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山の日に北岳山頂からご来光を臨む〜2019〜

北岳・間ノ岳( 南アルプス)

パーティ: 1人 (kisuke007 さん )

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行程・コース

天候

初日:晴れ時々曇り、2日目:晴れ時々曇り

登山口へのアクセス

バス
その他: 山梨交通・新宿発南アルプス登山者用直行バスにて広河原まで

この登山記録の行程

【1日目】
広河原(06:40)・・・大樺沢二俣(08:31)[休憩 10分]・・・小太郎尾根分岐(10:59)[休憩 8分]・・・北岳肩ノ小屋(11:34)

【2日目】
北岳肩ノ小屋(04:25)・・・北岳(04:55)[休憩 17分]・・・北岳山荘(05:52)[休憩 7分]・・・中白峰(06:23)・・・間ノ岳(07:03)[休憩 23分]・・・中白峰(08:07)[休憩 20分]・・・北岳山荘(08:46)[休憩 16分]・・・八本歯のコル(09:58)[休憩 3分]・・・大樺沢二俣(11:19)[休憩 3分]・・・広河原(12:47)

コース

総距離
約18.0km
累積標高差
上り約2,518m
下り約2,518m
コースタイム
標準14時間50
自己11時間29
倍率0.77

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

7/24に突如発生した台風6号で延期していた南アルプス縦走を、日程・経路を短縮して(農鳥断念)実行することにしました。図らずも、山の日に北岳山頂からご来光を臨むこととなりました。

アプローチですが、山梨交通の「新宿発南アルプス登山者用直行バス」を利用しました。8/9の22時に大型バス2台で西新宿を出発し、双葉SAを経由した後「天笑閣」に到着、座布団4枚&毛布1枚で仮眠となりました。

5時に中型バス(路線バスと同じ型)に乗り換え、ひとまず芦安駐車場に向かいました。新宿組は3台+途中合流1台の計4台、無線のやりとりを聞いていると、甲府駅からの7台では芦安駐車場から乗り切れず、新宿組4台にも乗せることとなり、合計11台にて広河原へ向かったのでした(中型路線バス11台の隊列は中々のものでした・・・)。そんなこんなで、広河原に到着したのは6時半過ぎ、装備の最終確認だけして出発しました(前週に夜叉神峠へ向かったバスで、広河原VCのトイレが壊れているという案内がありましたが、既に直っていたようでした)。

吊り橋を渡り、広河原山荘を過ぎると、いよいよ登りが始まります。大樺沢二股までの登山道は、樹林帯の中を、時には沢の中を進みます。今回は問題ありませんでしたが、大雨の際には増水したり、土砂が流れ込んでいるところもありそうな道中でしたので、周囲の状況をよく見ながら進む必要があるかと思います。大樺沢二股まで約2時間以上の道のりなので、沢沿いで休憩している方を多く見かけましたが、沢からは少し離れて休憩した方がよさそうです(気持ちよいのは分かりますが・・・)。

肩ノ小屋でテント泊するので、二股からは右股コースを進みました。雪渓脇を登るイメージを持っていたのですが・・・残念ながら葛折りの道をピーカンの下、進むことになりました。熱射病にならないように頻繁に休憩を入れましたが、足場が悪くないにも関わらず、相当ペースが落ちました。草すべりコースと合流すると、人が増えてきて、ようやく小太郎尾根分岐に到着しました。視界が開けると、心理的には楽になり、ややペースを回復することができました。登り始めて5時間、11時半過ぎに肩ノ小屋に到着しました。この時点では、テント場は3割くらい埋まっていました。

この日は、北岳の東側がガスっていて、西側は良く晴れていました。18時頃に「ブロッケン現象?!」と少し騒がしくなりましたが、残念ながら西側に発達してきた入道雲に光が遮られ、見ることはできませんでした。

翌朝4時20分過ぎ、ヘルメット&ヘッドライトを装着し、山頂へ向けて出発しました。日の出の時刻は4時50分頃のはずでしたが、前週と同様、東の空に雲が出ていたので、5時過ぎと見込んでゆっくりと進むことにしました。肩ノ小屋から30分で山頂に到着し、風よけのカッパを着て日の出を待ちました。肩ノ小屋から山頂までの道は、ゆっくりと進めば特に難しい箇所はありませんでした。予想より少し早い4時57分頃、雲の上から日が昇ってきました。

日の光を浴びて少し体が温まったところで、間ノ岳に向かうため、まずは北岳山荘へ向けて下りました。肩ノ小屋から山頂までの道と比べて、下りということもあると思いますが、やや気をつけなければならない箇所が多いように感じられました。ただ、ゆっくりと進めば特に問題にはならないと思います。八本歯ノコルへの分岐を過ぎると、傾斜が緩くなり、道幅も広くなりました。山頂から40分ほどで北岳山荘に到着しました。ここで、ザックをデポして、サブザックで間ノ岳に向かうことにしました。

北岳山荘から20分過ぎで中白峰に到着しました。更に、ニセピークっぽいところを2箇所ほどトラバースしつつ進むと、間ノ岳山頂に到着しました。北岳山荘から1時間ほどでした。トラバース箇所は岩場ですれ違いには注意が必要です。

間ノ岳で大休止したのち、中白峰で早めの昼食をとりつつ、北岳山荘まで戻りました。荷物を整理して、八本歯ノコル経由で下山することにしました。北岳山荘付近で「トラバース道 八本歯ノコル 45分」とあったので、「そんなものか」と完全に油断していたのですが、美しいお花畑とは裏腹に、なかなかのアクロバティックな道でした。アンカーが外れた鎖があったり、やや傾いた丸太の梯子があったりと、とりあえず信用して良い器具なのかを確かめつつ、先に進みました。1時間弱でようやく八本歯ノコルに到着しました(後でコースタイムを確認しましたが75分でした・・・案内板めっ!)。

八本歯ノコルで小休止したのち、ひたすら梯子で下りました。幸い、時間が早かったせいか、登りの方は少なめでしたので、比較的スムースに進むことができました。2600m位まで下りると、雪渓跡のガレ場となります。非常にすべりやすく、落石も起こしやすいので、ゆっくりと進んだつもりでしたが、何回かコケました。。。前週に靴が壊れて今回新調した靴に慣れていなかった、と完全なる言い訳です。

大樺沢二股に近づくと、雪渓脇と夏道がありますが、夏道の方が歩きやすく感じました。二股で小休止したのち、広河原まで一気におりました。広河原13時発のバスに何とか間に合いました。座れなければ14時のバスにするつもりだったので、臨時で2台目を出していただき、大変助かりました。

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フォトギャラリー:31枚

天笑閣から夜叉神峠方面、良い天気の予感。仮眠後に、ここから路線バスで広河原に向かいます。

広河原から北岳方面、よく晴れています。

渡渉が何カ所かありますが、水量が多いところは、鉄製や木製の橋が架けられていました。

二股手前から北岳方面。

二股から地蔵岳方面。

2500m付近から北岳山頂。

草すべりコースとの合流付近から広河原を見下ろしました。

小太郎尾根分岐で稜線へ飛び出ると、仙丈ヶ岳が出迎えてくれました。

北岳山頂方面は少しガスってきました。

2950m付近で肩ノ小屋が見えてきました。

肩ノ小屋から山頂は見えたり隠れたり。

テント場は広めですが、平らでゴツゴツしていないところを探すのは結構大変かも。13時時点の写真ですが6割ほど、最終的には高校生の団体が来たこともあり、トイレ前までほぼ埋まりました。

甲斐駒ヶ岳方面はガスが多かったです。

積乱雲が近づいてくるかと思いましたが、幸い、この日は雨に遭うことはありませんでした。

月明かりに照らされる頃になると、大気も落ち着いてきました。

スパコンの予測通り、ご来光が期待できそうです。

薬師岳の頂上付近から日が昇り始めました。

そういえば先週は、薬師岳の山頂から北岳のモルゲンロートを眺めていましたね。

鳳凰三山と太陽。オベリスクがひょこっと出てます。

富士山もぽっかりと雲海の上に浮かんでいました。

振り返ると仙丈ヶ岳と中央アルプス。

南側には南アルプスの峰々と富士山。

遠くには北アルプスの峰々。

山の日のご来光、堪能させていただきました。

次は間ノ岳に向かいます。

中白峰から、北岳と甲斐駒ヶ岳。

間ノ岳から、北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳。

間ノ岳から、農鳥岳、塩見岳、荒川三山・・・

この日は8時過ぎからガスがチラホラと出てきました。

二股に近づくとようやく、ガスが晴れてきました。

広河原の吊り橋からアサヨ峰方面。また来ます。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ 着替え 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ
修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け
ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール GPS機器
ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー カトラリー

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登った山

北岳

北岳

3,193m

間ノ岳

間ノ岳

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