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1910_日光白根山(コース定数21)

日光白根山( 関東)

パーティ: 1人 (クニョム さん )

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行程・コース

天候

晴れ! ただし、頂上付近は風が強め

利用した登山口

山頂駅  

登山口へのアクセス

バス
その他: 沼田駅近くのホテルに前日入りし、当日の朝、始発(6:15)のバスに乗り、鎌田を経由して白根山ロープウェイバス停へ。
8時運行開始のロープウェイに乗って、山頂駅に8:15頃到着。
6:15沼田駅⇒7:12鎌田(片道1600円)
7:20鎌田⇒7:39白根山ロープウェイバス停(片道880円)
8:05白根山ロープウェイ山麓駅⇒8:15白根山ロープウェイ山頂駅(往復2000円)

この登山記録の行程

山頂駅(08:25)・・・七色平分岐(08:48)・・・日光白根山(10:15)[休憩 20分]・・・五色沼避難小屋(11:20)・・・五色沼(11:32)[休憩 25分]・・・分岐(12:08)・・・弥陀ヶ池(12:28)・・・鞍部(12:36)・・・七色平北分岐(13:02)・・・七色平分岐(13:09)・・・山頂駅(13:30)

コース

総距離
約8.4km
累積標高差
上り約865m
下り約865m
コースタイム
標準5時間
自己4時間20
倍率0.87

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

天気予報がなかなか良い感じにならず、ずっとやきもきしていた。「てんきとくらす」というサイトの予報を見ても、BになったりCになったりと好転しない。最後は、一般的な天気予報が「晴れ」となっているので、山でも雨さえ降らなければ良しとしよう、と覚悟を決めて行くことにした。

前日の土曜日に、沼田駅近くのビジネスホテルに宿泊し、当日の朝は6:15に沼田駅を出発するバスに乗った。7:12に鎌田バス停に到着し、湯元温泉行に乗り換えて、白根山ロープウェイバス停を目指す。片道1600+880円となかなかの値段になるが仕方がない。

白根山ロープウェイのバス停には7:40頃に到着。ロープウェイは8時に運行開始なので、ちょうどよいだろうと思っていたのだが、さすがにこのシーズン。乗り場前には長蛇の列ができていた。列に並ぶ前に、登山届に記入し提出する。列に並び、全然前に進まないな、と不安を覚えていたのだが、どうやらまだロープウェイは試運転の時間だったようだ。8時少し前に運行が開始され、8:10頃にはロープウェイに乗ることができた。

一気に高度を上げて、標高2000mの白根山ロープウェイの山頂駅に到着する。多くの登山客が、ストレッチをしたり、準備をしたりしていた。見上げればドーンと白根山の雄姿が見える。あそこまで登るのか?登れるのか?と一瞬不安が頭をよぎる。トイレを済ませ、いよいよ登山開始だ。

二荒山神社の鳥居をくぐり、動物除けの門をくぐり、いざ登山道へ。最初のうちはそれほどのアップダウンもなく、樹林帯を黙々と歩いていく。前にも後ろにも登山者がいるので、少し落ち着かない。抜かしてもらうのは全く問題ないのだが、抜かすときにはスピードを上げざるを得ないので、少し無理しがちになって嫌なのだ。

大日如来の石像が祭られている近くに最初の分岐点があり、ここを過ぎたあたりから登りが始まった。樹林帯なので気持ちはいい。昨晩は沼田市は土砂降りだった。ここも雨が降っていたと見え、所々ぐちゃぐちゃな状態になっている。辺りは濃い緑の苔に覆われていて、雰囲気がとても良い。

高度を上げていくと、少しずつ展望が広がってきた。雲はあるものの青空が広がり、遠くの山並みも展望できる。樹林帯の中だからか、心配していた風もほとんどなく、息を切らせながらもしっかりと高度を上げていくことができていた。

そして、少しずつ木々の高さが低くなっていき、森林限界が近づいていることがわかる。そして、目の前に現れたのが、白根山の頂上へ向かうガレ場だ。この辺りから風が強くなってきた。

ガレ場なのだが、火山灰なのか細かい粒で足を取られやすい。見上げれば、登山道を歩いている登山者たちの姿が小さく見える。あそこまで登るのか・・・、と一瞬心が折れそうになるが、終わらない登りはない、と自分に言い聞かせて足を上げていく。

振り返れば素晴らしい眺望が開けていた。山々の名前はわからないのだが、この光景が好きで山に登っているようなものだ。自分で登らなければ見ることのできない光景がある。この光景を見るたびに、やはり登山はいいな、と思う。そして、よくよく見てみると、富士山の姿も確認できた! 遠いし小さいけれど、雲の上にあの富士山のシルエットがしっかりと見える。それだけで、さらにテンションが上がる。

もうすぐ頂上というところで、道がよくわからなくなった。いったん下るのだが、すぐに一気に高度を上げる形で、大きな岩がごろごろと立っている。他の人が登った道を頼りに、なんとか最後までよじ登ることができた。まさによじ登った感じである。

そして白根山登頂!
すでに複数の人たちがいるのだが、山頂はとにかく狭いし、足元が悪い。なんとか山頂の写真をとって、もう少しスペースのある場所まで移動した。移動した頃から、山頂に続々と登山者たちが到着し始め、山頂の写真撮影のための列がどんどん長くなっていた。早めに出発して正解だったということか。

山頂近くからの眺めはとにかく素晴らしい。男体山と中禅寺湖の姿も素晴らしいし、近くに見える五色沼も素晴らしい。このころになると、富士山の姿は見えづらくなってしまっていたが、他の山々の姿は素晴らしい。ずっと眺めていたいな、という思いがある反面、人が多すぎて少しうるさいのが私にとってはだめだった。

自分の問題なのだが、登り切ってしまうと意外とあっさりしてしまって、下山するか、となってしまう。山々の姿をずっと見ていたいという思いより、無事に下山できるのかという不安の方が勝ってしまうからかもしれない。それでも、今回の登山は本当に天気に恵まれたこともあり、特に男体山と中禅寺湖の光景はしっかりと頭に刻み付けた。

下山は五色沼経由。白根山山頂から登りのガレ場とはまた少し異なる感じのガレ場をこれまた延々と下っていく。このくだりは、ずっと男体山と中禅寺湖を見ながらの下りとなるので、時々止まっては、展望を楽しみながら下山していった。

途中、周りに人がいなくなり、とても静かな環境で男体山と中禅寺湖を望むことができた。これがとてもよかった。あ~、こんな状況が好きなんだな、と思う。基本的に小心者なので、周りに誰もいない中での一人登山はできない。だから、どうしても人気の山を選ぶことになり、そうすれば当たり前だが静けさからは離れてしまう。それでも、時折訪れる静けさの中で、周りの展望を独り占めできるかのような瞬間がたまらない。

そんなことを考えていたら、話好きらしいグループが現れ、一気に騒がしくなる。ということで、また下山開始だ。一気に下っていくだけでなく、ガレ場であることから、十二分に気を付けながら下って行った。

次第に木々が生い茂るようになり、平たんなコースになり、先に沼が見えてきた。五色沼だ。ぱっと開けるので、ここもそれなりに風が強い。それでも日差しが温かいこともあり、ここで長めの休憩を取ることにした。持ってきたカレーパンと一本満足バーを食べる。ここから、先ほどまでいた白根山の山頂がよく見える。あそこから降りてきたのか、と思うと、これまた不思議な感じがする。

20分ほど休憩した後、五色沼のほとりを歩いて今度は弥陀ヶ池へ向かう。

五色沼のほとりはとても気持ちよくて良かったのだが、その後、また一気に登る羽目になり、気持ちが一気に落ち込んだ。

落ち込んだのは気持ちより足かもしれない。下りきった足に、今度はまた登りとなるのがきつい。それもなかなか急登。なんども途中で足を止めることになってしまった。自分の足を叱咤激励しながら登っていくと、また森林限界を超えたのか、木々がなくなってきた。この辺りから少し歩きやすくなってきた。

そして、弥陀ヶ池が見えてきた。ここは、休憩を取ることなく歩を進めたのだが、まさかのまたまたの急登。弥陀ヶ池のほとりを歩くコースがあり、そっちかな、と安易に考えていたのだが、看板を見ると、その方向に行ってもロープウェイには行けません、とある。そして、ロープウェイはこちらと示された矢印の方向にはガレ場の急登が・・・。

「まじか・・・」とついつぶやいてしまった。結果的に、それほど長い登りではなかったのだが、これはこれできつかった。自分の登山力のなさを改めて見せつけられる・・・。

白根山から直接下山してくる登山道と合流し、少し平らな道を歩いていくと、今度は樹林帯の下山道が始まった。もう登りは嫌だ、と思いながら、慎重に下り始める。わかりやすい登山道で、整備もされているので危険な場所やわかりにくい場所などはないが、足の力がなくなってきているので、気を付けないとバランスを崩して転びやすい。

そして、七色平に到着。しかし、なにがどう七色なのかよくわからない。木道が整備されていて、何らかの保護をしているようにも見えるが、ただの原っぱにしか見えなかった。その先の避難小屋を通過して、ずんずん進んでいくと、行きに利用した登山道と合流する。大日如来とも再開し、ここまでくると山頂駅まではもうすぐだ。

13:30頃、赤い鳥居まで戻ってきた。今回も無事に下山できたとほっとしつつ振り返ると、素晴らしい白根山の雄姿が目に飛び込んできた。行きは逆光だったので、雄姿を確認することはできたが、ここまでくっきりと姿を確認することはできなかった。今は順光を浴びて、青い空にそそり立つ白根山。これは凄い、としばし見惚れていた。

そんなこともあり、13:52のバスに間に合うこともなく、次のバスの16:42まで約3時間もの時間を費やす羽目になった。もう少しバスの本数を増やしてくれるといいのに・・・と思うが仕方がない。せっかくなので、天空の足湯に浸かってみた。白根山が見える位置に座り、足をお湯に浸してみた。少し熱めのお湯がとても気持ち良い。白根山を眺めながらの贅沢な足湯の時間だった。

足湯を出て、白根山とは逆の方向を見てみた。燧ケ岳、至仏山、武尊山などの雄姿を確認することができる。もちろん、山々の名前が書かれた案内板を見て、それぞれの山を知るレベルだが、いつかこれらの山々に登ってみたい。

この後、カフェで時間を潰したり、ぷらぷら歩きながら写真を撮ったりして、なんとか時間を潰し、16時少し前にロープウェイに乗った。16:10頃には麓に到着してしまったので、無料の待合室で暖を取りながらバスの時間になるまで待つ。

16:42のバスに乗り込み、真っ暗になった外を見ながら揺られて、18:05頃に沼田駅に到着した。高崎行きの上越線は18:01に出発したばかり。次の電車は19:01。なぜもう少し接続を良くしてくれないのか、と若干不満にも思うが、これまた仕方がない。待合室でまたもや時間を潰し、電車を乗り継ぎ、自宅に戻ってきた。

今回は久々に晴れの中での登山をすることができた。見晴らしも良かったし、達成感もある。今年はなかなか天気に恵まれない登山が続いたが、このようなご褒美があると、登山がまた止められなくなる。

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フォトギャラリー:55枚

ロープウェイ乗り場
運行開始前にも関わらず、長蛇の列

ロープウェイ山頂駅から白根山を望む。

二荒山神社の鳥居をくぐって登山道入り口へ

最初は心地よい登山道が続く

大日如来

少しずつ展望が開けてきた

森林限界をもうすぐ超えるところ。

延々と続くガレ場

雲は多いものの、展望は抜群

遠くに富士山のシルエットも確認できた。

火山灰なのか、粒は大きいものの、さらさらとしたガレ場で足がとられやすい。
一歩一歩ゆっくりと進む。

頂上までもう少しのところにある祠

頂上近くから見下ろす五色沼

白根山登頂!
頂上近くになると、一気に岩場となり、足が短い者には辛い。
ルートを間違えたのか、思っていたのと異なる形で頂上に到着した。

この後、山頂での写真撮影のための列が、どんどん長くなっていった。

風は強いものの、眺めが素晴らしすぎて、あまり寒さは感じなかった。

男体山と中禅寺湖もはっきりと見ることができた

うれしすぎてパノラマ写真

男体山と五色沼

五色沼へ向かう分岐点

もう一度五色沼

五色沼へ向かう下りは、ジグザグの下りが延々と続く。
難しい下りではないが、距離が長いのでちょっと辛い。

五色沼避難小屋

五色沼に到着。

思ったより風が強かったが、日差しが温かいので、ここで持ってきたカレーパンで早めの昼食をとる。

五色沼から弥陀ヶ池へ向かう。
五色沼のほとりを歩くのは気持ちがいい。

五色沼のほとりから白根山を望む。
紅葉はほとんど終わってしまっていたが、ところどころに残る黄葉がきれいだった。

五色沼を後にして分岐を超える。
ここからの登りがきつかった。
樹林帯を登るのだが、下りきった足にはなかなか辛いものがあり、何度も足を止めてしまった・・・。

また、森林限界を超えたところで分岐点。
ここからはそれほどの登りでもなく、少しホッとする。

弥陀ヶ池手前で遊歩道になる。

弥陀ヶ池

奥に見える木道を歩くかと思っていたのに・・・

まさかの登り・・・。
それもガレ場・・・。
気持ちが折れそうになるが、登らなければ帰れないので頑張る。

ガレ場を登りきったところで鞍部分岐点。
ここから少し歩きやすい道が続く。

樹林帯に戻ると、急な下りが始まる。
ここを登ってくるのも辛いな、とか、もう登りは嫌だ、などと考えながら下り続ける。

こんな山道は好きだけれど・・・。

七色平北分岐

七色平らしい。
何かの意味があるのだろうが、ただの原っぱにしか見えなかった・・・。

七色平避難小屋

割と平たんな樹林帯を抜けて、元来た道へと合流する。

再会した大日如来

行きにはまったく気づかなかった大岩。

戻ってきました!

二荒山神社。
残念ながら、御朱印は頂けず。

振り返れば素晴らしい白根山の雄姿。
山容がまさに漢字の「山」になっていて、面白い。

バスの時間まで3時間近くあったので、足湯でのんびり。

紅葉は終わってしまっていたが、わずかに残っていた赤い葉と白根山。

ロープウェイで白根山を後にする。

ロープウェイから見る丸沼高原方面。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え 地図
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) 健康保険証 医療品
非常食 行動食 テーピングテープ

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登った山

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2,578m

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