行程・コース
天候
曇りのち晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
大弛峠の無料駐車場利用。トイレあり(改良工事中で臨時トイレ)
この登山記録の行程
大弛峠(10:15)・・・夢の庭園(10:35) [休憩 10分]・・・前国師(11:30) [休憩 20分]・・・国師ヶ岳(12:00) [休憩 30分]・・・北奥千丈岳(12:45) [休憩 25分] ・・・前国師(13:20) [休憩 5分]・・・夢の庭園(14:00)[休憩 20分]・・・大弛峠(14:35)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
標高2500mの稜線は紅葉の盛り。午前中は曇っていたが昼前から晴れ間が広がり、青空に。高齢者二人、のんびりと雲上の紅葉狩りを楽しんだ。
平日にもかかわらず、大弛峠の駐車場はほぼいっぱい。車の外気温表示は11度を指していた。風も強く寒い。ヤッケを着込んで出発した。大弛小屋(この日は休業)の前を通りシラビソの原生林の中を登っていく。登山道は前国師の手前までしっかり木道や木の階段が整備されているので初心者でも安心して歩ける。20分ほどで縦走路と夢の庭園への分岐となる。
60年ほど昔に山小屋の主人が発見したという夢の庭園は“庭園”の名にふさわしい。白い木の階段が整備され富士は見えないものの南側の展望が抜群である。西には金峰山に続く山並みが続き、五丈岩がくっきり。南アルプスの山々は雲がかかっていたが、甲府盆地方面には雲海が広がり幻想的な光景だった。
前国師への登山道からは時々西や北の展望が開ける。晴れていれば八ヶ岳や浅間山が望めるのだが残念ながら雲の中だった。木道が終わり、道が平たんになるとすぐに前国師手前の好展望地に着く。曇り空にもかかわらず、北奥千丈岳の右にシルエットの富士が美しい。前国師からは北から東への展望も素晴らしく、甲武信岳もきれいな姿を見せていた。
前国師を過ぎるとあとはほぼ平坦な道が続く。国師ヶ岳と北奥千丈岳の分岐を左にとりダケカンバの中を国師ヶ岳へ向かう。このあたりのダケカンバの紅葉はほぼ終わって、赤いナナカマドの葉と実がアクセントをつけていた。国師ヶ岳からの富士は言うことなし。間近に乾徳山が見えたが、大菩薩嶺方面には雲がかかってしまったのが残念だった。
北奥千丈岳への分岐に戻る途中で雲が切れて太陽がのぞき始めた。灌木帯を抜けハイマツ帯に出るとすぐ北奥千丈岳の山頂。晴れ間が広がってきた。富士山方面が木々にさえぎられているのが残念ではあるが、前国師の山麓のシラビソの緑の中に、赤いナナカマドや黄色いダケカンバなどが太陽に照らせされ美しく輝いていた。やはり紅葉は青い空の中でこそ映える。山頂は風が強かったが、太陽が出ると暖かく、ゆっくり紅葉を楽しんだ。
帰路は晴れ間が広がり、楽しい山歩きとなった。往路は目立たなかったが、ナナカマドの赤がとても印象的。山肌の緑の中に散らばる赤や黄色が太陽に輝いていた。ただ、遠くの山々にかかる雲が増え、かすんでしまったのが残念であった。
高山の紅葉のシーズンは短い。稜線の紅葉はそろそろ終わり。大弛峠付近でもこの週末が今シーズンの最後になるのではないだろうか。
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