行程・コース
天候
初日:晴れ時々曇り、2日目:晴れ時々曇り
登山口へのアクセス
バス
その他:
山梨交通・新宿発南アルプス登山者用直行バスにて広河原まで
この登山記録の行程
【1日目】
広河原(06:40)・・・大樺沢二俣(08:31)[休憩 10分]・・・小太郎尾根分岐(10:59)[休憩 8分]・・・北岳肩ノ小屋(11:34)
【2日目】
北岳肩ノ小屋(04:25)・・・北岳(04:55)[休憩 17分]・・・北岳山荘(05:52)[休憩 7分]・・・中白峰(06:23)・・・間ノ岳(07:03)[休憩 23分]・・・中白峰(08:07)[休憩 20分]・・・北岳山荘(08:46)[休憩 16分]・・・八本歯のコル(09:58)[休憩 3分]・・・大樺沢二俣(11:19)[休憩 3分]・・・広河原(12:47)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
7/24に突如発生した台風6号で延期していた南アルプス縦走を、日程・経路を短縮して(農鳥断念)実行することにしました。図らずも、山の日に北岳山頂からご来光を臨むこととなりました。
アプローチですが、山梨交通の「新宿発南アルプス登山者用直行バス」を利用しました。8/9の22時に大型バス2台で西新宿を出発し、双葉SAを経由した後「天笑閣」に到着、座布団4枚&毛布1枚で仮眠となりました。
5時に中型バス(路線バスと同じ型)に乗り換え、ひとまず芦安駐車場に向かいました。新宿組は3台+途中合流1台の計4台、無線のやりとりを聞いていると、甲府駅からの7台では芦安駐車場から乗り切れず、新宿組4台にも乗せることとなり、合計11台にて広河原へ向かったのでした(中型路線バス11台の隊列は中々のものでした・・・)。そんなこんなで、広河原に到着したのは6時半過ぎ、装備の最終確認だけして出発しました(前週に夜叉神峠へ向かったバスで、広河原VCのトイレが壊れているという案内がありましたが、既に直っていたようでした)。
吊り橋を渡り、広河原山荘を過ぎると、いよいよ登りが始まります。大樺沢二股までの登山道は、樹林帯の中を、時には沢の中を進みます。今回は問題ありませんでしたが、大雨の際には増水したり、土砂が流れ込んでいるところもありそうな道中でしたので、周囲の状況をよく見ながら進む必要があるかと思います。大樺沢二股まで約2時間以上の道のりなので、沢沿いで休憩している方を多く見かけましたが、沢からは少し離れて休憩した方がよさそうです(気持ちよいのは分かりますが・・・)。
肩ノ小屋でテント泊するので、二股からは右股コースを進みました。雪渓脇を登るイメージを持っていたのですが・・・残念ながら葛折りの道をピーカンの下、進むことになりました。熱射病にならないように頻繁に休憩を入れましたが、足場が悪くないにも関わらず、相当ペースが落ちました。草すべりコースと合流すると、人が増えてきて、ようやく小太郎尾根分岐に到着しました。視界が開けると、心理的には楽になり、ややペースを回復することができました。登り始めて5時間、11時半過ぎに肩ノ小屋に到着しました。この時点では、テント場は3割くらい埋まっていました。
この日は、北岳の東側がガスっていて、西側は良く晴れていました。18時頃に「ブロッケン現象?!」と少し騒がしくなりましたが、残念ながら西側に発達してきた入道雲に光が遮られ、見ることはできませんでした。
翌朝4時20分過ぎ、ヘルメット&ヘッドライトを装着し、山頂へ向けて出発しました。日の出の時刻は4時50分頃のはずでしたが、前週と同様、東の空に雲が出ていたので、5時過ぎと見込んでゆっくりと進むことにしました。肩ノ小屋から30分で山頂に到着し、風よけのカッパを着て日の出を待ちました。肩ノ小屋から山頂までの道は、ゆっくりと進めば特に難しい箇所はありませんでした。予想より少し早い4時57分頃、雲の上から日が昇ってきました。
日の光を浴びて少し体が温まったところで、間ノ岳に向かうため、まずは北岳山荘へ向けて下りました。肩ノ小屋から山頂までの道と比べて、下りということもあると思いますが、やや気をつけなければならない箇所が多いように感じられました。ただ、ゆっくりと進めば特に問題にはならないと思います。八本歯ノコルへの分岐を過ぎると、傾斜が緩くなり、道幅も広くなりました。山頂から40分ほどで北岳山荘に到着しました。ここで、ザックをデポして、サブザックで間ノ岳に向かうことにしました。
北岳山荘から20分過ぎで中白峰に到着しました。更に、ニセピークっぽいところを2箇所ほどトラバースしつつ進むと、間ノ岳山頂に到着しました。北岳山荘から1時間ほどでした。トラバース箇所は岩場ですれ違いには注意が必要です。
間ノ岳で大休止したのち、中白峰で早めの昼食をとりつつ、北岳山荘まで戻りました。荷物を整理して、八本歯ノコル経由で下山することにしました。北岳山荘付近で「トラバース道 八本歯ノコル 45分」とあったので、「そんなものか」と完全に油断していたのですが、美しいお花畑とは裏腹に、なかなかのアクロバティックな道でした。アンカーが外れた鎖があったり、やや傾いた丸太の梯子があったりと、とりあえず信用して良い器具なのかを確かめつつ、先に進みました。1時間弱でようやく八本歯ノコルに到着しました(後でコースタイムを確認しましたが75分でした・・・案内板めっ!)。
八本歯ノコルで小休止したのち、ひたすら梯子で下りました。幸い、時間が早かったせいか、登りの方は少なめでしたので、比較的スムースに進むことができました。2600m位まで下りると、雪渓跡のガレ場となります。非常にすべりやすく、落石も起こしやすいので、ゆっくりと進んだつもりでしたが、何回かコケました。。。前週に靴が壊れて今回新調した靴に慣れていなかった、と完全なる言い訳です。
大樺沢二股に近づくと、雪渓脇と夏道がありますが、夏道の方が歩きやすく感じました。二股で小休止したのち、広河原まで一気におりました。広河原13時発のバスに何とか間に合いました。座れなければ14時のバスにするつもりだったので、臨時で2台目を出していただき、大変助かりました。
フォトギャラリー:31枚
天笑閣から夜叉神峠方面、良い天気の予感。仮眠後に、ここから路線バスで広河原に向かいます。
広河原から北岳方面、よく晴れています。
渡渉が何カ所かありますが、水量が多いところは、鉄製や木製の橋が架けられていました。
二股手前から北岳方面。
二股から地蔵岳方面。
2500m付近から北岳山頂。
草すべりコースとの合流付近から広河原を見下ろしました。
小太郎尾根分岐で稜線へ飛び出ると、仙丈ヶ岳が出迎えてくれました。
北岳山頂方面は少しガスってきました。
2950m付近で肩ノ小屋が見えてきました。
肩ノ小屋から山頂は見えたり隠れたり。
テント場は広めですが、平らでゴツゴツしていないところを探すのは結構大変かも。13時時点の写真ですが6割ほど、最終的には高校生の団体が来たこともあり、トイレ前までほぼ埋まりました。
甲斐駒ヶ岳方面はガスが多かったです。
積乱雲が近づいてくるかと思いましたが、幸い、この日は雨に遭うことはありませんでした。
月明かりに照らされる頃になると、大気も落ち着いてきました。
スパコンの予測通り、ご来光が期待できそうです。
薬師岳の頂上付近から日が昇り始めました。
そういえば先週は、薬師岳の山頂から北岳のモルゲンロートを眺めていましたね。
鳳凰三山と太陽。オベリスクがひょこっと出てます。
富士山もぽっかりと雲海の上に浮かんでいました。
振り返ると仙丈ヶ岳と中央アルプス。
南側には南アルプスの峰々と富士山。
遠くには北アルプスの峰々。
山の日のご来光、堪能させていただきました。
次は間ノ岳に向かいます。
中白峰から、北岳と甲斐駒ヶ岳。
間ノ岳から、北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳。
間ノ岳から、農鳥岳、塩見岳、荒川三山・・・
この日は8時過ぎからガスがチラホラと出てきました。
二股に近づくとようやく、ガスが晴れてきました。
広河原の吊り橋からアサヨ峰方面。また来ます。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | グローブ | 着替え | 地図 |
コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ |
修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け |
ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール | GPS機器 |
ストーブ | 燃料 | ライター | カップ | クッカー | カトラリー |
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