ温泉)まであるではないですか~!それで、早速、『基山~九千部山』の歩きで使って見た次第です。結果については以降の写真などを覧頂くとして、結論から言えばOK~!ということで、次回は脊振山までのつなぎに利用させていただきます。

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フォトギャラリー:92枚

おはようございます。こちらは今日のスタートの原田(はるだ)駅。

まずは、目指すは基山(きざん)。基山は振山地の東端になる位置し、原田駅から徒歩で1時間半ほどかかります。

道端の土手ではホトケノザが賑やか。

スミレも咲いていました。

朝日に色付く梅の花。

こちらは菜の花。

クサイチゴの花も咲いています。

豪雨の影響でしょうか、林道が崩落しています。

その近くに植えられていた桜。河津桜でしょうか、ほぼ満開です。

崩落個所を抜け

再びの林道歩き

山登山口。写真撮影に道草を食いすぎたようで50分もかかってしまいました。イザっ!

美しい杉林が続きます。

しばらく登ると、しめ縄が渡さた何やら厳かなムードが漂うエリアが。

奥を覗いてみると、地蔵や不動明王などの石像が賑やかに鎮座しています。

さらに登ると、聖観世音菩薩を祀ったお堂があります。登山道はお堂の手前から右方向に続いています。

進んでいくと、城址の山であることを偲ばせる『東北門跡』と呼ばれる所にでます。

往時を偲ばせる遺構はありませんが、ちょっとした広場になっています。

『丸尾礎石群』。

礎石の遺構が残っています。

『礎石群』

杉の樹林帯を抜けると、そこはもう山頂の一角。実は、基山は、西峰(坊住山)、北峰、東峰とそれをつなぐ稜線で形成された山々の総称です。見えてきたのは北峰(標高411m)になります。

北峰山頂からから西峰(左奥)を望んで。これより西峰に向かいます。

北峰から西峰に向かう途中に基肄(きい)城跡を示す標柱があります。白村江の戦いで唐・新羅連合軍に大敗した後、大和朝廷が日本の防衛のために築いた基肄城ですが、現在は原っぱが広がるのみです。途中にあった遺構はこの基肄城のもだったのですね。

西峰が見えてきました。

西峰山頂(標高404.5m)にある『タマタマ(霊霊)石』。ちょっと微妙な名前ですね(笑)。左奥に見える柱は『天天智天皇欽仰碑』。

北峰のほうが高いのですが、こちらが基山と呼ばれています。ちょっと標柱が寂しい感じもしますが。。

お約束のタッチ!

こちらが『天智天皇欽仰碑』。基肄城建設を決めた天智天皇を記念して1932年(昭和7年)に建立されたそうです。

眼下には筑紫平野が広がっています。

東側に見えているのは東峰でしょうか、その向こうには、同じく日本防衛のために築かれた『大野城』があった四王寺山、さらに左の奥に見えるのは宝満山。こうしてのんびり眺めていますが、基肄城に駐屯した防人たちは、もっと張りつめた心境で眺めていたことでしょうね

基肄城の土塁跡から、右奥が脊振山。ちなみに、左側の奥のピークが今日の最終目的地、九千部山です。まだまだ先は長い・・目がくらみそう・・(笑)。

土塁の急傾斜を下り林道に合流します。

ちなみに現在地はここです。

長い林道歩き・・本当に長かった~。古屋敷集落付近で林道にわかれをつげ、石畳道に向かいます。

いい香りですね~。

石畳道にはいります。

石畳道の様子

峠を越え下りにはいったところで登山道が崩落しており、倒木が多く荒れ放題。進むのに思いの外、時間がかりました。

なんとか荒れ場を抜けて

見えてきたのは、佐賀県道・福岡県道137号です。

県道137号を通って、柿ノ原峠に向かいます。

柿ノ原峠が見えてきました。

柿ノ原峠から大峠へ!

ちなみに、この道は天心園につながっています。

この分岐より山道に入ります。ちなみに右に進めば天心園となります。

山道を進んでいくと、再び下りとなり

鳥栖市道(河内・大峠線)に合流します。

現在地はここ(大峠)です。

大峠から九千部山まで、まだ2.6km。。

しばらく進むと、鳥栖市民の森からのルートに合流。

巨木がちらほら

先ほどの大峠の先で、鳥栖市道(河内・大峠線)から分岐するように林道が付けられています。その林道に合流します。

アンテナが林立している辺りが山頂になります。

山頂近くまで舗道歩き。

佐賀TVのアンテナの後ろが山頂になります。

九千部山に到着~!それにしても立派な標柱ですね~(笑)。

山頂にあった弁財天の祠にお参りを済ませ、ここでランチです。

折角なので山頂の展望台に登ってみましょう。

九千部山って不思議な名前だと思っていたのですが、こうした謂れがあったのですね~。

林立するアンテナの向こうに見えるのは脊振山(北西方向)。

九千部山の山頂の様子。ベンチがあり、ランチはそこでとりました。その向こうに広がるのは筑紫平野。

中央に見えるのは三郡山でしょうか。

霞んではいますが福岡市内も見えています。

展望台の近くで三角点発見~!見落とすところでした、これで安心して、『とりご温泉』に向かえます(笑)。

先ほどの合流ポイント。林道からは意外とわかりにくいですね。

大峠と鳥栖市民の森からのルートとの合流ポイント。先ほどは左(大峠)からきましたが、今度は直進です。

杉の樹林帯を黙々と進みます。

何度か林道を横切りながら

突然、視界がひらけたと思たら、大規模な採土場がありました。社会で生活していく上で、こうした採土の恩恵を受けているのはわかっているのですが・・、心が痛む景色です。。。

市民の森までもう少し

工事中の箇所があり予定したルートを通ることができず、戸惑ってしまいましたが、なんとか入口にたどり着くことができました。

本日の最後のミッション、『とりごえ温泉 栖の宿』です。

ちなみに、バス停は『とりごえ温泉 栖の宿』の前。

入浴料300円~!お得感がありました。帰りのバスがくるまで、頑張った(?)ご褒美に「だれやめ」の一杯です。「かぁ~、うまい!」

無事にバスに乗車して、鳥栖駅に到着。ちょうど、サガン鳥栖対名古屋グランパスのサッカーの試合が終わったところのようで、駅が大混雑、いきなり現世に戻されました~(^-^;。何はともあれ、今日も無事で「おやっとさぁ」でした。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 登山靴
バックパック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル 帽子 グローブ
着替え 地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ
登山計画書(控え) ナイフ 健康保険証 ホイッスル 医療品 熊鈴・ベアスプレー
ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール GPS機器
カップ

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登った山

基山

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405m

九千部山

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