行程・コース
天候
晴れのちガス、15時頃から夕立
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
かじか荘を過ぎた辺りの駐車場を利用(無料、トイレなし)
この登山記録の行程
銀山平(05:04)・・・一ノ鳥居(05:56)・・・庚申山荘(07:00)[休憩15分]・・・庚申山(08:20)[休憩13分]・・・薬師岳(09:39)・・・鋸山(10:32)[休憩15分]・・・不動沢のコル(11:17)・・・皇海山(12:04)[休憩10分]・・・鋸山(13:19)・・・六林班峠(14:18)・・・庚申山荘(16:28)[休憩12分]・・・一ノ鳥居(17:27)・・・銀山平(18:20)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
皇海山には、庚申山と鋸山を越えるクラシックルートで登る、と不動沢ルートが林道通行止めで通れなくなる前から決めていた。盛夏の熱が過ぎ、日が短くなりすぎる前に実行。13時間、出会ったのは鹿2頭だけの静かな山行となった。
5時過ぎに明るみ始めた銀山平を出発、林道を小一時間進んでから一の鳥居を潜って登山道へ。沢沿いの広葉樹の森をゆっくり登ると間もなく立派な庚申山荘、中を覗かせてもらったが、たっぷり日差しが入り、お布団も備え付けてあって居心地良さそう。庚申山までは岩がちな急斜面や修験道の行場の名残も見られる。山頂から少し進んだ展望地で初めて皇海山を捉える。すっくと立ち上がる思いの外美しい山容も、鋸山を越えていく三山駆けの道のりはまだ長い。
庚申山を過ぎると踏み跡がやや薄くなり、登山道を笹が覆う場所も出てくる。見渡すと赤と黄に塗り分けられた四角いプレートか、ピンクテープが木についているので、確認しながら進む。アップダウンを繰り返し、白山を過ぎると岩場や鎖場が現れ始める。それほど高度感はなく、岩が乾いていれば難しくないが、小刻みな登下降でじりじり体力を削がれる。庚申山から11峰目の鋸山に着く頃にはガスが湧いて皇海山にかかり始める。
鋸山からガレた急斜面を下り、アップダウンを経て不動沢のコル、そこから緩急の登り40分で皇海山山頂。長かった!無事に辿り着けて嬉しい。偶然雲が切れて山頂の上に青空が覗いたのも嬉しい。
帰りも長いので10分程度の山頂滞在で下山開始。鋸山まで戻り、六林班峠方向へ下っていくと、笹が登山道を覆い始め、場所によっては背丈まである笹をかき分けて、足元にある倒木や石に注意しながら進む。登山道は明確だが、お天気が下り坂なことも相まってやや心細い。
六林班峠から斜面のトラバースに入るが、ここも笹。急斜面に付けられた路肩の崩れやすい細いトラバースが続くので、笹の茎の上で滑って斜面を落ちないように、時に笹に掴まりながら歩くため、ほぼ平坦な道ながら時間がかかる。歩けど歩けど似たような谷筋を巻く道が延々と続き、15時頃にはとうとう本降りの夕立となり、靴は完全浸水して、もはや修行。やっと天下の見晴らし分岐の標識を見たときは本当に安心した。分岐から庚申山荘はすぐで、山荘のテラスで靴下を絞り、Tシャツを着替えてからレインを羽織り、気を取り直して下山再開。薄闇が迫るがここからは整備された道なので気持ちは楽。いつの間にか雨も上がり、空に明るさが残る内に銀山平に戻ることができた。帰りにかじか荘で皇海山の山バッジを購入し、山行終了。
皇海山クラシックルートは変化に富んで楽しい反面、日帰りするにはペース配分に注意が必要。六林班峠からのトラバースがとにかく単調で長いので、アップダウンはあっても鋸尾根をピストンするのもあり(自分は再訪するならピストンを選ぶ)。踏み跡が不明瞭なところは赤と黄のプレートやピンクテープがとても心強かった。
フォトギャラリー:26枚
駐車場から林道をしばらく進むと天狗の投石
一の鳥居
鏡石を過ぎて仁王門
猿田彦神社跡
庚申山荘、立派なログハウスで清潔なバイオトイレが外にある
庚申山荘内部、朝日が入って明るい
庚申山のお山巡りも楽しそう
庚申山荘近くの水場
裏見の滝
滝の脇を登っていく
視界が開け、遠くには富士山
庚申山
庚申山の先の展望地から初めて皇海山を捉える。その後ろには日光や上州の山々
笹が登山道を覆う
白山から熊野岳
白山の下り
熊野岳への登り、まず岩場をトラバースして
直登
鋸山
不動沢のコルを過ぎ、皇海山への登り返し
まもなく皇海山山頂
皇海山山頂
ブルースカイ!
笹の海




