登山記録詳細

無雪期登山
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八ヶ岳 テント泊縦走 蓼科山、北横岳、天狗岳、硫黄岳、横岳、赤岳(八ヶ岳周辺)
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記録したユーザー

犬山好人 さん
  • 日程

    2020年8月10日(月)~2020年8月15日(土)

  • 登山口へのアクセス

    バス
    その他:※注意※アルピコバスは今年は変則運行
    https://www.alpico.co.jp/traffic/local/suwa/

  • 天候

    1日目 晴れ 2日目 晴れのち曇り 3日目 曇りのち晴れ 4日目 曇り 5日目 晴れ 6日目 晴れ 

この登山記録の行程

1日目
滝ノ湯入口バス停(14:09)・・・大滝キャンプ場(14:30)
2日目
大滝キャンプ場(04:55)・・・女神茶屋(06:12)・・・蓼科山登山口(06:28)・・・2110m標識(08:00)・・・蓼科山頂ヒュッテ(09:40)・・・蓼科山(09:44)・・・蓼科山頂ヒュッテ(10:25)・・・蓼科山荘(10:58)・・・大河原峠(12:25)・・・双子山(13:06)・・・双子池ヒュッテ(13:53)
3日目
双子池キャンプ場(06:17)・・・亀甲池(06:47)・・・北横岳(08:40)・・・北横岳ヒュッテ(08:56)・・・ロープウェイ山頂駅(09:37/10:04)・・・五辻(10:44)・・・出逢いの辻(11:09)・・・大石峠(11:39)・・・麦草峠(12:01/12:27)・・・丸山(13:39)・・・高見石小屋(14:05)
4日目
高見石小屋(05:37)・・・中山展望台(06:52)・・・中山峠(07:33)・・・東天狗(08:55)・・・根石岳山荘(09:51/10:16)・・・夏沢峠(10:54/11:11)・・・硫黄岳(12:20)・・・赤岩の頭(12:45)・・・赤岳鉱泉(14:09)
5日目
赤岳鉱泉(05:30)・・・赤岩の頭(06:40)・・・硫黄岳(07:10)・・・硫黄岳山荘(07:31/07:46)・・・横岳(08:36)・・・三又峰(08:54)・・・地蔵の頭(09:48)・・・赤岳天望荘(09:53/10:10)・・・赤岳(10:44)・・・キレット分岐(11:11)・・・中岳(11:43/12:03)・・・中岳のコル(12:10)・・・行者小屋(13:07)・・・中山展望台(13:21)・・・赤岳鉱泉(13:50)
6日目
赤岳鉱泉(07:10)・・・美濃戸山荘(08:53)・・・美濃戸口バス停(09:48)


総距離 約46.8km 累積標高差 上り:約4,285m
下り:約4,077m
八ヶ岳は、街から比較的近くにありながら、数時間歩くと植生や景観が次々と変化し、大展望が開ける。まさに、箱庭的な日本の自然を象徴する山岳だと思う。そんな八ヶ岳を5泊6日で縦走する旅に出た。

1日目  1.2km △97m ▽18m
メルヘン街道より北のテント場は双子池一ヶ所しかないので、蓼科の別荘地に近い大滝キャンプ場を前泊地とした。ここはリピーターの多いキャンプ場と聞いていた。なるほどさして広くはないが、居心地が良さそうで、値段も山のテント場と変わらない。夏休みのファミリーも多かったが、年配のソロキャンパーが思い思いに過ごしていた。
伊藤佐千夫歌碑から親湯・プール平へ抜ける道は通行止めなのかロープが張られていた。

2日目 11.2km △1368m ▽694m
キャンプ場から別荘地の車道を上がって行くこと10分、右手の竜源橋を指す道標から平坦な「信玄棒道」を進み、約30分の分岐から登りとなる。女神茶屋の前に飛び出すと車道の反対側が蓼科山登山口である。50mほど離れた駐車場のトイレを拝借し、いよいよ登山開始。
はじめは笹原、やがて広葉樹と苔の森をゆるゆると登っていく。やがて急登になると背後には蓼科湖の眺望が広がり風が心地よい。森林限界を超えると岩場が始まる。ところがガスが上がってきて山頂に着く頃にはすっかり眺望もなくなっていた。風も強く奥宮近くの風除けができる場所で休憩。山頂ヒュッテを経て蓼科山荘までの下り道は大きな岩が続き、登り下りで度々待ちが発生することも。
大河原峠まで続く長く執拗な下りは我慢するしかない。双子山の広々とした高原上の山頂部でまったりと過ごし、あとは双子池へと降りていくだけ。このあたりはハイキングに最適で、重装備がアホらしくなる。
双子池のキャンプ地は、想像していた白馬大池のような広々とした湖畔のキャンプ場とは異なり、雌池を半周する登山道脇の林間にサイトが点在している。今年は水位が高く、岸辺はほぼ水没していた。ヒュッテのトイレと水場まで行くのに、キャンプ場にしてはなかなかの難路で、暗くなってからはなるべく行きたくない。
けっこう混んでいて、木の根を避けてなんとか寝れる場所にテントを設営した。
ここは亀甲池方面への主要登山道なので人通りも多く、物がなくならないかの心配も。
それにしても夜中に他人のテントをライトで数秒間照らして去って行ったのは何事だったのだろう。

3日目 11.2km △901m ▽665m
キャンプ地の端から森に入り、静寂の亀甲池を経て、北横岳への登りは延々と九十九折れが続く。誰にも出会わず、登るにしたがい雲の中に入って行くようで雨交じりの風が強くなる。早めに雨具を装着し、そそくさと双耳峰の山頂を通過。ヒュッテあたりまで来ると人も多くなり、壺庭はまさに観光地だ。ところがロープウェイ駅には飲み物の自販機がなく、この先に不安がよぎる。
今回は縞枯山・茶臼山には登らず、木道を歩いて麦草峠まで行く。今頃になって晴れてきて、木陰の平坦な道ではあるが風もなく蒸し暑い。
じつは登山を始める前に、麦草ヒュッテからロープウェイ駅まで雨の中、道に迷いそうになりながら歩いたことがある。きょうは同じ道を歩いている。なるほど、出逢いの辻~大石峠~麦草峠間は素人(?)には道とは思えないカ所も少なくない。ある程度の経験を積めば登山道とそうでない所の判別は容易だが、当時の初心者にとって霧と雨の中ではおおいに心細かった。
なつかしい麦草ヒュッテでペットボトルの水を購入、たまらず抹茶アイスにむしゃぶりつく。
再び炎天下に出て登り始めると、予定の黒百合平まで行く気力がなえていく。
さいわい高見石小屋のテント場に空きがあったので、きょうはここまでとする。

4日目  9.0km △924m ▽974m
昨日の遅れを挽回と張り切って中山への登りにとりつく。なんとしても赤岳鉱泉まで行かなくては。中山峠までは青空もあった天気がじょじょに怪しくなり、目指す天狗岳は雲に覆われていく。そのうえ風が強く、帽子を飛ばされないようヘルメットに替える。
東天狗に登頂するもガスに包まれ、すぐそこの西天狗すら見えない。寒くて休憩する気にもならず、さっさと根石岳方面に向かう。ここの下りは少々スリルがある。ガスで高度感はよく分からなかったが、ザレた斜面は滑りやすい。谷から吹き上げる強風は緩む気配もなく、根石岳山荘でトイレ休憩とする。
雨具をつけようか迷ったが、オーレン小屋との分岐までくると風もおさまり、夏沢峠へと問題なく下る。北八と南八の境界とされる夏沢峠からは、硫黄岳の火口壁がよく見える。山荘は休業中だったが、トイレは利用できる。
本日最後のピークを目指すが、森林限界を超えると風は天狗岳よりさらに強く冷たい。汗がひえて寒いのだが、この強風では上着を出して着るのもままならない。強風に煽られ、こんな所でよろけて捻挫でもしようものなら低体温症になってしまう。雨ではなかったのがさいわい、ケルンを頼りに黙々と登っていく。ともかく山頂を超えないとテント場にはたどりつかないのだ。
赤岳鉱泉のテント場は7割方埋まっており、あちこち歩きまわって一人用テントが張れる狭いが平らな地に落ち着く。
この4日間、山頂で晴れていたのは双子山だけだったなあ。
あしたもこんな天気ならテントで昼寝していようか、などと少々弱気になる。
ところが夜中に起きてみると天の川が見えているではないか(嬉)。

5日目  7.1km △916m ▽914m
サブザックに行動食と雨具・救急品等を詰めて準備は万端。水は途中の小屋で補給できるので1.5Lとした。
きのうあれほど辛かった道も、天気が良いと気分も良い。硫黄岳から、歩いてきた山々とこれから向かう赤岳から阿弥陀岳を一望する。あとはなんの不安もなくこの稜線をたどって行くだけだ。横岳の前後には岩場・鎖場・梯子が連続し、楽しみながらも慎重に進む。荷物は軽く足取りも軽く、自然と笑みがこぼれてしまう。
赤岳天望荘から山頂まで最後の急登は落石を起こしやすいのでゆっくりと慎重に。
休業中の頂上山荘から登山者で鈴なりの山頂は目と鼻の先。
きょうは中岳・阿弥陀岳へと縦走する予定なので、もう少し先で休憩することに。
ここの鎖場の下りは本日の核心部。しっかりとした鎖が設置されているので安心ではあるが、一ヶ所だけ支柱がぐらつく所があった。調子よすぎて誤って文三郎道を10mほど進んでしまった。
中岳山頂で休憩をとる。相変わらず陽射しは強く、阿弥陀岳への登りがほとんど垂直に見えてくる。きのうまでの苦労もあったが、最後良ければすべて良し。きょうはそう何度もない登山日和だった。今夜はお祝い(?)に赤岳鉱泉のステーキをご馳走になろう。
などと思いを巡らせつつ、阿弥陀岳は次回に残して下山することにした。
 
6日目  7.1km △79m ▽762m
のんびりとテントを片付け、美濃戸口から帰路に就く。
八ヶ岳では軽装備の若い人が多く目ついた。
ある方は高見石小屋のテント場から、天狗岳・硫黄岳へ軽装備で往復するという。
テント場を渡り歩く縦走は楽しくやり甲斐があるが、自分の体力と相談してこれからの山行を考えていきたい。
転倒や滑落は疲れた下山時に起きやすい、といわれる。
夜中や朝の起き抜けにトイレへ行こうとしたとき、ふいに足元がおぼつかなくなった。
テント場で転倒なんてかっこの悪いことにならないよう、気を付けなければ。

登山中の画像
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1日目 大滝キャンプ場受付
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大滝キャンプ場
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2日目 信玄棒道
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信玄棒道の由来(親湯・プール平へ抜ける道は通行…
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蓼科山登山道 白いのは枯れた笹の枝
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苔と岩の中を登って行く
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蓼科湖の眺望が
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岩場に出ました
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ガスが上がってくる
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広々とした山頂の真ん中に佇む奥宮
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蓼科山荘から大河原峠へ向かう
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双子山山頂
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双子山のふたつの山頂
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双子池キャンプ場にて、マイテントからの眺め
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3日目 朝の雌池
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まだ薄暗い苔の森を行く
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亀甲池は自然が作った日本庭園
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北横岳山頂はガスの中
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なぜかここだけ鮮やかな緑いろ
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壺庭もガスに覆われている
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壺庭から麦草峠への木道を降りていく
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きのこ
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オトギリ平ではシカに威嚇された
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麦草峠から白駒池の間は美しい苔の森
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4日目 高見石小屋から中山への登山道
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中山展望台もこのとおり
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天狗岳も雲に覆われていく
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あれは東天狗の山頂なのか? (違いました)
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東天狗山頂
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根石岳でもこのとおり
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夏沢峠から硫黄岳の火口壁が見える
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硫黄岳への登り 強風で寒い
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硫黄岳山頂
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赤岩の頭の標識 傾いてる…
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テント場に落ち着く 林間なので張綱なし
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赤岳鉱泉の日暮れ
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5日目 じょうご沢
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現代アート顔負け
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赤岳三兄弟(赤岳・中岳・阿弥陀岳)
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硫黄岳へと向かう
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昨日まで歩いてきた山々
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硫黄岳の爆裂火口
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ハイマツにホシガラスがいた
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硫黄岳を振り返る
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とつぜん目の前に富士さん!
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横岳奥ノ院の鎖場
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横岳山頂(奥ノ院)
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登り用と降り用の梯子
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(トリミング済)
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赤岳と富士山
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赤岳の赤っぽい岩と横岳
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目の前で雲が沸き起こる
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鈴なりの赤岳山頂
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赤岳山頂からの富士山
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キレットとの分岐
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中岳・阿弥陀岳へ続く縦走路
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中岳山頂で休憩
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横岳の西面から硫黄岳、天狗岳とつづく稜線
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赤岳から中岳への縦走路
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大同心、小同心
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中山展望台から見る赤岳
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赤岳鉱泉から見る大同心
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6日目 柳川北沢
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下山後は上諏訪の片庫館で入浴と昼食を
この山行での装備
長袖シャツ、Tシャツ・アンダーウェア、パンツ、靴下、雨具・レインウェア、登山靴・トレッキングシューズ、ザック、サブザック、防水スタッフバック、スパッツ、ゲイター、水筒・テルモス、ヘッドライト(+予備電池)、傘、タオル、防寒着、帽子、グローブ、手袋、軍手、サングラス、着替え、地図(地形図・ルート図)、コンパス、メモ帳・筆記用具、カメラ、登山計画書(控え)、健康保険証、ホイッスル、ファーストエイド・医療品、虫除け・防虫薬品類、熊鈴・熊除けスプレー、ロールペーパー、非常食、行動食、テーピングテープ、トレッキングポール、テント、シュラフカバー、テントマット、マット(個人用)、燃料、カップ、コッヘル
【その他】 携帯浄水器、ヘルメット
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