登山記録詳細

無雪期登山
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妙義山 白雲山コース(妙義神社~相馬岳~妙義神社) 妙義山(相馬岳)(関東)
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記録したユーザー

さん
  • 日程

    2019年12月8日(日)

  • パーティ

    5人 (ほ さん 、ほか4名)

  • 登山口へのアクセス

    マイカー
    その他:「道の駅みょうぎ」駐車場利用
    100台程度駐車可能、無料
    妙義神社大鳥居まで徒歩2分程度

  • 天候

    晴れ

この登山記録の行程

妙義神社(07:35)・・・大の字(08:25)[休憩10分]・・・辻(08:50)・・・奥の院(09:00)・・・見晴(09:35)・・・ビビリ岩(09:40)・・・背ビレ岩(10:00)・・・大のぞき(10:13)・・・天狗岩(10:50)[休憩10分]・・・相馬岳(11:35)・・・タルワキ沢分岐(12:30)・・・第2見晴(12:40)[休憩10分]・・・第1見晴(13:00)・・・妙義神社(13:10)


総距離 約5.7km 累積標高差 上り:約1,072m
下り:約1,070m
12月でも雪が無く登れる山、、、そうだ!妙義山に行こう!
ということで、“奇岩”で知られる妙義山(白雲山コース)に行きました。
積雪は無し、山頂付近は登山に影響ない程度の霜柱や氷柱ありというコンディションでした。
遮るものがない岩場では強風が吹いて寒い時間帯も一時的にありました。

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今回は、普段ハーネスを付けた登攀を行わない者から見た妙義山をご報告いたします。

妙義山の相馬岳や今回は登らなかった金洞山は非常に危険な鎖場が多数存在し、毎年死者が出ているそうです。そのため、入念に下調べを進め、引き返す条件などを(普段より綿密に)事前にピックアップしておきました。

装備としては通常の登山セットに加えて、革のグローブとヘルメットを着用していきました。ハーネス・ザイル・アイゼンは持ち込みませんでした。

実際に登ってみると、鎖場は上りも下りもあり、高度感があるところが多かったです。30m級の鎖場もありました。一方で、岩の質の影響で足場やホールドが豊富で鎖も新しいものが整備されていたため、一歩ずつ慎重にこなせば無事に通過できました。

むしろ危険だと感じた場所はいわゆる“普通の登山道”で、浮石が落ち葉に隠れていて転倒や落石の危険を感じました。目の前で落石が発生する場面もあり、どの箇所も気が抜けません。

とはいえ、やはり鎖場は得手不得手があるので、事故を起こさないためには引き返す基準と勇気が必要です。白雲山コースの場合、大小2本の鎖場を越えると大の字につきます。大の字が設置されている岩に登るためには8m程度の垂直な鎖場を登る必要がありますが、技術的・精神的、あるいは装備的にこの鎖を上り下りできない場合、白雲山コースを使った登山はやめた方が良いです。

パーティ全員がこの岩場を安全に上り下りできるか力試しすることを強くお勧めします。

私は長い鎖場といえば乾徳山くらいしか経験していなかったので、練習がてらパーティ全員で大の字の鎖場を上り下りしました。ここで体がほぐれて、その先の鎖場も乗り切れた気がします。

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白雲山コースには、大きく分けて5つの特に危険だと思う場所がありました。

1つ目は「奥の院」です。岩盤に礫が埋まっていて足場やホールドには困りませんが、日陰なので湿っている日もありそうです(今回は乾いていました)。このコースで最初の長く垂直な鎖場なので緊張しました。20mほど垂壁を登って最後に短いトラバースを越えると奥の院の鎖場はクリアです。

2つ目は「ビビリ岩」です。白雲山コースの中で一番、体がこわばりました。文字通り“ビビリ”ました。(笑)この岩場の怖い点は、取りつきから2mほど垂壁を登ると下が見えないくらい切れ落ちた崖をトラバースする点です。トラバースは距離にして10m未満だったと思いますが、あまりの高度感で下を見れません。トラバースが終わるとそれほど角度がきつくない岩場を鎖を使って登るだけなので、難しくありません。とにかく、トラバースが恐怖です。

3つ目は「背ビレ岩」です。この岩は小さな痩せ尾根に鎖がついた構造をしています。ビビリ岩の直後なので体が慣れて恐怖心はあまりありませんでしたが、林を抜けたので風が吹くつけてくる時もありました。両手両足でバランスを保ちながらゆっくり乗り越えます。程なくして大のぞきに到着します。

4つ目は「大のぞき」直後の鎖場です。おそらくこのコースで最も長い鎖場で、初めての下りです。10m程度の垂壁下り+トラバース+5m程度の垂壁下りの後、20~30m程の長い長い下りの垂壁が待っています。本当に長~いです。前を行く男性は慣れている様子ですいすい下りていきましたが、私は途中で休憩をはさみながら下りました。

その後は林の中を歩いて天狗岩・相馬岳を踏破し、少し戻ってタルワキ沢を下りました。

5つ目の危険個所は「タルワキ沢」です。とにかく落石注意です。この一点につきます。妙義山といえば鎖場で、ガレ場のことを書いた情報は目にしていませんでした。しかし下りのガレ場、しかも落ち葉が積もっているので、気を付けていても至る所にある浮石を踏んで落石を引き起こすことがあります。登山道は真下に続いているので、ひとつ落石をを落とすだけで大変な事故になる危険性を感じました。

実際に「奥の院」と「タルワキ沢」で登山者に起因する落石を見ました。このコースの核心前後は気合が入りすぎたり、逆にホッとしたりして注意力が散漫になりがちでした。まずは自分が落とさないこと、目と耳を使って周囲の状況をとらえること、そして落石を見たら周りに伝えること、この3点が重要だと感じました。

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今回はハーネスなしではあまり経験できない大きな岩壁に触れ、非常に良い経験になりました。登山中には北海道から来た女性にお会いして、この山が人々を引き付ける魅力と特殊性に気づかされました。とても楽しかったし印象に残ったので、金洞山や石門コースもいつかチャレンジしてみたいです!

登山中の画像
  • 道の駅みょうぎから見た相馬岳。大の字も見えます。
  • 妙義神社内の案内板。登山者カードの作成・提出場所もあります。
  • 妙義神社からの登山口は倒木のため迂回路が敷かれていました。
  • 最初の鎖場。ここは鎖の必要がありません。
  • 2つ目の鎖場は緩やかですが長め。登りきると左手に大の字、右手に登山道があります。
  • 大の字に続く鎖場。
  • 大の字
  • 辻にて、「キケン上級者コース」の文字。気持ちが引き締まります。ここの分岐で上級者コースに行かずに直進することもできます。
  • 奥の院。独特の雰囲気があります。
  • 奥の院。長い鎖場です。
  • 奥の院。
  • 奥の院の岩肌。ホールドは豊富でした。
  • 名も無き鎖場も登りごたえがありました。
  • 見晴。確かに見晴が良い。林が切れるので、ここからところどころ風が強く寒いポイントがありました。
  • ビビリ岩。各所、表札も整備されていました。
  • ビビリ岩。この岩を越えるとトラバースです。
  • ビビリ岩、上から。
  • 背ビレ岩
  • 背ビレ岩、上から。
  • 大のぞき
  • 大のぞきから。
  • 長い下りの鎖場のはじまり。
  • 長い下りの鎖場
  • 長い下りの鎖場
  • 霜柱。判りますかね、、、(笑)
  • 天狗岩
  • 氷柱も発見。
  • 天狗岩~相馬岳間の標識。相馬岳を越えると難所「バラ尾根」「堀切」「鷹戻し」が続々と登場します。
  • 相馬岳付近から見た天狗岩。
  • 相馬岳
  • 相馬岳から見た金洞山方面。
  • 相馬岳から見た裏妙義方面。
  • タルワキ沢、落ち葉に隠れたガレ場です。
  • タルワキ沢にも小さな鎖場が2、3か所ありました。
  • 道迷い防止のための表示やテープがかなり多く、丁寧に整備されている様子がうかがえました。
  • 山の「ジ・コ・ボ・ウ・シ」
  • タルワキ沢分岐。ここから関東ふれあいの道に合流します。
  • 関東ふれあいの道はのどかでいつも安心します。
  • 第2見晴
  • 第2見晴から見た金洞山方面。
  • 第2見晴から見た相馬岳。
  • 落石注意
  • 妙義神社に戻ってきました。
  • 豚コレラ蔓延防止
  • 妙義神社の階段も疲れます。(笑)
  • 「もみじの湯」駐車場から見た相馬岳。「もみじの湯」は520円で展望◎の温泉を利用することができます。
この山行での装備
長袖シャツ、Tシャツ・アンダーウェア、パンツ、靴下、雨具・レインウェア、登山靴・トレッキングシューズ、ザック、水筒・テルモス、ヘッドライト(+予備電池)、タオル、防寒着、帽子、グローブ、手袋、軍手、着替え、地図(地形図・ルート図)、コンパス、メモ帳・筆記用具、登山計画書(控え)、ナイフ、健康保険証、ホイッスル、ファーストエイド・医療品、非常食、行動食、テーピングテープ
【その他】 ヘルメット
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  • たまこて さん
    妙義山、素晴らしい山ですよね。
    鎖場ばかりなので軽い気持ちで登ったらすぐ死ぬ山です。
    2回登りましたが、腕力に自身があれば登れる山でした。
    また登りたいですね。

登った山

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