行程・コース
天候
晴れのち曇り
登山口へのアクセス
バス
その他:
往)JR御殿場線 谷峨駅から西丹沢ビジターセンター行きバスにて、大滝橋バス停下車。(谷峨駅では、JRの発着にバスが連絡しています)
復)丹沢湖永歳橋南詰めの落合館にて入浴後、丹沢湖バス停(15:01)から谷峨駅へ。
この登山記録の行程
大滝橋バス停(8:27下車/8:36出発)-東尾根取付き(8:42)-赤松の草原(9:06)-(鹿柵沿いにミツマタ群落)-屏風岩山山頂(10:33)-二本杉峠(11:23)-世附権現山山頂(12:10/12:20)-(ミツバ岳への登り返しの斜面にミツマタ群落)-ミツバ岳山頂、ミツマタ群落(13:00/13:08)-滝壺橋登山口(13:43)-(永歳橋)-落合館(14:16)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
西丹沢の屏風岩山東尾根から、世附権現山、ミツバ岳の三座を歩いて、文字通り三椏三昧して来ました。 ミツバ岳の群落はほぼ満開です。 初めて目にする黄金色の大群落にミツマタのイメージがすっかり変わりました。
≫桜の開花も始まって、訪ねる花の順番と天気予報に頭を痛めながら選んだのが西丹沢のミツマタです。
ミツバ岳のミツマタは良く知られていますが、愛読のガイド本に依れば、世附権現山や屏風岩山のバリエーション尾根にも隠れた群生地があるようで、今回はその中から屏風岩山東尾根を歩いてみようと、平日ダイヤのバスで大滝橋バス停に降り立ちました。
屏風岩山東尾根は東海自然歩道が通る大滝沢の右岸の尾根で、守屋さんの登山詳細図にも記載されています。 バス停から林道に入って小さなゲートを越え、左手の緩やかな勾配に吸い寄せられるようにして尾根の末端に取付くと、ジグザグを切りながら一気に高度を上げて行きます。
尾根はやがて気持ちの良い草原地となり、鹿柵に沿ってミツマタの大群落が続いています。 山でミツマタを見掛ける事はありますが、この様な大群落は初めてで、今までの地味なイメージが一変しました。
ミツマタは古くから和紙の原料として知られ、明治以降は紙幣の原料にも使われているそうです。 西丹沢に散在する群落も、山村の産物として栽培されていた名残りだそうで、山裾が黄色い花で埋め尽くされた光景などを勝手に想像しながら歩くのも楽しいものです。
東尾根を登り切ると、やや名前負けした屏風岩山から南の世附権現山に向います。 北に見えるもう一つの権現山は箒沢権現とも、前権現とも呼ばれ、いつか登ってみたい山の一つです。
屏風岩山から世附権現山までは破線ルートですが踏み跡は明瞭です。 二本杉峠からは登山者とすれ違うようになり、しっかりした登り返しで世附権現の山頂に立つと、一休みしてミツバ岳に向かいます。
本命のミツバ岳の群生地は圧巻でした。 生憎富士山はお預けとなりましたが、立ち込める花の香と共に、黄金色の大群落越しに丹沢湖と山並みをたっぷりと堪能しました。
後ろ髪を引かれつつ山頂を後にして一気に駆け下りると、丹沢湖畔の落合館のお風呂に初ドボーン。
新松田の駅前で湯上りセットを頂くつもりでしたが、平日4時に開いている店は無く、花の写真を見返しながら帰路につきました。 ・・・さて、来年はどの尾根から登ろうか?、今から楽しみです♪。
本日の総歩数28,464歩、歩行距離18.5km、消費カロリー1,128kcal、脂肪燃焼量80g也。
フォトギャラリー:84枚
平日ダイヤで一番早く西丹沢に着く為に、JR東海道線国府津駅から御殿場線に乗り換えて谷峨駅に向います。
御殿場線の車窓から。矢倉岳の向うに真白い富士山が見えました♪。
無人の谷峨駅に到着。
駅前に西丹沢ビジターセンター行きのバス停があります。バスが来るのが10分程遅れたのでヤキモキしました。
玄倉に立ち寄る車窓から世附権現山の山容が望めます。左に伸びた尾根の先がミツバ岳です。
大滝橋バス停で下車。東海自然歩道を伝って畦ヶ丸に行く登山口でもあります。
直ぐにゲートを越えます。 南側から緩やかな尾根がおいでおいでをしています。
何となく登り易そうな植林帯の傾斜を選んで尾根に取付きます。(屏風岩山の東尾根末端です)
尾根の直登はバリエーションの醍醐味です♪
たちまちふくらはぎが悲鳴を上げます。ちょっと立ち止まって後ろを一枚。
尾根の先に鮮やかな黄色が見えてきました♪
本日最初のミツマタです。
青空に黄色が映えるのは蝋梅と同じですね~。
キブシとミツマタのコラボ。
守屋さんの詳細図にも載っている、「草原の赤松」ですね。
北に聳える箒沢権現山(前権現)が、格好の高度計となります。
ここから、鹿柵沿いに気持ちの良い草原とミツマタの群生が続きます。
南面には、世附権現南東尾根の向うに不老山、左には大野山が見渡せます。
尾根線をミツマタが埋め尽くしていて、さながらミツマタの藪漕ぎです~。
テンション上がりまくりです。
ズームでアップ!。
こちらは半分蕾ですね。
振り返るとこんな感じです。
良く見ると、花の枝の先に若葉色の新芽が伸び始めていました。
影も楽しい。
尾根に沿って鹿柵が続きますが、上部では破損していて役に立っていない様に見えます。
一旦植林帯が無くなり、気持ちの良い広葉樹林の尾根となります。
振り返った尾根の様子。支尾根にも踏み跡があるので、下りで使うのはお勧めできません。
広葉樹林帯でもミツマタの株が良いアクセントになっています。
畦ヶ丸。南から見ると、こんな山容だったのですね。
こちらは不老山。いつか登ってみたいですね。
支尾根の分岐にテープが着いています。こちらの支尾根は東南尾根でしょう。
三等三角点の屏風岩山の山頂に到着。木に囲まれて展望はありません。
こちらが北側の畦ヶ丸に向う道ですが、ちょっと分かり難い感じです。
南に向うルートはこんな感じです。
こちらが今し方登って来た東尾根ルートですが、間違って入り込み易いかもしれません。木に×印が描いてあります。
北西に見える甲相国境尾根。まだ歩いていないルートを見ると血が騒ぎます。
破線ルートですが、稜線上に境界見出杭が続いています。
二本杉峠を指す道標が現れました。
二本杉峠の北、山と高原地図に*ミツマタと記されている辺りですが、株がまばらで期待外れでした。
二本杉峠の一つ北のコルの屏風岩山側の取付きです。左右に巻き道らしきものがありますが、この急な尾根を直登するのが正解です。
コルから二本杉峠の間は巻き道となっています。
二本杉峠。ここから東に下れば細川橋(上ノ原登山口)です。(ベンチもありました)
足元の御嶽山大権現の石祠には一円玉でお参り。
峠の先にはしっかりした道標が出てきます。権現山0.8kmとありますが、登り返しがキツそうです、、、。
途中の崩壊地から。奥に見えるのは檜岳でしょうか?
足のすくむ様な崩壊地の脇を通ります。
世附権現へのダメ押しの急登。
山頂では何組かのパーティが休憩中。
三角点のある世附権現山山頂。木に囲まれていますが、広々していて気持ちが良い山頂です。
そういえば、今日は蝶もちらほら見かけました。
権現山から、なだらかな尾根を伝ってミツバ岳に向います。
なだらか過ぎて道迷いし易い地形なのでしょう。ロープや標識が設置されていました。
何処でも歩けてしまいそうな尾根。途中で南面の山腹を下ります。
ミツバ岳への緩やかな登り返しの途中にも、見事な群生地がありました。
山腹に黄色い帯が出来ています。背景は世附権現です。
♪
こちらもほぼ満開です。
ミツバ岳山頂に到着。三角点もミツマタに囲まれています。
そして極め付け。ミツバ岳山頂の大群落です♪。
ザックを下ろすのも忘れて写真を撮りまくりました。
ミツマタの群生越しの丹沢湖。
晴れていれば、富士山も見えるそうですが、今日はお預けです。
花に囲まれると、ほのかな良い匂いに包まれます。
名残りは尽きませんが、次はお風呂が待ってます、、、。下山しましょう。
杉植林帯にもミツマタの株が続いています。
登って来る時は元気付けられるに違いありません。
漸く湖畔が近付いて来ました。
滝壺橋登山口。
滝壺橋から、見事な三段の滝が見えます。
少し歩いた所に駐車場があります。ミツマタの季節の週末には満杯になるのでしょうね。
湖畔をトコトコあるいてお風呂を目指します。
落合トンネルを抜ければバス道です。
見慣れた永歳橋を初めて歩いて渡ります。
橋の右手に不老山の山容が迫ります。
振り返れば、世附権現。
落合館名物?『丹こぶ栂』。
落合館のお風呂。入浴料500円で独り占めさせて頂きました♪
落合館の向いには丹沢湖記念館があって、古民家(三保の家)が保存されています。
記念館で、しばしバスの時間待ち。ダム湖に沈んでしまった村々の写真が展示されていました。
平成ももうすぐ終わりです・・・。
ミツマタは写っていないかな?!
落合館は永歳橋の南詰めにあって、お蕎麦屋さんもやってます。手を上げればバスも停まってくれます。
平日だと、谷峨駅止まりのバスもあるんですね!。 谷峨駅から松田に出て帰りましょう~。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | 登山計画書(控え) | ナイフ |
健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー | 行動食 | テーピングテープ |
軽アイゼン | トレッキングポール |
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