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劔御前・大日岳登山

劔御前と大日岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (ヤッシー29 さん )

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行程・コース

天候

初日:晴れのち時々霧、夜中強風、2日目:晴れのち高曇り

利用した登山口

室堂ターミナル   称名滝  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 立山駅前駐車場を利用。日曜日の深夜だった為、空きスペースが多かった。

この登山記録の行程

【1日目】
室堂ターミナル(08:15)・・・ミクリガ池(08:30)・・・エンマ台・・・雷鳥平(08:55)[休憩 10分]・・・別山乗越(10:33)[休憩 77分]・・・劔御前(12:12)[休憩 13分]・・・別山乗越(12:50)

【2日目】
別山乗越(03:40)・・・新室堂乗越(04:20)・・・奥大日岳(05:57)[休憩 13分]・・・七福園・・・大日小屋(07:37)[休憩 13分]・・・大日岳(08:05)[休憩 10分]・・・大日小屋(08:25)[休憩 5分]・・・大日平山荘(10:03)[休憩 37分]・・・牛ノ首・・・大日岳登山口(12:02)・・・[称名滝往復]・・・称名滝バス停(12:40)

コース

総距離
約18.5km
累積標高差
上り約1,394m
下り約2,842m
コースタイム
標準13時間
自己9時間22
倍率0.72

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

 前夜、立山駅前の駐車場で仮眠をとる。駐車場は日帰り客が多いのか停める場所に苦労はしなかった。8月末のアルペンルートは、立山ケーブルの始発は平日だと7時からとなり、行程が制限される。切符売り場には5時過ぎから列ができていた。高原バスから見る山々は久しぶりの好天で輝いていた。室堂には8時過ぎに到着し、「玉殿湧水」で水を補給後出発する。室堂周辺をゆっくり歩き、みくりが池~雷鳥平と進み、雷鳥坂に取りつく。日差しが強く汗が滴る状態であったが順調に登り、今夜の宿泊地である剣御前小屋には10時33分に到着した。雷鳥平から約1時間半であった。予定より早く着き、こんなことなら当初の計画通り宿泊地を大日小屋にするべきだったかなと少し後悔したが、まあノンビリとすればいいか…、と気持ちを切り替え、昼食を摂った後、空身で今回の目的である100高山の劔御前を目指した。劔御前は小屋の目の前に見えるピークが最高地点であるが、三角点はその先にあり標高も15M程低い。ほんの1時間ほどで往復してきたが、小屋に着く前から雲が湧き、残念ながら剱岳はバスの中から見たのを最後にこの日は頂上の姿を見せなかった。小屋でビールを飲みながら、小屋前を通り過ぎる登山者を見ていると、午後3時を過ぎても行動する登山者が如何に多いかということを確認することが出来た。若い頃から山小屋には遅くても3時には入ろう…という認識があったのだが、5時過ぎでも堂々と到着する登山者がなんと多いことか…。安全登山と山小屋への気配りを願うばかりだ。ともあれ、最近の北アルプスの山小屋の設備や食事は充実している。特にトイレはバイオトイレで臭いもなく、当然洋式なので安心して使用できる。有料化は当然と理解したい。夜中過ぎまで台風並みの強風が吹き荒れていたが、日が変わる頃には収まり、満天の星空が出ていた。2日目の行程は長いので2時半に起床し、食堂で自炊した後、3時40分に出発、ヘッドランプの灯りを頼りに歩を進める。奥大日岳の登りから明るくなるが、東の空が曇っているのか日の出の時刻になってもなかなか綺麗な日の出を見ることが出来なかった。しかし周囲の山々は遠くまで見渡すことが出来、昨日姿を見せなかった剱岳も見事な姿を現した。この大日山塊から見る剱は特に端正な姿だと思う。いつまでも見てても見飽きない。奥大日岳への登りも登りやすい斜度でどんどんと前に進むことができた。頂上からの展望は360度素晴らしいの一言だ。富山湾や富山平野も目の前に広がっていた。奥大日岳から大日小屋への稜線も静かでノンビリと歩くことが出来た。この間ですれ違った登山者は10人もいなく、静かで素敵なコースだった。時間が経つにつれ次第に雲の密度が増し、陽の光も無く風が吹くと寒さを感じた。風の当らない所では汗が吹き出し極端であった。本当は泊まりたかった大日小屋に8時半前に到着し、空身で大日岳を往復した。大日岳の頂上は展望は素晴らしいが、特に特徴もなくすぐに戻った。小屋前は風で寒かったのですぐに大日平に向けて下山した。大日岳からの下りはなかなか傾斜があり、体力を使う。風も当たらないので汗が噴き出す。下山路から見る大日平の景色も絶品で、到着した大日平小屋も一度は泊まりたくなる静かな山小屋であった。10時に到着したが、ここで昼食タイムとし最後の山の雰囲気を味わった。40分近くの休憩の後、大日平をノンビリと歩きながら別天地を堪能し、登山口への激下りをガムシャラに進み約1時間20分程度で登山口に到着した。ここまで来たら落差日本一の「称名滝」を見なくてはと思い、ほんの10分程度で展望台に到着。滝の飛沫がクールダウン効果を生み、爽やかな気分になった。バス停まで約15分で来れたが、下り傾斜がなかなかあり、観光客には滝までの登り坂は辛いだろうなと感じた。13時5分のバスに乗り、15分程度で出発地の立山駅に到着した。この山行は、貴重な天候を予測してピンポイントで行動し、予想以上に静かで素晴らしい景観を堪能することが出来た。目的地は100高山の劔御前だったが、なんの変哲もない山であったが目標は達成し、残り9座となった。100高山ではないが大日連峰の静けさと穏やかさが最高の土産となった。それにしても、ランプの大日小屋とのびやかな大日平山荘に一度は泊まってみたいなあ…。

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最適日数
1泊2日
コースタイプ
縦走
歩行時間
10時間30分
難易度
★★★
コース定数
33
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