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三方倉山(ブナの黄葉と清流:ブナ平〜シロヤシオ〜姉滝)2019

三方倉山( 東北)

パーティ: 1人 (ブナ太郎 さん )

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 二口キャンプ場の駐車場に十数台駐車できます。

この登山記録の行程

二口キャンプ場駐車場(8:41)・・・ブナの大木(ブナ平)(9:38)・・・柱状節理(10:01)・・・三方倉山山頂(10:40)【休憩3分】・・・シロヤシオコース登山口(11:53)・・・姉滝(12:27)【休憩8分】・・・二口キャンプ場駐車場(13:04)

コース

総距離
約6.0km
累積標高差
上り約773m
下り約775m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 9月、10月の土日はほとんど雨で、そうしているうちに紅葉シーズンは終盤を迎えた。11月上旬は紅葉を楽しむ最後の機会である。最後の機会を逃してはなるものかと、近場の二口山塊に向かった。目指すは三方倉山である。

 この山は標高971mで、標高は高くはないものの、ブナの森、柱状節理、渓流沿いの遊歩道、春の花など見所が多い。今日はブナ平から登って山頂を踏み、シロヤシオコースを下って遊歩道を歩く。久しぶりに姉滝を見てみようと思う。

 二口キャンプ場の駐車場には8時に着く。雲が多いが、青空も覗いている。渓流の紅葉は終わりに近い。河原には茶色の葉が大量に落ちている。キャンプ場周辺の紅葉は今がピークのようだ。キャンプ場のあたりを散歩する。振り返ると、葉の落ちたダケカンバの向こうに、今から登る三方倉山が見えた。

 8時40分に駐車場を出る。橋を渡り、河原に出る。息子たちが小さかったころ、家族でよく来た場所である。河原から右手の土手を登り、ブナ平コース登山口に着く。二股の道を左に進み、小さな沢を渡って急坂に取り付く。左手に仙台市の小さな水道施設が見え、そこからしばらく急坂を登ると、尾根に乗り上げる。周囲はコナラやブナの林で、朝日が差し込んで黄金色に輝いている。ここがブナ平なのだろうか。稜線上の平坦な台地をしばらくの間ゆっくりと歩く。

 緩やかな登山道を左に折れ、小さな沢を渡るとまた登りになる。左にはカラマツの林が広がる。登り切ると再び道は平坦になり、右手に大東岳が姿を現した。やがてブナの巨木に出会った。ブナ平には数本、ブナの巨木がある。

 出発してから1時間弱。また沢を横切り、右回りに進んで2本目のブナの大木を見る。ここから道はつづら折りとなる。少し登ってトラバース気味に歩いていくと、目の前に柱状節理が現れた。大きな石を規則的にコンクリートで固めたような、不思議な自然の造形である。柱状節理の大きな塊りを右に見ながら、岩場を登る。空には雲が広がり、風も強くなってきた。このあたりの紅葉は、もう終わっている。

 10時30分前後に稜線に出た。左に進路を変え、急な稜線を一歩一歩登る。目の前には大東岳が、振り返ると二口キャンプ場やビジターセンターが見える。周囲のブナは萎縮していて、背丈はずいぶん低くなっている。やがて傾斜が緩み、シロヤシオコース分岐点を過ぎると、山頂はもう目の前である。木々の間から大東岳が顔を覗かせている。

 山頂は風が強い。木々はすっかり葉を落とし、初冬の装いである。山頂から少し西に進み、クロベの林で一休みしようかと思ったが、ここも冷たい風が吹き抜けている。山頂の広場を一周し、下山することにした。10時42分。

 シロヤシオコースは下りの連続である。つづら折りの道には落ち葉が積もり、滑りやすくなっている。正面には大東岳が鎮座している。空は雲に覆われ、青空は姿を見せない。途中でスリップし、軽く尻もちをつくこと2回。小一時間ほどで杉林が見えてきた。そこまで下るとシロヤシオコースの分岐点に着くはずである。

 11時43分に分岐点に着いた。ここを左に折れて、二口遊歩道に入る。遊歩道とはいうものの、自然度が高く、アップダウンもある。右手は二口渓谷に向かって切れ落ちている。このあたりの紅葉は今が見頃である。

 12時27分に姉滝に着く。橋を渡って対岸の河原に降り、川伝いに進んで滝の近くまで行く。橋からは「妹滝」しか見えず、河原を進んでようやく「姉滝」が見えてくる。姉滝と妹滝の対で「姉妹滝」なのである。もう少し近寄りたかったのだが、沢の水量が多く、手前30mまでが近寄れる限界だった。

 滝を見物し、川岸を歩いて二口林道まで上る。林道はすっかり舗装されていて、普通乗用車でも快適に走れるようだ。右手に二口渓谷の流れを見ながら、13時04分に駐車場に戻る。三方倉山の山頂部はすっかり冬の装いで、いつ雪が降ってもおかしくない状況だった。今年の紅葉巡りは一応これで終了である。

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みんなのコメント

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  • ブナ太郎 さん、こんにちは。

    目の覚めるような画像に釘付けです。
    もちろん被写体も素晴らしいのでしょうが、風景の切り取り方も美しいと感じました。

    こんな秋に出会われて、羨ましい限りです。

  • すてぱんさん こんばんは。そして初めまして。

    実はすてぱんさんの登山記録はずいぶん前から読んでおり、いずれ登るであろう首都圏の山選びの参考にしていました。
    コメントをいただき、ありがたく思っています。

    三方倉山は全くマイナーな宮城の低山ですが、実は見所が多く、私はよく歩いています。今回は、ギリギリブナ平の黄葉に間に合いました。天候は曇りベースでしたが、時折日が差して、その瞬間に鮮やかな黄金色を目にすることができました。東北の山に足を伸ばす機会はあまりないかもしれませんが、三方倉山周辺の大東岳や神室岳も素晴らしい山です。機会があればぜひお越しください。

登った山

三方倉山

三方倉山

971m

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三方倉山 宮城県

大東岳を至近距離で望める二口渓谷の玄関口の山

最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
3時間10分
難易度
コース定数
14
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