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コメツツジの紅葉・三嶺~東熊山~四ツ小屋谷回遊

三嶺、東熊山(カヤハゲ)[三好市・香美市境界]( 中国・四国)

パーティ: 1人 (マローズ さん )

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行程・コース

天候

晴れのち曇り&ガス

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 三好市山城町上名の国道32号の上名交差点から県道45号、県道32号、国道439号を経由し、東祖谷名頃集落まで行き、「三嶺林道」の標識を見て右折。林道本線終点が登山口だが、材木の切り出し作業や林道修復工事を行っている時その他、林道入口の駐車場奥に通行止めバーが設置されている場合、通行できない可能性が高い。問合せは徳島森林管理署か三好市東祖谷支所へ。尚、問い合わせると担当者によっては通行止めである旨、伝えるかも知れない。それは途中、路面が荒れているから。

この登山記録の行程

登山口9:58・・・ダケカンバの丘の三叉路10:30・・・1544.2m三角点付近の尾根取付き部10:47~10:56・・・見残池手前の三叉路11:39・・・池を周回・・・三嶺山頂で休止11:59~12:20・・・東熊山山頂で休止13:01~13:18・・・白髪分岐で休止13:56~13:59・・・白髪避難小屋で休止14:07~14:37・・・最初の植林帯で休止15:35~15:52・・・最低部の渡渉地16:12・・・登山口16:38

コース

総距離
約8.5km
累積標高差
上り約970m
下り約972m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

[燃えるコメツツジ紅葉と踏み跡のない沢沿いルート]
三嶺は四国では石鎚山、剣山に次ぐ人気を誇り、高知県最高峰でもあるため、年間を通して入山者が多い。中でも10月下旬には、三嶺とその周辺の高山に自生する天然記念物であるコメツツジが紅葉し、稜線は紅く染まり、独特の雰囲気を醸し出す。

この三嶺の最短コースが三嶺林道終点からのコースだが、アクセス欄でも記述したように、林道入口付近にはいくつもの通行禁止看板が設置されている。しかし先日の日曜は禁止バーが脇に寄せられており、通行することができた。にも拘わらず、林道を走行する車は殆どなく、終点広場にも一台も駐車している車はなかった。

復路は東熊山(カヤハゲ)から白髪避難小屋に下り、そこから四ツ小屋谷コースを辿ったが、八割方踏み跡がなく、倒木等もそのままで荒れていた。それでも三嶺の回遊コースとしてはこの回遊コースが最短であるため、利用価値は高い。但し、復路は山慣れた中級者以上向き。

[コース]
登山口にはルート案内板や休憩舎が建てられているが、トイレがあれば尚良い。
休憩舎奥の道標の立つ箇所から南西に下る道が、復路利用するコースである。
登山口から少し上がると鹿除けネットが張られた林があるが、その下方には紅葉樹林帯がある。更に道が北東へ稜線に向けて上り出して少々行った、右手が若干開けた箇所からは山の斜面の一面の紅葉が望まれる。
ダケモミの丘の頂上付近の尾根上三叉路に出て、北西に下って行ったコルで平尾谷川コースと合流し、ここから登山客が現れ、「登山銀座」的色彩が強くなる。皆、三嶺林道が走行できることを知らないのだろう。

コルから先は二重山稜になっており、ダケカンバとダケモミの林が広がっている。
1544.2m三角点付近で斜面から稜線に乗るが、その地点から下方と上方、目で追っても三角点標石は確認できなかった。
尾根の形が不明瞭になると道は南西へと急傾斜のガレ場をジグザグにトラバースするように上がる。振り返れば大展望が広がっている。
地形図の岩崖マークの南辺りは、岩が頭上にオーバーハングしている。この先辺りから紅葉したコメツツジが現れ始める。

見残池南の三叉路に出ると右折して、池を周回するが、ここは山頂よりも人気がある場所で、多くの登山客が弁当を食べている。
池を周回して尾根道に合流してから三嶺山頂までも、道沿いにはずっと紅葉のコメツツジが帯状に続いている。
山頂は周辺はガスっており、遠くの景色は望めなかった。それでも西熊山方面や東熊山方面から、次々と登山者が登頂してくる。
登頂記念板は一つもないので、森林管理署が撤去しているのだろう。

山頂からは南に下るが、最初は急勾配で所々ロープが設置されている。
小ピークをいくつか越えた先の最も高所、まばらに生えた笹原が東熊山で、森林管理署が設置した道標があるが、ここにも登頂記念板は見られない。
ここから韮生(にろう)越までは牧場のような尾根で、牧歌的。

南方の1730mピークには森林管理署の図根点が埋設されている。ガスがなければ好展望が得られるはずである。そのすぐ下が白髪分岐で、土佐富士とも呼ばれる白髪山への登山道が分岐している。
ここでコンパスを見ないと方向感覚が狂う。道標がないとそのまま直進しがちだが、ここは左折する。

次のコルは広々とした笹原で、隅に白髪避難小屋が建っている。四ツ小屋谷コースは「三嶺林道」方面への道標に従う。しかし小屋の横から既に踏み跡は消えている。
岩場側の木に赤いスプレーがしてある箇所が下り口。以後、このスプレーやピンク、赤等のテープを追って行く。
斜面を北東にトラバースして行き、北に派生する尾根に乗ると、少しの間、尾根上を辿った後、また斜面を北東に下りて行き、四ツ小屋谷支流の沢を回り込んで対岸の山肌に移るが、倒木の間をすり抜けて行く。

以後、支流の沢を何度も渡渉し、沢沿いを下って行くが、大分下った所に幹に空洞が開く巨木が現れる。かがむと通り抜けられる巨大さである。天然記念物に指定されてもおかしくないほど。
四小屋谷本流を渡渉すると一旦左岸を上流に進んだ後、急勾配の上りに差し掛かる。普通のメジャー山のコースでは絶対ないような傾斜である。これを高度百数十メートル上れば、根元に祠がある大木を経て、登山口に戻りつく。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック 水筒・テルモス ヘッドランプ 帽子 グローブ
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ ナイフ

みんなのコメント

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  • 2015/09/23名頃~三嶺森林限界少し後で道が崩落していて危険な箇所がありました。
    靴が滑ると滑落します。ロープもなく、あるのは鉄パイプが一本真ん中に突き出ているだけです。
    危険だと判断されましたら絶対に引き返しましょう。

登った山

三嶺

三嶺

1,894m

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